この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

当選したのはいいけれど。

2010-07-09 09:36:05 | 日常
 『借りぐらしのアリエッティ』の試写会に当選しました。
 いや、ビックリですよ。
 だってついこの前『ヒックとドラゴン』の試写会に当選したばかりだし、腐っても(?)天下のジブリですから競争率も高いだろうし、さすがにこちらは落ちるだろうって思ってました。

 今年になって『今度は愛妻家』、『春との旅』、そして『ヒックとドラゴン』に続いて四回目の試写会です。
 当選するときには当選するものなのですね。
 昨年までのスランプが嘘のようです。

 ただ、当選したはいいが、いくつか問題があって、まず試写会日の十三日が歯医者で抜糸をする予定の日だったんですよね、、、というのは日にちをズラしてもらったのでいいとして、より頭を悩ませるのがすでに『借りぐらしのアリエッティ』は前売り券を購入済みであるということです。

 以前にも同じようなことがあって、そのときは前売り券をネットの友人に無料で譲ったのですが、今回の前売り券は鑑賞が何とTジョイ久留米限定。
 ワーナー・マイカル・シネマズやTOHOシネマズはもちろん、同じTジョイ系列のシネコンですら利用出来ない前売り券なのです。
 いつもはちゃんと全国共通かどうか確認した上で購入するんだけど、このときはたまたま確認を怠ってしまったんですよねぇ。
 これだから劇場指定の前売り券って嫌いだよ(確認を怠った自分が悪いんだけどさ)。

 こういったとき、周りに一緒に映画を観に行く知人、友人がいればいいんですけど、自分の場合リアルではそういった知り合いは皆無です。
 ふぅ、凹むなぁ。

 って、何でせっかく試写会が当たったのに、頭を悩ませたり、落ち込んだりしなくちゃいかんねん。

 まぁ『借りぐらしのアリエッティ』が試写会で観て、さらにもう一回観ようと思えるぐらいの傑作であれば問題は解決するんですけどね。。。 
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七夕の夜に思ったこと。

2010-07-08 23:22:25 | 日常
 天気予報か何かで言ってたんですが、七夕の夜の天気は曇りか雨であることが多いそうです。

 ここ十年で晴れたのは一度だけだと言ってました。

 で、思ったんですけど、七夕の夜に曇りか雨が多いのは、一年に一度とはいえ、彦星と織姫にイチャイチャさせまいとする、モテない男の怨念によるのではないか、と。

 今年は失敗したけど、来年こそは雨を降らしたやるからな!!と誓った七夕の夜でした(お前かよ!!)。
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真夏の夜のホラー映画紹介…。

2010-07-07 22:29:21 | 新作映画
 先週の土曜日に『ハングオーバー』という傑作コメディを観てきたことはすでに拙ブログの記事に書きました。

 やっぱり面白い映画を観たら、そのことを人に話したいじゃないですか。
 しかし、悲しいことにリアルでは自分の周りには映画好きはいないんですよね。
 以下会社の同僚であるAさんとの会話。
自分 「週末、映画を観てきたよ」
Aさん「へぇ、何観たの?」
自分 「『ハングオーバー』ってコメディだけど」
Aさん「聞いたことない。誰が出てるの?」
自分 「……マイク・タイソン」
Aさん「マイク・タイソンが主役なんだ?」
自分 「……違うけど」
 はい、終~了~♪
 他にも何人かに『ハングオーバー』の話題を振ってみたけど、皆似たような反応でした。
 だいたい、俳優の名前はジョニー・デップとトム・クルーズとブラット・ピットとレオナルド・ディカプリオしか知らないくせに何故出演者が誰なのかとか聞く?(そりゃ話を合わせるためだろ)
 出演者が誰かなんていう質問は、せめてショーン・ビーンやクライヴ・オーウェンレベルの俳優がわかるようになってからしてくれよ!って言いたいです(そりゃ絶対無理)。
 まぁそういう人たちは『踊る大捜査線3』でも観に行って踊らされてりゃいいんだよ!!(上手いこと言う~)

 というような自分の絶望的映画環境のことはさておき。

 『ハングオーバー』を観に行った際、「お?」と思えるホラー映画の予告編が流れていたので紹介しますね。

 まずは『ザ・ホード 死霊の大群』。
 フランス発のダッシュ系ゾンビ映画で、とにかく大量のゾンビが出てくるらしいです。
 などと紹介しつつ、観に行く予定はないのですが(だってそこまで予算がないんだもん)。
 なので、公式サイトのリンクも張りません。
 興味のある方は検索してみて下さい。

 残る二本はどちらも前売り券を買いました。
 まず一本目は『ゾンビランド』
 『映画秘宝』によると、「ゾンビで溢れ返った世界を舞台にした、笑いあり、アクションあり、友情あり、ロマンスありの明朗快活なエンターティメント」だそうです。
 何でも全米でゾンビ映画史上No.1の大ヒットを飛ばしたと公式サイトにはありますが、まぁゾンビ映画の定義にもよるよね。笑。
 七月二十四日から全国順次公開です。

 もう一本は十年に一度の傑作ホラーとの呼び声高い『ぼくのエリ 200歳の少女』
 邦画タイトルからもわかると思いますが、吸血鬼ホラーです(わからないか)。
 ごく稀にこれは絶対に観に行かねば!と思うホラー映画があるのですが、これはその一本です。
 今から九州で公開されるのが楽しみです。
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歯を抜いてきました。

2010-07-06 22:01:18 | 日常
 歯を抜いてきました。

 自分は抜歯という言葉のイメージから、そして抜歯をしようかどうか迷っていますという記事を書いたとき、私も抜きましたよ~というコメントをされた方が多かったのと、あと《抜歯》で検索してみたら「抜歯、超楽勝だった~♪」みたいなことを書かれているブログがいくつかあったことから、てっきり抜歯って歯科医に行って椅子に座って、麻酔を打ったら、あとはテコの原理か何かでスポッと歯を抜くもの、治療に要した時間トータルで十五分!!ぐらいに思ってました。

 じぇんじぇん違いました。

 めちゃめちゃ大変じゃないですか~~~!!!
 誰だ、抜歯って恐くないし、痛くないし、全然大丈夫!!勇気を出して♪みたいなことを書いてたのは!?(そーゆーことを書いてるブログがあった)
 思いっきりそれを信じていたから余計に精神的ダメージがデカイよ~。

 まず抜歯って抜歯じゃない(歯の生え方にもよるんだろうけど)。
 抜歯っていうより、砕歯?
 親知らずを二つ、三つに砕いて抜くんだよ。
 全然スポッなんかじゃなかった。

 それにどーしていつも行く歯科医院じゃなくて、遠くの分院に行くようにっていわれたか、その理由がわかった。
 単純にいつもの歯科医院がおばさん歯科医で、今日行った分院は男の歯科医だったからだね。
 ものすごい力技で、こりゃ女医さんでは出来んわ、って治療中、すごく納得してしまった。
 それぐらい、ぐわし、ってあごを掴まれ、これでもかってぐらい歯をぐいぐい引っ張られた。

 そのくせ、ハイ、力を抜いて楽にしてください~って言うんだよね。
 あごを掴まれたまま、力を抜けるか、っつーの。

 それに何度、ハイ、もう少しで終わりますからね~って言われたことか。
 五回か六回同じことを言われ、途中から、ハイ、もう少しで終わりますからね~って言われたら反射的に笑いがこみ上げてくるようになってしまった。
 治療時間は軽く一時間ぐらいは掛かってしまった(それでもそんなに長い方でもないですよと歯科助手さんからは言われました。本当かいな?治療が終わって、結構先生は足元がふらついてたけど。)

 親知らずは残り三本あるけど、絶対抜かないことに決めました。
 皆さんも歯はお大事に!! 
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【床下の小人たち】、児童文学の傑作であることは否定しないけれど・・・。

2010-07-05 21:59:25 | 読書
 メアリー・ノートン著、【床下の住人たち】、読了。市立図書館蔵書。


 ハードSFである【虐殺器官】の次に読むのが児童文学である【床下の小人たち】というのは、我ながらどーゆー読書ライフやねん!とツッコミたくもなるけれど、別の考え方をすれば非常にバランスの取れた読書ライフなのかもしれない。
 まぁともかく、【借りぐらしのアリエッティ】が公開されるまでに原作である【床下の小人たち】を読んでしまいたかったのです。

 何度かこのブログにも書きましたが、自分は【床下の小人たち】の実写版映画である【ボロワーズ/床下の住人たち】が大好きです(DVD化希望!!)。
 【ボロワーズ/床下の住人たち】が底抜けに楽しい小人たちの大冒険なので、原作である【床下の小人たち】も当然それに類するお話なのだと思っていました。
 が、ちょっと違いました。
 【床下の小人たち】は、児童文学の傑作であることは否定しないけれど、正直、読んでいて楽しいっていう感じはしなかったなぁ(一巻を読んだ限りは)。
 どちらかというと人間たちに見つからないように小人たちが隠れ棲む様は、まるでゲシュタポに見つからないようにユダヤ人家族が息を潜めて暮らすようでした。それこそ【アンネの日記】のように(原作者はそれを意図したのかもしれない)。

 もちろん原作はそこまで悲惨なお話ではないのだけど、全体的に重苦しいのは共通している(少なくとも実写版映画にあるような爽快さはない。実写版映画は小人たちが悪徳弁護士を叩きのめすお話なので、ほとんど設定だけを借りたオリジナルといっていい。)。

 まぁでもこの感想はあくまで一巻を読み終わった時点でのものだから、続巻を読んだらまた違う感想になるのかもしれないね。
 続巻を読むのは少し先のことになると思うけれど。

 それにしても【借りぐらしのアリエッティ】の前評判は頗る悪い(おすぎはボロクソにいってた)。
 劇場で実際観てみるまでは何ともいえないけれど、もしかしたら原作の持つ重苦しいティストをそのままアニメにしようとしたんじゃないだろうか。
 もしそうだとしたらとても娯楽アニメにはならないよね。。。
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【ホーホケキョ となりの山田くん】、水墨画にも通じる、高度なシンプルさ。

2010-07-04 22:11:56 | 旧作映画
 ブログ仲間のまくらさんがスタジオジブリ作品の中で一番好き!と一押しの【ホーホケキョ となりの山田くん】を見てみました(さすがに二週連続で貸し出されてはいなかった)。

 新聞連載の4コマ漫画が背景やキャラクター描写などが極限まで省略された作風になるのは、それが4コマ漫画というものだから、というのもありますが、やはり緻密な描写をしていては毎日の連載が覚束ないという理由があると思います(中にはデビューしたときから4コマ漫画しか描いていない漫画家もいますが)。
 その真偽はさておき、ともかく劇場映画が4コマ漫画風であってはいけない理由はどこにもないわけで、そんな劇場映画はこれまで見たことも聞いたこともなかったのですが、いざ実際目にすると、さすがはジブリだなぁと感心すること頻りです。
 【ホーホケキョ となりの山田くん】、4コマ漫画を原作にした劇場映画では確かにこれ以上は望み得ないであろうクオリティの高さでした

 そのシンプルさは例えば水墨画に通じるところがあると思います。
 一見手抜きに見えてその実ものすごく高度な技術を要しているだろうこと想像に難くありません。
 なので途中暴走族が出てくるシーンで4コマ漫画風じゃなくなり、フツーに上手な作画になったときは逆に笑えました。

 ただ、上述の通り、こういう劇場映画もあるんだな、という意味では「へぇ~」と感心したし、実際にDVDで見る価値はあるとは思うけど、この作品を劇場で1800円出して観てたら、「何じゃこりゃ~~!!」と怒り心頭だったかもしれないですけどね。笑。
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【ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い】、噂に違わず最高に面白い!

2010-07-03 23:02:24 | 新作映画
 トッド・フィリップス監督、【ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い】(タイトル長いよ!!ついでに何で「ムコ」がカタカナなんだよ!!コメディ観る奴は漢字を知らんとでも思ってるのか!否定はせんけど。)、7/3、シネ・リーブル博多にて鑑賞。2010年28本目。

 今年になって六月末時点で二十七本劇場に映画を観に行きましたが、いわゆるミニシアターではまだ一本も観ていませんでした。
 ミニシアターで映画を観るのって、近場のシネコンと違って、結構ハードルが高いんですよね。
 まぁハードルが高いっていっても、単純に電車代が余計に千円掛かるってだけですけどね(貧乏が憎いよ)。
 なので決定的な何かがないとなかなかミニシアターで映画を観ようっていう気にはなれないのです。
 その決定的な何かがある、【ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い】(以下【ハングオーバー】)を電車代を千円払い、さらに通常料金千八百円払って観てきました(普段は千三百円の前売り券か、千二百円のレイトショーで観ることがほとんどです)。
 これで面白くなかったらそれこそ史上最悪なんですけど、【ハングオーバー】、噂に違わず最高に面白かったです。

 皆さんは泥酔して何かやらかしちゃったことはありますか?
 自分はもちろんないですけどね。
 何しろ酒には無類に強い九州男子なので、、、というのは嘘で、そもそも自分は下戸なので酒は嗜まないのです。

 唯一例外的に中洲のコンビニのトイレでシンガポールのマーライオンの如く吐いたことはありますけどね。
 人間、あれほどの勢いで、あれほどの量のゲロを吐けるものかと我ながら感心しましたよ。
 やっぱりブランデーはストレートで飲むものじゃないですね。
 あのコンビニにはえらい迷惑を掛けました。

 まぁでも酒好きな方なら一度は何かしら失態をしでかしたことがあるでしょうし、記憶を失ったことがあるという人も少なくはないでしょう。
 どうやって家にたどり着いたかわからない、財布が無くなっていた、起きたらベッドの隣りに見知らぬ異性が寝ていた(!)etcそれぐらいならまだしも可愛いものですが、この映画ほど最悪の二日酔いはないはずです。
 何しろ起きたらホテルの部屋の中は散らかり放題、ソファーから煙が立ち上ってるわ、鶏はうろついてるわ、クローゼットに赤ん坊はいるわ、バスルームにはトラがいるわで、たまったもんじゃありません。笑。
 さらに翌日結婚式を控えた花婿までいなくなっていて、、、前の晩に何があったのか、そして残された悪友三人は花婿を見つけ出せるのか、というのが本作のストーリーです。

 噂に違わずよく出来てましたね。
 次々に起こるトラブルが常に予想外だし、さらに一つ一つの小ネタが笑えました。
 個人的には手錠で繋がれた三人が右手と右手、左手と左手が繋がれているせいで前に進もうとして進めないっていうのがツボでしたね。あれはよく考えられてるなぁ(実際の警察も三人組を手錠で繋ぐときはああなのかな?)。

 それに笑えるだけじゃなく、しんみりさせるシーンもありました。
 ストリッパーのジェイド(演じるは御年四十歳のへザー・グラハム。若い!!)とステュの最後のやり取りは泣けました。
 ジェイド役がリンジー・ローハンでなくて本当によかったです。

 老若男女に自信を持って薦められるコメディなのですが、、、何故か本作にはR-15のレーティングが課せられています。
 【告白】のときもそうだったんですけど、本作のレーティングもまったく意味不明です。
 素っ裸の中国人がナニをぶらつかせながら暴れ回るのが問題だったんでしょうか?
 公開されただけでよしとしなければいけないんでしょうが(本作は公開までに尋常じゃなくすったもんだがあったのです)、異様に長すぎるタイトルといい、意味不明なレーティングといい、映画の配給会社の考えてることって本当にわかりません。

 お気に入り度は★★★★★、お薦め度は★★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。 
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精神が病んでることにかけては自信があります。その2。

2010-07-02 06:10:03 | 戯言
 先日の記事の続きです。

 コメント欄にも書きましたが、あの記事は間違ってアップしたものでした。
 間違って、というか、まだ書きかけで、続きは翌日書こうと思っていたものをアップしてしまったのです。
 
 コメントをつけてくださった方には大変申し訳ないのですが、あの記事は前振りみたいなもので、自分にとってどーでもいいことでした。
 つまり、自分の元を去っていった人は自分にとってどーでもいい人であり、どーでもいい人がどこで何をしていようがどーでもいいことであり、そんな人のことで頭を悩ませるのは馬鹿馬鹿しいってことです。

 今から自分にとってどーでもよくないことを書きます(それもまた気が重いことなのですが)。

 自分はミクシィで《創作連鶴》というコミュの管理人をしています。
 自分が立ち上げたコミュであり、自分にとってとても大切なものです。
 にも関わらず、この二週間、まったくコメントをつけておらず、それどころかろくにトピックに目を通してさえいません。
 
 なぜこのような状況になったかというと事の発端は自分が新作のレッスントピック(作り方指南)を立てたことでした。
 自分としては、四、五人のレッスン参加者がいてくれるものと思っていたのですが、コメントをつけてくれたのもたった二人、実際作品を作ってくれたのはわずかに一人だけでした。
 
 自分が考案した作品が世間一般で受け入れられないのは仕方ないって思ってます。
 でも同じ同好の士から受け入れられないのはどうにもこうにも耐えがたかったのです。
 コメントをつける、つけないが自由というのであれば、じゃあ自分もその権利を行使させてもらおう、そう思って今に至ります。
 しかし言うまでもなく、この考えは間違ってます。
 まず、コメントをつける、つけないが自由というのが間違ってます。そこに自由はないのです(少なくとも管理人である自分は)。

 もう随分と前のことですが、自分はミステリー小説好きが集まるサークルに参加していました。
 そこで有志数名と同人誌を作り(印刷費等は自腹で)、サークル内で無料で配布したんですよね。
 が、読まないんだ。本当に読んでくれる人が少ないの。
 これが、ミステリー小説好きでも読書好きでも何でもない人に無理に押し付けた、というならわからないではないですよ。
 でも、サークルの参加者は当然それなりに読書好きなんですよ。
 同じサークルの人間が作った同人誌を、それもせいぜい隅から隅まで読んでも一時間程度で終わるものを、何ゆえ読まない?
 自分には理解し難いことでした。

 それで、そのサークルの幹事的立場だった人に、「自分たちが作った本を読んでもらえませんか?」って直接お願いしてみたんですよ。
 そしたらその人は快く「来月までに読んどく」と承諾してくれました。
 自分は案ずるよりも産むが安しだな、と思いました。やっぱりその手のお願い事をするのって緊張するものですからね。

 当然翌月の会合で、自分はその人に「読んでもらえました?」って聞きました。
 そしたらその人は悪びれる風もなく「あー、今月は忙しくて読めんかった。来月までに読んどく」っていうんですよ(実際にはその人はその月に大量のミステリー小説を読んでた)。

 まぁ忙しかったんなら仕方ないなと思って、さらに翌月の会合で「読んでもらえました?」って飽きずに聞きました。
 するとその人はこちらに向き直ってこう言ったんです。
「読む、読まんは本人の自由やろ?」って。

 クソ野郎が!!って思いましたね。
 このクソ野郎の言い分は次の二点で間違っています。

 この世には一生掛かっても読めないほどの書物に溢れかえっています。
 その大量の書物の中からどれを読むかは確かに当人の自由ではある。
 しかし、同じサークルの人間が作った同人誌はそれら大量の書物と同等の価値しかないのか?
 言い換えれば、同じサークルの人間は赤の他人と同じなのか?ってことですよ。

 自分には、映画のフリーペーパーをわざわざ郵送してくれる友人がいます。
 フリーペーパーだけあって、そこに書かれてあるのはいわゆる駄文の類いです。馬鹿馬鹿しくてくだらなくてしょーもないことです(断っておくと自分はその馬鹿馬鹿しさとくだらなさとしょーもなさが好きです)。 
 しかし自分はそのフリーペーパーを隅から隅まで読んでます。たぶん、日本で一番愛読している。
 何故なら、自分にとってそのフリーペーパーは赤の他人が編集した他の雑誌と同価値ではないから。
 自分に読んで欲しいとわざわざ郵送してくれる友人の思いが嬉しいから。
 自分にはそのフリーペーパーを読まないという選択肢はありえません。

 もう一つ、クソ野郎が間違っている点。
 仮に、同人誌を編集したのが同じサークルの人間であってもいけ好かない連中ばかりで赤の他人以下であったとしても、男が一度「読む」と言ったからには四の五の言わずに読め。

 自分には約束に関する三か条というものがあります。
1.出来ない約束はするな。
2.一度交わした約束は出来るだけ守るように努力しろ。
3.約束を破った場合は誠心誠意謝れ。
 この三か条ですけどね。
 特別そんな難しいことや非常識なことは言ってないつもりなんですが、これが守れない奴が多すぎる。
 約束を破ってへらへらしている奴が世の中、本当に多い。

 以前ある人から、約束なんてものは仕事でもない限り、守られることは期待しない方がいいですよ、みたいなことを言われたことがあります。
 自分に言わせれば、逆ですよ。
 逆って言うことはないかな、でも、仕事上の約束は反故にした場合、もろにしっぺ返しを喰らうじゃないですか。
 何かしら損害を被ってもそれは自業自得ってもんです。
 そういうシステムが確立しているから、ある程度安心して(?)約束を破ることが出来るってものです。
 そうじゃない会社はさっさと潰れてしまってください。

 しかし、プライヴェートでの約束は必ずしも目に見える形でしっぺ返しが来ないものだから、平然と約束を破る輩がいます。
 そして困ったことに世の中って言うのは、しばしば約束を破った人の方が得をするように出来ています。
 例えば、空き缶をポイ捨てする人としない人では、ポイ捨てをする方が明らかに生きるのが楽です。
 自分はポイ捨てする人間は「死ね」と思いますけどね。

 話が激しくズレてしまいました(でも機会があれば言いたいことでもあったので)。
 ともかく、自分には、自分が管理するコミュにおいて、誰かがコメントしてくれた場合、レスを返さない、という選択肢はないと思っています。そんな自由はない。
 にも関わらず、もう二週間ぐらいレスを返してないのです。
 自分のやってることが、正確にはやってないことが間違いだとはわかってるんですけどね。
 特に、実作してくれた人に(一人だけど)申し訳ない気持ちで一杯です。
 わかってはいるんだけど、どうしようもないんだよね、、、病んでるから。

 自分は《創作連鶴》の参加者が五十人を越えるようになりふり構わずやってきました。
 何故参加者が五十人を越えることにそれほどこだわったか、その真意に気づいた人はいないと思います。
 自分が五十人越えにこだわった理由、それは副管理人を置くためです(ミクシィにおいては五十人以上のコミュのみ副管理人を置くことが認められています)。
 
 副管理人がいれば、管理人である自分が、何らかの事情で管理人を続けられなくなっても、コミュの運営に支障を来たすことはないでしょう。
 いや、今日、明日何かが起きるっていってるわけではないんです。
 ただ、自分のように正確に難のある人間は上に立つべきではないのかな、とはよく思います。

 あと、ときどきローカルのテレビ番組で、個人や団体の展示会のお知らせがあったりするんですが、その作品が目を瞠るものもあれば、しょーもないものもあったりするんですよね。
 そういったしょーもない作品の展示会のお知らせを目にするたびに、自分の連鶴は何故世に認められないんだろうと妬ましく思うこともあったりして、、、ま、一言で言うとどんだけ精神が病んでるんだって話です。笑。
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【虐殺器官】、人は何故虐殺するのか?

2010-07-01 22:48:19 | 読書
 伊藤計劃著、【虐殺器官】、読了。


 人は何故虐殺するのか?
 その答えを出せたものはマジでノーベル賞ものだろう。

 近いところでは1994年に起きたルワンダ虐殺
 一説によるとこの虐殺においてツチ族はフツ族により百万人が殺されたとされる。
 百年前の話ではない。
 たった十五年前のことである。

 おそらくだが、この虐殺のことは日本の歴史の教科書には載っていないのではあるまいか?
 まぁそれも止むを得まい。
 遠いアフリカの聞いたこともないような国で、土人が何人殺されようがそんなことは日本人の生活にはまったく関係ないからだ。
 日本に生まれてよかった!!

 話を戻すと、wikipediaなどの資料を読むと何故ルワンダ虐殺が起きたのか、それなりの理由や事情が書いてある。
 が、到底納得出来るものではない。
 何しろフツ族とツチ族は元は同族なのだから。同じ言葉を話し、外見だけでは見分けがつかない。また、この二部族の間で婚姻関係が結ばれることも珍しくはなかった。

 にも関わらず、フツ族は一方的にツチ族を殺しまくったのだ。ライフルで、マチェーテで、手榴弾で。
 理解の範疇の及ぶ難い話ではない。

 ここまで書いて似たようなことは日本の近場でも起こっていることに思い至る。
 そう、韓国と北朝鮮である。
 かの二国は現在戦争状態にあるが、言うまでもなく彼らは元々同胞である。

 そしてこの日本においても“在日韓国人”というだけで蔑む風潮がある。
 例えどれほどその人が完璧な日本語を話し、日本の文化に精通していても、だ。

 【虐殺器官】は不世出のSF作家伊藤計劃が「人は何故虐殺をするのか?」という命題に対し、彼なりの(SF的)回答を用意した作品である。
 登場人物の一人は「何故虐殺を引き起こすのか?」という問いに対し、こう答える。
 《ネタバレ》
 愛する人を守るため、と。
 なるほど、愛ゆえに人は虐殺するのか。
 目からウロコである。

 もしかしたらヒトラーも愛ゆえにユダヤ人を虐殺したのかもしれないな。
 そんな愛は迷惑極まりないけれども。


 【虐殺器官】、なるほど、2007年のSF界を席巻したといわれることはある、傑作殺戮叙事詩であると思う。
 一読あれ。
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