おもしろきこともなき世を おもしろく すみなすものは・・・

セロ弾き 呑み鉄 蕎麦打ち~趣味とともに楽しく過ごしたい今日この頃

常磐線普通電車(内郷~日立)に乗って思うこと

2016-04-03 17:29:03 | 雑感
 宮脇俊三著「最長片道切符の旅」で「平」から「水戸」までの普通電車の状況が記述されている。

 小生、JR東日本の「ときわ路フリー切符」を活用して江戸に向かっている。この切符のフリーク間は茨城県内、常磐線は、大津港から取手までがフリーク間となる。

 内郷駅で大津港までの切符500円を購入し、上野で取手から上野までの追加料金640円を支払う。帰りも640円の切符を買い、500円の追加料金を支払う。

 日立・上野間は特急を使う。特急料金は1,500円、スマホのチケットレスだと100円引きになる。

 とある日の土曜日の状況

 朝は6時台の普通電車、いわき駅から乗ってくる面々は、二日酔い気味の様子。内郷駅では、JRの職員とおぼしき人が何人か乗車する。勿来駅まで乗ってくるのは、茨城県内の高校に通う生徒たち。制服からして、大甕で降りるのだろう。大津港にはいると、学生ではなく、通勤客が多くなる。乗車数もかなり多い。それが、日立まで続く。磯原、南中郷、高萩。高萩では、高萩始発の特急に乗車する人たちが降車する。十王は、乗り降り同数くらいか。そして、小木津、日立となる。日立では、社会人や高校生、降車する人は多い。小生もここで降り、同じホームで高萩発の特急を待つ。

 下りは、基本的に上野発16:00、日立には17:30分に到着。同じホームには、いわき行きの普通電車が既に停車している。従って、この普通電車、日立でどのくらい乗車してどのくらい降車したのか知るよしもないが、車内は、いつも座れるかす座れないか、といった混み具合である。一見すると、買い物帰りのご婦人、部活帰りの高校生が多く見受けられる。日立を出発すると、お客は降車するばかりである。高萩を過ぎ、大津港に着く頃には、車両には数人しか残っていない。大津港までは茨城県である。福島県に入り勿来、植田ではほとんど乗車しない。泉、湯本では数人乗車、平まで飲みにでも行くのだろうか。内郷に着くと、小生を含め数人降車。車両は、1両あたり数人をのせて平に向かった。


 日立界隈の通勤状況を見ると、駅の近くに工場や事業所が立地している。遠目に見ていると、駅から○○製作所方面にみんな歩いていく。恐らく、社内規定で自家用車通勤が禁止されているのかもしれない。そのニーズがあれば、電車の本数も、終電時間も、JRは経営的に見込みがあれば対応してくれるだろう。振り返っていわき市内を見てみると、工業団地は郊外、勤務態勢によっては、公共交通での通勤が難しい。従って、自家用車通勤となり、そのために工場敷地の幾ばくかは、従業員用駐車場として確保しなければならない。

 もう一点感じたことは、県境。勿来までは福島県、大津港からは茨城県。向かうべき方向が違う。北茨城市はやはり茨城県で、向かう方向は水戸。いわき市内も、南部はいわゆる関東圏の電波が届くことから、情報は関東圏に向かってしまうというケースもある。従って、茨城県とのつながりもある。原発事故でいわき以北の居住人口が少ない中で、茨城県北をターゲットに出来るかどうか。ちなみに、北茨城市に住む叔父夫妻は、以前は平にあった百貨店までわざわざ買い物に来ていた。百貨店はモノを売るだけではなく、文化も提供する。

 言い尽くせないところもあるが、普通電車に乗って感じたことである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする