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定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

柱時計の修理~外見の復旧編

2013年02月28日 00時00分00秒 | Weblog

2013年2月の土日

この柱時計は、僕が物心着いた子どもの頃から実家で動いていた年代物
足継ぎ(椅子)をして週1回のネジ巻きが僕の役割だった
高校生の頃に、『振りベラ』が折れたのを機に、クオーツ式の時計にとって代わった。
しかし見てのとおり、なかなかの良い彫刻が施されており、少年は捨てられなかった
時計が時を刻めなくても、時は過ぎ去る~あれから、早くも37年余り経過した 

その間、枠の飾り縁が外れている



文字盤はローマ数字で品格はあるが、白の下地の塗装がパラパラとはがれてどうしようもない状態~この修理?更新は後回しにする事にした



枠の飾り縁は、外れていただけなので、木工ボンドで貼り付けた



重しを乗せて2日間放置で、完全密着



さて、問題は下の部分の、枠の飾り縁
無くなっているので、代替えの木材をあれこれ探していた
これは樫の木を削ったモノで、ナイフの取手として、以前準備していたもので、なんとか余裕のあるサイズだった



突き出しナイフで、余計な部分をはつる



だいたいの大きさまで大まかに削り出す



バイスに挟んで、カンナかけ~横幅の削り込み



厚みの調整



微調整は、カンナをバイスに挟んで、木片を動かす



最終段階は、ベルトサンダーで厚みを整えた



3本の棒が出来た



当てはめてイメージを確認



重なりの4つの角を合わせなければならないが、斜めの角度をピッタリに合わせるのは意外と難しいここでも、断面の90度の角度が出せない~下は合っているのに、上に隙間がでたり、上に隙間はなくとも、下は開いていたり~



ちょっと隙間は空くが、まあ許容範囲とした



木工ボンドで貼り付けた



重しをして、また2日間の放置

3

完全密着が出来たところで、絵柄の記入
元の絵柄は分からないので、既存の雰囲気を壊さないように、単純なデザインとした



いよいよ彫刻刀で、絵柄を彫った
立体的な彫刻に比べたら、簡単な彫り作業



ただ、樫の木とあって堅いので、力を入れて滑ったら怪我のもと



仕上げはルーターに小さな砥石をはめて、ツルツルに磨いた



全体を600番のサンドペーパーで磨いた



ついでに、上部の積年の汚れも磨き落とした



さて、いよいよ塗装しなければならないが、樫の木の白木も綺麗

持っている塗料には赤い茶系は無い
仕方なく、下地として塗った



他の外装部分も塗った
綺麗な艶がよみがえった



さて、ハンズマンに走っても、同じ色の塗料を見つけられる自信はなく夜に~



茶色の濃い色か~そうだ、橙色に黒を混ぜてみよう
で、夜中に実験



なかなかの出来じゃんぜんぜん違和感がない



ほら、こんな感じで復活しました
今は動かなくても、飾り物の役割は果たすようです



課題は、文字盤と動くように復活させる事ですが、見つけようとしてもローマ数字の文字盤はなかなか無い
まあ、急ぐことはないので、ボチボチと探しましょう
時計の構造・修理方法については、『柱時計分解方法』サイトで勉強中です
欠損の『振りベラ』の代替えも探さなきゃ

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