ミドリ色の屋根は永遠に~René Simardに首ったけ~

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ルネからあなたへ 微笑みの手紙②

2007年08月11日 | ルネ・シマール物語
 1974年、ルネの2度目の来日の後に、芸能雑誌(『月刊明星』か『月刊平凡』です)に掲載された記事を紹介いたします。



  ルネからあなたへ 微笑みの手紙

カナダでのぼくとニッポンでのぼく。
ぼくの大好きな女の子といっぴきの子犬のこと。
愛するママのこと-----。
ルネがあなたに知ってほしい心の中を愛をこめて
綴ったレター。



ちびっ子ホッケー・チームのこと

 日本に来て好きになった食べ物はね、まず天ぷらでしょ、それから陶板焼きのステーキ。これは京都で食べたんだけど、大好物になっちゃった。
 スポーツは、なんといってもアイス・ホッケーが好きさ。カナダの冬はとても寒いから、アイス・ホッケーがとてもさかんなんだ。ぼくはいま住んでいるオルレアン島のちびっ子チームのメンバーなんだけど、去年の冬には一試合で8回もゴールを決めたこともあるんだよ。これはちょっと、自慢できると思うんだ。
 それから、これは夏にやるんだけど野球も好きだよ。チームは作ってないけど、近所の友だちとよくやるんだ。カナダは東京とちがって、原っぱがいっぱいあるから、ぼくたち遊び場に困るなんてことぜったいないよ。

※ルネの家のあるケベック市郊外のオルレアン島は、車でひとまわり2時間くらいの島。たっぷりと広がる緑の中に、白やオレンジや黄色の窓枠の家が散らばるそれはきれいなところ。ここでルネは、冬は雪や氷と、夏は海辺で波と遊びながら暮らしている。

 勉強のことも、あなたに話しておきたいな。得意な学科は数学と歴史。9月の新学期からセント・ペトロネル公立学校の9年生になったんだけど、仕事で学校に行けない日もあるので、家庭教師の先生にも勉強を見てもらってるんだ。だから成績だって、ちょっとしたものなんですよ。これから勉強しなくちゃいけないと思っているのは英語。ぼく、いまはフランス語しか話せないでしょ。ビジネスの世界は、やっぱり英語が第一だし、それにアメリカの映画にも出るんだから、カナダに帰ったらすぐレッスンをはじめなきゃあね。


ママはぼくのエンジェルってこと

 最後に、ぼくの家族のことを話しておきたいと思うんだ。まず、世界中でいちばん大好きなお母さん。名前はガブリエルっていうの。39才。あなたのママもきっとそうだと思うけど、彼女はぼくにとっては、天使のようにやさしい人。。7人も子どもがいるから、ママはいつだって忙しいのに、いつもニコニコしてる。あのふっくらしたほっぺに、ぼくがキスしてあげるとメガネの奥の目を細めて、ママはホッホって笑うんだよ。
 パパの名前はジャン・ロック。43才でホテルのコックなんだ。こわいときもあるけど、いつも歌を歌ったり、ジョークを連発したり、とても陽気なパパさ。きょうだいは女が3人と男が3人なんだけど、ぼくといちばん仲がいいのは、なんといっても末っ子のナタリーなんだ。5才のとてもかわいい女の子。こんど日本に来るときも、おみやげに日本の人形を買ってきてって、せがんでしかたなかったの。もちろん、忘れっこないさ。それから、忘れちゃいけないのは子犬のジュジューブ。彼女もぼくと仲よしの家族なんだもの。

 ぼくは9月20日にいったんカナダに帰ります。だけど、また必ず日本にやって来ます。あなたに会うために。お元気で。やさしいあなたに口づけを。      
                   ルネ・シマール


     ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪


※当時の記事に、ルネが歌手デビューする以前に将来なりたいと思っていた職業はアイス・ホッケーの選手か建築家と書かれていました。「アイス・ホッケーの選手は背が低いのであきらめた」と書かれた記事もありました。建築家になって自分の手で建てることは出来ませんでしたが、ルネは歌手になることによって、ルネの夢だったみんなで住める大きな家を家族にプレゼントすることが出来たのでした。

※ルネは来日時、後楽園球場に巨人戦を観戦にいっています。そこで、選手時代の王監督と長嶋監督に会い、サインボールをいただいたり、王選手に一本足打法をコーチしてもらったりしています。その記事は小学6年生対象に発刊された「中一時代臨時増刊」にカラーで掲載されていました。この記事については、後で画像をアップして紹介する予定でおりますので、楽しみにお待ちください。

※ルネがナタリーのお土産に買って帰った日本の人形は、着物姿の京人形でした。ルネの日本土産の着物等を身につけた家族の集合写真は、日本でも、いくつかのルネの記事で紹介されています。

※ルネの愛犬ジュジューブは「黒」のメスの子犬であると書かれた記事がありました。
 ルネはジュジューブを大変可愛がっていました。過去ログで紹介したカナダのルネ・ファンのローラさんによりますと、『ジュジューブが死んでしまった時とても悲しかった。』とルネが話していたことを、PassionReneSimardAuJaponのディスカッションで書いていました。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (しゃむねこ)
2007-08-12 12:49:25
とっても懐かしいルネの記事をアップしてくださり
ありがとうございます。記憶の中でしかおぼえていない記事がこうしてはっきりとまた読む事ができることは大変嬉しいことです。ナタリーがルネにもらった日本人形の写真はルネや家族を含めてのものが、現在準備中のpassionrenesimardaujaponのグループサイトの紹介とニュースブログで公開しています。ご覧になって見てくださいね。それでは、感謝をこめて。
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Unknown (shimazaki_rune)
2007-08-12 20:45:17
しゃむねこさん、喜んでいただけて、紹介した私も嬉しいです。
水害に遭いながらも無事私の手元に残ったルネ・コレクションの中から、画像も含めて当時の記事を紹介していきますので楽しんで下さいね。
貴サイトの記事も楽しみにしていますよ。
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