ひめちゃんと獅子丸は、堀之内を北に出ようとしていました。
後ろから、タバサねーちゃんと小次郎パパが、やって来ます。
タバサねーちゃんが、さっそうとリードです
パパと獅子丸は眼を合わせません。
ひめちゃんは、一生懸命草を食べています。
「ひめ、早く行こうよ」
追い越して余裕のふたりは、おやつを要求しています。
常広寺の若和尚の実家は、甘楽郡甘楽町(かんらまち)の天徳寺だそうです。
そして、甘楽七福神の弁財天のお寺だそうです。
甘楽町は、同じ群馬県なのに、まったく未知の土地です。
これは、是非行ってみなくては。
高崎廻りでゆっくり行きます。
甘楽の街中、小幡の城下町は魅力的です。
でも、寄ってしまったら、甘楽の山奥・秋畑の天徳寺まではいけないかも知れない。
とにかく、天徳寺まで行ってしまいましょう
だんだん寂しい道になります
でも、川の流れは清い流れです
そのうちに、ちょっと激しい流れになりました。
しばらく行って右折すると、さらに寂しい山道になります。
「10km先通行止め」の表示もあります
まあ10kmより手前のようですから大丈夫でしょう。
やっとお寺が見えてきました、ふう
「砂防指定地 赤谷川」の表示です。
天徳寺に行くには、この細い急な坂道を下るしかないようです
十分過ぎるほど気を付けて坂道を下ります。
赤谷川に架かる天徳寺橋を渡ります。
深い深い流れです。
やっと着きました
常広寺若和尚の実家、天徳寺です
苔むした石造物が、お出迎えです
苔むしてはいないけれど、素敵な後ろ姿の方です
聖観音です。
ここは曹洞宗のお寺でした。
曹洞宗のお寺には聖観音ですね。
こちらの角度からも素敵です
隣には弁財天です
ここは小幡七福神の弁財天の寺なのです。
ふくよかな、聖観音よりちょっとクラシックかな?
庫裏に寄ってご挨拶です
庫裏の前には、かわいいニャンコがお出迎えです
御朱印は書き置きでした。
日付がうまく入りませんでした
新里の常広寺の檀家であることを告白して、ご本尊を拝ませて頂きます
実は常広寺で、ここは「ご本尊が釈迦如来と阿弥陀如来の二尊であること」を、聞いてきたのです
天徳寺は、最初はもっと山の中にあり臨済宗のお寺であったけれども、現在地に再建するに及んで曹洞宗に改宗したということです。
過去の宗派のご本尊阿弥陀如来も大切に守ってきたのでしょう。
近年、二尊とも解体修理したけれど、何か由緒でもとの期待空しく、胎内からは何も出てこなかったそうです。
釈迦如来と阿弥陀如来の二尊に合掌
外に出て、水子地蔵尊にお参りです。
毎年5月5日には、水子会総供養を行っていて、100人くらいの人が集まるということです。
昭和50年代に水子地蔵尊を建立し、水子寺として檀信徒を問わず随時供養をし、地蔵尊は百数十あるそうです
合掌
大げさに言えば、秘境の山寺ですけど、小幡七福神の弁財天があり、水子地蔵尊の供養を行っています。
だから、人々が遠路はるばるとやってくるのでしょう
これから長いお付き合いになるであろう、常広寺の若和尚の実家を訪問できました
駐車場の脇に、ヤマユリが咲いています
帰りに、ちょっと小幡の町に寄って行きましょう
(つづく)