今年もやってきました実りの季節。実家の山へ、栗収穫の手伝いです。前泊して9月7日日曜日の早朝から、イノシシよりも早くを合い言葉?にして父と出かけました。
自然に熟するまで待っていると、このように地面に落ちています。それを拾うのです。
この、黒い物は何?これは、髪の毛です。”イノシシよけ”なのです。散髪屋さんに頼んで、廃棄物の髪を集めて、こうして栗園のあちこちにばらまいておくのです。イノシシは人の臭いを嫌って、近づかないと言います。効果は100パーセントまではいきませんが、確かにあります。
栗拾いは、イガごと袋に投げ込んで、貯まったらコンテナに移し、コンテナがいっぱいになったら、トラックに詰め込みます。
ちなみに、イガ付きの栗は自宅で剥いて、イガはまた栗園に持ってきます。そして、栗園の中でこうして燃やします。つまりこのイガは、前回収穫時の物です。腐らせて堆肥にすればという方法もありますが、このイガの中に虫も潜んでいるので、防除の意味もあります。
約3時間の収穫を終えて、コンテナいっぱいのイガ付き栗は自宅に持ち帰り、作業場にひっくり返します。これから今日のうちに、全部を剥いて選別をしなければなりません(泣)・・・・・・
栗向き作業には、長靴が必須です。スリッパとかでやれば、イガの棘で足の指は腫れまくります。いつに座って、夕方まで黙々と剥き続けます。・・・・(泣)・・・
剥きながら、虫食い・割れ・変形などを別にして、出荷できる物だけ選り分け、この手作りの『色上げ台』に広げます。”色上げ”とは、僕が勝手に付けた表現です。栗の果皮は茶色のイメージですが、剥いた直ぐは薄い茶色や白い部分があります。これは空気に触れると酸化?して、だんだんあのダークブラウンに着色していくのです。そのため”寝せておく”ベッドです。(笑)
この台の口の部分に袋の口を突っ込んで、栗を『おいで、おいで』させて出荷します。・・・・・・・・『匠? なかなか、いい仕事していますね。』
せっかく苦労して出荷した栗も、今年は安い単価です。台風の被害もなくて、どこでも豊作なのが原因です。今日の収穫量は80キロですが、親父との日当には足りません。栗農家に後継者が残らないのも分かります。(泣)
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