この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

【インビクタス】、一年に一本だけ映画を観るのであればコレ!!

2010-02-06 22:18:24 | 新作映画
 クリント・イーストウッド監督、モーガン・フリーマン主演、【インビクタス/負けざる者たち】(134分)、2/6、Tジョイ久留米にて鑑賞。2010年8本目。

 
 観ていて、たまに作り手の迷いが見てとれる作品があります。
 具体的なタイトルは挙げませんが、どんな作品かというと、DVD化された際に、特典映像で「もう一つの結末!!」とかがついてるヤツですね。
 結末みたいな作品の肝心要の部分を、脚本の段階で決めきらんかったんかい!!って思います。
 撮影の途中でハッピーエンドにしようか、バッドエンドにしようか悩むぐらいなら、最初から撮影に入るなよ!といいたいです。

 逆に、作り手の迷いがまったく見られない作品ももちろんあって、それは例えばイーストウッドの作品ですね。
 物語が始まり、展開し、決着する。
 おそらくイーストウッドは、単に脚本においてだけでなく、頭の中で完璧に作品のヴィジョンを作り上げてから、撮影に入るのでしょう。
 迷いがまったく感じられない。
 だからこそ、我々観客は彼の作る物語の流れに身を委ねることができ、作品の世界に没頭できる。

 本作は信念と奇跡の物語です。
 ここでいうネルソン・マンデラの信念がどのようなものか、そしてどれほどのものだったか、言葉で言い尽くせるものではありません。
 また、1995年の南アフリカでどんな奇跡が起こったのか、それについては敢えて語りません。
 是非劇場に観に行って確かめてみてください。
 もし、映画は一年に一本観るかどうかという人がいたら、本作をお薦めします。必見!!

 お気に入り度は★★★★★、お薦め度は★★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント (2)
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