東京都写真美術館では、1月19日まで「アレックス・ソス 部屋についての部屋」、「日本の新進作家vol.21 現在地のまなざし」が開催されている。
〇 「アレックス・ソス 部屋についての部屋」
アメリカ・ミネソタ生まれのアレックス・ソスは、国際的な写真集団「マグナム・フォト」の正会員で、生まれ育ったアメリカ中西部などを題材とした作品で世界的に高い評価を受けた。
ソスのセルフポートレート
今回の企画展では、「部屋」をテーマに、すべて屋内で撮影された作品を6つのテーマで展示している。
展示構成 6つの部屋で構成されている。
Room1
初の写真集「Sleeping by the Mississippi」を中心とした初期のカラー作品で、ミシシッピ川の流域を撮影。
Room2
ソスが影響を受けた写真家たちのポートレートや初期のモノクロ作品「Looking for Love」や「Niagara」、風景と人間模様が織り込まれる。
Room3
ソスの個人的要素が強い作品集「Dog Days,Bogota」や、アメリカ社会と距離を置き人里離れた場所などで生活する人々をテーマとした「Broken Mannual」、東海岸から西海岸に至るまで、全米各地のローカルなコミュニティにおける交流を映した「Songbook」
Room4
パリとミネソタなどが舞台のファッション写真シリーズ「Paris/Minnesota」と、ソスが東京に滞在したときに撮影された作品が展示。
Room5
本企画展が生まれるきっかけとなったシリーズ「I Know How Furiously Your Heart is Beating」が展示されている。
Room6
2018年から2021年にかけて制作された「A Pound of Pictures」、世界初公開の新作「Advice for Young Artists」が展示されている。
〇 「日本の新進作家vol.21 現在地のまなざし」
将来性のある作家を発掘し、新しい創造展開の場として開催されている「日本の新進作家」シリーズ。
今回は、「大田黒衣美」「かんのさゆり」「千賀健史」「金川晋吾」「原田裕規」の5人の作家が、社会、環境、人と人との関係性をそれぞれの作家の立ち位置から問い直し写真を通して提示している。
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