妻は、玄関門扉外のアメリカハナミズキの根本に、一株のワイヤープランツを植えていた
それが、モサモサと茂り、今では木にも登り始めた
それを見て妻は『せっかくだから、なにか、かわいい動物の形に仕立てようよ!』と制作を求めた
映画、シザーハンドみたいに鳥や動物の形に仕立てようって魂胆だ
実家に放置してあった金網を思いだしこれを材料にする事にした
次は何を形作るかだが、込み入ったものは思いどうりにはならないものだ。
そこで、クマのぷーさん(みたいなもの)を作り始めた。
先ずは、クマの頭らしく丸く丸めてて、壊れた箒の棒を支柱として差し込んだ。
耳も小さな玉を作り、針金を絡めてとめた。
両手を広げた形にして、今度は金網を筒状に丸め、腕とした。
さて、胴をどう作るか、手が止まった。
腕を先に作ったから胴巻きには出来ない。
そこで、腕の上、つまり首部分と、腕の下、胸・腹部分を別々に丸めて腕でつなぎ合わせた
足は、ちょこんと座って、広げている感じだから、両足分の長さの筒を作り、真ん中でV字に折って、胴の下でつなぎ合わせた
これで、独りでに座れるようになった。
ここで、妻を呼んだ。
見る成り開口一番『首が長い、胴も長い、腕も長い~ぜ~んぶ大きい。もっとこぢんまりと、コロッとかわいくして』
(言うのは簡単だ金網といえども、扱いにくいんだぞ)と内心思ったが~
妻の一言で、手足を切断首と胴は潰して短めた。
トータル、1時間ほどで完成した
せっかく繁茂していたワイヤープランツを、クマさんの座れる分だけ、カットした
クマさんを座らせ、支柱を打ち込んだ。
伸びているワイヤープランツを巻き付けた。
来年になれば、地面からも這い上がりだし、こまめなカットで可愛いクマの形になるだろう