団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

横浜市の小中一貫教育に賛成だが

2009-01-31 09:19:22 | Weblog
 横浜で小中学校の一貫教育を平成24年度からはじめる。実験的な意味合いもあるのだろうが、9年間ひとつの学校に通うことに、どういう意味があるのか、まだその価値判断はできない。
 教育改革という意味では、むしろ小学校をそのままに、上の中学、高校をなんとかした方がいいような気がする。
 中学までは義務教育とはいえ、ほぼ高校全入となっており、高校もまた義務教育に近い。ならば、青春の一時期のわずか3年の中学時代に受験で辟易として、さらに高校でまた受験に駆り立てられるならば、中学・高校の一貫教育にもまた意味がある。
 もし横浜方式を取り入れるなら、9年間義務教育を受け、そして次の高校を5年間の教育期間にしたらどうだろうか。
 同時に、雨後のタケノコのようにできた大学を整理統合して、5年間の高校教育に組み入れる。
 そうするとどうなるか。高校の5年間のうち、3年間は基礎教育に当てる。残りの2年間は選択によって社会に出るための職業教育を行う。
 現在は高校も大学も職業人としての教育をなにもしないから、新入社員として入った企業が社会人として一から教えている始末だ。
 現在の大学が3年生になれば、もう就職活動をはじめる異常さによって、就職の手段にしかなっていないことが理解できる。そんな大学が必要であるはずもなく、大学改革もまた優先されなければならない。
 そして5年間の高校教育を経て、20歳の卒業。本当に勉強したい者は大学に行けばいいし、就職する者は就職する。
 その20歳を成人として、大人になることを社会全体が認めるのだ。大学生も大人、就職した者も大人として扱う。
 つまり20歳を境に、子供扱いとは決別する大切な一線にすることだ。現在の成人式は形骸化して区切りの重みがなくなっている。それは20歳を過ぎても、社会の扱いに大差ないからだ。
 アメリカでハイスクールの卒業が重要な意味を持つのは、大人になると自らも社会も認めることだからだ。
 そして多くの人が20歳から働くことによって、人生のライフプランも変わってくるだろう。人生80年時代にもいい区切りとなろう。
 20歳まで学生、20~60歳まで40年間の仕事、80歳までの20年間は人生の仕上げに当てられる。
 進駐軍占領時に決められた633制の教育制度は、もう見直さなければならない時代に入っている。ともあれ現行の制度を変えようとする横浜市の挑戦は快挙である。

 カメラ・写真、フォトギャラリーの動向に興味のある方は「Web写真人」をご覧ください。また拙著「団塊の世代の世間話」の案内ページにもアクセスできます。「Web写真人」で検索できます。アクセスをお願い申し上げます。首都圏のフォトサロン/ギャラリー一覧を掲載。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村

校内犯罪は解決できるのか

2009-01-28 08:26:04 | Weblog
 ある高校のクラス内で盗難があり、担任の先生が生徒に白状させるため、何人かの指紋をとって大騒ぎになった、と新聞報道にあった。
 その教諭には処分が下されるそうだが、この問題はかなり深刻だ。
 つまり学内の犯罪をどう裁くかということで、いじめや荒っぽい暴力沙汰なら、表立っての処分も相応に思われるが、犯人が特定できない窃盗などをどう解明しどう裁定するのか、というマニュアルを学校側は持っているのだろうか。
 今回のケースは、携帯電話のメモリーカードが盗まれたわけだが、担任の先生はまず目撃者がいないか、ということで知っていることを紙に書かせた。なにも出てこない。
「やった者は正直に教えて欲しい」と生徒に訴えたが、これも反応はない。そこで生徒から自白を引き出すために、指紋をとった。むろん警察に提出する意思はなかったが、これによって盗んだ生徒があきらめて、白状すれば済んだわけだが、これも不発に終わり、表面化して担任の処分になった。
 生徒の人権、人道に反する行為、と校長はコメント。学内で指紋をとったぐらいで大袈裟とも思うが、新聞には、じゃあ、その盗難事件がどうなったかは触れられていなかった。
 メモリーカードを盗まれた生徒もさることながら、このクラスはずっと疑心暗鬼で学校生活を送ることになる。これでは生徒全員に暗い影を落とすことになる。ひとりの犯罪者を暴くことによってクラス全員が救われることもある。
 結局、この盗難の一件は分からずじまいに終わりそうで、先生ひとりを処分してもなんら解決にはならない。学内では犯罪は起こらない、という無謬性に立脚しており、犯罪に対する対応そのものの視点が欠けている。
 学校としては、どんな些細な犯罪も決して看過しない、必要とあらば警察を入れて捜査する、と決然とした意思表明をすべきであった。
 指紋云々の問題ではなかったのだ。学内から犯罪を一掃する決意こそが求められ、軽い気持ちでも人の物を盗むことが許されることではない、というルールを教育として徹底させることではないか。
 できれば盗んだ生徒が名乗り出れば解決したのだが、罪の意識もなく逃げられればやり得という気持ちだろう。そうした意識を作ったのは現代社会だが、学校がそうであっていいわけはない。
 学内の犯罪に対する徹底したマニュアル作りが求められ、それを生徒に知らしめる努力によって、犯罪への抑止力にもなるのではないか。

 カメラ・写真、フォトギャラリーの動向に興味のある方は「Web写真人」をご覧ください。また拙著「団塊の世代の世間話」の案内ページにもアクセスできます。「Web写真人」で検索できます。アクセスをお願い申し上げます。首都圏のフォトサロン/ギャラリー一覧を掲載。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村

消費税、リストラ、オバマ大統領の三題話

2009-01-24 09:26:01 | Weblog
 新聞やテレビを見ていて、分からないことが多い。
 そのひとつは、自民党の消費税のアップ。すったもんだして2段階方式となったようだが、2011年の段階で自民党がまだ政権の座にいる、と思っているのだろうか。
 そういう前提でなければ、消費税の論議なんかできないだろうが、堂々とやっている。国民の理解が得られない、というのは、消費税を言い出したら次の選挙で落選する、と言い替えた方が分かりやすい。
 ま、選挙で負けることを想定して、政策の論議もできないが、それでも真剣に論議している方々は、落ちないという自信がある人だろう。
 支持率が17%台で、どうやって次の選挙に自民党が勝てる、というのだろうか。そっちの論議がもっとも緊急課題ではないか。
 分からないことの2つめ。ソニーが大リストラをはじめた。日本を代表する企業が恥も外面もなく首切りに走っている。
 業績の急速の悪化なのだが、そのしわ寄せを全部、正社員を含めた従業員に押し付けている。外部への仕事の発注も激減していよう。
 会社の業績の悪化は、いうまでもなく経営者の責任である。それが赤字の責任をとって経営から退く、という話は全然出てこない。
 むろん言い訳はある。米国発の金融危機がその原因で、我々の経営が悪かったわけではない、と。
 しかしサブプライムローンの問題は昨年の年初から指摘されていたし、膨れ上がったデリバティブの破綻も予想されていた。しかし、そうした不安を直視しないで、車も家電もみんなで作れば怖くない式に、シェアアップに狂奔し実需以上に作り続けた責任はないのだろうか。そこに時価評価という落とし穴はなかったのか。
 やはり経営者もチェンジしなければ、会社を追われる社員の気持ちは救われない。
 チェンジのオバマ大統領の演説も分からないひとつ。べた誉めの論調が続いているが、筆者はそこにアメリカ至上主義、過去の戦争の美化、血なまぐささを感じた。
 チェンジとは、共和党のブッシュ政権からのチェンジという意味であって、これから世界をチェンジすることができるとは思えない。せいぜい米国内の景気を浮揚させ、早めに世界の消費大国に復帰することが、世界の安定につながるのではないか。
 なにごとも見方があるにしろ、世の中分からないことがあるから面白いかもしれない。

 カメラ・写真、フォトギャラリーの動向に興味のある方は「Web写真人」をご覧ください。また拙著「団塊の世代の世間話」の案内ページにもアクセスできます。「Web写真人」で検索できます。アクセスをお願い申し上げます。首都圏のフォトサロン/ギャラリー一覧を掲載。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村

登録料ビジネスに気をつけよう

2009-01-22 09:07:22 | Weblog
 わが友人が体験したことだが、60歳も過ぎ、なにかうちでできる仕事はないか、とネットで在宅業務を探していた。常時いくつかの仕事は載っており、DTPもでき、ライティングや編集もできるから、そうした職種を選んでいろいろとアプローチしてみた。
 後日あるところから電話がきた。若い女性の声で、ライターの仕事だった。
 あれこれ仕事の内容を説明し、スキルによってランクがABCとあって、最低のCランクでも1日2~3時間働けば5万円以上の収入になるという。
 Aランクになれば、もっとレベルアップし、さらに指導の仕事も頼むようになる、といった。その辺で、その友人はピンときた。
 それから、おもむろに彼女は、まずCランクの登録料はと切り出した。友人はお金がかかるようでしたらお断りします、と決然といって電話を切った。
 その登録料の金額は聞き損ねたらしいが、説明の途中からなんとなくマルチっぽい匂いがあったという。
 その会社はクライアントから仕事を依頼され、契約ライターに仕事を仲介して手数料をとるわけだが、その仲介料はクライアントから取るべき筋合いのものだ。
 仕事のたびに仲介料をいただくのは悪いので登録をともいった。こういう手合いを登録料ビジネスという。
 登録して仕事が必ず来るとは限らない。仕事があるたびに少額でも仲介料をとる方が誠意があるし、それが本来の形だ。
 想像だが、たぶん登録した半分の人に仕事を渡す、半分にはなにもしないで登録料をもらってなしのつぶて。仕事を渡した半分の人をある程度使って、スキルもできて次はBランクにといって、またBランクの登録料をとる。そして次にまた半分を残す。
 こうした繰り返しで登録料で儲けるのだろう。ネットだから、まさか会社に来てまで抗議する人もいまいし、ほとんどが泣き寝入りになるだろう。
 仕事が欲しいから、つい登録料を払ってしまう。1万円としても300人いれば300万円になるわけだ。ネットに掲載してあとは電話で完了。安いものである。
 不況である。在宅の仕事だって欲しいひとはいっぱいいるが、こうした巧妙な手口のビジネスには注意しなければならない。どんな条件でも働く側から、お金をとるというのはまず眉唾ものである。

 カメラ・写真、フォトギャラリーの動向に興味のある方は「Web写真人」をご覧ください。また拙著「団塊の世代の世間話」の案内ページにもアクセスできます。「Web写真人」で検索できます。アクセスをお願い申し上げます。首都圏のフォトサロン/ギャラリー一覧を掲載。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村

HDD/DVDレコーダーが壊れた

2009-01-19 11:38:29 | Weblog
 ハイビジョンになってHDD/DVDレコーダーは依然として高い人気を保っているが、問題はやはりあったのだ。
 4年ぐらい前に東芝の160GB内蔵のHDD/DVDレコーダーを購入。確か4万円台だったような記憶があるが、購入した時もやや心配であった。
 それが現実のものとなった。最初は心配していた反対のDVDレコーダーが壊れた。本来、非接触の方式だから、あまり壊れないと踏んでいたが、まったく反応しなくなった。
 これがほぼ購入して3年後。そして昨年の中ごろに、HDDの具合がおかしくなった。録画しても暗黒の画面しか映らない。当初は、録画時間を間違えたか、あるいは設定チャンネルを違えたか、と思っていたが、10回に1回ぐらい起こるようになり、とうとうHDDにも来たか、と覚悟した。
 けっこう洋画や邦画が撮り貯められており、完全に破損すれば全部見れなくなってしまう。それだけは避けたい、とサービスセンターに電話したら、他のHDD/DVDレコーダーにつないで、リアルタイムで録画すれば大丈夫です、といわれた。
 たぶん現在でも映画は50本以上入っており、それをリアルタイムで録画するなど面倒、ましてもう1台購入しなければならない。ついてないのは、DVDが先に壊れたために、HDDの映像をコピーできない恨めしさだ。
 HDDはたまに録画できないケースが続いているが、なんとか使っている。いずれ全破損ということになるのだろうが、それまでに絶対残したい映画だけでも、リアルタイムで録画しよう、と考えている。
 DVDは別にしても、ハードディスクドライブはパソコンも同様で、必ず壊れる。いつ来るのかは、それぞれの使い方と耐久性に関わるが、デスクトップパソコンでほぼ4~5年ぐらいという。
 パソコンのHDDは音がしたり読み込みが悪くなったり、多少の前兆があるが、HDDレコーダーの場合、たまに録画できないというケースが前兆なのだろうか。
 最近、300GBや500GBのHDDの大容量化がAV機器でも進んでいるが、どんどん貯めても、いつ壊れるかという心配はつきまとう。
 だから最近の大型液晶テレビは着脱式のHDDポケットがついている。家族全員、自分専用のHDDが使える、というのがキャッチフレーズだが、実はいつ壊れてもHDD を取り替えればOKというわけだ。
 つまり家電メーカーも、HDDの危うさが分かっていて、そうした機能を採用したのだろう。パソコンはある程度、スキルを持った人が使う機械で、HDDが壊れることを知らない人はいないと思われるが、AV機器ではそんな想定はできない。
 メーカーの保証期間は1年、販売店は3年はあるが、機械は直っても、中に保存された映像は戻って来ない。どうバックアップをするのか。その有効策をメーカーは提示する必要があるのだが、機械ものに頼る現代の生活の脆さも身に沁みてくる。
 

 カメラ・写真、フォトギャラリーの動向に興味のある方は「Web写真人」をご覧ください。また拙著「団塊の世代の世間話」の案内ページにもアクセスできます。「Web写真人」で検索できます。アクセスをお願い申し上げます。首都圏のフォトサロン/ギャラリー一覧を掲載。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村

奇々怪々な高窪教授殺害事件

2009-01-16 13:15:26 | Weblog
 中央大学の高窪教授が学内で刺殺される事件があった。20ヶ所もメッタ刺しにしており、犯人の恨みが強かったものと思われる。
 それにしても、学校の中の犯行とは犯人の大胆さにはあきれる。あるいは学内を知り尽くしているからこそ、トイレで狙ったのかもしれない。
 犯人は何者なのだろうか。テレビの2時間サスペンスのファンとして推理を働かせれば、まず学校関係者。これは教授の仕事と関係があるかもしれない。つまり教授や先生というのは、部下や学生の生殺与奪の権を握っている。論文の評価やいい就職先を推薦できる立場にもあり、そのいざこざで逆恨みの犯行になったのか。
 ただそうした逆恨みは、カッと来ての犯行になりやすい。その点、20ヶ所も刺しているわりに犯人は冷静さを失っていない。刺しまくって興奮し、ナイフをかざして学内を走り回ってもおかしくはないからだ。
 ならば、学校関係者ではなく、学外で恨みを買うようなことがあったかもしれない。それは警察の捜査を待たなければならないが、アルバイトや副業のビジネスでトラブルがあったのだろうか。
 さらに高窪教授の取り組んでいた研究にも、動機がありそうだ。半導体の研究だそうで、その特許上の問題やライバルの学者の妬み、あるいは研究成果を横取りするために殺した可能性もあるだろう。
 半導体の開発によっては、億単位の金が動くだろう。それが動機になる可能性も否定はできない。
 犯人の冷静さを考えると、メッタ刺しはカモフラージュかもしれない。推理を飛躍させれば、殺し屋というこも考えられる。今ごろは飛行機の中かもしれない。
 これからの捜査でいろいろなことが分かってくるだろうが、日本ではやくざの鉄砲玉以外は殺し屋の存在を想定できない。邪魔な日本人がいて、海外の殺し屋に殺害依頼。成田に来て2~3日で調査、実行、殺して日本を出れば、もう安全圏だ。そんな殺し屋が日本にも来ているかもしれない。
 マホメッドを冒とくして殺害された翻訳者、世田谷一家殺人事件などもそうだが、そんな殺し屋の存在も浮かび上がってくる。
 むろん以上は想像だが、一刻も早く犯人が判明することを祈るばかりだ。あとで分かったことだが、自宅の近所に不気味な落書きもあったとか。やはり恨みか…。

 カメラ・写真、フォトギャラリーの動向に興味のある方は「Web写真人」をご覧ください。また拙著「団塊の世代の世間話」の案内ページにもアクセスできます。「Web写真人」で検索できます。アクセスをお願い申し上げます。首都圏のフォトサロン/ギャラリー一覧を掲載。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村

やれることをすぐにやらなかったから離党騒ぎ

2009-01-14 10:47:06 | Weblog
 とうとう自民党から渡辺議員が離党した。理由は国民の欲している政治をやっていない、というちょっとわけの分からない離党理由なのだが、確かに定額給付金などをアンケートすると、反対が70%以上、しかしもらいたいも80%以上、と至極もっとも結果となっている。
 ついでに麻生さんの支持を聞いていみると、こちらは見事に急降下で、なんとも情けない結果となっているが、それにもめげずがんばってほしいものである。
 こんな状況下で誰がやっても、こんな結果なのだろうが、まだしも民主党がやる方がましか、という程度の期待を国民は持っている。
 麻生政権のなにが問題かといえば、例えば今度の定額給付金でも補正予算が決まってから給付になるもので、3月以降という。言い出してから半年である。これではいくらなんでも遅すぎる。
 要は優先順位ではなく、拙速でもいいから、いま国民のためになにができるのかを探って、的確な行動を起こすことではないか。国会の審議を通らないとできないことをそもそも言い出すことが間違っている。それは二の次として、まずすぐにできることをちゃんと実行する。
 これが必要なことだったのだ。給付金を国民が求めているにしても、現在の国会運営では時間がかかることを説明し、給付されるまで待ってもらい、その間にやれることをすぐにやる。
 閣僚や官僚からいろいろな景気浮揚策が出たろう。選挙もあって国民が喜びそうな給付金をぶち上げた。ところがこんなに時間がかかり不人気になるとは思わなかった、というのが誤算で、やはり案の段階ですぐにできることに絞って、実行していれば麻生人気は急上昇したろう。
 やることは何でもいいのである。すぐにやってくれた、という実行力に国民は感動するものなのだ。その空気を読むのが政治家なのではないか。
 ところで離党した議員についてだが、たぶん新党を旗揚げするだろう。どれだけの議員が同調するか分からないが、このまま自民党でいけば民主党の対立候補には負ける。負ければただの人。だったら新党に賭けてみるか、という議員が参集するかもしれない。小選挙区制は議員にとっては恐怖の落とし穴だ。
 小沢さんはたぶん選挙に全精力を傾けてくるだろう。その準備段階で自民党の足元はぐらぐらし出すに違いない。そこも小沢さんの狙いで、離党議員の背後に小沢さんはいないのか。もしそうなら、自民党はもう負けているかもしれない。
 とはいえ、目先の政治だけは手を抜かずにちゃんとやってほしいものである。まだ麻生さんに人気挽回のチャンスはないわけではない。

 カメラ・写真、フォトギャラリーの動向に興味のある方は「Web写真人」をご覧ください。また拙著「団塊の世代の世間話」の案内ページにもアクセスできます。「Web写真人」で検索できます。アクセスをお願い申し上げます。首都圏のフォトサロン/ギャラリー一覧を掲載。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村

世の中イライラ人が多すぎる

2009-01-10 09:00:01 | Weblog
 世の中、街を歩いていても、ほんとうにいらいらしている人が多くなった、という経験をなんどもした。
 昨年の師走に、地下鉄の車内で、ちょっと身体を押されたぐらいで、殴り合いの喧嘩になった。 私が重いトランクを持って階段を下りているときに、下から上がってきたサラリーマン風の男に、罵声を浴びせられた。ちょうど階段の曲がり角で衝突しそうになったからだ。下り側の階段ではなかったから、こちらに非があったから謝ったが、罵声はないであろう。
 つい先日は、信号が替わりそうになったので、斜めに信号に向かうとしたら、直後を歩いている人から「なんだよ、このやろう」といきなり怒鳴られた。車の車線変更と同じで、やはりうっかり後ろを見ないで斜行した私が悪いが、これもまた過剰反応だった。
 この一ヶ月に経験したことだが、すべて些細なことであるが、ちょっと気に入らないことがあると、すぐに過剰反応し、罵声、怒鳴る、捨て台詞となってしまう人がまことに多くなっている。
 辛抱ができないし、この程度のことで頭に血が上るのは大人気ない、とも考えていない。カッと来て、すぐそれが言葉に出てしまう。
 きっかけは言葉で、この言葉が暴力につながってしまう。そして、その言葉を選ばずに、ずいぶんと汚い表現が多い。
 昔は暴力団ぐらいしか使っていなかった言葉の応酬となって、相手を突き飛ばす。やったらやり返す、そして血を見るか怪我をする、というパターンだ。
 どうしてそうなってしまったのか。むろん、そんな人ばかりではないが、いろいろな意味で社会が変化して、人々の気持ちが追いついていっていない面もあるし、メディアの発達でさまざまな刺激を受け、個人の欲望が異常肥大して、それをかなえられない現実とのギャップに、さらにイライラを募らせているのだろうか。
 私は街を歩いているときは、なるべく気持ちの平静さを保つように努力し、いろいろなことを観察するようにしている。だから外出するときは、早めに事務所を出る。そうしていれば、焦らずいらいらもなく、またなにかを発見できるわけだ。
 ひとつ、読者の皆様にお勧めしたいことは、信号のない横断歩道では必ず車を先行させるようにすること。きっと車の人から感謝される。譲ることを知ることができる。反対に、先に行くのは歩行者の権利のように、なんと譲らない人が多いことか。その理由のもうひとつは、車が横断歩道で停まってまた発進すればCO2が増える。地球にもやさしいのであるが、ちょっと待つぐらいの気持ちの余裕がなければなにもできない。
 
 カメラ・写真、フォトギャラリーの動向に興味のある方は「Web写真人」をご覧ください。また拙著「団塊の世代の世間話」の案内ページにもアクセスできます。「Web写真人」で検索できます。アクセスをお願い申し上げます。首都圏のフォトサロン/ギャラリー一覧を掲載。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村

迷走する定額給付金

2009-01-07 10:25:20 | Weblog
 定額給付金が迷走している。国会でも野党が槍玉に挙げて、効果がない、選挙目当てだ、と政府を攻撃している。国民の多くも反対しているといっている。
 しかし、効果がないというのはいかがなものか。貯蓄に回されて消費に使わない、というのが論拠だが、もらった金をどう遣おうと自由で、まったく遣わないということはあるまい。ある程度の効果は上がるというのが一般的な見方だ。
 国民の多くが反対している、というのもちょっと違う。くれるものならもらっておこう、というのがふつうの態度だが、やはり税金を投入するのだからもっと有効な使い道があるのではないか、という疑問を誰もが持っている。といって反対というほど強い気持ちはない。
 給付金を渡す手段でも多くの資金がいる。それこそもったいない話で、違った景気浮揚策も考えられないか、とも思うが、やっぱりもらった方がいい。
 麻生首相は高額所得者の方々は辞退してほしい、と昨年まではいっていたが、この発言を撤回して、誰でももらっていいとなった。一線を引くのはむつかしいことで、景気浮揚の趣旨からいけば、高額所得者の方が遣ってくれるわけだ。
 結局、言い出してしまったものを引っ込めるわけにもいかず、公明党の後押しもあってやるしかないというのが胸中なのだろう。
 それにしても、なにごとも早くやってほしいものだ。あれこれ国会でもめている間にも、世情は不安定になってきつつある。
 大阪で頻発するタクシー強盗なども一例で、不況で金がなくなり辛抱できない輩が多くなっている。派遣切りで巷に溢れた人が犯罪に走るケースも増えていこう。
 ニュースで経団連に抗議する集団を伝えていたが、これは見当違いで、契約会社に抗議するのが筋だろう。もうひとつはやはり派遣労働などに関する法律の修正ではないか。
 坂本総務政務官が、派遣村に集まった人々に労働意欲を疑問視する発言を行なって陳謝していたが、政治家としては減点であろうが、すべての人が一律であるはずもなく、寝るところと食事を期待して集まった人もいよう。野党はこうした無神経な発言に対して、すぐに罷免だとヒステリックになるが、別にそれほどのことでもない。
 派遣切りにあった方々には同情を禁じえないが、弱者ではあるがそれでも権利を振りかざしての見当違いな活動は、誰かに利用されているように見える。
 食える食えないは別にしても、まず故郷に帰ってはどうだろうか。その人たちをどう受け入れるのか。そこにこそ金を遣ったらいいと思う。
 
 カメラ・写真、フォトギャラリーの動向に興味のある方は「Web写真人」をご覧ください。また拙著「団塊の世代の世間話」の案内ページにもアクセスできます。「Web写真人」で検索できます。アクセスをお願い申し上げます。首都圏のフォトサロン/ギャラリー一覧を掲載。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村

箱根駅伝を見終わって

2009-01-03 19:42:39 | Weblog
 箱根駅伝は東洋大学という伏兵の総合優勝で終わった。正月に学生らのがんばりを見るのは励みになり、多くの国民は感動したろう。年を追うごとに盛んになり、私も日本橋の沿道から旗を振った。
 日本には駅伝という世界に類を見ないスポーツがあるのだが、問題点を考えると、これがオリンピックの長距離の種目につながっていない。箱根駅伝のひとりのランナーの走る距離は約20kmで、オリンピックや国際大会にない距離だ。
 マラソンに例えれば、1km3分で走らないと世界のスピードについていけないが、多くのランナーはコンスタントに3分を切っていない。ケニアの選手が2人走ったが、見事に彼我の能力の差を見せつけられた。
 20kmに意味がないとはいわないが、やはりトラックの1万mやマラソンの42.195kmにつながる走りを鍛えることが待たれる。
 もうひとつは、箱根駅伝が甲子園化していることだ。初出場に群馬の上武大学があった。早稲田出身の花田が監督をして、全国から優秀なランナーを集めて、早々と予選を突破して全国に名乗りを上げた。かつての山梨学院もそうだったが、大学の広告の手段に箱根駅伝が使われているのが実態だ。
 おそらく鉦や太鼓で高校生ランナーを集めているのだろう。プロ野球のスカウトに近い活動をしていよう。それなのにプロではないから、フェアなドラフトの場がない。
 そして箱根駅伝で活躍したランナーは、その大学の出身者がコーチや監督をしている企業に多くが就職する。いわゆる人脈である。早稲田の瀬古がヱスビー食品のランナーだったから、早稲田から多くのランナーがヱスビーに入った。残念ながら、ヱスビーはかつてほどの強さはなくなっている。
 このスポーツ人脈に問題はないだろうか。陸連のポストもこの人脈から決まり、ひとつの利権集団を形成しているかもしれない。なにごとも派閥があるところに腐敗は進行する。
 それにしても、テレビ中継の瀬古の解説はひどかった。解説というより感想を述べているに過ぎない。ランナーの走っている状態を分析して的確な予測を話してもらいたいが、残りの距離が少しだから大丈夫とか、がんばれますよ、とか応援しているだけだ。ニューイヤー駅伝でもそうだったが、隣の増田明美の方がよっぽど解説になっていた。
 別に瀬古をくさすわけではないが、名選手が必ずしも名監督にあらずで、また名解説者にもあらずなのだろう。それゆえスポーツジャーナリズムとしては、解説者をちゃんと育てなければならない。陸連におんぶに抱っこでは大相撲と同じだ。舞の海や北の富士がいるから客観的な解説ができている。そうした解説者がスポーツ陸上界にいるのか。その怠慢を指摘しておきたい。

 カメラ・写真、フォトギャラリーの動向に興味のある方は「Web写真人」をご覧ください。また拙著「団塊の世代の世間話」の案内ページにもアクセスできます。「Web写真人」で検索できます。アクセスをお願い申し上げます。首都圏のフォトサロン/ギャラリー一覧を掲載。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村