2017年6月18日(日)
午後は雨の予報だが、「続カタツムリ歩行」の第45回例会に参加した。集合はJR武
蔵野線の市川大野駅。私はこの駅に下りたのは初めて。Iさんも来られたので、一緒に
10時2分にスタートした。
駅のすぐ南側、南に延びる市道とJR武蔵野線に挟まれた斜面林上の細い台地に、市川
市万葉植物園があったので入る。
市川市は、古くは国府が置かれ国分寺も建立された由緒ある地。真間(まま)の手児奈
(てこな)の伝説も残されていることなどから、ゆかりの万葉植物園を開園したようだ。
園内には、約155種類の植物を万葉時代の自然がしのばれるように構成し、万葉人の
文化に親しめるように万葉植物の栽培区を設けているという。
植物の傍らには、各々万葉集に歌われたゆかりの歌のパネルもあり、それを読んで万葉
の人たちの暮らしなどをしのぶことも出来る。ゆっくり一巡してそれらの数々を観賞した。
ほかのグループの人より先に入ったはずだが、時間をかけて見ているうちに次々に訪れ
た皆さんも去り、出たのは最後になり、もう10時50分近くになっていた。
植物園のさくに沿って細い林間の道を南に進み、折り返すように回ってJR武蔵野線の
上を北東に進む。
この辺りの民家は、どっしりした門構えの家や、広い庭に植栽が豊富な家などが目に付
き、花をきれいに植え込んだ家も多い。
県道9号・船橋松戸線に出て、近くの浄光寺に入る。門前にイチョウなどの古木が枝を
広げ、大きな山門を入ると市川七福神の毘沙門天が立っていた。
浄光寺は、平安時代に平将門(たいらのまさかど)がこの地に築城し、城内に毘沙門天
を安置するお堂としたのが起源とのこと。鎌倉時代には日蓮上人が近くの中山に来て、日
蓮宗に改宗したと伝えられているという。
仁王門にある運慶作の「願満無乳仁王大力神」は市川市の重要文化財。お乳の病気(乳
がん)平癒や、子育て祈願として古来から信仰を集めているようだ。
広い境内の正面にどっしりと本堂が構え、その前面両側には寺が経営する浄光寺幼稚園
の建物や遊具がたくさんあり、園児は伸び伸びと育てられそう。
庫裡(くり)の前に、近くの5つの寺で集められる「カシワの守スタンプラリー」のリ
ーフレットがあったのでもらい、最初のスタンプを押す。
県道を北へ、駅前からの通りとのT字路の北側には本光寺がある。
本光寺は、日胤(にちいん)上人が正平16年(1361)に中山から閑居の地として
堂宇を創立し、中山法華寺から寺号許可を得ているという。
境内は何やらきらびやかで、ほかの寺とは少し違う雰囲気がある。
「本光寺の五行パワースポット巡り」の看板があり、木のスポット↑のほか、火、金、
土、水の各スポットがあるという。
木のスポット「蘇りのご神木」は駐車場際に、火のスポット「不動明王は」と金のスポ
ット「金大古久天(きんだいこくてん)」は本堂に、土のスポット「慈愛之塔」は山門の
左手に、水のスポット「きずな之湧水」↓は駐車場内にあった。
ほかに、動物供養塔や、100を超えていそうな各種の御札(おふだ)御守り、多彩な
絵馬、歴代上人をまつる御廟所(ごびようしょ)などが目に付いた。
東側近くのT字路を南東へ、少し下って左手台地上の天満天神宮に上がった。ここも平
将門が天慶元年(938)に京都の北野神社を勧請(かんじょう)したと伝えられる古社。
拝殿は屋根の切妻面にあり、ほかの神社と少し違う雰囲気。拝殿の前には、明治7年
(1874)に奉納された狛犬(こまいぬ)が並んでいる。
背後の梅林に上がり、水分補給を兼ねて小休止した。
鳥居下の道路をさら少し進む。次の十字路を左折してV字状に折り返し、住宅地をくね
くねと台地上に上がる。ゴールの大野町三丁目の三社宮には、11時55分に着いた。
春日神社など3社を祭っているようで、鳥居の横には、わらじの下がる小さい石の祠
(ほこら)がある。
西側の空き地で昼食後、記念撮影とミーティングをして、12時50分頃散会した。
雲行きが怪しくなり雨が来そうだが、午後は作品展の案内をもらっているJR総武線の
市川駅前の図書館まで、歩いて向かうことにした。
本光寺前に戻り、市川大野駅前を通過する。すぐ先左手の木々に覆われた斜面上にも、
三社宮があったので寄る。
奈良の春日大社、愛知の熱田神宮、兵庫の野口神社のご神体を祭る社で、屋根を塗り替
えて間もないようで、朱塗りが色鮮やか。
境内には、2つの力石(ちからいし)があった。
大野町二丁目の交差点際には、鳥居はあるが社殿のない迎米(むかいごめ)馬頭観世音
がある。
鳥居際には「帝釈天」と刻まれた天保13年(1842)銘の石塔が、ほかに正面に3
体、右手にも3体の石塔が並んでいた。
700mほどで県道51号に合し、立体交差の県道180号の下を抜ける。次の菅谷交
差点で西側の曽谷一丁目の住宅地へ。
家並みの中に加茂神社↑が祭られ、曽谷三丁目との境付近には安国寺があった。
曽谷の領主、曽谷教信(そやきょうしん)が文応元年(1260)が館の傍らに立てた
ようだが、関係者以外は入山禁止だったので、門前からコンクリート造りらしい本堂を眺
めた。
そばの十字路を左折してすぐ先は蓮正寺。本堂前にフジの古木があるが、由緒などを記
したものは無い。道路を挟んで七面大明神↓が小さい祠に祭られ、背後は池になっていた。
雷鳴が気になっていたが、この辺りから降り出したので傘を差す。でも幸い、ゴールま
で本降りにはならずに済んだ。
ユリなどきれいな鉢植えの並ぶ民家前を通過して百合台公園横に出た。曽谷三丁目と六
丁目との間を進み、右折して百合台小の東側を通過し、国分川(こくぶがわ)の橋を渡る。
須和田一丁目で真間川沿いに進んだが、次の橋で建設中の東京外環道工事現場に行く手
を阻まれた。
工事中のフェンス沿いに南下し、菅野六丁目と三丁目の間の市道で幅広い工事現場↓を
横断して西進する。
交番のある交差点左折して南へ、市川真間駅の西側踏切を通過し、JR総武線の市川駅
北口に14時55分に着いた。
南口に回り西側に立つ高層ビル、ザ タワーズ ウェスト3階にある市川市市川南口図書
館に入り、図書室の壁面に並ぶ、ご案内をいただいた「放浪のお絵描きおじさん 百田稔
(ももだみのる)作品展」を拝見する(撮影禁止)。
ちなみに百田さんは、40年間勤めた鉄鋼会社を退社後の2004年に、旧東海道を
「ひとりで冒険お絵描き歩き旅」を始めた。以来、旧中山道、九州・四国一周、熊野古道
など12回の歩き旅をされ、歩いた日数は335日、距離は4,385㎞になるという。
70歳になった昨年は、マイカーで北海道一周のお絵描き旅も完走し、今回はその総集
編の作品展である。
私は、百田さんの作品展については「やまさん」から教えてもらい、これまでに市川真
間の相田みつをギャラリーで何度か拝見したので、見覚えのある作品もあった。
自分で訪ねたり知っている場所もたくさん描かれていたが、書棚との間の狭い空間に展
示されていたので、見にくかったのが少し残念だった。ほぼ見終えた頃に、午後も回り残
した寺を巡ったIさんも電車で来られた。
16時近くの上り総武・中央線各駅停車で帰路につく。
(天気 曇後雨、距離 2.5㎞+7㎞、地図(1/2.5万) 松戸(例会)、船橋
(午後)。歩行地 市川市、歩数 16,800)
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午後は雨の予報だが、「続カタツムリ歩行」の第45回例会に参加した。集合はJR武
蔵野線の市川大野駅。私はこの駅に下りたのは初めて。Iさんも来られたので、一緒に
10時2分にスタートした。
駅のすぐ南側、南に延びる市道とJR武蔵野線に挟まれた斜面林上の細い台地に、市川
市万葉植物園があったので入る。
市川市は、古くは国府が置かれ国分寺も建立された由緒ある地。真間(まま)の手児奈
(てこな)の伝説も残されていることなどから、ゆかりの万葉植物園を開園したようだ。
園内には、約155種類の植物を万葉時代の自然がしのばれるように構成し、万葉人の
文化に親しめるように万葉植物の栽培区を設けているという。
植物の傍らには、各々万葉集に歌われたゆかりの歌のパネルもあり、それを読んで万葉
の人たちの暮らしなどをしのぶことも出来る。ゆっくり一巡してそれらの数々を観賞した。
ほかのグループの人より先に入ったはずだが、時間をかけて見ているうちに次々に訪れ
た皆さんも去り、出たのは最後になり、もう10時50分近くになっていた。
植物園のさくに沿って細い林間の道を南に進み、折り返すように回ってJR武蔵野線の
上を北東に進む。
この辺りの民家は、どっしりした門構えの家や、広い庭に植栽が豊富な家などが目に付
き、花をきれいに植え込んだ家も多い。
県道9号・船橋松戸線に出て、近くの浄光寺に入る。門前にイチョウなどの古木が枝を
広げ、大きな山門を入ると市川七福神の毘沙門天が立っていた。
浄光寺は、平安時代に平将門(たいらのまさかど)がこの地に築城し、城内に毘沙門天
を安置するお堂としたのが起源とのこと。鎌倉時代には日蓮上人が近くの中山に来て、日
蓮宗に改宗したと伝えられているという。
仁王門にある運慶作の「願満無乳仁王大力神」は市川市の重要文化財。お乳の病気(乳
がん)平癒や、子育て祈願として古来から信仰を集めているようだ。
広い境内の正面にどっしりと本堂が構え、その前面両側には寺が経営する浄光寺幼稚園
の建物や遊具がたくさんあり、園児は伸び伸びと育てられそう。
庫裡(くり)の前に、近くの5つの寺で集められる「カシワの守スタンプラリー」のリ
ーフレットがあったのでもらい、最初のスタンプを押す。
県道を北へ、駅前からの通りとのT字路の北側には本光寺がある。
本光寺は、日胤(にちいん)上人が正平16年(1361)に中山から閑居の地として
堂宇を創立し、中山法華寺から寺号許可を得ているという。
境内は何やらきらびやかで、ほかの寺とは少し違う雰囲気がある。
「本光寺の五行パワースポット巡り」の看板があり、木のスポット↑のほか、火、金、
土、水の各スポットがあるという。
木のスポット「蘇りのご神木」は駐車場際に、火のスポット「不動明王は」と金のスポ
ット「金大古久天(きんだいこくてん)」は本堂に、土のスポット「慈愛之塔」は山門の
左手に、水のスポット「きずな之湧水」↓は駐車場内にあった。
ほかに、動物供養塔や、100を超えていそうな各種の御札(おふだ)御守り、多彩な
絵馬、歴代上人をまつる御廟所(ごびようしょ)などが目に付いた。
東側近くのT字路を南東へ、少し下って左手台地上の天満天神宮に上がった。ここも平
将門が天慶元年(938)に京都の北野神社を勧請(かんじょう)したと伝えられる古社。
拝殿は屋根の切妻面にあり、ほかの神社と少し違う雰囲気。拝殿の前には、明治7年
(1874)に奉納された狛犬(こまいぬ)が並んでいる。
背後の梅林に上がり、水分補給を兼ねて小休止した。
鳥居下の道路をさら少し進む。次の十字路を左折してV字状に折り返し、住宅地をくね
くねと台地上に上がる。ゴールの大野町三丁目の三社宮には、11時55分に着いた。
春日神社など3社を祭っているようで、鳥居の横には、わらじの下がる小さい石の祠
(ほこら)がある。
西側の空き地で昼食後、記念撮影とミーティングをして、12時50分頃散会した。
雲行きが怪しくなり雨が来そうだが、午後は作品展の案内をもらっているJR総武線の
市川駅前の図書館まで、歩いて向かうことにした。
本光寺前に戻り、市川大野駅前を通過する。すぐ先左手の木々に覆われた斜面上にも、
三社宮があったので寄る。
奈良の春日大社、愛知の熱田神宮、兵庫の野口神社のご神体を祭る社で、屋根を塗り替
えて間もないようで、朱塗りが色鮮やか。
境内には、2つの力石(ちからいし)があった。
大野町二丁目の交差点際には、鳥居はあるが社殿のない迎米(むかいごめ)馬頭観世音
がある。
鳥居際には「帝釈天」と刻まれた天保13年(1842)銘の石塔が、ほかに正面に3
体、右手にも3体の石塔が並んでいた。
700mほどで県道51号に合し、立体交差の県道180号の下を抜ける。次の菅谷交
差点で西側の曽谷一丁目の住宅地へ。
家並みの中に加茂神社↑が祭られ、曽谷三丁目との境付近には安国寺があった。
曽谷の領主、曽谷教信(そやきょうしん)が文応元年(1260)が館の傍らに立てた
ようだが、関係者以外は入山禁止だったので、門前からコンクリート造りらしい本堂を眺
めた。
そばの十字路を左折してすぐ先は蓮正寺。本堂前にフジの古木があるが、由緒などを記
したものは無い。道路を挟んで七面大明神↓が小さい祠に祭られ、背後は池になっていた。
雷鳴が気になっていたが、この辺りから降り出したので傘を差す。でも幸い、ゴールま
で本降りにはならずに済んだ。
ユリなどきれいな鉢植えの並ぶ民家前を通過して百合台公園横に出た。曽谷三丁目と六
丁目との間を進み、右折して百合台小の東側を通過し、国分川(こくぶがわ)の橋を渡る。
須和田一丁目で真間川沿いに進んだが、次の橋で建設中の東京外環道工事現場に行く手
を阻まれた。
工事中のフェンス沿いに南下し、菅野六丁目と三丁目の間の市道で幅広い工事現場↓を
横断して西進する。
交番のある交差点左折して南へ、市川真間駅の西側踏切を通過し、JR総武線の市川駅
北口に14時55分に着いた。
南口に回り西側に立つ高層ビル、ザ タワーズ ウェスト3階にある市川市市川南口図書
館に入り、図書室の壁面に並ぶ、ご案内をいただいた「放浪のお絵描きおじさん 百田稔
(ももだみのる)作品展」を拝見する(撮影禁止)。
ちなみに百田さんは、40年間勤めた鉄鋼会社を退社後の2004年に、旧東海道を
「ひとりで冒険お絵描き歩き旅」を始めた。以来、旧中山道、九州・四国一周、熊野古道
など12回の歩き旅をされ、歩いた日数は335日、距離は4,385㎞になるという。
70歳になった昨年は、マイカーで北海道一周のお絵描き旅も完走し、今回はその総集
編の作品展である。
私は、百田さんの作品展については「やまさん」から教えてもらい、これまでに市川真
間の相田みつをギャラリーで何度か拝見したので、見覚えのある作品もあった。
自分で訪ねたり知っている場所もたくさん描かれていたが、書棚との間の狭い空間に展
示されていたので、見にくかったのが少し残念だった。ほぼ見終えた頃に、午後も回り残
した寺を巡ったIさんも電車で来られた。
16時近くの上り総武・中央線各駅停車で帰路につく。
(天気 曇後雨、距離 2.5㎞+7㎞、地図(1/2.5万) 松戸(例会)、船橋
(午後)。歩行地 市川市、歩数 16,800)
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