第2日 2013年5月29日(水)(続き)
海に浮かぶ大型観光船や落ち着いたレンガ色の屋根の広がるニースの町並みを見下ろし、
バスはやがてニースの市街地に入る。


四角い顔のような建物の図書館前を通過し、落ち着いた彩りの4~5階建ての建物が並
び、トラム(路面電車)の走る中心街でバスを降りた。

ニースは、コート・ダジュール最大のリゾート地でフランス第5の都市。華やかな観光
地として世界中から観光客が訪れ、夏のバカンスシーズンはもとより、冬の避寒地として
も人気が高いという。

陽光に明るい旧市街の町並みを進んで昼食をする「La Casita」というレストランに入り、
ニース風サラダを中心の昼食を。
ちなみに、ここでは野菜がたっぷりと出たが、その後回った各地では野菜類はほとんど
味わうことが出来なかった。
昼食の後は、「プロムナード・デ・ザングレ(Promenade des Anglais)」と呼ぶ地中
海沿いの海岸の散歩道に向かう。

明るい太陽の下でゆっくりと飲食を楽しむ人たちがあちこちで見られ、街灯はきれいな
花で飾られている。


海岸のプロムナードに出ると海に面して椅子が並び、砂浜に肌をさらしている人も多い。

海からの風はかなり強く帽子が飛ばされそうで、気温も20℃にはなっていないと思わ
れるが、そんなことは気にかけずにゆったりと思い思いの時を過ごしている。

海岸に面して明るい彩りの建物が続き、それらを眺めていても飽きない。世界に冠たる
保養地ということを実感した。


プロムナードは約3.5㎞続くというが、1㎞近く歩いてバスに戻った。



13時25分にバスは出発して、次の観光地アルル(Arles)に向かう。地中海沿いを少
し走り、その後は海を離れてさらに西進する。

ニースからは西におよそ250㎞の行程である。
1時間半ほど走行して、途中の喫茶や売店のある建物で20分余りトイレ休憩した。


雲が増えて一時雨となったが少しの区間で止む。沿道の北には山並みが望まれ、風力発
電用風車がたくさん回るところもあった。

16時50分にアルル郊外の跳ね橋のところに着いた。都会暮らしに疲れてアルルに来
たゴッホが描いた、跳ね橋のイメージを復元したものとか。

この場所にあったかは定かでなく、跳ね橋を下ろすと重なり合ってしまうなど不自然な
橋だが、アルルの観光スポットになっているようだ。

橋のそばにゴッホの絵の説明板が立っていた。橋のところは狭いが、前後はゆったりと
した流れが続いている。

間もなくアルルの市街地に入った。アルルは、紀元前にカエサルが小ローマを築いて植
民都市としたところ。南仏プロバンス地方の代表的な都市で、ローマ帝国時代の遺蹟を残
している。ビゼーの「アルルの女」で知られ、文豪バルザックがほめ称え画家ゴッホが過
ごすなど、多くの芸術家が制作意欲を抱いた都市でもある。

町並みの南側、リス大通りでバスを下りた。ゴッホ像↑のある緑地を抜けて紀元前1世
紀に作られたという古代劇場の横を回る。

かなり崩壊していて全景を想像するのは難しい。劇場の北側を東に回ると、その北側に
円形闘技場がある。

1世紀に建設され2万人を収容し、中世には要塞や住居としても利用されたようで、世
界遺産に登録されている。かなり破壊されたようだが19世紀から復元作業が続き、現在
は闘牛などの会場としても使われているという。中には入らず、外側を半周して外壁を眺
めた。

車の通れぬ狭い通りなど、くねくねと南西方向に200mほど進んで、椅子の並ぶフォ
ーラム広場に回る。
広場に面して「カフェ・ヴァン・ゴッホ」と呼ぶ壁面が黄色いカフェがあった。

ゴッフォが描いた「夜のカフェ」↓のモデルになった店だという。

広場の南側には、ノーベル文学賞を受賞した詩人、フレデリック・ミストラル(1830
-1914)の銅像が立っていた。


南に100mほどには16世紀の時計塔を持つ市庁舎↑があり、その前のレピュブリッ
ク広場の中央には、古代ローマ遺跡から発掘されたというオベリスクが立っていた。

市庁舎の右手は、11世紀に建設され、宗教的にも建築史上でもアルルで一番重要な教
会というサン・トロフィーム教会である。
ここで1時間近く自由時間となり、多くの人は添乗員のSさんの案内でまず西側にある
小さいスーパーに入る。
しかし求める品物も無さそうなので私は入らず、ゴッホが入院にしたという病院を探し
に横の通りを南に向かう。
バスの中でもらった「ARLES散策MAP」に従い進んだが見つからず、地図の南端の広い
通りに出た。その通りの緑地にあった公衆トイレを利用し、折り返すようにひとつ東側の
通りに戻ったら、その建物が見つかった。

現在は病院ではないが中庭に入ると、ゴッホが描いた中庭のイメージが残っている。

建物の一角に土産店もあり、ゴッホの絵やアルルの写真集などを販売していた。

近くの土産店などをゆっくりと眺めながらレピュビリック広場に戻り、サン・トロフィ
ーム教会の正面玄関周辺のレリーフ彫刻などを眺める。


広場の一隅に、何のためかネットを幾つか乗せたクラッシュカーが止まっていた。

18時30分に広場を後にしてバス乗り場に行き、今日の宿泊地アヴィニョン(Avignon)
に向かう。アルルからは北方に約35㎞である。
19時22分にアヴィニョンのキリアド コーティーン ガレ(Kiriad Courtine Gare)ホ
テルに着き、荷物を部屋に置いてすぐにホテル内のレストランに入り、魚料理の夕食を味
わう。
夕食を終えたのは21時半を過ぎた。朝早くから各地を回って歩き回り、この旅で1番ハ
ードな1日だった。(歩数 14,200)
海外旅行 ブログランキングへ

にほんブログ村
海に浮かぶ大型観光船や落ち着いたレンガ色の屋根の広がるニースの町並みを見下ろし、
バスはやがてニースの市街地に入る。


四角い顔のような建物の図書館前を通過し、落ち着いた彩りの4~5階建ての建物が並
び、トラム(路面電車)の走る中心街でバスを降りた。

ニースは、コート・ダジュール最大のリゾート地でフランス第5の都市。華やかな観光
地として世界中から観光客が訪れ、夏のバカンスシーズンはもとより、冬の避寒地として
も人気が高いという。

陽光に明るい旧市街の町並みを進んで昼食をする「La Casita」というレストランに入り、
ニース風サラダを中心の昼食を。
ちなみに、ここでは野菜がたっぷりと出たが、その後回った各地では野菜類はほとんど
味わうことが出来なかった。
昼食の後は、「プロムナード・デ・ザングレ(Promenade des Anglais)」と呼ぶ地中
海沿いの海岸の散歩道に向かう。

明るい太陽の下でゆっくりと飲食を楽しむ人たちがあちこちで見られ、街灯はきれいな
花で飾られている。


海岸のプロムナードに出ると海に面して椅子が並び、砂浜に肌をさらしている人も多い。

海からの風はかなり強く帽子が飛ばされそうで、気温も20℃にはなっていないと思わ
れるが、そんなことは気にかけずにゆったりと思い思いの時を過ごしている。

海岸に面して明るい彩りの建物が続き、それらを眺めていても飽きない。世界に冠たる
保養地ということを実感した。


プロムナードは約3.5㎞続くというが、1㎞近く歩いてバスに戻った。



13時25分にバスは出発して、次の観光地アルル(Arles)に向かう。地中海沿いを少
し走り、その後は海を離れてさらに西進する。

ニースからは西におよそ250㎞の行程である。
1時間半ほど走行して、途中の喫茶や売店のある建物で20分余りトイレ休憩した。


雲が増えて一時雨となったが少しの区間で止む。沿道の北には山並みが望まれ、風力発
電用風車がたくさん回るところもあった。

16時50分にアルル郊外の跳ね橋のところに着いた。都会暮らしに疲れてアルルに来
たゴッホが描いた、跳ね橋のイメージを復元したものとか。

この場所にあったかは定かでなく、跳ね橋を下ろすと重なり合ってしまうなど不自然な
橋だが、アルルの観光スポットになっているようだ。

橋のそばにゴッホの絵の説明板が立っていた。橋のところは狭いが、前後はゆったりと
した流れが続いている。

間もなくアルルの市街地に入った。アルルは、紀元前にカエサルが小ローマを築いて植
民都市としたところ。南仏プロバンス地方の代表的な都市で、ローマ帝国時代の遺蹟を残
している。ビゼーの「アルルの女」で知られ、文豪バルザックがほめ称え画家ゴッホが過
ごすなど、多くの芸術家が制作意欲を抱いた都市でもある。

町並みの南側、リス大通りでバスを下りた。ゴッホ像↑のある緑地を抜けて紀元前1世
紀に作られたという古代劇場の横を回る。

かなり崩壊していて全景を想像するのは難しい。劇場の北側を東に回ると、その北側に
円形闘技場がある。

1世紀に建設され2万人を収容し、中世には要塞や住居としても利用されたようで、世
界遺産に登録されている。かなり破壊されたようだが19世紀から復元作業が続き、現在
は闘牛などの会場としても使われているという。中には入らず、外側を半周して外壁を眺
めた。

車の通れぬ狭い通りなど、くねくねと南西方向に200mほど進んで、椅子の並ぶフォ
ーラム広場に回る。
広場に面して「カフェ・ヴァン・ゴッホ」と呼ぶ壁面が黄色いカフェがあった。

ゴッフォが描いた「夜のカフェ」↓のモデルになった店だという。

広場の南側には、ノーベル文学賞を受賞した詩人、フレデリック・ミストラル(1830
-1914)の銅像が立っていた。


南に100mほどには16世紀の時計塔を持つ市庁舎↑があり、その前のレピュブリッ
ク広場の中央には、古代ローマ遺跡から発掘されたというオベリスクが立っていた。

市庁舎の右手は、11世紀に建設され、宗教的にも建築史上でもアルルで一番重要な教
会というサン・トロフィーム教会である。
ここで1時間近く自由時間となり、多くの人は添乗員のSさんの案内でまず西側にある
小さいスーパーに入る。
しかし求める品物も無さそうなので私は入らず、ゴッホが入院にしたという病院を探し
に横の通りを南に向かう。
バスの中でもらった「ARLES散策MAP」に従い進んだが見つからず、地図の南端の広い
通りに出た。その通りの緑地にあった公衆トイレを利用し、折り返すようにひとつ東側の
通りに戻ったら、その建物が見つかった。

現在は病院ではないが中庭に入ると、ゴッホが描いた中庭のイメージが残っている。

建物の一角に土産店もあり、ゴッホの絵やアルルの写真集などを販売していた。

近くの土産店などをゆっくりと眺めながらレピュビリック広場に戻り、サン・トロフィ
ーム教会の正面玄関周辺のレリーフ彫刻などを眺める。


広場の一隅に、何のためかネットを幾つか乗せたクラッシュカーが止まっていた。

18時30分に広場を後にしてバス乗り場に行き、今日の宿泊地アヴィニョン(Avignon)
に向かう。アルルからは北方に約35㎞である。
19時22分にアヴィニョンのキリアド コーティーン ガレ(Kiriad Courtine Gare)ホ
テルに着き、荷物を部屋に置いてすぐにホテル内のレストランに入り、魚料理の夕食を味
わう。
夕食を終えたのは21時半を過ぎた。朝早くから各地を回って歩き回り、この旅で1番ハ
ードな1日だった。(歩数 14,200)


にほんブログ村