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博物館浴(三井記念美術館 「円覚寺の至宝 鎌倉禅林の美」)

2019-05-21 20:39:07 | 博物館・美術館
 三井記念美術館では、6月23日まで「円覚寺の至宝 鎌倉禅林の美」展が開催されている。






 円覚寺といえば、歴史の教科書で舎利殿の写真を目にしていた。以前、北鎌倉駅で下車し、円覚寺界隈を散策したことがあるが、その時は、確か、舎利殿まで到達できなかった記憶がある。

 円覚寺は、1282年、鎌倉幕府第8代執権北条時宗により、中国から招聘した無学祖元を開山として現在の鎌倉市山ノ内に創建された。鎌倉宋朝禅興隆の基盤を築くとともに、中国との国際的な交流を通して鎌倉独自の宗教、文化、芸術を創造する中心的存在となった。
 今回の展覧会では、円覚寺とその一門寺院に伝わる、彫刻、絵画、書跡、工芸品などの優れた作品が展示されている。


 第1室では、「開山箪笥」と称される、開山無学祖元の所用と伝えられる南宋、元時代の品々。重要文化財に指定されている。

 第2室では、円覚寺の青磁

 第4室では、「円覚寺の華厳禅と舎利信仰」として円覚寺に収蔵されている仏像。「鎌倉宋朝禅の蘭渓道隆と無学祖元」として、建長寺の開山蘭渓道隆、その後を継いで円覚寺を開いた無学祖元の肖像画、彫刻、書。「大陸文化との交流 ①彫刻、絵画」として宋風と称される大陸文化に影響を受けた彫刻・絵画。

 第5室では、「大陸文化との交流 ②書跡、青磁器、漆器」として、同じく宋風の書籍など。

 第7室では、「円覚寺派の展開」として、円覚寺とその一派の展開の中で、大きな足跡を残した高僧の頂相彫刻、各寺院に伝わる優れた寺宝、そして鎌倉における禅僧画家の活躍。


 展覧会を通して、鎌倉に「禅」の興隆基盤を築くとともに、中国との国際的な交流を通して鎌倉独自の宗教、文化、芸術を創造に向けた円覚寺の役割を知ることができる。
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