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定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

龍を彫る・波を彫る・8月の彫刻作業

2014年09月25日 22時05分44秒 | Weblog

2014年8月

今年の夏はおかしい
ギラギラの太陽がない梅雨時よりも梅雨らしい夏
駐車場で彫刻するには適していた

さて、今回は彫刻の道具を先ず紹介します
ノミ・彫刻刀・ナイフ類・チョウナや槍ガンナなど、数えたら60本くらいありました
何もこれだけ無いと出来ない訳ではありませんが、大工さんの払い下げ、ガラクタ市、鍛冶屋での手作りで、いつの間にかこんなに増えました



広い平面を削るには、この、『槍ガンナ』適しています
これも、手作りで、龍の背中の広い面積を、なだらかに削りました
クルクルと巻いた削り屑が出ます

http://blog.goo.ne.jp/saisyohagoo_1959/e/dd6bc6a24ccc549ff02771942cd02e60



龍の長い体がよじれ曲がる部分ですが、なかなか角度が納得行かないので、角度を調整しました  この平ノミも手作りです

http://blog.goo.ne.jp/saisyohagoo_1959/e/28fba33dd82242f8daf712210eb4297e



背びれの向こう側です
よく見えない場所だけど、一応理屈が合うように立体的に彫りました




これは裏側です。欄間彫刻でないから、裏側の絵は彫らなくても良いのですが、一応ラシク見えるように彫りました



お腹の下をどうするか悩みました
手足が中に浮き弱くなるからです。
でも空間にしましたドリル穿孔の後で、細い鋸でくりぬきました




右前足ですが、筋肉隆々の腕を見せたいところなので、マッチョマンみたいな盛り上がりを付けました



龍の下は、うねる波です



左の髭が鞭打つようにしなる部分です
遠景の富士山と空の扱いをどうするか、頭を痛めていた部分です




尾の背景には、大きく波が盛り上がるのを彫る予定ですが
立体感を強調するためには空間にしなければいけないと、板の裏まで空間を貫通させているところです




尻尾の下には、龍を飲み込むように、大波を彫る予定ですが、槍ガンナでだんだんと迫り立ちなが盛り上がる角度の波裾を削り出します



津波のような波頭です
重力に耐えかねて、崩れ落ちる波頭は、指のように分裂、降下します



尻尾の周辺にドリルを貫通させ、背景を空白にすることにしました
空間に勝る立体感の対比法は他にありません



龍の背中付近の背景の波です



尻尾側の大波と対峙する、背中側の大波です
こちらの波頭も、崩れ落ちる波頭は、指のように分裂、降下します




大きな壁のように迫り上がる波の胴体部分です
この板目の部分は癖が悪く、柔らかいのですがポロポロと欠けました



尻尾の下の、だんだんと迫り立つ波の重なる筋を削り出します



時々は離れて、バランスを見ます



大胆に彫って、だんだん細部に手を入れる~この繰り返しです



龍の頭部の方です。
難題が山積していて、しばらく離れたい気分にもなります



ここでやっと半分くらいの進捗でしょうか~さらに、9月に続きます

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