この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

やっぱり見ないとわからなかった、テレビドラマ『デスノート』。

2015-07-08 20:44:38 | テレビ
 先日の記事でも予告した通り、日テレ系で始まったドラマ『デスノート』を見ました。
 本当は見る気はなかったんですよね。
 なぜかというと自分は原作があまり好きではないのです。
 正確には原作の二部以降、Lが亡くなってからの展開が好きじゃないんですよね。次から次へと後出しジャンケンの如く追加されるルールについていけなかったというか。

 今回原作が好きではない『デスノート』のドラマを見ることにしたのは、ネットであまりにも原作との設定の違いを叩く人たちがいて、それで逆にドラマがどんなものなのか興味が湧いたのです。
 で、実際見ての感想ですが、、、充分面白かったです。
 まぁ超絶的な傑作!!とまではいかないにしても、二回目も見てみようという気にはさせる面白さでした。

 ドラマの設定で一番叩かれていたのは、原作では天才だった主人公の夜神月がドラマでは平凡な大学生になっていたことだと思いますが、自分は充分アリだと思いました。
 というか、一見平凡な大学生ではあるが、実は秘めたポテンシャルがある、というのがドラマの正確な設定なので、実はそれほど変わらないんですよね。
 ただ、スタート地点が違うことによるメリットがあって、それは最初のターゲットが犯罪者ではなく、かつていじめっ子だった同級生だということです。
 その方が確かに罪悪感は強いですよね。
 同級生を死に追いやったことで苦悩する月の姿にも共感しやすいです。
 ネットで目茶目茶叩かれていた設定変更は、充分理由のある設定の改善だと思いました。

 また、ドラマのオリジナル設定としてLのキャラクターがあります。
 映画では松山ケンイチが原作を完コピしてましたが、ドラマではかなりナルシスト要素の強いキャラになっていました。
 でもそれも充分アリだと思いました。
 所詮は漫画原作のドラマなんですから、あれぐらい非現実的なキャラであってもいいんじゃないですかね。
 ニアの多重人格的なキャラクターもこの先の展開を面白くしてくれそうだな、と思いました。

 今回のネットでのドラマ『デスノート』バッシングを見るにつけ、一番驚いたのはこんなにも原作の『デスノート』を(わずかな設定の改変すら許せないほど)好きな人がいるのか!ということでした。
 そんなに原作の『デスノート』ってよかったんですかね?
 自分は二部の途中で読むのをやめちゃいましたけど。
 最初に書きましたけど、次から次へと追加されるルールも受け入れ難かったし、それに原作者の、キャラクターの扱いがあまりにもひどくなかったですか?
 原作好きな人はそこら辺も含めて好きなんでしょうか。
 漫画や小説が実写映画になり、その作品があまりに不出来だったりすると「原作レイプ」と呼んだりしますが、『デスノート』の場合、原作をレイプしていたのは原作者自身ではなかろうか、なんて思ったりもします(原作を読んだのはもうずいぶん昔なので、具体的にどういうエピソードを読んでそう思ったか、など細かいところまでは覚えていません)。
 
 それに比べたら、ドラマの設定改変はまだしも好感が持てるものでした。
 といっても、列車に突っ込んで死んだ同級生の胸ポケットに入れられていたスマホが傷一つなく無事とか、何だか雑だなぁと思える箇所もありましたけど。笑。
コメント (3)
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