2017年12月16日
先日作った「山芋堀り器」の初出番の日です
全長155cmが長大無駄な長さだったのか証明されます
今日は寒い朝の庭です。
季節的に、山芋掘りは、霜が降りてイモの葉が落ちた秋から今頃まです。
遅くなると、ツルが枯れて地面から離れてしまうので、探しにくいのです。
さて、戦闘の場は、我が家の庭です。
いつから増えたのか、庭のあちこちにジネンジョがはびこって、妻から文句言われるやっかいものです。
その駆除作業でもあります。
ここは、玄関先の蔓バラの根本です。
夏は蔓バラにハート形の葉が茂り、ワーワー言われています。
先ずは、スコップで邪魔になる植物や表土をどかします。
20cm位掘ると、山芋堀り器の出番です
蔓バラの根が交差して邪魔になるので、山芋堀り器の刃で切断
周りの土を柔らかく崩しながら、土をどかします
土は運び上げないと、穴が出来なわけで、そのため山芋堀り器の刃が長く必要な訳です。これが移植ゴテの役割を果たしますが、土質によりこぼれ落ちる土も多いです
傷を付けない掘り方が理想ですが、変な枝分かれは見えにくいのもあり、ポキッと折れてしまいました
深くなればなるほど、角度が立ち、上がる排出土も少なくなり、効率が落ちます。
芋の表面に刃が触れて、削ぎ落ちた皮が真っ白く見えます。
芋掘り業界用語で「ケガをさせる」と言って、それだけ無傷は珍重されます。
玄関アプローチのタイルは15cm角なので、1本目は、可食部で60cmありました。絶対スコップでは掘れる長さではありません。
言い訳ですが、こんな枝分かれ、折れずにおれないでしょう。
そのすぐ隣に、もう1本見えていました。
「どうか掘りやすい芋でありますように」の祈りもむなしく
もっと苦労した掘り作業になってしまいました。
撮影中止して熱中しました。
外気は霙が降りそうに冷たい曇り空ですが、1時間も掘っていると体は温もってきています。
今日の収穫物です。
左が最初、右がもっと苦労したヒネクレ芋です。
トータル2時間近く掘りました。
全部、明日、親父のところに持って行きます。
ジネンジョ栽培は、野菜の仕事の一環で球磨郡上村のジネンジョ栽培部会で、山口県の政田農園開発の「パイプ栽培」をやっていましたので、ちょっと詳しいんです。
このクビレは、栄養失調の時、人間の爪や成長期の子どもの大腿骨にも現れる「飢餓線」です。
栽培では、台風等で葉がなくなったり、茎が切れたりすると生長が止まりクビレとして残ります。再び復活すると、また膨らみ出します。
我が家の場合、妻が、駆除のために茎を切断したからです。
我が家一帯は、阿蘇の火砕流台地の上にあり、60cmも掘るととても堅い火砕流堆積層があり、山芋も木の根もなかなか入っていけません。
角張った石に当たっての矯正形状です。
自然の山で山芋を掘る者には、暗黙のルールがあります。
それは必ず埋め戻すことです。(出来れば周囲の腐葉土を入れて)
50cmもの窪みは、落とし穴と言うより、又裂きや捻挫、骨折の原因になりかねません。
埋め戻しついでに、落ち葉や有機物を埋めました。
・昔は、秋のうちにイモの株元に「麦」を少し蒔いて置きました。
・春先になると、落ち葉の中に麦の青々した緑が目印になります。
・年明けのジネンジョ掘り道楽のテクニックです。
どかしていた植物も、元に戻しました。
もう一つ大事なこと。
「使った道具は綺麗に水洗い」をして収納し、次回の出番に備えます。
山芋掘り器づくり
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