2018年10月
僕の周りには仕掛品(作りかけ)が多い
例えばこれは、昔、ワラやトウモロコシ等の牛の餌を短くカットしていた、カッターの刃。
これをナタの刃にしようと柄に取り付けるためにと、厚さ6mmの板金をはめるためにディスクグランダーで コの字型 にカットしたのは1年以上も前の事
そのために家庭用溶接機を買ったり、結局使い物にならなくて処分。
それから、バッテリー溶接機を完成させるにも数ヶ月かかり、やっと溶接が完了
溶接したものの、適当な柄が見つからないので、また放置
9月になって2回の3連休で、偶然薪のストックの中から枝振りの良い樫の木を見つけました
さっそく電気カンナで柄を削り出しました。
イメージはこんな感じです。
ナタと柄の角度を、いろいろ考えました
刃先と取り付け軸と手元で結ばれる直角三角形が、
刃先と軸と手元=軸角 60~70度
軸と手元と刃先=手元角 20~30度
手元と刃先と軸=刃角 90度
の三角形が一番効率よく打ち込めるとしました
柄に厚さ6mmの板金が通る穴を線引きし、ドリルで穿孔しました。
ミスした穴が2カ所あります。
この様に、わずか5~6cmの厚さの棒でも、見えない出口の向こう側に綺麗に貫通させるのは難しいことです。
ノミで、縁割れ防止に、数ミリ切り込みを入れます。
5mmの彫刻用ノミで、6ミリのほぞ穴をくり抜いていきます。
穿孔できました。
ケバケバのバリは気にしません。
さっそく、打ち込んでみました。
先の角度を念頭に、打ち込む長さを決めました。
キッチリ入って、このままでも抜けない感じです。
やはり、ピンが必要です。
6mmのドリルで柄と共に板金まで一緒に穿孔しました。
2カ所以上の穿孔の場合、2カ所目が振動でズレることがあります。
見えませんが、最初の穴には6mmのネジを裏からねじ込んで固定しています。
2カ所とも、綺麗にそろって穿孔できました。
6mmの真鍮棒を打ち込み、リベット頭づくり部分を考えて、2mm程長くカットします。
金床の上で、真鍮棒の頭を叩き、リベットの頭を両側に作ります。
これで、ピンが抜けることは絶対ありません。
万が一ピンを抜くときには、一方の頭を削り、ポンチで叩き出せば抜くことが出来ます。
完成といえば完成ですが、折角ですので、マイフィットグリップを作ります。
利き手の右手で握り、柄を包んでいる指の縁をトレースします。
手型がとれました。
ナイフで、大まかに凹くぼみを彫ります。
グラインダーで凹くぼみをなめらかに仕上げます。
熱で焦げますが、焦げ色も味にします。
柄を包む360度の凹くぼみをがつきました。
テニスラケットのグリップもテーピング等で、自分のフィットの型を作りますが、アレと同じ事です。
♪ ジャストフィット
山仕事で、刃物のケガで多いのは、力任せの振り下ろしで、遠心力負けによる『抜け』で刃物が手を離れて飛び去り、自分の足や周囲の者を切ってしまうことです。
ですから、グリップのジャストフィットには拘ります
完成です
約40年眠っていた、カッターの刃が、ナタに生まれ変わりました。
刃のカバーを付け。
刃のカバーにヒモを付けて完成です。
こんなナタは、世の中に、一つしかありません
自己満
さあ、今年もこれで頑張るぞ
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