博物館浴（山種美術館 「琳派 俵屋宗達から田中一光へ」）

　山種美術館では、7月8日まで「琳派　俵屋宗達から田中一光へ」が開催されている。






　2018年は、江戸へ琳派を根付かせた酒井抱一(1761-1828)の没後190年、およびその弟子である鈴木其一(1796-1858)の没後160年にあたり、俵屋宗達、尾形光琳や抱一を中心に花開き、近代･現代の日本画家やデザイナーに受け継がれた琳派の伝統をたどる。

　俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一といった琳派の大御所から、鈴木其一、神坂雪佳など近年人気の画家の優品を、初公開作品も含め展示されており、本格的な修復後、初お披露目となる伝 俵屋宗達《槙楓図》も展示されている。

　また、琳派のエッセンスを随所に散りばめた作品を数多く発表したグラフィックデザイナー･田中一光のポスターも展示されており、17世紀の宗達･光悦に始まり、20世紀の田中一光へと受け継がれた琳派の造形の魅力に迫る。