スナイデルを祝福するマドリーの選手たちを見て、坊主頭をぐりぐりしたくなるのは万国共通なのかもしれないと思いました。我々の遺伝子には、坊主頭を見るとぐりぐりしたくなる欲求が刷り込まれているのかもしれません。
08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 12
Real Madrid C.F. 1-0 Recreativo Huelva
マドリーの得点:ウェスレイ・スナイデル(39)
GK:イケル
DF:ミゲル・トーレス、セルヒオ・ラモス、ペペ、マルセロ
MF:ガゴ、グティ、スナイデル(65、ファンデルファールト)、ドレンテ
FW:イグアイン(79、サビオラ)、ラウル(85、ブエノ)
タイトルの「セロ」は「0」。ゼロですよ。完封です。最後の無失点試合っていつだっただろう?と思わずカレンダリオを探してしまいました。
○リーガで最後に完封したの=第3節(9月21日)ラシン・サンタンデール戦
○CLで最後に完封したの=第1節(9月17日)BATEボリゾフ戦
○国王杯=言わずもがな。
2ヶ月完封してなかったんだ……。
カンナバーロが代表から負傷気味で帰ってきて、エインセがサスペンション。いつの間にか負傷が治ってポルトガル代表にも行っていたペペとCBのコンビを組んだのは、久しぶりのセルヒオ・ラモス。メツェルダー、ベンチにいるのに…。右ラテラルには、こちらも久しぶりのミゲル・トーレスが入りました。
こんな急造DFではありましたが、完封。セルヒオ・ラモス、右サイドにいるときより元気だった気がします。今のマドリーの右サイドはストレスなのかもしれない。マルセロは、相変わらず1対1になった時の守備が軽い、怖い。ミゲル・トーレスは久しぶりであったわりには、よくやっていたと思います。守備に関しては特に何があったとは思いません。ですが、攻撃には少々不満。
先発したドレンテは、前半は主に左サイドにいる唯一のクロス供給源になっていました。一方で右サイドはなかなかイベントが起きない地帯。ミゲル・トーレスがほとんど上がってこないし、右サイドを積極的に使おうというチームとしての動きは感じられませんでした。もっともマルセロも、いつもほど積極的に上がってくるという感じはなかったので、試合開始当初は両ラテラル共に守備に意識がいっていたのかもしれません。
これではまずいと選手が判断したのか監督から指令が出たのかわかりませんが、前半途中からスナイデルが左のサイドを使うような動きをし、ドレンテが右に回ることも増えました。これでちょっと良くなったと思う。ミゲル・トーレスは、後半からは上がってくるようになったので、HTに監督か他の選手から要求があったのかな、なんて思いました。
今日は中盤の攻撃的な選手たちの動きがそれぞれ良かった。前節は半端なプレイが目立ったグティでしたが、ボールを捌いたり左右サイドを使ったり、良い動きでした。良くも悪くも目立つことの多い気がするドレンテは、精度に関しては問われる部分もまだあると思いますが、繰り返し入れられるクロスの質は良くなっている、成長過程だと思われます。そしてスナイデルのゴール! グティがはたいたボールを受けて、軽く落ちるループシュート。ゴラッソ。よく動いていたし、有効な動きが多かった。
先発のデランテーロ2名には「決めるところで決めておけ~」と幾度かジタバタする思いをさせられました。イグアイン、14分頃のあのシュート、最終的にラインを割ったことにされてしまったあの一連の攻撃(ゴールシーンだけに特化されたような言われ方をしていますが、どのラインであっても、ボールが完全にラインを割らないと外に出たことにはならなかったはず)。最初の段階であれを決めていればもう少し試合はラクになったかもしれないし、ラウルもはずして頭を抱えてしまったあれが決まっていれば、もう少し早く休ませてもらえたかもしれない。
ゴールが決まらなかった点は不満ですが、イグアインはやはりチャンスに良いところに入ってくる、ポジションを取る才能はあると思いますし、ラウルに関しては、常に前からプレッシャーをかけていく相変わらず献身的な働きでした。
ブエノとサビオラ、もう少し長く見たかった。
負傷、2名
ゴンサロ・イグアイン
一番心配されているのが、足首を痛めて担架で運び出されていったイグアイン。最初の段階での診断は「左足の強い捻挫」。軽い捻挫であれば、1週間で復帰…なんてこともありますが、わざわざ「fuerte=強い」と形容詞が付いているのが心配。ずいぶん痛がっていましたし、2~3週間くらいかかってしまうでしょうか(私の勝手な推測で、根拠はありません)。少なくともミッドウィークのCL、BATEボリゾフ戦は無理だろうと思います。
ウェスレイ・スナイデル
試合中にピッチ横でメディコに脚の具合を見てもらい、その後すぐ交代になったスナイデル。右脚下腿三頭筋の過負荷、という診断名が出ています。sobrecargaは過負荷と訳しますが、筋肉にハリがある状態とか、そういうことなんでしょうか。損傷などに比べたら軽度ですが、どのくらい時間が必要なのかはわかりません。CLは微妙なところかもしれない……。
リーガ・エスパニョーラ、プリメーラ・ディビシオンのデビューを果たしたアルベルト・ブエノの喜びの声
皆が僕にとても良くしてくれた。このスタジアムでどのように迎えられたかについて、本当に感謝している。リーガで僕のデビューがとても良いものになって嬉しい。コパ・デル・レイでデビューしたときは、ゴールしたのに敗退するという嬉しくも悲しいことがあって、ほろ苦いものだったからね。フットボールプレイヤーがプレイできる中で最高の場所に戻ってきたいと、いつも強く願ってきた。今は、僕が望むのはチームを助けること。忘れてはいけないのは、僕はカスティージャの選手で物事を良い方に運ぼうと強く望んでいるんだ。ロッカールームはとても素晴らしくて、何度でも皆に感謝をしたいと思っている。今夜の試合は重要だった。1-0という結果は僕たちに翼を与える。チームは団結しているし、僕たちはさらにポイントを重ね続けていきたいと思っている。
※バレンシアの試合は…見てからにします。見ようと思っていたのですが、あまりにも眠かったので…。