あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

鉄道フリーきっぷ活用のヒントを与えてくれる本

2014-07-30 22:02:43 | 鉄道
 2014年7月30日(水)

 前回、前々回に、鉄道のフリーきっぷを利用した旅行でどのくらいお得になったかを投
稿しましたが、タイミングよく、鉄道フリーきっぷでの鉄道旅行の楽しみ方や使いこなし
術を紹介した本が発売されました。

「鉄道ふりーきっぷ達人の旅ワザ」(所澤秀樹著・光文社新書)です。
    

 著者の所澤秀樹(しょざわひでき)さんは、旅行作家で交通史・文化研究家です。最近
は「鉄道会社はややこしい」「鉄道地図は謎だらけ」「鉄道地図 残念な歴史」「旅がもっ
と楽しくなる 駅名おもしろ話」など鉄道に関わる新書や文庫本の図書を幾つも刊行され
ています。

 本書は4章に分かれていて、第1章の「フリーきっぷの基礎知識」では、フリーきっぷ
のタイプや、どんな鉄道会社から発売されているか、フリーきっぷならではの旅のスタイ
ルなど、フリーきっぷを利用するための基本やノウハウともいうべきことが盛り込まれて
います。

 この中では、前回、前々回に紹介した「箱根フリーきっぷ」や「大人の休日倶楽部パス」
のこと、わが地元の西武鉄道が発売するフリーきっぷを、私鉄の発売するフリーきっぷの
一例としてとりあげています。

 第2章から4章までは、所澤さんが昨年後半にフリーきっぷを利用した旅の具体例とし
て紹介していて、第2章は大井川鐵道の「大井川・あぷとラインフリーきっぷ」による2
日間の旅を、第3章は「東京メトロ 都営地下鉄一日乗車券」による都内のメトロ各線の
駅を行ったり来たりする1日の旅を、第4章ではJR東日本の「週末パス」を用いて中央
本線、富士急行線、小海線、しなの鉄道、上越新幹線、米坂線、奥羽本線、陸羽東線、東
北新幹線などを利用した2日間の東日本大回りの旅の体験がつづられています。

    

 本書によると、フリーきっぷは鉄道各社で数多く発売されており、それらを知るには各
鉄道会社のサイトで探せること、発売日や利用期間など種々の制約があるので、それらを
把握した上で利用することなど、参考になることがいろいろ盛り込まれていますので、フ
リーきっぷを活用した旅をしてみたい方は、参考にされるとよいかと思います。

 「鉄道フリーきっぷ達人の旅ワザ」、所澤秀樹著、新書版268頁、光文社新書、光文
  社発行、本体定価 800円、2014年7月20日初版1刷発行 




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「大人の休日倶楽部パス(東日本・北陸)」ではどのくらいお得に

2014-07-26 21:07:14 | 鉄道
 「箱根フリーパス」に続いて、6月25日(水)から28日(土)の4日間、北東北の
「駅からハイキング」に出かけたときに利用したJR東日本の「大人の休日倶楽部パス
(東日本・北陸)」(17,000円)では、どのくらいお得にJR東日本の路線が利用
できたのか、計算してみました。

 このフリーパスの利用エリアは、JR東日本全線(新幹線を含む)と、JR西日本の
北陸エリア、それに青い森鉄道線、IGRいわて銀河鉄道線、三陸鉄道線、北越急行線、
富士急行線、伊豆急行線の特急・急行・快速・普通自由席などが4日間乗り降り自由です。

 あらかじめ座席の指定を受ければ、普通車指定席(新幹線も)も6回まで利用すること
ができます。 下の地図は、会員誌「大人の休日倶楽部」6月号に掲載のものの地図部分。
    

 今回私が利用した「大人の休日倶楽部パス」。


 買ったときに一緒にもらった案内。


 この「大人の休日倶楽部パス」を利用しないで、ジパング倶楽部の割引(3割引)と、
割引にならない部分とをあわせて計算してみると、以下のようになりました。

〈ジパング倶楽部割引を適用〉
 乗車券
  新秋津~大宮~新青森~能代往復(片道601㎞以上なので基本運賃も1割引)
     11,100円×0.9=9,990円×0.7=6,990円×2=13,980円
 
 特急・快速列車の指定席及び自由席
  大宮~新花巻 はやて指定席         5,470円×0.7=3,820円

  盛岡~新青森 はやぶさ自由席        2,590円×0.7=1,810円

  五所川原~弘前 快速リゾートしらかみ指定席    320円×0.7=220円

  新青森~大宮 はやぶさ指定席        6,670円×0.7=4,660円

(ジパング倶楽部割引対象外)
  新花巻~遠野 往復                760円×2=1,520円

  川部~五所川原 往復                 410円×2=820円

  新青森~青森 往復                  190円×2=380円

 ---------------------------------------
   合   計                         27,210円

 「大人の休日倶楽部パス(東日本・北陸)」(17,000円)を使用しないでジパン
グ倶楽部の割引だけでは 27,210円となり、約38%割安に利用できました。

 ちなみに、大人の休日倶楽部ジパングの会員(男性満65歳以上、女性満60歳以上)
になれない、シニア以外の方の運賃と指定券の合計は37,750円になります。

 なお、「大人の休日倶楽部パス」を購入するには、「大人の休日倶楽部ジパングカー
ド」が必要ですが、この年会費は4,285円(大人の休日倶楽部ジパング3,770円
+カード年会費515円)です。

 今回利用した列車の一部

 釜石線 普通列車


 釜石線 快速列車


 五能線 快速リゾートしらかみ(「楓」車両)


 奥羽本線 普通電車


 五能線 普通列車


 奥羽本線 青森~新青森間 普通列車(JR北海道の特急用車両)


 東北新幹線 上りはやぶさ車内
 



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「箱根フリーパス」はどのくらいお得?

2014-07-24 22:24:45 | Weblog
 2014年7月16日(水)~17日(木)の箱根への旅に利用したのが、「箱根フリ
ーパス」でした。
        

 このフリーきっぷは、西武鉄道と小田急線で新宿から小田原までの往復と、箱根登山電
車、箱根登山バス、箱根登山ケーブルカー、箱根ロープウェイ、箱根海賊船などが乗り降
り自由のほか、箱根の温泉施設や美術館・博物館、名所旧跡、公園や植物園、娯楽施設、
スポーツ施設、食堂やショッピング施設などの優待や料金割引、運賃割引などもあるとい
うお得なきっぷです。

 見にくいかもしれませんが下の図は、フリーパスで回れる箱根の交通網です。


 箱根フリーパスは、2日間有効と3日間有効のものがあり、西武線の発駅により料金が
異なります。今回利用したのは西所沢駅から西武新宿経由で2日間有効のもので、料金は
5,740円でした。

 そこで、今回利用した交通機関と公園に、その都度運賃や入園料を支払ったらいくらに
なったか計算してみました。

 利用した交通機関と運賃(利用順)

   西所沢~西武新宿(西武鉄道) 370円×2(往復)   740円

   新宿~小田原(小田急線)   880円×2(往復) 1,760円

    
   小田原~強羅(箱根登山電車)              670円

   強羅駅~湿性花園前(箱根登山バス)           500円

   湿性花園前~ポーラ美術館(箱根登山バス)        220円

   ポーラ美術館~小涌園(箱根登山バス)          410円

   小涌園~強羅公園(箱根登山バス)            230円

   強羅~早雲山(箱根登山ケーブル)            420円

   早雲山~桃源台(箱根ロープウェイ)         1,370円

   桃源台港~箱根町港(海賊船)            1,000円

   箱根関所跡~小田原駅東口(箱根登山バス)      1,180円

 入園割引できた公園

   箱根湿性花園 700円のところ600円   (割引金額)100円
  
   箱根強羅公園 550円のところ無料     (割引金額)550円 

 -------------------------------------
    合  計                      9 ,150円 

 個々に支払うと9,150円になりますが、箱根フリーパスを利用したことで5,740
円で済み、約37%ほど節約できました。

 年金生活者にとって旅行は大きな出費となるので、ウオーキングの旅でもいつもできる
だけ安価に済ませるよう、様々な費用節減策を考えていますが、このようなフリーきっぷ
はありがたい存在です。

 今回利用した交通機関の一部

 箱根登山電車


 箱根登山バス


 箱根登山ケーブル


 箱根ロープウェイ


 海賊船


 なお、下のような箱根フリーパスの時刻表が駅やバスに用意されていて、登山電車、ケ
ーブルカー、ロープウェイ、海賊船、それに小田急ロマンスカーの平日と土休日ダイヤや
運賃が記載されていますので、はじめに乗るところで入手しておくと便利かと思います。      
          

 ちなみに箱根フリーパスは、新宿から、小田原、箱根湯本、湯河原、三島、沼津、御殿
場からのものも発売されていて、それらを比べてみると、西武線内の運賃も西所沢~西武
新宿駅間の通常のきっぷを買うより、往復で140円安くなっていました。


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続カタツムリ歩行で西浦和から武蔵浦和へ(埼玉)

2014-07-22 19:05:27 | カタツムリ歩行
 2014年7月20日(日)

 JR武蔵野線沿線とその周辺を歩き続けている「続カタツムリ歩行」の第16回例会に
参加した。集合はJR武蔵野線の西浦和駅。


 皆さんが集合していた北側高架下の小さい緑地に、花がたくさん植えてあった。
   

 そのそばを10時7分にスタートして、北側の田島5丁目の住宅地を東に進み、薬王院
に入る。


 本堂の前には、鋳造の新しい十三仏が並んでいた。


 東側の庭園には、サルスベリなどがよい緑陰を造っている。


 さらにその東側には薬師堂がある。向拝(こうはい)に吊された直径30㎝の鋳洞の鰐
口(わにぐち)は、延宝2年(1674)に当時の薬師堂に寄進されたもので、江戸時代
前半の鰐口の典型的な作例とか。さいたま市有形文化財に指定されていた。


 北側の県道40号に出て、田島4丁目にある無住の覚了坊へ。本堂はコンクリート造り
で境内も狭く、墓地の方が広い面積を占めていた。


    
 再び田島5丁目に入る。南下する住宅地にクルマユリが咲き、近くに個人のものらしい
小さな稲荷神社が祭られていた。


 JR武蔵野線際には、周辺の戸別住宅群とはかけ離れた緑の空間が残っている。いつま
でこの景観が見られるのだろうか…。

 
 武蔵野線の高架下を南に抜けて、田島3丁目にある田島御嶽(おんたけ)神社に行く。

 西側から入り、この赤鳥居の先を左折すると、石鳥居の正面に拝殿と本殿が続き、右手
には別の新しい社殿もある。


 正面の拝殿に続く左手のお札所も新しい。


 拝殿の右手、別の社殿の横に、市天然記念物で幹回り1.5m、高さ11~12mのイ
ヌマキの古木が立っていた。
    

 田島御嶽神社の開山は永仁3年(1293)とのこと。江戸時代の天明年間(1781
~9)には、木曽御嶽山を開山した木喰(もくじき)普寛行者がここで修行したという。

 新しい拝殿の向拝天井には、平成23年(2011)に奉納されたというヒノキの一枚
板に彫られた直径150㎝、重さ80㎏の、「白龍彫刻」が奉納されていた。
    

 拝殿側板にも精巧な木彫が施されている。



 奥の本殿も再建間もないもので、壁面の木彫に目をこらしていたら、若い神主さんが来
られ、彫刻のことなど、いろいろと説明をしていただいた。
    

 境内中ほどのヤマユリが、たくさんの花を見せていた。


 近くの、「田島観音」とも呼ばれる如意輪観音堂に回る。


 境内にはほとんど樹木が無いが、1本だけカシワの高木が目に付く。

 幹回り1.5m、高さ9mあり、やはりさいたま市天然記念物。かつて土地の人は木の葉
を採って持ち帰り、カシワモチに使ったという。

 
 盆踊りの後片付けだろうか、舞台の回りに数人の氏子らしい人が集まっていた。


 近くの田島東公園には、シモツケソウがたくさん咲いている。


 公園の横から南東へ、用水路を暗渠化した緑道が延びていたので、その道を進むことにした。
      

 植え込みはほんのわずかだけで終わったが、緩やかに左カーブしている道路沿いには、
ところどころにフヨウなどの花が咲く。
        

        

 カーブはさらに緩やかに左に回り込み、鹿手袋5丁目と沼影1丁目の境界辺りでは東北
に向きを変える。大里小の南側、沼影1丁目の沼影観音堂には11時55分に着いた。


 まずは6地蔵が迎えてくれる。


 社殿左手には、高さ15mのイヌマキの古木が立つ。こちらも市天然記念物である。
    

 ゴールの三峰神社は、右手奥のわずかなスペースにあり、小さい社殿の前にサルスベリ
の古木が遮っていた。


 沼影観音堂の境内には、ほかから移設したようでもある古い石仏が沢山並んでいる。年
号を見ると、安永6年(1777)、享保2年(1717)、宝暦8年(1758)、
天明5年(1785)、正徳元年(1711)、文化12年(1815)、元禄3年
(1690)、寛文2年(1662)、宝永3年(1706)など江戸時代のものばかり
だった。
    


 沼影観音堂の緑陰で昼食後にミーティングをして、13時頃散会となる。


 歩くうちに次第に雲が減り青空が増え、気温も30度近くに上がったようで蒸し暑いの
で、そのまま近くのJR武蔵野線と埼京線との乗換駅の武蔵浦和駅に向かい、13時13
分発武蔵野線上り電車に乗る。

(天気 晴、距離 3.4㎞、地図(1/2.5万) 浦和、歩行地 さいたま市南区、歩数
 5,500) 




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箱根への小旅行② 強羅公園と大涌谷経由で芦ノ湖海賊船(神奈川)(その2)

2014-07-21 17:59:52 | 国内旅行
 2014年7月17日(木)(続き)

 箱根強羅公園の観覧を終えて正門を出て、さらに坂を下り箱根登山鉄道の強羅駅に行く。


 昨日は気付かなかったが、駅正面にはスイス レーティッシュ鉄道との姉妹提携の掲示
や、箱根登山鉄道が土木遺産に認定されていることの掲示、「関東の駅百選」の認定証
などがあり、構内にはレーティッシュ鉄道から贈られた大きなカウベルも吊されていた。


    

 強羅駅から箱根登山ケーブルカーで早雲山(そううんざん)に上がり、箱根ロープウェ
イを乗り継いで芦ノ湖に向かうことにした。


 まずは登山ケーブルで早雲山に向かう。




 強羅駅の標高は541m、途中4つの駅を経由して標高750mの早雲山駅に着き、
大涌谷(おおわくだに)駅行きのロープウェイに乗る。

 
 車両は12~13人乗りくらいの大きさ。


 大涌谷に向かって上がって行くうちにガスが濃くなり、視界は利かなくなった。




 標高は上がったのに、閉ざされた車内は蒸し暑い。そのため、車内には数本のうちわも
用意されていた。

 標高1,044mの大涌谷駅に着いた。小学生の遠足だろうか、駅構内や周辺は沢山の
子ども達で賑わっている。
    

 眼下の建物は見えるが、噴気の立つ大涌谷の辺りはガスでよく見えないし、数年前に来
ているので、噴気のそばまでは行かぬことにした。




 もう一つのロープウェイを乗り継ぎ、芦ノ湖の北岸、桃源台(とうげんだい)に向かう。

 こちらも車内は蒸し暑く、備え付けのうちわで扇ぐ乗客が多い。

 ガスの間から、大涌谷の噴気が少しだけ見えた。


 少し進むと、芦ノ湖の一部も望まれる。


 中間点の姥子(うばこ)駅が眼下に。ここで下りることも出来るし、そのまま乗ってい
れば駅構内で左カーブして芦ノ湖湖畔の桃源台へ下れる。


 相変わらずのガスで展望はよくないが、次第に芦ノ湖が近づく。


 標高741mの桃源台駅に着いた。


 駅構内の表示では、大涌谷の気温は22.3度とのこと。蒸し暑いロープウェイ内は、
30度前後あったのではないかと思われた。

 ここから桃源台港に着いているこの海賊船で、芦ノ湖南岸の箱根町港に向かう。
    

 乗船しようとしたら、別の海賊船も到着した。


 船は13時10分に桃源台港を出港した。


 湖の西岸は森林ばかりで同じような景観が続くので、もっぱら東岸を眺めながら行く。

 
 この船内も、中国語の会話がにぎやかだ。




 中ほどまで進むと、東にそびえる箱根第2の高峰、駒ヶ岳(1,356m)が目に入る。

 左下の湖畔に見える白い建物は、箱根園のそばから駒ヶ岳山頂に上がるロープウェイの
駅舎。

 船の向こうに見える和風の建物は、「小田急 山のホテル」だろうか…。


 別の観光船の向こうに、アンテナの林立する二子山(1,091m)が望まれる。




 海賊船の終点となる、元箱根が見えてきた。



 
 その前に寄港する箱根町港が近づき、港のそばの箱根関所が間近い。


 桃源台港から30分で箱根町港に着き、ここで下船した。


 14時近いので食事の場所を探し、箱根町郵便局のある国道1号沿いをうろつく。


 別の観光船発着所のある、近くの「旅物語館」の食堂に入り、遅い昼食をする。
    

 食事を終えたのは14時30分を過ぎていた。そろそろ帰路につくことにして館内の土
産店で少しの土産物を買い、そばの箱根関所跡バス停発15時01分の小田原駅行き箱根
登山バスに乗る。

 バスは元箱根から芦ノ湯、小涌谷、箱根湯本経由で小田原駅東口に16時10分頃に着
いた。駅ビルの商店街でも少しの買い物をして、小田急線の出札口で直近の上り電車を見
たら、16時35分発特急はこね34号がある。

    
 急ぎ特急券を求め、久しぶりのロマンスカーに乗る。新宿までは1時間14分、17時
49分に着いた。

 のんびりと回ったので、2日間で立ち寄ったのは箱根湿性花園とポーラ美術館、それに
今日の箱根強羅公園だけだったが、箱根の乗り物はかなり利用したフリーパスの旅だった。


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箱根への小旅行② 強羅公園と大涌谷経由で芦ノ湖海賊船(神奈川)(その1)

2014-07-20 21:19:14 | 国内旅行
 2014年7月17日(木)

 宿泊した箱根ホテル小涌園でゆっくり起床し、8時半過ぎに朝食をする。朝食もビュッ
フェグランヴェールでのビュッフェ形式なので、自分の食べたいものを選ぶ。
    

    

 食事を終えたのは9時を過ぎていて、ロビー周辺は閑散としている。






 ホテルを出たのは10時近かった。


 小涌園前バス停から10時03分発湿性花園前行きバスに乗り、強羅駅から2つめの強
羅公園バス停で降りた。今日はまず、箱根強羅公園を巡ってみることにする。

 バス停のそばは、公園では一番高い西門で、園内を回遊して行くと、強羅駅に近い正門
に下ることが出来る。下のイラストマップでは、上から下へと下ることになる
    
 10時17分頃に西門から入園した。

 箱根強羅公園は強羅の中心部に位置し、大正3年(1914)に開園したフランス式整
形庭園。中心部の噴水を中心に、左右対称に造園された設計は、当時の造園の第一人者、
一色七五郎によるもの。

 大小の岩石を園内いたるところに配置したことから「東洋のロックガーデン」とも呼ば
れてきたという。公園は、国登録有形記念物になっている。
 
 ちなみに、入園料は550円だが、箱根フリーパスがあると無料で入園できる。


 西門を入ると正面はローズガーデン。桜、ツツジ、アジサイなど四季折々に花が楽しめ
るようで、ひときわ多いのが名前の通りバラ、約140種約1,000株あるとか。盛りは
やや過ぎてはいるが、まだ沢山の花を観賞できた。
    

    

    

        

    

 周辺のアジサイの一部も、みずみずしい彩り。


 左手上部には斎藤茂吉の歌碑があり、「おのづから寂しくもあるか ゆふぐれ雲は 大
きく渓に沈みぬ 茂吉」と刻まれているよう。
        

 カンゾウも何か所かで咲き残っていた。


 カラマツのような木は、箱根登山鉄道と姉妹提携したスイスのレーティシュ鉄道から7
周年記念の昭和61年(1986)7月に贈られた記念樹。
      

 ローズガーデン下部斜面の広葉樹。




 実のついたサンショウバラ、箱根バラとも呼ばれているよう。


 ローズガーデンと、その下の噴水との間に立つヒマラヤスギ。

 強羅公園の築園当時の大正元年(1912)~2年頃、英国から輸入したもの。高さは
20~30m、樹齢約100年を超えると推定されるという。

 噴水は水を入れている最中だった。噴水の西側には「Cafe Pic」と呼ぶお休み処があり、
その奥にある「白雲洞茶苑」に回ってみた。

 大正3年(1914)、利休以来の茶人といわれた鈍翁・益田孝により創案され、大正
11年には三渓・原富太郎に、昭和15年(1940)には耳庵・松永安左右衞門に受け
継がれてきた名茶室群とのこと。

 深山の趣を残す苑内斜面に、3つの建物が配され、清楚なヤマユリも花を見せる。
    





 公園の西南下部にある、熱帯植物館とブーゲンビレア館に入ることにした。まずは熱帯
植物館へ。


 5月下旬に訪ねた新宿御苑の熱帯植物園でも見た記憶のあるメディニラ。
      

 実がふくらんできたマンゴー




 ジャポチカバ


 南米原産というプルメリア


  

 この辺りからはブーゲンビレア館に入っていたよう。


 ブーゲンビレア館には、ブーゲンビレアやハイビスカスなどが咲き競っていた。








 こちらは熱帯ハーブ館のフイリソシンカ。

 
 ショウガ科のキバナシュクシャ


 熱帯ハーブ館のそばのモミジもよい彩り。



 園内を上から下に回遊し、正面を出たのは11時30分を過ぎていた。

 それにしても、昨日の電車車中をはじめこの箱根強羅公園でも、中国語が沢山飛び交っ
ていて、箱根の観光客中に中国人の占める比率がかなりの高率と感じられ、おしとやかな
日本人観光客の陰は、かなり薄いように感じられた。(続く)




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箱根への小旅行① 箱根湿性花園とポーラ美術館へ(神奈川)

2014-07-19 18:44:59 | 国内旅行
 2014年7月16日(水)

 梅雨の合間を縫って、箱根への小旅行に出かけた。

 7時50分頃、自宅を出て、西所沢駅で2日間有効の割引周遊券「箱根フリーパス」
(5,740円)を求める(下は、フリーパスの有効エリアなどを示すパンフレット)。
        
 このフリーパスは、西武鉄道で西武新宿までの往復と、新宿から箱根湯本まで小田急と
箱根登山電車の往復、さらに強羅までの登山電車や、早雲山、大涌谷、桃源台へのロープ
ウェイ、芦ノ湖の海賊船、箱根エリアの箱根登山バスなどが乗り降り自由で、さらに箱根
の温泉施設や美術館、博物館、名所旧跡スポーツ施設、食堂やショッピング施設などの優
待や料金割引もあるという、お得なチケットである。


 西武新宿駅経由で小田急新宿駅に行き、新宿駅9時11分発の急行電車に乗る。小田原
からは箱根登山電車に乗り換え、箱根湯本経由で終点の強羅(ごうら)に向かう。


 沿線に約1万本植えてあるというアジサイの盛りを過ぎてはいたが、まだ沢山の花を見
せていた。

 急勾配を上がるので、途中の車中からは、直前に通過した早川鉄橋(国登録有形文化財)
が見下ろせる。


 小田原駅の標高は14m、終点の強羅駅は541m、その間15㎞で標高差527mを
上がり、最大勾配80パーミル(1,000m進んで80m上がる)という日本最大の急勾
配区間があり、途中の出山信号場、大平台駅、上大平台信号場は、線路を折り返すスイッ
チバックになっている。

 上は大平台駅付近、下は上大平台信号場


 強羅駅には12時03分に着いた。


 折り返して箱根湯本行きとなる登山電車。右手には電気機関車も見える。


 強羅駅前から、12時25分発の箱根登山バスで箱根湿性花園前に向かう。


 箱根湿性花園前バス停に着き、入園前にまず、そばにあった和風レストラン「西丸」で
腹ごしらえすることとし、麦とろ定食を注文した。
    

 食事を済ませ、13時30分頃、箱根町立の「箱根湿性花園」に入る(割引入園料600
円)。


 箱根湿性花園は、湿原をはじめとする川や湖沼などの水湿地に生育している植物を中心
とした植物園。園内には、低地から高山まで日本各地に点在する湿地帯の植物約200種
のほか、草原や林、高山植物約1,100種が集められ、ほかに珍しい外国の野草を含め
約1,700種の植物が四季折々に花を見せているという。

    
 園内案内図に従い、①落葉広葉樹林区、②ススキ草原区、③低層湿原区、④ヌマガヤ草
原区、⑤高山のお花畑区、⑥高層湿原区、⑦仙石原湿原区、⑧湿性林区の順で回ることに
した。

 落葉広葉樹林区の池にあったオニブキ


 近くのポンテデリア(アメリカ水葵)


 モミジの若木が紅葉のような彩りを見せる。


 広葉樹林区の回遊路を進む。


 マツモトセンノウの花


 オカトラノオはたくさん咲いていた。


 わが家の庭にも咲いているギボウシ。


 低層湿原区までやってきた。


 湿原の畔にハマナスが。


 この辺りは展望が開け、気持ちよい。


 オグラセンノウ


 ノリウツギも、あちこちの枝で花を見せていた。


 エゾミソハギ



 仙石原湿原区から最後の湿性林区に向かう南側は、仙石原湿原植生復元区になっていて、
ウグイスのさえずる広々とした展望が広がる。


 湿性林区を貫く木道。


 一周を終えて入口付近に戻る。休憩所のそばでは、鉢植えの湿原植物を販売していた。
    

 休憩所から間近に見えたブットレア。


 湿性花園入口の建物前の広場には、植物に造詣の深かっ昭和天皇をはじめ、皇室の方々
の来園を示す標柱が並んでいた。


 15時過ぎに箱根湿性花園の観覧を終え、湿性花園前バス停から15時15分発ユネッ
サン前行きの箱根登山バスに乗る。
    

 はぼ中間のポーラ美術館バス停で下車し、15時30分からポーラ美術館を観覧するこ
とにした(シニア割引入館料1,600円)。館の入口付近(館内は撮影禁止)。


 ポーラ美術館は、ポーラ・オルビスグループのオーナーだった鈴木常司(1930~
2000)が40余年かけて収集した美術作品、約9,500点があり、19世紀フランス
の印象派を中心とした西洋絵画や、日本の洋画、日本画、東洋陶器、ガラス工芸、化粧道具
など、多岐にわたるという。以下は、館のリーフレットからの収蔵作品の一部
  

 4月12日から9月15日までは、『「モディリアーニを探して」アバンギャルドから
古典主義へ』と題する特別展示を開催中なので、その展示からはじめ、ひととおり観覧し
た。
      



 展示場入口のポスター


 観覧を終えたのは16時40分を過ぎていた。自然林が広がるという館内の遊歩道も巡
りたかったが、16時30分までなので入れなかった。

 宿に向かうことにして美術館バス停前でバスを待つ。周辺はすっかりガスに覆われ、視
界は一時、50m先も見えなくなった。


 16時50分発のユネッサン前行きバスに乗り、すぐ手前の小涌園(こわきえん)バス
停で降りた。今日の宿は、「箱根ホテル小涌園」である。


 なぜこのホテルに泊まったか…。話は少し長くなるが、このホテルが、すでに終了した
サッカーワールドカップブラジル大会を盛り上げようと、日本代表23選手と同性の人の
宿泊料金を半額にするという企画を5月12日にスタートし、同日から7月31日まで、
選手と同性の人(同伴5人まで可)を1日10組限定での予約を始めた。

 23人の中に、ゲームに出場はしなかったがわが姓と同姓の選手がおり、これはめった
に出会えぬ機会と、わが家も乗ったというわけ…。

 通常料金1泊室料10,800円のところ、5,400円で宿泊することが出来た。

 でも、夕食は1番安いディナーブッフェのシニア料金税込み4,633円、朝食もブッ
フェで2,062円と、わが家の宿泊する歩き旅などでの食事代と比べると割高感がする。
    

    

    

    

 夕食では洋食、中華、和食、サラダ、フルーツなど確かに盛りだくさんではあったが、
特にここでしか食べられないというような品は無く、お値段相応とは感じられなかった。




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恵比寿から有栖川宮記念公園や放送博物館経由で田町まで歩く(東京)

2014-07-15 17:38:03 | 江戸・東京を歩く
 2014年7月12日(土)

 いつもは埼玉県内を中心にカントリーウオークをしているグループだが、7月は都心の
ウオーキングをしている。今回の第215回例会も、JR山手線恵比寿駅に9時集合で開
催された。

 恵比寿駅東口、ガーデンプレイス入り口付近。


 ガーデンプレイスのエリアは、現在はサッポロビールとなったもとヱビスビールの広大
な工場だった。 


 遅れた私は9時28分に着き、先発の皆さんがガーデンプレイスから天現寺を経て有栖
川宮(ありすがわのみや)記念公園に向かうところを、ガーデンプレイス横から恵比寿2
丁目、広尾商店街を経て有栖川宮記念公園に直行し、公園で皆さんと合流した。

 途中のバス停には「ハチ公バス」の表示が。半月前に訪れ、前回投稿したハチ公の故郷、
秋田県大館市を思い出す。
        

 有栖川宮記念公園は、江戸時代は旧盛岡藩主南部美濃守の下屋敷。明治29年(1896)
に有栖川宮御用地となり、大正2年(1913)には高松宮御用地となった。のち高松宮
殿下が昭和9年(1934)に公園地として東京市に贈与され、同年中には有栖川宮記念
公園として開園したという。



 公園の西南端から入り、池の横から豊富な緑陰の斜面を上がる。


 東側の広場に上がると、有栖川宮熾仁(たるひと)親王の銅像がある。
        
 有栖川宮熾仁親王は有栖川宮家の9代目。明治維新、西南の役、日清戦役で優れた勲功
をたて、その間福岡藩知事や元老院議長、左大臣、参謀総長などを歴任したという。銅像
の周辺で小休止して水分補給などする。

 蛇足だが、私は初めての職場に就く前の9か月間、近くの企業内研修期間で技能訓練を
受けていて、昼休みによくこの公園に来ており、大変懐かしい場所。当時はこんなにうっ
そうと木々が茂ってはいなかったように思うが、もう60年以上も前のことになる。

 公園内の都立中央図書館や野球場の横を抜け、麻布中と麻布高の西から北に回る。広い
中国大使館や小さなビルのリトアニア大使館前などを通過して、西麻布3丁目と元麻布3
丁目の間を進む。

    
 超高層ビルの並び立つ六本木ヒルズの南側を回り、テレビ朝日のビルへ。


 1階ロビーで暑さを避けて休憩したが、館内に売店は無く飲食も禁止で静か。昨年7月
に訪ねたFテレビの大賑わいとは対照的だった。


 地下を都営大江戸線の走る通りを、芋洗坂に向かって緩やかに上がる。ステップ六本木
ビルのファミリーマ-トで弁当や飲み物を調達した。


 少し先の朝日神社では、昨日と今日、「ほおずき市」を開催中。


    
 神社とどんな関係にあるのか分からぬが、「森林セラピー基地」をうたう宮崎県日之影
町(ひのかげちよう)からの大きなほおずきが沢山飾られていて、町の農産物などの特売
コーナーも設けられ、地元の人などで狭い境内は大賑わいだった。
    

 外苑東通りに出て東へ、飯倉片町交差点を横断し、外務省飯倉公館やレンガ造りの麻布
郵便局前↓を過ぎる。


 機動隊のバスが周囲を警戒するロシア大使館前を通過し、東側の細い通りを入る。

    
 狭い敷地に二つの寺が並び、最初の一乗寺の本堂背後に、東京タワーの上部がそびえ立
つ。


 突き当たりの台地上には瀟洒(しょうしや)な建物のアフガニスタン大使館があり、そ
ばのちょっとした広場に「日本経緯度原点」標が設けられている。
    

    
 わが国の経度と緯度測定の基準点で、明治25年(1892)にここにあった東京天文
台の、特殊望遠鏡の中心を経緯度原点と定めたのが始まり。その後の変遷を経て、3年前
の3月11日の大地震による地殻変動で東に27㎝移動し、原点数値を改めたという。


 少しながら緑陰があり、ちょうど正午になったので、ここで昼食をすることにする。木
の下にムラサキカタバミが沢山咲いていた。
    

 食事を終えてミーティングを済ませ、12時37分に経緯度原点を後にする。正面に見
える東京タワーの方角に向かって坂を下り、桜田通りを横断して、くねくねと曲がる通り
を日鳶連(にっとびれん)会館↓や、幸稲荷神社と瘡護神社前などを通過する。
    




 愛宕山(あたごやま)の南から西側を回り、愛宕山トンネル横の階段を上がって山上広
場に出て、まずは「NHK放送博物館」を観覧することにした。


 受付では、1時間程度のガイド付きの案内も出来るという。40分ほどでとお願いし、
Kさんが案内してくれることになった。

 2階に上がり、日本の三大発明品中の八木・宇田式アンテナと高柳式テレビについての
紹介からはじまり、コールサインのこと、TVのニュース番組での放送原稿を読む仕組み、
藤山一郎の作曲ルーム↓などを案内いただく。
    

    
 さらに、放送開始直後からのラジオ放送用器材や受信機、大事件や太平洋戦争終結時な
どの放送原稿や番組の写真、初期のテレビ受像器など、われわれの世代には大変興味深い
展示を観覧した。
    

 ちなみに、2・26事件の「兵に告ぐ」原稿や、終戦の詔勅放送予告原稿を読むKさん
の滑らかなナレーションの様子から伺うと、やはりもとNHKのアナウンサーとのことだ
った。


 1時間ほど観覧して放送会館を出て、山上の愛宕神社に参拝する。

        
 相対する小さい弁天神社前には25.7m三角点もあり、弁天池を背にして記念撮影を
した。
    

 45度近いと思われる男坂の急階段を下って愛宕通りへ。


 東京慈恵会医大の間を抜けて日比谷通りに回り、都営地下鉄御成門(おなりもん)駅前
で、電車で三田駅まで先行する人と歩く人とに分かれる。


 歩行組は日比谷通りを南下して、増上寺の大本堂に入って参拝する。


    

    
 三田駅上で合流して、江戸開城の西郷隆盛と勝海舟の会見の地碑を見て、15時ちょう
ど、JR田町駅に近いMSビル前に着いた。

 この日の東京の最高気温は32℃を超え、暑かった。全員ビル地階の「名物家」で2次
会をして暑さを忘れ、今日は北欧旅行から帰国直後で参加されなかったがメンバーのひと
り、Yさんの2階の店にも立ち寄り歓談のひとときを過ごした。

(参加 15人、天気 晴、距離 10㎞、地図(1/2.5万) 東京西南部、歩行地
 東京都渋谷区、港区、歩数 19,300)





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きりたんぽと忠犬ハチ公の大館をちょっとだけ巡る(秋田)

2014-07-10 21:44:28 | ウオーキング
 台風8号が日本列島を横断中で、沖縄から東北まで、各地に被害をもたらしています。
四国遍路や中山道ウオークなど、ウオーキングで訪れたことのある地域の被害の映像をテ
レビを見ると、とても気になります。

 皆さんのところでは被害はありませんでしょうか。被害にあわれた方にはお見舞い申し
上げます

========================================

 2014年6月27日(金)

 北東北でのJR東日本「駅からハイキング」の3日目は秋田県能代市でしたが、前泊し
た弘前から東能代へのJR奥羽本線の直通電車が無いので大館行きに乗り、大館駅で乗り
継ぐことにしました。
    

 大館駅に8時34分に着き、次の秋田行き電車は10時01分。1時間半近い待ち時間
があったので途中下車して、市内を少しだけ巡ってみることにしました。

 大館駅の改札のあるホームには、このような歓迎の表示板が。

 大館は、東京・渋谷駅前にある秋田犬の銅像、忠犬ハチ公の故郷だったのですね。

 横に長い大館駅舎。


 駅前のビルにもハチ公が。


 駅前の観光協会に行き、1時間ほどで巡れる見どころは無いかと聞いてみました。

 近くの市場で朝市をしていると教えてもらい、あわせて大館市内の地図をもらい、その
市場に行ってみましたが、営業しているのは3~4店くらいで閑散としていたので、すぐ
に出ました。

      
 東側のT字路で踏切から南に延びる広い通りに入り、少し進むと両側にレールの残った
廃線跡を横断します。上は東側、下は西側です。
      

        
 踏切の手前には「一時停止不要」の立て札。地元の人は分かっているのでしょうが、よ
そから来た人は一時停止しそうな場所です。
    

 その先、御成町2丁目の歩道には、積雪期の歩行者の交通を確保する雁木(がんぎ)が
設けられていました。新潟県では雁木ですが、秋田では何というのでしょうか…。
        


 次の大きな交差点の先にあった北都銀行にも秋田犬の絵が…。


 スーパーらしい大きな建物が見えてきました。9時になったばかりでしたが、店に向か
う人がいたので私も行ってみました。

 「いとく大館ショッピングセンター」でした。首都圏などあちこちに進出している大型
スーパーでなく、地元のこのようなスーパーが健在なのはうれしいこと。

 昼食用のわっぱ飯や、土産用のいぶり昆布漬けなどを求めました。

 もう少し進むと、町を横断する長木川があるようですが、時間が足りそうにないのでス
ーパーのそばで右折して、中道2丁目の住宅地を西側の広い通りに向かいます。

 広い通りに突き当たったところは、秋田看護福祉大学。


 この通りを真っ直ぐ進めば大館駅に戻れます。

 道路標示にも、マンホールにも秋田犬が描かれています。



 駅のそばまで戻ってきたら、さきほどの廃線の延長上を横断しました。こちらは、車道
にも線路が残っているので、「一時停止不要」の表示を見落としたら、よそから来た車は
確実に一時停止しそうです。


    
 道路の西側は、かなり大規模な車両基地だったようで、黄色い車両止めが数個残ってい
ました。
    

 9時42分に大館駅前に戻ることが出来ました。


 もう一度観光協会に行って、あの廃線跡は何という鉄道だったのか聞いたら、小坂鉄道
と教えてくれました。

 帰宅後調べてみたら、「小坂鉄道」とも呼ばれた小坂精錬小坂線。大館駅から鹿角郡小
坂町の小坂駅に至る小坂精練が運営していた貨物鉄道の路線で、1994年までは旅客営
業も行っていたようです。

 大館駅から小坂駅までは23.3㎞に支線を含めて11駅あり、軌間(線路幅)はJR
の在来線と同じ1067㎜です。

 小坂鉱山の鉱石輸送や、鉱山閉山後は濃硫酸輸送に使用されていましたが、2008年
3月で終了し、跡地は今年春に大館市と小坂町に賃貸契約もしくは無償譲渡することに決
まったようです。

 行くときには気付かなかったのですが、駅前には忠犬ハチ公の銅像がありました。
        

    

 その後には、秋田犬の銅像も。



 大館駅の正面入口上には、「東北の駅100選」認定の飾り付けがありました。


 近くには「大館駅名の由来」も。


 ほんの1時間ほどの途中下車でしたが、思いがけずの発見もあり、大館という町をわず
かながら理解することが出来ました。




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JR東日本駅からハイキング④ 新青森から三内丸山遺跡へ(青森)

2014-07-07 17:56:00 | JR東日本駅からハイキング
 2014年6月28日(土)

 JR青森駅8時21分発の電車で、ひと駅先の新青森駅に向かうことにした。車両は、
思いがけず新青森~函館間を走る特急スーパー白鳥と特急白鳥用の、JR北海道の789
系だった。
    
 前の座席の背もたれに「青函トンネル通過予定時刻表」があり、わずか5分で新青森に
着いたが、特急に乗車したような気分を味わう。

 「駅からハイキング」の最終日は、新青森駅からの「三内丸山(さんないまるやま)遺
跡から縄文文化をその歴史を学ぶ」コース。駅2階の受付場所「あおもり観光情報センタ
ー」に、オープンしたばかりの8時30分に入った。
    
 受付時間は10時~12時だが、すぐに受付てもらえた。不要荷物をコインロッカーに
預け、8時45分にスタートする。

 南に延びる東北新幹線の高架下を少しで、県道247号との交差点へ。すぐ西の交差点
から、住宅地の間を南に延びるイチョウ並木の車道に入る。

        
 路傍の公衆電話は階段上にあり、多雪地帯であることが分かる。


 右手に池が現れ、その向こうに三内霊園の墓が沢山並んでいる。池の先から霊園に入り、
U字状に回る霊園内の園路を進む。霊園内の草地には、「タンポポモドキ」とも言われた
らしい帰化植物のブタナが沢山咲き競い、黄色の彩りが広がる。
    

 カーブの北端に、「平和を祈念して」と刻まれた新しい石碑が立っていた。
    
 太平洋戦争末期の昭和20年(1945)7月28日、青森市街の大空襲で亡くなった
700人を超える犠牲者の冥福を祈り、世界の恒久平和を祈念して平成7年(1995)
に建立したもの。

    
 近くには、昭和29年(1954)9月26日の台風15号による「青函連絡船洞爺丸
海難者慰霊碑」や、青函海底トンネル工事中の殉職者の「鎮魂」碑などもあり、この霊園
が青森市営らしいことが知れる。

 公園の中心、ロータリーと三内霊園バス停のところから、南に延びる桜並木の園路を進
み、霊園の南に抜ける。


 東北自動車道青森IC沿いに東側を進み、吊り橋になっている東北新幹線の下を抜ける
と、東側に青森県運転免許センターの広い敷地が望まれる。


 その南側一帯が、国特別史跡の三内丸山遺跡である。

 遺跡の南西にある「縄文時遊館(じゆうかん)」に入り、総合案内所でチェックポイン
トの押印を受ける。案内所前のロビーには、青森市の夏祭りで知られるねぶたが飾られて
いた。ちなみに、縄文時遊館の入館は無料である。
    

 三内丸山遺跡は、縄文時代の遺跡。これまでの発掘調査で縄文時代前期から中期末(約
5,500年前~4,000年前)の大集落跡が見つかり、たくさんの竪穴住居、掘立柱建
物跡、大量の遺物が捨てられた谷、大規模な盛土、大人や子どもの墓、貯蔵穴、道路跡な
どが確認されているという。

 縄文時遊館には、縄文シアター、さんまるミュージアム、ミュージアムショップ、体験
工房、レストランなどがある。

    
 まず、さんまるミュージアムに入り、大型板状土偶や縄文ポシェットなどの重要文化財、
土器や石器、木の実などの出土品、年代の分かる盛土の土層、縄文人の生活を再現した展
示などを一巡した。

        大型板状土偶(国重要文化財)
        



    

 ミュージアムショップを少しだけのぞき、館の中ほどにある「時遊トンネル」と呼ぶ半
円形のアーチをくぐって外に出て、遺跡に向かう。
    

 広々としたこの草地にも、一面のブタナが花盛り。さわやかな風が気持ちよく、林の方
からはカッコウの鳴き声が聞こえる。



 右手に、復元した幾つもの竪穴住居が並んでいる。


 正面に見えてきたのが、復元した大型竪穴住居と大型掘立柱建物。その向こうには、ド
ームに覆われた大型掘立柱建物跡などが望まれた。

 復元した大型竪穴住居に入ると、太い柱と大きな梁に支えられた長さ32m、幅9.8m、
床面積約250㎡という規模に驚かされる。
        
 用途としては集会所、共同作業所、冬期の共同家屋などの説があり、縄文中期後半(約
4,000年前)のものを復元したという。

 三内丸山遺跡のシンボルともいえるのが、復元した大型掘立柱建物。
    
 6本の柱の長方形の高床式建物と考えられ、柱の間隔は約4.2m、縄文中期後半(約
4,200年前)のものと考えられ、高さ15mの建物として復元したという。


 後の半円筒のドームに入る。ここは大型掘立柱建物跡で、6個の柱穴の間隔はすべて
4.2m。遺構の乾燥防止のために内部の湿度を高く保っており、そのためにドームで覆っ
ている。
    

 3棟並ぶのは掘立柱建物。地面に穴を掘り、柱を立てて造った建物で、高床の倉庫とし
て復元したという。


 もう一つの半円筒ドームは子供の墓(埋設土器)。子供は土器に入れて埋葬したようで、
これまでに800基以上発見されたようだ。


 観光客も増え、ボランティアガイドの案内で巡るグループもある。


 南に回ると幾つかの竪穴住居が並び、内部をのぞいたり入ったりすることが出来る。

 この遺跡では550棟以上も見つかっていて、15棟が復元されている。


    

 竪穴住居群のそば、T字型の加湿された覆い屋の中は「南盛土」と呼ぶ場所。
    
 大量の土器や土偶、ヒスイ製の玉などが土と一緒に捨てられ、約千年の間に丘のように
なったところだという。






 遺跡の数々を一巡して時遊館入口近くに戻り、「縄文の小路(こみち)」と呼ぶ遊歩道
を進み、車道の下を横断して青森県立美術館に回る。


 館内は撮影禁止、地下2階の中心、縦横21m、高さ19mあるアレコホールには、幅
約19m、高さ9mのシャガールのバレエ「アレコ」の舞台背景が3点が展示されていて、
その大きさに驚かされる。

 そのフロアの一番奥には、建物と一体化したコミュニケーションワーク、高さ8.5mの
「あおもり犬」があり、ここだけは撮影できる。来訪した高校生が記念写真を撮っていた。
    

 別の展示室での、寺山修司×宇野亜喜良の「ひとりぼっちのあなたに」と、棟方志功の
「棟方のヴィーナス」という青森ゆかりの人の展示も見て、館を後にする。


 「縄文の小路」を戻って時遊館に入る。ミュージアムショップで「さんまる探訪」と呼
ぶガイドブックを求め、縄文シアターで遺跡を紹介する6分間の映像を見て、巡った遺跡
のおさらいをした。


 時遊館入口にあい対する「あおもり北彩館」にも入り、販売している青森産品の数々を
少しだけ見た。
    

 およそ2時間の三内丸山遺跡巡りを終え、11時35分に駅に向かう。


 東北新幹線下を経て、三内霊園入口交差点までは往路を戻る。

     
 交差点を東へ、新幹線の東側高架下を並行する車道を北上して、12時9分に新青森駅
内の観光情報センターにゴールした。

 完歩賞をもらい、コインロッカーに預けた荷物を出す。急ぎ、みどりの窓口で直近の新
幹線上り列車の指定席券を求める。

 早くスタートできたお陰で、予定より2時間早い12時39分発のはやぶさ20号に乗
れた。駅構内で求めた「ほたて飯」を、車内での今日の昼食とする。

 最高時速320㎞という東北新新幹線は速い。新青森駅から683.4㎞の大宮駅に3時
間足らずで着き、わが家にも4時間19分で帰宅出来た。

(天気 晴、距離 7㎞、地図(1/2.5万) 青森西部、歩行地 青森市、歩数
 15,800)




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