けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

水の泡

2008-11-12 07:17:26 | football
08/09 Copa Del Rey Dieciseisavos Vuelta
Real Madrid C.F. 4-3 Real Union de Irun
(agg. 6-6、アウェイゴールでレアル・ウニオンの勝ち抜け)

マドリーの得点:ラウル(36、50、86)、ブエノ(68)
レアル・ウニオンの得点:アバソロ(14)、サルセド(49)、エネコ・ロモ(90)

GK:デュデク
DF:サルガド、カンナバーロ(46、ハビガルシア)、メツェルダー、マルセロ
MF:ガゴ、スナイデル、ファンデルファールト、ドレンテ(60、ブエノ)
FW:サビオラ(80、イグアイン)、ラウル


ラウルのハットトリック、ブエノのスーペル・ゴラッソ……どれもこれも、3失点してたら意味ないのです。先発を見れば、この試合を落とせないという意識はあったんでしょうが、守備をないがしろにしてるのはいつも通り。ピボーテがガゴ1枚で、それより前の中盤の守備が適当で、相手が相手だからとマルセロもサルガドもサイドを上がっていってしまうので、いつも以上に守備は手薄。しかも前半途中でどこか痛めたらしいカンナバーロが後半からハビ・ガルシアに交代し、セントラルは非常に不安定なことになってしまった。エインセはローテーションなのか、メンバーに入ってなかった。後半始まってすぐの失点は、まさにCBは何をやってるんだ?という失点でした。

あー、もう。まったく、本当に何やってるんだ。
国王杯は未だラウルが手にしたことがないタイトルで、そのせいもあったと思うのですが、とにかくラウルがものすごく必死だった。ボールを追い掛け回し、3人くらいのディフェンスを背負ってボールをキープし続け、まともなボールが出てこないから下がって組み立てに入り、帰ってくるのがのろいマルセロの代わりに左ラテラルの守備までこなす(この時はかなり低い、味方ペナルティエリア近くまで下がってました)。その上、ハットトリック。マルセロのクロスからのカベッサ、ややオフサイド気味ながら決めた2点目、直接FK(FKだったかクロスがそのまま入ったのか、自信がなくなってきました。ブエノが触りそうで触ってなくて、直接入ったラウルのゴールであることに間違いはないと思うんですが、なにしろ大興奮だったので。その瞬間は。)。途中で足を痛そうにしていたのに、十分すぎる働きをして、それがまったく報われないとは。

後半途中から入ったブエノは、やや左サイド的なポジション。そしてエリアのやや外から実に見事なゴラッソを決めました。トラップや相手を交わすところなど、テクニックも十分で、この辺りはさすがレアル・マドリー育ちと言うべきでしょうか。
せっかくなので、ブエノはこのままリーガで使って欲しい。ドレンテ、スナイデル、ファンデルファールト、いずれも残念な出来だった。ドレンテにはボールがよく集まるのですが、最近ベルナベウからブーイングを受けやすいこともあってか、プレイに正確さを欠きチャンスをつぶすことが目立った。スナイデル、VDVは影が薄く、ボールを持っても他とかみ合わない。この辺りは非常に不安です。本気で勝ちにいっているのなら、グティをローテーションせずに使い倒してしまえばよかった。

ガゴが、守備はもちろん攻撃にも必死に絡んでいるのが良かった。のですが、デラレが当分出場できそうになく、ディアラが数週間の離脱。ガゴの疲労が心配です。


日程が楽になった、とポジティブな見かたもしてやりたいところですが、どうしても国王杯を取りたいんだ、といわんばかりの、あのラウルの必死さがまったく報われなかったということを考えると……はー。ひどい朝だ。