博物館浴（三井記念美術館 「仏像の姿 ～微笑む・飾る・踊る～」）

　三井記念美術館では、11月25日まで「仏像の姿　～微笑む・飾る・踊る～」が開催されている。






　今回の展覧会では、仏像の「顔」、「装飾」、「動きとポーズ」という切り口で仏師の豊かな感性と独創性、技術を確認し、その想像力を観ることができる。

　ちょっとした腰のひねり、自然に出された左足、流れるような衣、過ぎれた技術の中に、仏師の意気込みを感じることができる。

　そして、何よりもキャプションがいい。三井記念美術館学芸員の意気込みを感じる。ちなみに、この後、サントリー美術館の「醍醐寺」を観に行ったのだが、ここでの鑑賞が予習となって、面白味が増えたのは確かである。


　最後のコーナーは、東京芸大文化財保存学専攻の学生による作品展示、未来への継承のために、現代人が感性を磨くことも必要なのかもしれない。