あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

「京の冬の旅」の終盤に早春の京都へ(第2日午前・京都鉄道博物館)

2023-08-08 21:41:14 | 京都を歩く
 2023年3月14日(火) 〈午前・京都鉄道博物館へ〉

 2日目の午前は、「京の冬の旅」キャンペーンとは関係はないが、かねてから訪ねたい
と考えていた「京都鉄道博物館」の観覧に行くことにした。

 宿泊した四条烏丸のビジネスホテルを9時前に出た。今朝は快晴である。


 市営地下鉄烏丸線の四条駅から烏丸線で京都駅まで行き、JR京都駅32番線から9時
33分発嵯峨野線(山陰本線)下り電車に乗る。


 嵯峨野線は、嵐山方面への観光客が多くて混雑することが知られているが、やはりこの
時間でも混んでいて、社内はラッシュ並みのギュウギュウ詰めだった。

 次の駅、梅小路京都西駅には2分で着いた。


 改札を出ると、南西側眼前に京都鉄道博物館が見える。


 駅前広場の案内図、東側一帯の広いエリアは梅小路公園になっている。


 嵯峨野線の高架下を折り返すように京都鉄道博物館に向かうと、まず目に入るのは和風
建築の旧二条駅舎。

 京都市指定文化財で、中には展示とミュージアムショップがあるよう。

 開館は10時からだが、早めに着いたので10分余り待ち、開館と同時にチケットを購
入してすぐに入館した。(入館料金1,500円・水曜休館)
          

 京都鉄道博物館は、西日本最大級の鉄道博物館で、基本コンセプトは「地域と歩む鉄道
文化拠点」で、地域との共生を第一に考え、地域の活性化に貢献するとのこと。

 まずは右手の「プロムナード」とその先の1階建物内に展示されている機関車や客車な
どのエリアへ。蒸気機関車から新幹線車両まで、貴重な54両の車両があるという。
  
 C62形蒸気機関車、1948(昭和23)年製造
 

 クハ86形1号車、1950(昭和25)年製造、日本最初の長大編成電車の先頭車
 

 モハ80型1号車、1950(昭和25)年製造、日本最初の長大編成電車の中間車と
その内部




 0系21形1号車 1964(昭和39)年製造、初代新幹線電車(大阪方先頭車)


 0系16形1号車 1964(昭和39)年製造、初代新幹線電車のグリーン車








 230形233号機 国産初の量産型蒸気機関車で、1903(明寺38)年製

 最後は工場の入替機として1959(昭和34)年まで使用され、2016(平成28)
年に国の重要文化財となったという。 

 EF52形1号機 1928(昭和3)年に製造された最初の国産大型電気機関車


 EF36形 35号機 1974(昭和49)年製造、高速貨物列車用、のちに東京~下
関・九州間の寝台特急列車も牽引

 
 (特急こだま号)


 DD51形756号機 1971(昭和47)年製造、万能型国産ディーゼル機関車












 まだまだたくさんの車両が並んでいたが、これらはほんの一部だけ。 

 こちらのコーナーは、新幹線電車の模型や台車、パンタグラフ、椅子など。










 通票閉塞機 

 
 展示車両の間を一巡した後、1階建物内の「鉄道のあゆみ」コーナーへ。

 英国ワットの複動式蒸気機関模型


 1804年にトレビシックが開発した蒸気機関車模型


 1929年、英国のリバプール~マンチェスター鉄道を選ぶ競技会で優勝したロケット
号蒸気機関車模型

 
 世界初の公共鉄道、英国のストックトン・ダーリントン鉄道 開業時の様子

  
 ペリー来航時に使用された船、サスケハナ号模型、いわゆる「黒船」

 
 佐賀藩精錬方 蒸気機関車模型

 ロシアのプチャーチンが持参した模型を参考に、佐賀藩精錬方の3人が1855(安政
2)年に制作したもの

 双頭レール 1872(明寺5)年の鉄道開業の頃に使われたレール。英国製で上下が
同じ形


     










 

 
 2階に上がり、「生活と鉄道」、「運行のしくみ」というテーマの展示を。

 
 2階の一部は1階からの吹き抜けになっていて、1階の展示車両が見下ろせる。

 
 正午が近くなったので、混まないうちにと2階の一角にあるレストランへ。


 京風中華そば(950円)を注文して昼食とした。



 レストランの南側や東側からは、JR京都貨物駅構内やJR京都線、東海道新幹線など
のたくさんの線路、その向こうに東寺の五重塔などが望まれる。




 食事を終え、2階から伸びる連絡デッキを下り、この博物館のもうひとつの見どころ、
扇形車庫に向かう。

      京都駅方向の左手に、駅前の京都タワーがそびえ立つ。
     

 途中まで進むと、構内線を往復する「SLスチーム号」がまもなく発車しそう。

 このSLには、博物館の観客が別料金で乗車できる。


     間もなく、逆行で発車した。
     

 こちらは東側の京都駅方向


 扇形車庫は、現存する国内最古の鉄筋コンクリート造りの扇形車庫で、蒸気機関車を
20両を保存、展示していて、間近に見ることが出来る。


     
 この円形車庫、梅小路機関車庫は大正3(1914)年11月の竣工。ほぼ創建当初
の状態を保ち、現存する最古の鉄筋コンクリート造機関車庫として鉄道建史上大変貴重
なものであり、さらに機関車の展示施設、機関士の研修施設として日常公開活用されて
いることが、いっそう価値を高めており、国の重要文化財である。


 蒸気機関車の方向転換をする転車台






     扇形車庫に並ぶ、幾つものSLを順次見て回る。
      
          
          お召し列車を牽引したC51形239号機関車
          

     

          

     

          

     

          

     

          

     

          
   
 最後に、旧二条駅舎内に入って出口へと向かうことに。この中にも少しの展示があるの
で観覧する

 幻のSL C63形蒸気機関車模型







 
 ミュージアムショップも設けられているので入り、わずかな記念品を求めた。


     

 13時19分頃、京都鉄道博物館を後にして、午後の目的地に行くために下車した梅小
路京都西駅に向かう。


 駅の近くの建物横に、旧京都市電の電車が保存されているのが見えたが、そばまで行く
のは省く。


 13時30分近くにJR梅小路京13時36分発13時36分発下り嵯峨野線に乗る。
午後は、妙心寺の特別公開されている2つの塔頭寺院を訪ねる予定である。  〈続く〉     
                                   



国内旅行ランキング国内旅行ランキング


にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村
 



 

 
  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする