2011年6月4~5日
観光とは何ぞや五木村を理解するとは~、通過型では無く滞在型の客づくり~、集客と生産販売のリンク~などなど考えていた2010年
国内旅行も、海外旅行も、実際その地に立って歩き、その地を眼で眺め、店頭では品物に触って、お店の人と会話し、地モノの物を食べるから、楽しめて記憶に残るものだ
出来たら、地元の住民と直接話せて昔話も聞きながら、何か身体を動かして、ビールやお酒を美味しく飲んで、温泉(風呂)にも入って、泊ることが出来れば、きっと記憶に残る観光が出来るに違いない~と思った。
そして出来る事は、『宿泊型の週末お試し農業体験』を実施する事だった
平成21~23年に取り組んでいる『山の幸地域づくり支援事業』を活用して、事業主体である五木村物産館出荷協議会のメンバーに募った。
4種類のプログラムが出来た。
そのスタートとなった体験コースが『ニンニクパワーアップ収獲体験』 あちこちの機関のブログやホームページに載せてもらいPRを行った、新聞広報にも載せた~ やっと7人、3家族の申し込みがあった。
冨永キミ子さんの自宅と畑は、五木村大藪(オオヤブ)にある。
家の後ろ(北・東側)は山、南西方向はぐるっと山に囲まれ、谷には川辺川の支流となる五木小川が流れていて、気象条件がそろえば、庭先の眼下が雲海になるところ。
写真中央右の緑がかったところが、今回の収穫の舞台となるニンニク畑
今年はこんなイベントをするために、ニンニクの生育が余計に気になった年だったが、過去に無い良い生育だった
ただ今年の冬は寒くて雪も多く、全ての作物の生育が1週間くらい遅れていた。
それを早くから見こして、6月4日という設定したものの、実際はハラハラのタイミング
当日10時開講式の予定なので、9:30に行ってみたら、もう作業を始めていた
冨永さんに聞くと、この日は珍しく朝から晴れ上がり、暑くなる前に少しでも~ということから参加した人から作業を始めてもらったとのこと~開会の挨拶も出来なかったが、まっいいか
ニンニク収獲の適期は、下葉3~4枚が黄色く熟れ上がる頃が目安。ちょっと早い気もするが、イベントだから仕方ない。
手順は鎌で25~30cmの高さで茎葉をハネる。
ハネた茎葉は、コンテナに入れて圃場(畑)外に運び出し捨てる
残った茎葉を引っ張ると、ニンニクの根がブチッブチッっと切れて白いニンニクが出てくる
黒いマルチの上にそのまま並べて、少しでも乾かす
遅れて参加した人(定時ではあった)に、数十分の先輩が要領を教えている。
今年のニンニクは大きく太っていた。
参加者はあちこちで『わー、凄い、白い、重い、キツイ、暑い』と、さまざまな感想~。中には『ニンニクが土の中で膨らむものとは、初めて知りました』もありました。
実際この日は良く晴れて、クラクラするほど暑かった。
農作業に慣れない参加者に熱中症を出したら大変なので、適度に休憩と冷たいお茶を摂った。
作業は、畑で収穫したものはコンテナに詰めて、庭先に運ばれ、天日に干される。この日は良く晴れていたので乾きも早かった。
庭先での作業班には、その乾いたニンニクの根を切り、皮をむき、真白い状態にする仕事をやってもらいました
ニンニクの根を切る道具は特殊です。
普通の包丁で平面・フラットに切ると、どうしても基根が残り、そこからまた根が吹き出し、保存中や店頭で品質が劣化する事となります。
そこで、湾曲した刃を持つナイフや~
湾曲した刃を持つ剪定バサミ~これで窪ませて凹基根を綺麗に削り取る事が出来ます。
どうでしょ~この綺麗に剥きあげられたニンニク。
参加者の驚きの言葉も分かります。
さて~地モノの物を食べるから、楽しめて記憶に残るものだ~と言ったが、休憩のお茶の時に出されたキミ子さんの味
タケノコの酢物に、庭先から摘んだばかりの山椒の葉を散らして~う~ん、マイウです。
もうひとつ、ラッキョウ刻み酢味噌和え~簡単なおもてなし料理が、これはうまい・マイウ・美味
さて、お昼の時間になり、参加者一堂は山の水で顔を洗う~
五木村の多くの家は、山奥の谷からの水を自宅に引いていて、水道蛇口は24時間開きっぱなしが多い~だからいつも冷たい水が桶や、チョウズに溜められていて、泥つき野菜の洗い場となっている
ああ~、冷たくて気持ちいい~顔を洗う誰もがビールを飲んだみたいに『あ~っ』と言う。(笑)
お昼御飯~”特段の豪華な料理は必要なく、負担にならない普段のおもてなしでいいですよ”~と打ち合わせていた。
参加者の奥さん方にも手伝ってもらい、焼きそば、おにぎり、サラダ~みんな美味しかった~
お腹もいっぱいになり、少し休憩して、午後の作業を再会
続きを行う~。
庭先に運び込み、干せる所には隙間なく干していく。
女性陣には、日の当たらない納屋の中で、根切りと皮むきをやってもらった。
『ニンニクの剥きたてが、こんなに白くて綺麗と、初めて知りました』
ここで冨永さんより、現実的な出荷方法の説明
『べニア板に開けた穴で、2L・L・M・Sに分けて出荷します』~
一堂『へえ~っ、大変~』
畑の収穫が終わったら、庭先でも皮むき作業。
3時の休憩には、谷水で冷やしていたスイカが出された。
冨永さんちの愛犬、ラブちゃん
『やけに今日は知らない人が多いなあ~朝からしばらく吠えていたから、もう疲れてしまったワン』~
さて、1泊2日の農業体験は無事に終わりました。
アンケートでは、次の様な意見を貰う事が出来ました~
初めての企画でしたが、大変参考になるプログラムを実施する事が出来ました
次に計画しているのは、9月3~4日の『ゼロエミッション メイドイン 五木 炭焼き体験』です。
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