Goo・ちょき・パーで、なに作ろう!

定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

ログハウス教室3日目

2009年12月11日 22時49分51秒 | Weblog

平成21年11月1日  教室の中日、3日目となった。

足腰が痛いと気づいた。やはり、チェーンソーや木材を抱えたりと、だいぶ筋肉を使っていたようだ。朝ごはんを準備してくれるのはありがたい。

 食べたら早速、帰り道の温泉道具を積んで作業現場へ。

  今日はあいにくの雨~作業場全体にテントを張ることが一仕事となった。みんなカッパを着ての作業。

 

 さて、昨日はラフカットが終わったところで終了だったので、その続きからだ。ファイナルスクライブは、上下のログ材の隙間の一番広いところ(タッチ)プラス、5~7ミリということで、根太に金尺(定規)の線引きして、タッチ+5ミリで、コンパスを広げた。  

  

この+5ミリと言うのは、それだけ深く凹を削り込み凸が食い込むプラスの深さになる。 ログ(丸太)は、乾燥収縮と上からの重量圧縮で、”セトリング(沈み)”という問題(性質)があるので、ファイナルスクライブでは、5~7ミリのセトリングが経験的に導き出された数字だと言うこと!これが大きすぎたらサドルノッチに隙間が空くし、小さすぎるとログ同士の隙間が詰まらないので、大事なファイナルスクライブとなる。 

ファイナルスクライブが終われば、サドルノッチ(オス)の下書き。富士山型凸の頂点は、幅約5センチ、長さ60センチの峰を模った板を当て線引きした。

スカーフを削り取り、曲面カンナで仕上げておく。 次に、先ほどのファイナルスクライブのスタート位置は、根太の面で、ここは平面だから、スミイレでログの端まで線を引く。この線はサドルノッチの端から、もう一方の先まで2本引けて、これが切断面となる。この線、グルーブ(接合面)に沿ってチェーンソーで切り取り、フラットに削り、平カンナで仕上げる。 

 ここまでして、先ほどのファイナルスクライブの線に、鑿(ノミ)を入れる。ポイントは線の内側2ミリに鑿の刃を入れること。富士山型凹の頂点は、線引きより約5ミリ余計に外側に鑿を入れる。また、深さは約3センチ位彫っておく。 

 

 ここで、昼ごはん~今日はカツカレーだった。みんな『うまい、うまい!』の連発!やはり、力作業をしての食事はうまい! 市房山も紅葉が進んでいる。

 午後の作業はいよいよ、ファイナルカットのチェーンソーを入れる。こっち側からファイナルスクライブの線沿いに刻んだら、今度は向こう側に回り同じように刻む。凹のボトム部分は凹状に窪ませる。定規を当てて窪みを確認する。

 ここは空間となるが、断熱材が入るとの事。切断面の触れ合う部分(エッジ)は、鋭角になるよう仕上げる。先ほどの線の内側2ミリの鑿の刃のお陰で、ほぼ線どうりに仕上がっていく。富士山型凹の頂点を、線引きより約5ミリ余計に外側に鑿を入れたのは、この部分は接合点の力が集中する部分で、ここが浅いと全体にブレーキをかけてしまうため、あえて深く食い込む”遊び”という働きがある。これで、富士山型の凸と凹面のエッジはピッタリと接合する理屈。

 理屈は分かるが、実際の加工はなかなか難しい。ファイナルスクライブの線もなんのその!思わずチェーンソーの刃は切り込んでしまう。エッジもバリバリとささくれて見苦しくなる。まあ、なんとか様になるように、帳尻を合わせた(笑)。 

 さて、いよいよ合わせてみた。お互いの切断面を会わせてみる。接合面はぴったりと合って一安心。根太とログの4~5メートル部分も見た目、接していた。

 実はこの段階ではピッタリ合っているのはまずいとの事。 これから、5~10段とログ(丸太)を重ねる間に、乾燥収縮と上からの重量圧縮で、”セトリング(沈み)”で自然と着くためには、ほんのわずかな隙間があった方が良いとの事。 雨のためか気づくともう薄暗くなってきている。

 ここで、3日目の作業は、あっという間に終わった。

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ログハウス教室2日目

2009年12月11日 20時59分02秒 | Weblog

平成21年10月31日

 昨夜は盛り上がって、当然2次会へ~と言っても、ここは山の中のキャンプ場~赤い灯青い灯は無いから、それぞれの班のログハウスに帰っての懇親会は続いた。     昨日一日目は暗い中に着いて、酔っ払って帰ってきたので、泊まっているログハウスの様子は分からなかった~朝になって、撮った写真。

 ちなみに僕のベッドは2階のロフト部分~酔っ払いと、二日酔いにはちょっとキツイ登り降りの場所となった。

 朝食の後は、卒業生が実際に住んでいるログハウス見学から始まった。キャンプ場周辺に、別荘として立てられた1期生の『みみずく』~。

 特に9期生の『尾方邸』は、ご夫婦で住んでおられ、生活感が現れていた。現在も発展途上で、露天風呂に屋根をつけるとの事~。薪ストーブがやっぱり似合っていた。後日、このログハウスは宴会の場に利用されることになる(笑)

 さて、作業場に移動し、さっそく作業開始。先ずは、木材の丸太の皮むき(ピーリング)が現実的で、地道な仕事だ。

 手ガンナみたいなもので地道にカワハギ~今年から、高圧水によるピーリングも出来るようになったということで、だいぶ捗った。 運搬の過程で入った傷は、曲面カンナで凹みの傷を綺麗に削る。

 休憩の後~次は、ログハウスの根太部分に被せる、丸太の半ワリ材を作る。丸太を半分に割るための垂線を描くが、単なる半分の位置ではないのが難しい~材を見通して、重心の位置が真ん中となり、垂直の水準器定規で、垂線を引く。

 殆どの丸太は、右曲がり、左曲がりのどちらかに曲がっているので、この重心の判断は難しい。

 垂線を引いたら、その1センチ両側に縦に平行線を引く~2本の間隔は2センチ。これがチェーンソーの切り代になる。墨(朱色)壷で裏表のスミイレ(線引き)して、チェーンソーでの半割開始。

 インストラクターの井手さんは、流石に真ん中を通して、綺麗に半割完了してお手本を示した。

 さて、我々は4班に分けられ、それぞれの班でここまでの作業を追いつく。

 垂線も線引きも、半割も難しい~第一、チェーンソーを真横に寝せて、5メートルも水平に切断なんてしたこと無い者ばかり~チェーンソーの刃の進みを仲間のギャラリーが見て『上に行き過ぎ~下!下!もう少し下!』って言うが、チェーンソーの進行は簡単には矯正出来ないのだ(泣)

 線をはみ出して切り進み、50センチ戻ってまた切り込み直したりの四苦八苦を繰り返し、なんとか半割完了。

 洗濯板みたいな断面は、チェーンソーで出来るだけ平面に直してから、平ガンナで削りこんで、なんとなく綺麗な仕上がりに(笑)

 丸太の半ワリ材を、根太部分に被せてみる~フラットならぐらつかないが、曲がりがあるとグラグラと落ち着かない~何度か平ガンナを掛け直して完成。

 お昼ごはんは、秋刀魚とおにぎり~作業で汗を流すと、これが旨い!『ビール・ビール』とあちこちから声が(笑)

 さて、ログハウスは積み上げられてのログハウスだが、接合部分を作るのがノッチワーク。接合させるのはログに、ノッチとグルーブを加工することで、かみ合わせる事が出来る仕組み。先ずは一番下の半割材にサドルノッチを刻む。

 自転車のサドル(馬の鞍)みたいに、丸太の曲面を、”ハの字”に削ることによって、下のログの接合部分となる仕組み。 インストラクターは、チェーンソーを脇に抱えるようにして、丸太の曲面を”ハの字”に削り取った。そして、曲面カンナで綺麗に仕上げた。この楕円形の面を”スカーフ”と言うそうだ。

 さっそく我々も、追随してやってみるが、浅い角度で木材に刃を入れることはしたこと無い者ばかり。やはり~チェーンソーの刃の進みを見るギャラリーはウルサイ(笑)『(角度が)急過ぎ~、水平に、上、上に上げて~!』って言うが、一度食い込んだチェーンソーの進行は簡単には矯正出来ないのだ(笑) 

 それぞれ1本のログの両側にサドルノッチ(オス)を作るから、全員が交代で4つ刻み、次にカンナをかけた。これで、1段目(半割ログ)が完成。

 さて、今度は、2段目の丸太を準備し、1段目のサドルノッチ(オス)に噛ませる、メスのサドルノッチを刻まなければならない。

 ここで、あの初心者泣かせの道具!『スクライバー』の登場!これを使うには、先ず重ねたログの最大の間隔マイナス5センチに開いたスクライバーのコンパスを、別の場所に設置した水準線(垂直線)にスクライバーを持って行き、前後・左右の水平を水準器の真ん中に気泡が来るように、角度をセットする。

 これを持ち帰り、針部分を下の木材の曲面に当て、鉛筆の先を重ね、水準器の真ん中に気泡がいつもあるようにして上の木材になぞり書きしていく作業。言う(書く)のはやさしいが、やってみると難しい。

 迷って書き直しながらやっていると、何本もの線が出来て、どれが本当か分からなくなる(笑)

 でも、この段階は、ラフ・スクライブなので、とりあえずやってみる。1段目のサドルノッチ(オス)は、富士山型凸だから、メスのサドルノッチはV字谷の凹となる線が描けている。そこにチェーンソーを入れる。V字型に刻まれていく。ラフカットが終わったら、お互いの切断面を会わせてみる。

 果たして、接合面はぴったりと合って一安心。

 しかし、合ったのは接合部分だけ、ログの端までの4~5メートル部分は5センチくらいの空間が空いている。これをピッタリ合わせるには、次のファイナルスクライブとファイナルカットの作業をしなければならない。一度にファイナルスクライブまでは出来ないのだ!

 ここで、2日目の作業は、あっという間に終わった。

 さて、この研修では1日目は懇親会があったが、2日目からは夕食は準備されていない事が、深刻な問題となった。村の居酒屋で飲めば、キャンプ場まで約6キロを歩かねばならない~。

 そこで、11期生みんなで車を乗り合わせて居酒屋の2階を貸しきって、飲むことにした。あっという間に仲間意識が深まり、それぞれの個性が分かってきた(笑)何処に言ってもアルコールは抜けられない生活~いや、やっぱりアルコールは潤滑油だ。(笑)





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ログハウス教室1日目

2009年12月11日 20時00分45秒 | Weblog

平成21年9月~『森の暮らしを学ぶログハウスづくり』の参加募集を聞きつけ、即応募~定員20名に選ばれた。早速、42,000円の参加費を払い込んで、いよいよ10月30日(金曜日)当日が来た。もちろん年休を出しての参加だ。

   場所は、熊本県水上村~この教室は今年で11年目、我々、参加者は11期生となった。集合場所の『石倉交流施設』でオリエンテーション。4泊5日の日程説明を受けや、自己紹介をし合った。

参加者は県内外からの19名~36歳の女性から64歳のオヤジまで、みんな同じ興味をもった者の集まり。

 ちなみに僕の参加理由は~単にログハウスに興味があったこと!それに、実家の山には中学生の頃親父と植えた杉が35年生くらいに育っている。平成3年の台風19号に相当倒されたが、まだ残っている。

 木材不況の今では、伐採して製材所に出しても赤字だから、これをどう処分するかが悩みの種。ログハウスに利用すれば問題解決するのでは~との目論見でもあったが、その技術習得というのもあった。

 もうひとつは、五木村に来て(農林業振興・駐在)の第一印象が、360度が森林資源に囲まれていて、バス停に丸太の椅子があるわけでもなく、ログハウスも見かけない。ここに居る間にログハウスのひとつ位作れる人材育成をしよう!そのためには自分自身が出来なければならない~だった。まあ、3年間?の内に人を育成するのは大それた夢だが、ともかく先ずは自分が楽しんで学ぶことが一番だ!

 さっそく作業場の、高城公園へ移動~広場には木材の丸太と、今回作るログハウスの土台(根太部分)が準備されていた。

 最初は、安全教室。チェーンソーの構造・仕組み・使い方・注意点の説明を聞いた。参加者の半分は使うのが初めての初心者~実際に丸太を切る体験もした。

 インストラクターの井手先生からは、チェーンソーメーカーで一番優れたものは、スウェーデン製のハスクバーナと聞いた。ハスクバーナ(Husqvarna )とは、スウェーデンに本社を置くチェーンソー及び芝刈り機のメーカーだそうで、初めて知った。

 機種はいろいろあるが346XP と 346XPGとかは世界一販売されているプロ用チェンソーで、10~30万円とのこと。100年前からのバイクメーカーとあって、エンジンの急加速、耐久性、使い勝手、高出力、安全性など、どれをとっても世界最高クラスのチェンソーということだ。

 チェーンのソー部分は、作業のたびに研がねばならないという事で、メーカーと型式を良く見て、必ずそれにあった物を取り付け、刃を磨くヤスリも合わせて購入し、こまめに研ぐことが肝要とのこと。  

 ここには、ログハウスの構造を知るための、間伐材で作ったミニチュアのログハウスがあって、それを組み立てた。なるほど、かみ合わせ部分とか、これでよく分かった。

 

 

 次に、2期生により実際立てられた高城公園設置のログハウスを見学。現物はやはり迫力があるが、作る手順など疑問も出てくる。

 

次に、ログハウスならではの道具!『スクライバー』の使い方の説明。

コンパスに似たようなものだが、下の木材の曲面を、重ねる上の木材になぞり書きし、お互いの切断面をピッタリ会わせるための描画道具っていう感じの道具!

 ただし、前後・左右の水平を同時に取るための水準器が2つ着いている。 後で、(泣)の苦労をする道具だった。 一日目は、あっという間に終わった。

 懇親会の前に、湯山地区の元湯温泉に入って、懇親会場・宿泊場所の市房山キャンプ場に向かった。 懇親会の写真は無いが、村役場の職員や9~10期生も駆けつけ、話が合うもの同士なので賑やかに楽しんだ(笑)

 この後、一次会では落ち着かず、部屋に帰って二次会となった。

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