音楽は世界を結ぶ共通の言語であるーーー実にうまいことをいったものである。今年の東京音楽祭も27か国301曲の参加曲があり、以前にも増して華やかな、そして友好的なフェスティバルであった。フランク・シナトラ、シャーリー・バッシーをはじめ、多彩な顔ぶれに接することができた。各賞決定の後フェアウェル・パーティーが盛大に催され、戦いの疲れをいやした。勝利を得た者、そうでなかった者すべてが同じ笑顔であった。
戦前の予想はグランプリにザ・スリーディグリーズという女性3人の黒人グループ、フレダ・ペインも実力十分、PPM解散後ソロ・シンガーとしてエントリーしたマリー・トラヴァースあたりが本命であった。
世界大会セミファイナルのリハーサルではじめて、ルネ・シマールという若冠13歳の坊やの歌を聴いて私はもちろん、居合わせたスタッフ連中はふっ飛んだ。一介のカワイコちゃん、ジャリタレではなかった。ウマイ! 実にウマイ。私は本番前の音合わせやリハーサルで歌を聴いて涙が出てきたのはこのときがはじめてだった。
このあたりから、選ばれた12組の歌手たちも「これはモシヤ!」という思いがしてきた。それほどすばらしい曲であり、歌唱力を見せつけられたのだ。ザ・スリーディグリーズかルネ・シマールか、評価は真っ二つに割れた。これはもちろん審査員の評価でなく、出場する歌手やそれにかかわるスタッフの間でのことである。
ということは、このルネ・シマールという少年、なみの実力ではない。銅賞3人、銀賞布施明、ザ・ピーナッツの2組、金賞ザ・スリーディグリーズが発表された。いよいよグランプリである。私はチラッとルネの顔を見た。沈んでいる。きっと、この3賞のいずれかを欲しかったのだろう。明らかに落胆の様子がうかがえた。
アナウンス!「ルネ!」私はルネに駆け寄り、抱きあげた。彼にとっては思いもかけないグランプリだった。どのくらい落ちたのだろう、あの大粒の涙!
会場もまた惜しみない祝福の拍手をおくる。目がしらが熱くなるのを覚えた。美しい光景だった。彼のグランプリ受賞によって音楽とは一体何であるのかがすべて表現された。
大賞を逸したザ・スリーディグリーズもマリー・トラヴァースも、そして五木ひろしも自分のことのように喜んでいる姿は、とかく陰湿になりがちな受賞風景を、さらに明るくハッピーなものにしている。
だれもが期待する、だれもが祝福できるルネの歌に接する機会を得た私は、はてしない豊かな気分にひたっていた。
土井まさる ーー報知新聞よりーー
※参照「第3回東京音楽祭の現場より」
作曲家・指揮者 長洲忠彦氏のWebサイトはこちらから
http://www.tadahiko-nagasu.com/06essay/06-04essay.html
※ルネのエントリー・ナンバーは101番
※第3回東京音楽祭世界大会の画像及び「ミドリ色の屋根」の視聴はこちらから
http://www.leschampsdelyseetcamay.com/RS_L-enfant_star.htm
http://www.youtube.com/watch?v=v3NM29JF0LE
※第3回東京音楽祭世界大会の映像はこちらから
http://www.youtube.com/watch?v=cYgrp-sERYs
※WUKI☆さんの「♪ウキウキ♪ハッピー☆」より
第3回東京音楽祭世界大会☆ルネ・シマール&ザ・ピーナッツ☆
http://blogs.yahoo.co.jp/wukiwukihappy/31976539.html#31976539
ルネ・シマール サインパンフ
http://blogs.yahoo.co.jp/wukiwukihappy/11387261.html?p=1&pm=l#11387261
戦前の予想はグランプリにザ・スリーディグリーズという女性3人の黒人グループ、フレダ・ペインも実力十分、PPM解散後ソロ・シンガーとしてエントリーしたマリー・トラヴァースあたりが本命であった。
世界大会セミファイナルのリハーサルではじめて、ルネ・シマールという若冠13歳の坊やの歌を聴いて私はもちろん、居合わせたスタッフ連中はふっ飛んだ。一介のカワイコちゃん、ジャリタレではなかった。ウマイ! 実にウマイ。私は本番前の音合わせやリハーサルで歌を聴いて涙が出てきたのはこのときがはじめてだった。
このあたりから、選ばれた12組の歌手たちも「これはモシヤ!」という思いがしてきた。それほどすばらしい曲であり、歌唱力を見せつけられたのだ。ザ・スリーディグリーズかルネ・シマールか、評価は真っ二つに割れた。これはもちろん審査員の評価でなく、出場する歌手やそれにかかわるスタッフの間でのことである。
ということは、このルネ・シマールという少年、なみの実力ではない。銅賞3人、銀賞布施明、ザ・ピーナッツの2組、金賞ザ・スリーディグリーズが発表された。いよいよグランプリである。私はチラッとルネの顔を見た。沈んでいる。きっと、この3賞のいずれかを欲しかったのだろう。明らかに落胆の様子がうかがえた。
アナウンス!「ルネ!」私はルネに駆け寄り、抱きあげた。彼にとっては思いもかけないグランプリだった。どのくらい落ちたのだろう、あの大粒の涙!
会場もまた惜しみない祝福の拍手をおくる。目がしらが熱くなるのを覚えた。美しい光景だった。彼のグランプリ受賞によって音楽とは一体何であるのかがすべて表現された。
大賞を逸したザ・スリーディグリーズもマリー・トラヴァースも、そして五木ひろしも自分のことのように喜んでいる姿は、とかく陰湿になりがちな受賞風景を、さらに明るくハッピーなものにしている。
だれもが期待する、だれもが祝福できるルネの歌に接する機会を得た私は、はてしない豊かな気分にひたっていた。
土井まさる ーー報知新聞よりーー
※参照「第3回東京音楽祭の現場より」
作曲家・指揮者 長洲忠彦氏のWebサイトはこちらから
http://www.tadahiko-nagasu.com/06essay/06-04essay.html
※ルネのエントリー・ナンバーは101番
※第3回東京音楽祭世界大会の画像及び「ミドリ色の屋根」の視聴はこちらから
http://www.leschampsdelyseetcamay.com/RS_L-enfant_star.htm
http://www.youtube.com/watch?v=v3NM29JF0LE
※第3回東京音楽祭世界大会の映像はこちらから
http://www.youtube.com/watch?v=cYgrp-sERYs
※WUKI☆さんの「♪ウキウキ♪ハッピー☆」より
第3回東京音楽祭世界大会☆ルネ・シマール&ザ・ピーナッツ☆
http://blogs.yahoo.co.jp/wukiwukihappy/31976539.html#31976539
ルネ・シマール サインパンフ
http://blogs.yahoo.co.jp/wukiwukihappy/11387261.html?p=1&pm=l#11387261
いらっしゃいませ。学期末でお忙しいのだろうと勝手に推測しておりました。旅行に行かれていたのですか?うらやましいです。かく言う私も、明日はちょっとお泊まりで蛍を見に出かけます。翌日は息子のために「ボウケンジャー・ショー」!天気が心配です。
時々みなみさんのブログに遊びに行っていたのですが、更新が無くて心配していました。新しい記事を楽しみにしています!お互いに頑張ってブログを続けていきましょう。
ルネが涙しながら歌っている絵が浮かびます。記憶違いかもしれませんが、蘭の花がついたマイクで歌っていたような・・?
いきなりの「ボウケンジャー・ショー」でびっくりしました。(笑)。
昨日息子を連れて見に行ってきましたよ。「轟々戦隊ボウケンジャー」という戦隊ヒーロー物の子供番組が有るんです。ネットでも調べられます。公式のホームページがあり、日本の子どもたちの大好きなTV番組です。正義の味方に変身して悪と戦うヒーロー物は他にもあって、「仮面ライダーカブト」とか「魔弾戦記リュウケンドー」とか・・・。この3つは日曜の朝やっています。
蛍狩りの方は、この所ずっと続いている雨の影響が心配されたのですが、「ゲンジボタル」、「ヘイケボタル」、「クロマドボタル」の3種類の野生の蛍を見ることができて、息子も満足していました。3種類全部が見られるのはまれで、ここ3年で初めてです。蛍は私の住む町でも昔は当たり前に見られたのですが、今はなかなか見ることが出来なくなっています。田んぼにまく農薬を減らしているので一時期よりは蛍が増え始めているようですが・・・・。みなみさんの住む町ではいかがですか?
ようこそお越しいただきありがとうございます。
実は、ブログでも書いている通り、東京音楽祭はライブで見ていないんですよー(泣)。東京音楽祭をご覧になっていたなんて羨ましい限りです!!!再編集された特別番組等は見ているのですが・・・・。だから出場した歌手の歌は全部聴いていません。もともとあまり歌謡番組を見る家庭ではなかったんですね。今でも悔やまれてなりません。ルネの受賞シーンが出るのではと、次の年からは欠かさず見ていましたが・・・。ザ・スリーディグリーズも好きでした。「天使のささやき」まだ持ってますよー。物持ちだけは良いんです。(捨てられないだけという話も・・・)
おはようございます。
ルネ・ファンの方にお越しいただけて嬉しいです。ルネと同級ということは、私とも同級かしら?!それに過去ログにも書いていますが、私もナタリーに同じ時期に会っています。奇遇ですね。ナタリーは自伝本で告白した一件でクルティエ氏を告訴し、裁判を行いました。クルティエ氏は現在服役中。ナタリーは世間の好奇の目にさらされたこともあり、子育てに専念中かと思います。ルネもその件でいろいろあって・・・・。
もう私のブログからYouTubeやvideosimardには行かれましたか?ルネ・ファン必見の映像が更新されていますので、是非ご覧になっていただきたいと思います。もしよろしければ、感想などもお聞きしたいです。是非またお越しください!
テレビサイドの不正を感じた。
ザ・スリーディグリーズの「天使のささやき」は
私もその素晴らしい歌唱力に感動し、大好きな曲です。
審査員の間で票が真っ二つに割れるのも納得です。
しかし、なかにし礼氏の「世界は俺が回してる」等でも
フランク・シナトラ氏の鶴の一声で決定したと
証言されていますので、不正はなかったと思いますよ。