この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

THE LAST(&THE BEST)。

2016-02-04 22:23:59 | 音楽
 スガシカオの最新アルバム『THE LAST』拝聴。

 『THE LAST』なんていう仰々しいタイトルのものだから、え?ラストアルバム?スガシカオ、引退しちゃうの?なんて思っちゃいましたが、【THE LAST】という言葉には、「最後」という意味以外に、「最新の」「最高の」「最低の」といった意味があるそうです。
 それにしても一つの単語に「最低の」と「最高の」という真反対の意味があるなんて英語ってアバウトですね。
 といいつつ、日本語にも「適当な意味を答えなさい」の「適当」とかあるけどね。笑。

 個人的に「いつもそばにいるよ」とか「明日はきっといいことがあるよ」といった歌詞の歌が大っ嫌いです。
 明日はきっといいことがあるよ、だって?何を根拠にいいことがあるっちゅーねん!と大阪の酔っ払いみたいに絡みたくなります。
 その点デビュー当時のスガシカオは(あくまで印象ですが)「明日はきっといいことがあるよ」ではなく、「明日はいいことがあればいいなぁ」みたいな、ゆるい希望が込められた歌が多かったのです。
 そのゆるく、曖昧な優しさが心地よかったんですよね。

 ただ、一度ライブに行ったら、想像していたよりずっとパワフルでねぇ。
 明日?いいことがあるに決まっているだろうが!みたいな感じのライブでした。
 パワフルであることが悪いことのはずはないのですが、自分はあまりそういったことをスガシカオに求めてなくて、それ以来ちょっと距離を置くようになっちゃったかな。
 嫌いになったわけではないのだけれど。

 そんなスガシカオの6年ぶりのオリジナルフルアルバムが『THE LAST』だったのですが、最初に聴いたときの感想はそつがないなぁでした。
 悪い曲はこれといって見当たらない(聴き当たらないというべきか?)けれど、逆に引き込まれる曲もなくて、まぁこんなものかと思いました。

 次に『THE LAST』の初回限定盤特典である『THE BEST』を聴きました。
 通常盤が¥3000で、初回限定盤が¥3800ですから、¥800のオマケってことですね。オマケですから当然そんなに期待していませんでした。
 しかしこれが素晴らしく良くてねぇ。

 『THE BEST』というタイトルから、どんな楽曲が入ったアルバムを想像しますか?
 まぁ普通に考えて過去の楽曲の中からメジャーなものを見つくろってまとめた1枚、そう思うじゃないですか。それが全然違うんです。
 それなりにスガシカオのファンであった、これまでのアルバムをすべて所有している自分が、今まで一度も聴いたことのない曲ばかりでした。
 つまり、『THE BEST』は『THE LAST』同様自分にとってスガシカオの6年ぶりのオリジナルフルアルバムだったってことです。

 楽曲も耳に残る曲ばかりで、中でも『したくてたまらない』は初めて聴いたときは衝撃を受けましたよ。
 何しろ一番の歌詞が「したくてたまらない」で、二番の歌詞は「くさくてたまらない」ですからねぇ、聴くたびにプッと吹き出してます。

 今は運転しながら『THE BEST』をエンドレスで聴いています。
 ケチって通常盤を買わなくて本当によかった。

 それにしてもスガシカオは何がくさくてたまらなかったんでしょうねぇ、いろいろ想像せずにはいられません。笑。
コメント (10)
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