団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

日々雑感160630

2016-06-30 13:44:03 | Weblog
 なんだか世の中、よく分からなくなってきたなあ、というのが最近の印象。海外では英国のEU離脱で大騒ぎだ。国民投票で決まったのだから、そんなに大ごとなのだろうか、と思うが、いろいろな要素を含んでいる。
 まずナショナリズムとグローバリズムのせめぎ合い。やっぱりオラが村が好きだ、関係ねえやつに文句言わせねえ、という郷土意識が勝ったわけだが、僅差が問題。国民を二分してしまった。
 それにしても残留が優勢と言い過ぎたような気がする。きっと裏で株や為替で大儲けしたやつがいそうな気がする。騒動が落ち着くまでは時間がかかるだろうが、結局こういうものは落ち着くところに落ち着くものだ。
 ただEUという組織に大統領がいた、というのは日本からみると違和感あるなあ。きれいごとになると、理想を追い求めることになり、そのためがんじがらめの組織にし過ぎて、自縄自縛に陥っているのだろう。英国との交渉の中で、もっと緩やかな組織に生まれ変わる可能性は大いにあるだろう。なにごとも災い転じて福となす、は世界共通だ。それにしても国民投票は怖いものだ。
 参議院選挙もよく分からない。争点は経済政策だというが、野党は政策当事者でないから、経済が争点になり得ない。野党は経済といい条、結局は金の遣い方を変えろ、といっている。アベノミクスは円安・株高を誘導して、経済を活性化させてきたが、そろそろ限界。野党に代案はなく、もっぱらバラマキでご機嫌伺いだ。
 はっきりいえば、経済ほど分からないものはなく、分からないまま過ぎ去っていく。それで改憲はどうか、といって、これはもっと微妙で踏み込めば火の粉をかぶるから、先送り論議になっている。
 じゃあ、争点は何か。争点などは最初からなく、結局、好き嫌いの問題になるのだろう。好きな政党、好きな候補者がいれば、それに入れればいい。嫌いなやつに入れる筋合いはない。
 もうひとつは、本当に殺人事件が多い。うちの中で殺し合っている。抗争しているヤクザは遠巻きに喚いているだけで、たいして怪我もしていないが、素人さんはバラバラ、ドランク詰めなどなど、ミステリー顔負けの盛り沢山さだ。
 どうしてか、という論議はあまり聞かないが、コミュニティーの崩壊が原因になっていよう。もっと地域内での相互融和を活発化して、孤立化を防いでいく手立てを考えなければならないだろう。自治体、自治会、町内会という組織を再活性していく必要があろう。
 さでわが糖尿病はヘモグロビンA1cが6.4で安定。最近分かったことは、炭水化物1gで血糖値は3ポイント上がる。ご飯100gで37gあり、37×3で111。これにベースの血糖値が120とすると、232になり、軽々と200を超える。健常者はすぐに体内のインスリンが働き血糖値は下がるが、分泌量が少ない私はインスリン注射でカバーしている。それにしても敵は炭水化物にあり、これの摂取が問題なのだが、ご飯も食べたい麺も食べたい、と欲求はなかなか収まらないですね。
 
 エッセー「団塊SONGS」を配信中。原則的に隔週の日曜日にhttp://ameblo.jp/shiratorimn/にアップロードしています。エッセーで書いた歌は「団塊SONGS」(検索)で聴くことができます。カメラと写真の情報は「Web写真人」で。URLはhttp://camerajoho.web.fc2/com/

悪いやつばかり

2016-06-13 14:15:00 | Weblog
 いかに人倫が地に落ちているかの事件が頻発している。というのは、権力を握っている人間の腐敗だ。
 直近で、FIFAのプラッター元会長が57億円を不正に入手していた、という事件が公になった。FIFAは完全に利権の巣窟になっていて、上り詰め権力を掌握し、その権力を悪用して腐敗した金を握るのだ。オリンピックもそうなっているだろうし、その下の各競技の協会にもつながっていよう。日本のオリンピック委員会も狙われたし、国連もそんな面が否定できない。わが都知事もその好例である。
 どうしてそうなったのか。民主主義の負の側面といえる。どんな小国にも一票の権利がある。多くはそうやって会長とか執行部を選ぶ。かつては欧米が中心だったが、現在は世界各国の国々がメンバーになっており、誰を選ぶかは自由ではあるが、国益、利権、賄賂などなど、自分にとって得になる選択をするようになる。買収するような悪人だからこそ、トップになれるわけだ。トップになれば私利私欲に狂奔する。
 誤解を恐れずにいえば、契約を前提とした近代市民社会を経験した国は、自由な選択をするために、道義を優先する。例外はあるが、欧米各国や日本だ。他の国は、そんな道義よりも、自己の利益優先主義だ。だから、そうした立場になって、ひと財産を築くのが目的になっている。
 そんな環境で不正がなくならないわけがない。多くの国際的な権威機関が汚職の温床になっているのは、そういう理由からではないか。
 じゃあ、解決策はあるのか、という議論であろう。やはり何かを決める時に、いかに透明性を確保して、その選択のプロセスを公開することではないか。つまり私利私欲が入る余地をいかになくすか、という方法論であり、法制化であろう。
 日本でこうした腐敗がまだ少ないのは、やはり江戸時代から続いた武士道の土壌があるからだ。武士道は儒教であり、人の上に立つ気構えを説いた。自らは清貧を保ち、民のために尽くす、という生き方を貫いた。
 それが明治、大正、昭和、平成にまで光を投げている。役人も企業も、やはりそうした武士道精神を維持しているが、一部の政治家は自らを貶めた。
 ただ最近は、欧米でも日本でも怪しい人たちが増えてきた。パナマ文書に名を連ねる人たちや企業は、やはり国民の指弾を浴びなければならない。国家はまず公平性を担保しなければならないからだ。
 参院選が近いが、私は参議院議員は100人ぐらいの有識者グループにすればいい。どう代表を選ぶかの議論は置くとして、しっかりと衆議院のチェックができれば役目は足りる。今の参議院では衆議院と一緒にしたって何の痛痒もないだろう。参議院は登院日の日当制にすればコストも下がる。地方議会もそれで十分で、そんなところから日本を変えていくことが大切なのではないか。
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消費税の二段階税率はどうか

2016-06-02 10:34:13 | Weblog
 消費税の増税が2年半延期になった。確かに5%から8%になったことで、消費者心理は冷え込み景気は停滞したままだ。何かを買って払うたびに、ムッと来るのはいかにも健康に悪い。
 ヨドバシカメラは、ずっと税込価格の表示にしている。これなら重税感がなく、見たままの値段を払うからすっきりしているが、税金を負担している感覚が希薄になる効能もあるから、気になるところである。
 これが10%になったら、安倍首相がいうように、個人消費はもっと落ち込み、税収は確実に減ろう。消費増税をしたら景気後退、そのままでは社会保障を維持する増税分が得られない。ジレンマであるだろう。
 結局、上げざるを得ないのだから、いまやろうよ、というのが反対派の意見であるだろうが、もっと徹底的に無駄を省く取り組みを真剣にやってほしいのが国民の願いだ。国家機関や地方の行政について、成果主義を導入して、前年と比較してどれだけ経費を減らすことができたかを競わせ、それを公表したらどうか。それを次の増税時期までやり続けることで、増税に対するアレルギーを低減できるのではないか。
 もうひとつは、軽減税率はどうなったといいたい。そもそもこの言葉が良くない。いかにも税金が軽そうだが、8%と10%の違いに過ぎない。私見であるが、二段階税率の導入はどうだろうか。
 一般的な食料品は5%に下げる。その他の消費財は10%に上げる。5%は今後もいじらないが、10%のほうは状況に応じて、上げることができる立法措置をとればいい。
 そうすれば、逆進性は緩和されるし、米びつの底が見え始めたら、10%を小刻みに上げざるを得ないわけで、重税感もあまりなくなるだろう。足らなくなったら、全体を上げる増税を繰り返していたら、消費生活が破綻しよう。だから軽減税率も必要だったのだ。これを二段階消費税として提案したいところだ。
 消費増税が実施される前に、消費税の在り方を根本的に見直す時間が必要だ。たかがブログで力んだところで、蟷螂の斧であるのだが、税金については取るほうも取られるほうも、もっと神経質で敏感にならなければならない。そして使うほうは自らを正す、という心意気によって政治家足らんとすべきではないか。なあ、舛添さん。
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