第3回東京音楽祭世界大会について「東京新聞」に掲載された記事を紹介いたします。
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あでやかな芝居の美女。これは必ずきれいな声を出す。カラスみたいな声ではぶちこわし。そこで役者はせっせと作り声。ノドもとだけを震わせる。
ただし、日本でだけのこと。西欧の舞台では、消え入りなんお姫様でも、ドラネコ声を出す。俳優は足のつま先から頭のてっぺんまでが楽器でなくてはならないからである。
東京音楽祭世界大会をTVの中継で聴いて改めて痛感した。日本の流行歌手は、男性までも「芝居の美女」なんだなあ。マイクをひきよせ、ひたすら、なよなよとなめるばかり。ノドもとだけ。よりもっとひどい。口先だけ。外人歌手とは実に雲泥の差。
それなのに、審査の結果では、五木ひろし、布施明、ザ・ピーナッツ、この日本側出場全員が、銅賞と銀賞にもれなく入賞。情けなくなった。コネ入社、いや情実選考もここまで恥しらずになったのか。1億総作り声時代。ああ、どうしましょう。涙がこぼれた。
ただし、その涙をぬぐってくれた13歳の少年がいた。いみじくも「泣かないで、しあわせをぼくがあげる」と歌ったカナダのルネ・シマールである。身体中が純粋に楽器であった。すなわち、そのとき、歌は祈りに昇華した。大賞とフランク・シナトラ賞を与えられたが、それでは足りない。「こうしましょう」という賞を献上しなければならぬ。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
この記事はファースト・コンサートのパンフレットにも掲載されました。
私は当時外国の歌手に全く興味が無く、布施明のファンでしたが、東京音楽祭に出場した外国の歌手の歌を聴いて衝撃を受け、外国の歌にはまりました。ルネはもちろん、金賞受賞のザ・スリーディグリーズの澄んだ歌声と抜群な歌唱力にノック・アウト。当時の日本の歌手にない圧倒的な迫力に魅了されてしまいました。
現在でも、好きな歌手の第一条件は歌唱力。スローテンポのバラードを歌いこなせなければ魅力を感じられない私の歌のルーツはルネです。
※"YouTube"第3回東京音楽祭世界大会映像
http://www.youtube.com/watch?v=cYgrp-sERYs
※WUKI☆さんの「♪ウキウキ♪ハッピー☆」より
第3回東京音楽祭世界大会☆ルネ・シマール&ザ・ピーナッツ☆
http://blogs.yahoo.co.jp/wukiwukihappy/31976539.html#31976539
ルネ・シマール サインパンフ
http://blogs.yahoo.co.jp/wukiwukihappy/11387261.html?p=1&pm=l#11387261
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あでやかな芝居の美女。これは必ずきれいな声を出す。カラスみたいな声ではぶちこわし。そこで役者はせっせと作り声。ノドもとだけを震わせる。
ただし、日本でだけのこと。西欧の舞台では、消え入りなんお姫様でも、ドラネコ声を出す。俳優は足のつま先から頭のてっぺんまでが楽器でなくてはならないからである。
東京音楽祭世界大会をTVの中継で聴いて改めて痛感した。日本の流行歌手は、男性までも「芝居の美女」なんだなあ。マイクをひきよせ、ひたすら、なよなよとなめるばかり。ノドもとだけ。よりもっとひどい。口先だけ。外人歌手とは実に雲泥の差。
それなのに、審査の結果では、五木ひろし、布施明、ザ・ピーナッツ、この日本側出場全員が、銅賞と銀賞にもれなく入賞。情けなくなった。コネ入社、いや情実選考もここまで恥しらずになったのか。1億総作り声時代。ああ、どうしましょう。涙がこぼれた。
ただし、その涙をぬぐってくれた13歳の少年がいた。いみじくも「泣かないで、しあわせをぼくがあげる」と歌ったカナダのルネ・シマールである。身体中が純粋に楽器であった。すなわち、そのとき、歌は祈りに昇華した。大賞とフランク・シナトラ賞を与えられたが、それでは足りない。「こうしましょう」という賞を献上しなければならぬ。
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この記事はファースト・コンサートのパンフレットにも掲載されました。
私は当時外国の歌手に全く興味が無く、布施明のファンでしたが、東京音楽祭に出場した外国の歌手の歌を聴いて衝撃を受け、外国の歌にはまりました。ルネはもちろん、金賞受賞のザ・スリーディグリーズの澄んだ歌声と抜群な歌唱力にノック・アウト。当時の日本の歌手にない圧倒的な迫力に魅了されてしまいました。
現在でも、好きな歌手の第一条件は歌唱力。スローテンポのバラードを歌いこなせなければ魅力を感じられない私の歌のルーツはルネです。
※"YouTube"第3回東京音楽祭世界大会映像
http://www.youtube.com/watch?v=cYgrp-sERYs
※WUKI☆さんの「♪ウキウキ♪ハッピー☆」より
第3回東京音楽祭世界大会☆ルネ・シマール&ザ・ピーナッツ☆
http://blogs.yahoo.co.jp/wukiwukihappy/31976539.html#31976539
ルネ・シマール サインパンフ
http://blogs.yahoo.co.jp/wukiwukihappy/11387261.html?p=1&pm=l#11387261
しかし、当時の音楽祭に寄せる批評の手厳しさに昭和
歌謡(?)の心意気さえ感じますね~。いろんなことを考
えてしまいました。「美しい星」の歌詞にも夢があり
ますょね~。こうしてみると、今と当時ではアーティ
ストが音楽に寄せる情熱といっても、決して同じでは
ないのかもしれない…などと浅はかにも思ってしまい
ますな。
コメントありがとうございます。
しかし、この批評の手厳しさは半端じゃないですよね。なにもそこまで・・・・と、当時中学生の私でさえ思いましたよ。まあ、その対極にルネへの賛辞が有るわけですけどね。
また、今改めてルネの曲などについて調べてみて驚くのは、関わった人たちの中に大御所や有名人が多いこと。まあ、今から30年以上前のことだから、ベテランだって駆け出しなんだけど、映画は市川監督、コーラスに山下達郎と超豪華。今では考えられません。それ位ルネの売り出しに力を入れていたということなのでしょう。
ところで、ミレイユ・マチューの誕生日おめでとうございます。ファン・サイトへのUJさんのコメントも拝読させて頂きました。やっぱり好きなスターの誕生日ってファンにとっても記念日ですよね!私もルネの誕生日まではブログを続ける意気込みで頑張ります。