2008年11月29日(土)
西武線所沢駅東口前の「くすのきホール」で開催された、「トトロ
のふるさと財団」設立10周年記念シンポジウムに参加しました。
狭山丘陵のこれまでをふり返り、今後を展望するための催しで、
将来への指針とネットワークをつくり、「身近にある自然」の価値を
後世へ引き継いで行くために何をなすべきかを考えるのが、この
シンポジウムの狙いです。
くすのきホール1階では、市民団体など幾つかの団体が、無農
薬有機栽培の農産物や、木工品、手工芸品などを販売していま
した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/38/370bc138a07c33d6d1ceda558b3373d9.jpg)
シンポジウム会場は、このビルの8階です。
シンポジウムに先立ち、「となりのトトロ」に賛同された世界中の
アーティストが画いた絵画の、チャリティオークション収益金およそ
20万ドル(約1800万円)を、トトロのふるさと財団へ贈呈するに
あたり、そのプロジェクトの小林さんから、経過報告がありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/bb/5b979937fca98929c830db41d9a7adcb.jpg)
報告後、オークションの収益金が、トトロのふるさと財団の安藤
理事長に贈呈されました。
この後、来賓挨拶があり、埼玉県の北村課長、東村山市の渡辺
市長、所沢市の当間市長から、お祝いの言葉とともに、県や市の
自然環境保全などへの取り組みについての話がありました。
プログラムの最初は、トトロのふるさと財団の安藤聡彦理事長の
基調講演。この10年の財団の活動状況などが中心でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/7a/78f87705398fa239904d0003672cb5d0.jpg)
シンポジウムのコーディネーターは、早大自然環境調査室の
大堀 聰氏、パネリストは、財団常務理事 対馬良一、ナショナル・
トラスト研究者の四元忠博、アニメ映画監督で財団顧問の宮崎駿、
㈱リコー 社会環境本部の岸 和幸、西武鉄道㈱総合企画部企画
室長の田中規之の諸氏です(写真左から右へ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/50/346128974c2e0a01d24a46abc2d3eda3.jpg)
対馬市は、里山の自然保護を日本初のナショナルトラスト手法
で実践しているトトロ財団の活動について、所沢市北野の谷戸の
買い取り交渉の例などで紹介。
四元氏は、イギリスのナショナルトラスト運動発生の背景や、
その後の経緯や現状などについて報告しました。
宮崎氏は、このような活動は皆正しいと思って行動しているが、
各々が金、力、知恵、時間など、それぞれが持つものを出し合い、
無理せずに自分のフィールドを決めて、その範囲で持続して行くの
が大事。成果は出なくても、活動を広げるタネと思えばよいのでは
ないだろうか、といったようなことを話されました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/63/7ece395611d742bc2c59ccd93fa5a308.jpg)
岸氏は、リコーが1999年からはじめている森林を守る活動に
ついて、ロシアのアムール虎生息地、オランウータンの住む森、
C・W・ニコル氏の黒姫の森とのかかわりなどについて。
田中氏は、西武鉄道が住宅開発用に取得した飯能市の森を、
逆線引きで調整区域にして、地域の環境保全に努めるように
したことや、狭山丘陵でのウオーキングイベントを実施している
ことなどの話がありました。
各パネリストの最初の発言で時間が無くなり、あとは会場から
の2,3の質疑応答で、パネルディスカッションは終了しました。
会場の背後には、世界中のアーティストが画いてチャリティオー
クションにかけられた原画が展示されました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/6c/6effa9001875d096d7830c1a8b83b9f7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/be/e7b1bb3291967ac398fa68f0452809b6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/94/6d7b6289937cd364f52a9f9461e94fd2.jpg)
休憩の後は、地元所沢市で活動している男声合唱団・所沢メン
ネルコールのミニコンサートです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/0a/456a091e63b88c62139d6997b677a1f0.jpg)
最初は、宮崎 駿アニメテーマメドレーで、「となりのととろ」
「もののけ姫」「Medley・ナウシカ」「天空の城ラピュタ」より、
などを。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/43/6086522e74d55b529c61988c3e21a521.jpg)
後半は、日本の四季より「夏」・「秋」をテーマに、「夏は来ぬ」
「たなばたさま」「あかとんぼ」「もみじ」など。歳を感じさせない
若々しい歌声とハーモニーでの熱唱でした。
ホールの入口付近では、トトロのふるさと財団をはじめ、自然
保護活動をしている近隣の市民団体・企業の活動紹介があり、
パネル展示や資料配付、書籍やトトロファンドグッズ販売などが
行われていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/45/a8f52cdaf173fe7551c9878f885fb129.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/3e/4e907a4c360bc482f62f129e22483800.jpg)
また、映画「となりのトトロ」背景原画展もあり、自然と人とが共生
してきた里山の背景画が、何点も展示されました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/52/9ef43cde436e41f8b6145394e8ae8aff.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/29/71d6bf52165d60be13240fc5146df468.jpg)
催しが終わり、帰る頃には夕日が西に落ち、その左手に、傘雲を
かぶった富士山が姿を見せていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/22/c113dc7e0006067327539972772b700a.jpg)
多くの人々の理解と協力を得て、古くから守られてきた日本の
かけがえのない自然が、これ以上破壊されることのないよう、
各々が意識をもって行動しなくては、と感じたことでした。
西武線所沢駅東口前の「くすのきホール」で開催された、「トトロ
のふるさと財団」設立10周年記念シンポジウムに参加しました。
狭山丘陵のこれまでをふり返り、今後を展望するための催しで、
将来への指針とネットワークをつくり、「身近にある自然」の価値を
後世へ引き継いで行くために何をなすべきかを考えるのが、この
シンポジウムの狙いです。
くすのきホール1階では、市民団体など幾つかの団体が、無農
薬有機栽培の農産物や、木工品、手工芸品などを販売していま
した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/38/370bc138a07c33d6d1ceda558b3373d9.jpg)
シンポジウム会場は、このビルの8階です。
シンポジウムに先立ち、「となりのトトロ」に賛同された世界中の
アーティストが画いた絵画の、チャリティオークション収益金およそ
20万ドル(約1800万円)を、トトロのふるさと財団へ贈呈するに
あたり、そのプロジェクトの小林さんから、経過報告がありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/bb/5b979937fca98929c830db41d9a7adcb.jpg)
報告後、オークションの収益金が、トトロのふるさと財団の安藤
理事長に贈呈されました。
この後、来賓挨拶があり、埼玉県の北村課長、東村山市の渡辺
市長、所沢市の当間市長から、お祝いの言葉とともに、県や市の
自然環境保全などへの取り組みについての話がありました。
プログラムの最初は、トトロのふるさと財団の安藤聡彦理事長の
基調講演。この10年の財団の活動状況などが中心でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/7a/78f87705398fa239904d0003672cb5d0.jpg)
シンポジウムのコーディネーターは、早大自然環境調査室の
大堀 聰氏、パネリストは、財団常務理事 対馬良一、ナショナル・
トラスト研究者の四元忠博、アニメ映画監督で財団顧問の宮崎駿、
㈱リコー 社会環境本部の岸 和幸、西武鉄道㈱総合企画部企画
室長の田中規之の諸氏です(写真左から右へ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/50/346128974c2e0a01d24a46abc2d3eda3.jpg)
対馬市は、里山の自然保護を日本初のナショナルトラスト手法
で実践しているトトロ財団の活動について、所沢市北野の谷戸の
買い取り交渉の例などで紹介。
四元氏は、イギリスのナショナルトラスト運動発生の背景や、
その後の経緯や現状などについて報告しました。
宮崎氏は、このような活動は皆正しいと思って行動しているが、
各々が金、力、知恵、時間など、それぞれが持つものを出し合い、
無理せずに自分のフィールドを決めて、その範囲で持続して行くの
が大事。成果は出なくても、活動を広げるタネと思えばよいのでは
ないだろうか、といったようなことを話されました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/63/7ece395611d742bc2c59ccd93fa5a308.jpg)
岸氏は、リコーが1999年からはじめている森林を守る活動に
ついて、ロシアのアムール虎生息地、オランウータンの住む森、
C・W・ニコル氏の黒姫の森とのかかわりなどについて。
田中氏は、西武鉄道が住宅開発用に取得した飯能市の森を、
逆線引きで調整区域にして、地域の環境保全に努めるように
したことや、狭山丘陵でのウオーキングイベントを実施している
ことなどの話がありました。
各パネリストの最初の発言で時間が無くなり、あとは会場から
の2,3の質疑応答で、パネルディスカッションは終了しました。
会場の背後には、世界中のアーティストが画いてチャリティオー
クションにかけられた原画が展示されました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/6c/6effa9001875d096d7830c1a8b83b9f7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/be/e7b1bb3291967ac398fa68f0452809b6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/94/6d7b6289937cd364f52a9f9461e94fd2.jpg)
休憩の後は、地元所沢市で活動している男声合唱団・所沢メン
ネルコールのミニコンサートです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/0a/456a091e63b88c62139d6997b677a1f0.jpg)
最初は、宮崎 駿アニメテーマメドレーで、「となりのととろ」
「もののけ姫」「Medley・ナウシカ」「天空の城ラピュタ」より、
などを。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/43/6086522e74d55b529c61988c3e21a521.jpg)
後半は、日本の四季より「夏」・「秋」をテーマに、「夏は来ぬ」
「たなばたさま」「あかとんぼ」「もみじ」など。歳を感じさせない
若々しい歌声とハーモニーでの熱唱でした。
ホールの入口付近では、トトロのふるさと財団をはじめ、自然
保護活動をしている近隣の市民団体・企業の活動紹介があり、
パネル展示や資料配付、書籍やトトロファンドグッズ販売などが
行われていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/45/a8f52cdaf173fe7551c9878f885fb129.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/3e/4e907a4c360bc482f62f129e22483800.jpg)
また、映画「となりのトトロ」背景原画展もあり、自然と人とが共生
してきた里山の背景画が、何点も展示されました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/52/9ef43cde436e41f8b6145394e8ae8aff.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/29/71d6bf52165d60be13240fc5146df468.jpg)
催しが終わり、帰る頃には夕日が西に落ち、その左手に、傘雲を
かぶった富士山が姿を見せていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/22/c113dc7e0006067327539972772b700a.jpg)
多くの人々の理解と協力を得て、古くから守られてきた日本の
かけがえのない自然が、これ以上破壊されることのないよう、
各々が意識をもって行動しなくては、と感じたことでした。