この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

極上の恐怖体験をあなたに!『死霊館』。

2013-10-14 20:51:49 | 新作映画
 ジェームズ・ワン監督、ベラ・ファーミガ主演、『死霊館』、10/12、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて鑑賞。2013年45本目。


 ジェームズ・ワン監督の最新作『死霊館』(not『資料館』!)を観てきました。
 尋常じゃなく前評判がいいだけあって非常に良かったですね。めっちゃ怖かった!!

 タイトルからもわかる通りジャンル的には典型的な幽霊屋敷ものです。ストーリー的には目新しいことは何もないし、展開も予想外のことは何一つ起こりません。恐ろしくオーソドックスな作品ではあるのです。
 でもそれがすごく面白い(怖い)のです。
 例えて言うならば、『美味しんぼ』で、舌の肥えた金持ちのオッサンを主人公の山岡が白飯と味噌汁といわしの丸干しで接待したようなものでしょうか。
 誰でも食べたことがあるものでも一流の料理人が作ればまた味が格別である、それと同じようなことを『死霊館』を観て感じました。
 オーソドックスな作品であるのだけれど、監督であるジェームズ・ワンの演出が実に的確で、丁寧で、緻密なのですよ。これ以上の幽霊屋敷ものの映画はあるまいと思えるぐらいに良い。

 ほんとホラー映画好きであれば必見の一本だと思います。
 逆に言えばホラー映画が苦手という方は絶対に観るべきではないでしょうね。絶対に漏らすこと間違いないですから。笑。

 作品的には本当に言うことがないのですよ。完璧と言っていい出来栄えです。
 ただ、、、この作品、いわゆる実話を元にした映画なんですよね。
 ある心霊研究家が四十年間に渡りひた隠しにしていた心霊事件の映画化という売りなのです。
 けれど、この映画を観る限りでは、なぜその心霊事件が四十年にも渡ってひた隠しにされ、そして四十年の時を経て映画化されるのかがわかりません。
 唯一問題があったとすれば、エクソシスト専門の神父ではない、民間の心霊研究家が悪魔祓いに成功してしまったことでしょうか。
 そりゃ確かに公けに出来んわなぁと思います。
 でも、そうでなければ、四十年に渡ってひた隠しにされてきた心霊事件の映画化!!などと言われても、嘘つけ!!ってツッコミたくなります。
 映画の出来自体はすこぶる良いのですから、敢えて「実話を元にしています」などと宣伝しなくてもいいと思うんですけどねぇ。
 自分は虚構の世界を舞台にしたお話でも怖いものは怖いと思うのですが、他の人は違うんですかねぇ…。


 お気に入り度は★★★★☆、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする