団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

18歳成人の是非論

2009-07-31 12:44:05 | Weblog
 国民的な論議を呼びそうな大きな2つの提案があった。ひとつは時効の廃止。これはほとんどの国民が納得しよう。もうひとつは、18歳成人の提言である。
 これまで20歳が成人と決められていたが、それを18歳にしよう、というわけで、世界的な風潮に足並みを揃えたい、というのが理由だろう。裁判員制度もアメリカの真似で、やはり日本はいつも外国に例を倣うことが多い。
 それで18歳でいいのか、という問題がある。別に18歳だろうが19歳、20歳でも25歳でもどうでもいいが、要は親の自覚、子供の自覚に尽きることだ。
 成人式の荒れ様を見ていると、大人にはしたくない連中が多いし、大学の入学式にも親がついて行く始末で、親離れ、子離れができない現状で、18歳でもあるまいとも思う。
 以前にも書いたことだが、決められた年齢の成人になったら、本人も周りも社会も厳然として大人と認め、それなりの遇し方をするべきであろう。
 ある時は子供、ある時は大人、と使い分けができるような仕組みでは、成熟した社会とはいえない。成人でないなら、徹底的に飲酒や喫煙を止めさせるべきだし、たとえ成人の学生であっても不祥事を起こしたら、その個人をきっちりと処罰することだ。大人になれば、不祥事の責任を親や周りの人間がとる必要はなく、その個人に責任を帰すべきだ。
 ところが、実際は学生の不祥事はどこかの先生が謝るし、企業の社員のそれは上司がまた平身低頭だ。そうしたかばい合いが、結局は大人になることの障壁になっている。つまり個の確立こそが、成人になる証左である。
 そして、成人に達し勤められれば、親の家を出て自活する社会的な合意がほしい。いつまでも親がかりでは、成人になっても大人の自覚は育たないし、生活も意識も自立することによってまた変えることができる。親も、いつまでも子供がそばにいるようであれば、追い出すほどの気迫がほしい。
 こうした社会的な合意があって、はじめて大人の自覚が生まれるのではないか。現在はその反対をやって、社会の幼児化を招いている。18歳になったから20歳になったから、大人になれるわけではない。以上のような認識があってこそ、成人の論議ができるのではないだろうか。
 法律的にどこかで線を引かなければならないとしたら、やはり若い方がいい。早めに大人になったほうがなにかと便利ではある。
 
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民主党マニフェストでようやく選挙モード

2009-07-29 08:27:56 | Weblog
 民主党が衆議院用のマニフェストを発表して、蜂の巣を突いたような騒ぎになっている。その声の多くが自民党の閣僚で、ほとんどが財源の根拠がない、という金太郎飴的な反応だ。
 確かに、画に描いた餅のようなマニフェストではあるが、それによってようやく選挙モードに入ったということだろう。
 自民党の先生方が言えばいうほど、選挙への関心が高まるし、自民党が行ってきた政治へもまた矛先が向く。つまり墓穴を掘ることにつながることが分かっていない。
 ここまで国債を膨らませた責任はどこにあるのか。それひとつとっても、自民党の責任であり、現在の国の歪みの大半が、政治の責任であるとしたら、自民党がその責を負うわけだから、なにを言っても唇寒しとはことのことだ。
 民主党は、これまで築き上げてきた自民党政治をチャラにしよう、といっている。自民党はまさかチャラにして出直す、というわけにいかず、結局あれこれケチをつけるしかない。
 じゃあ、自民党のマニフェストはどうなるのか。これほど苦しいマニフェストはないのではないだろうか。
 結局、麻生さんは景気対策だけだった。そのバラマキで恩恵を受ける人もいるが、やはり定額給付金などは、どこか胡散臭さがつきまとい、いただくものはいただく多くの国民は、こんなことでいいのか、と思っているのが本音だろう。
 広くばら撒きながら、エコ減税とかエコポイントなどといって、車や家電の特定の業界に蜜を与えている。自民党はある意味、特定の団体・組織の利益を擁護する政治で生きてきた。それが地域であることもあるし、業界団体ということもあった。
 ここから抜け出さない限り、国民のための政治はできないと思われるが、たぶん民主党も引きずることだろう。すでに興石なんとかという人が、教職員の免許制度をやめろ、と声高に言い出している。その人が日教組の出身で、やはり特定の団体の利益追求に走る。
 左派から右派まで、うじゃうじゃいる民主党でどうなることやら、と溜め息が出るが、とにかくオバマさんではないが「チェンジ」というのが、いまの日本にとってもっとも必要なことだろう。
 その先の混乱は目に見えているが、混乱もまた民主主義のツケであるのだ。混乱を乗り越えて、まっとうな国をめざす、というのが国民の真意であろう。

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狭い水槽で泳ぐ魚の気持ち

2009-07-25 08:27:25 | Weblog
 銀座のソニービルの前に、大きな水槽が設置され、ミニ水族館のように、珍しい魚が回遊していた。といっても、狭い水槽だ。魚たちにとっては、いい迷惑で、周りで囲む子どもたちの嬌声もうるさいだけだ。
 私は水族館も動物園もあまり好きではない。子どもの頃から、どこに行っても、みんな動物たちは悲しそうだった。魚の表情は分からないが、きっと大きな海で泳ぎたいだろう。
 動物園などは、世界中から珍しいものを集めて見せて、ナンボという見世物小屋の延長だ。かつては、それが黒人のこともあったし、奇形な人もあったろう。
 それが健全な動物園ということになって、市民社会に受け入れられたわけだが、まず考えなければならないことは、やはり人間の驕りのなにものでもない、ということだ。あれほど動物愛護を騒いでいる方々が、動物園反対という話はあまり聞かない。
 地球上に生きる生物が、もし等価であるなら、それを見世物にすること自体、きわめて傲慢なことではないか。見世物にされる理由はどこにもないのだ。
 それは人間であろうと、ライオンであろうと、ヘビであっても、ではないか。進化の頂点は人間で、あとは下等生物、という考え方だ。
 かつて毛皮がセレブの象徴のように持てはやされた時期があったが、防寒以外の単なるおしゃれでは着なくなった。毛皮を作るために動物を殺しているからだ。
 むろん人間は生存するために、他の生物を殺して食っている。だから「ご馳走さま」という言葉で、その仕組みに感謝しているわけだ。
 人間と他の生物の関係は、いろいろなところで変わってきている。それでも、教育的な効果はあるのだろう。しかし、かつてはあったかもしれないが、現在は高画質な映像で、その動物や魚がいるところを見せることができる。実物をもって来て見せる理由は、技術の進歩で必要ではなくなっている。
 そして、本物を見たい、となれば、アフリカや南極にまで行けばいいのだ。本物を見ることがそれほど大変で大切なことだ、という認識は必要で、それこそ感動は大きなものになる。
 その水槽を設置したのは、ソニービルの前だから、ソニーだろう。ソニーこそが、家電メーカーとして世界中の動物を高画質映像で見せられる立場だ。つまりソニーも、映像は本物にはかなわない、と考えているのだろう。だから水槽である。
 冗談ではないが、グリーンピースが来て、その水槽をぶっ壊してくれないか。いや、その瞬間に魚たちは死んでしまうか。

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関東地方は本当に梅雨が明けたのか

2009-07-22 10:44:58 | Weblog
 関東地方で梅雨が明けた、という宣言が出たのは、ちょっと前だったような気がするが、ところがそれからなかなかカラッと晴れない。西日本はまだ梅雨だという。
 いったいどうなっているのか、と考えると、まだ本当は梅雨は明けていないのではないか。だって、どっかりと梅雨前線が日本列島を覆っている。そのために、皆既日食も観測できない始末だ。
 かつて、梅雨明けをしないうちに、明けてました、という失態もあったが、どうやら今回もそれに似たような事態であるのだろう。
 天気のことは、もともとよく分からない分野ではあったが、宇宙の衛星などから観測できるようになって、かなり精度が上がってきているが、それでもこのていたらくだ。
 ということは、温暖化やエルニーニョなどにより、従来の観測データとは違った様相になってきており、経験値が通用しなくなっているのではないか。
 昨日も、山口県の方で崖崩れが起こって、人が亡くなっている。最近の集中豪雨の凄まじさは、従来のそれと異にしている。
 だから、早めの避難や対策が必要で、これまでの経験を凌駕したことが起こるため、経験が生かされないし、どういう被害が起こり得るのかといった想像力で災害の対応をする時代になってきたようだ。
 気象庁もたぶん、従来の経験が通用しなくなってきたのだろう。最近の予報はあまり当たらない気がする。
 ならば、どうするのか、という場合に、その解決策はないから、やはり官僚的にこれまでの方法で踏襲しているだろう。
 以前と比べれば、曇りのち晴れところによりにわか雨といった表現が多くなるし、降雨率など確率で予報するようになってきて、聞く方も多少は利口になって、丸ごと予報を信じなくなっている。
 民間の気象予報士はなにをしているのか知らないが、気象予報士という職業を作ることによって、単に利権を生んだような気がする。
 どうせあまり当たらないなら、気象庁の予報官と民間の気象予報士を対決するような天気予報番組を作ったらどうか。○×をつけて、1ヶ月ぐらいのスパンで競ったらいい。
 ただ入手できるデータは同じだから、結論も同じになる可能性もあって、あまり差が出ないかもしれないが、イベント性はたっぷりとある。
 こんなことを書くのは、当たらない天気予報をしゃあしゃあといって、外れても謝らない予報士が多すぎることだ。
 予定は未定、決定ではない、というように、予報は未定で決定ではない、のだろうか。
 

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キリンとサントリー合併は本気か

2009-07-19 08:10:25 | Weblog
 キリンとサントリーが合併交渉をしているという。なんでも企業規模があまりに大きくなり過ぎて、独禁法に抵触する可能性があるらしい。
 それにしても、名目は国際競争に勝ち抜くため、というお題目はあるものの、本当に一緒になる必要があるのか。業種は同じでも、まったく企業風土の違う企業の合併はうまくいくのだろうか。
 キリンは三菱系でサラリーマン重役であろうが、サントリーは上場もしておらず、佐治一族のファミリー企業だ。ということは、イニシアティブがとれる佐治側からなんらかの接触があって、ことが動き始めたのだろう。たぶん、佐治一族が企業経営に嫌気が差したのが原因か。
 かといって、訳の分からない企業と合併すれば、潰れる可能性もあって、そうなれば株は紙切れになってしまう。そうならないために、同業他社の大手と一緒になろう、と思いついたか。
 勝手な想像ではあるが、別にそんなことはどうでもいいことながら、両社が扱っているのは酒である。酒というのは、嗜好品である。
 人が大人になって、まず酒が飲めることがその証しとなるもので、それから、多くの人間はずっと酒との付き合いが始まる。
 キリンならラガービール、サントリーなら、レッド、ホワイト、角、オールドと齢を追って、レベルを上げていくのも楽しみのひとつだった。
 つまり、それぞれの人間に、それぞれの思い入れがあり、それが両社を支えてきたともいえる。その消費者の思いは、どこに行くのだろうか。
 私でいえば、ビールはサッポロである。サントリーは昔、ホワイトをずっと飲んでいた時期があった。焼酎などでもお世話になっているが、両社が合併して、サントリーという社名のない角なんか飲む気がするだろうか。
 要は、嗜好品の業種が、そんなに巨大企業をめざす必要があるのか、という問いだ。嗜好品は結局、それを好む消費者に支えられている。
 少なくとも私は、現在のキリン、現在のサントリーという企業のイメージを支持しつつ飲んでいる。それが壊れるわけで、なんとなく割り切れぬ気分である。
 まあ、いまや飲料業界は酒だけでなく、単なる水でも争っている。そういう複雑な業界になってきていることは確かだが。

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売る方も買う方も救われる理由

2009-07-16 11:06:10 | Weblog
 まったくあきれたのが、ジェル入りの安眠シート。ひと晩中、ひんやりした効果が持続するといって、通販なんかがPRしているが、これがインチキと分かった。効き目はせいぜい30分がいいところで、ひと晩などは真っ赤な嘘。
 それが発覚したのに、まだ通販では宣伝をやっている。テレビ局も中止勧告をすべきなのに、知らん顔である。
 まあ、こんなものかもしれないが、騙されて買った人は、いまごろ返品で大騒ぎであろう。こうした商品は、実際の効果がすぐに分かるからまだいいが、問題は化粧品やヘルスケアであろう。
 たまたまわが女房が、膝の関節が痛くて通院しているが、よくテレビ宣伝している軟骨を復元させるような薬があるが、医者がいうには現在のところ、そうした効果のある薬はまだ存在しない、というのが意見で、だから膝の間接に圧力がかかり過ぎないように筋肉を鍛えている。
 ところが、そうしたコマーシャルには、どこかの権威ある医学博士がお墨付きを与えている。どうなっていることやら。
 実際に効くのか。その薬をどれほど使えば効くのか。そういった説明はほとんどない。浄水器で発ガン物質のトリハロメタンを除去する効果を謳ったものがあったが、専門家の意見では水道水のトリハロメタンはほとんど無視できる単位で、20年30年飲み続けても、発ガンには至らないとか。
 確かに含まれるが、気にするほどではない、というのが結論で、前述の軟骨も似たようなもので、世の中、そういったものが多すぎる。
 化粧品のほとんどがそう。効かなければ、身体に合っていない、で片付けられる。本当に効かせるなら、ステロイドのような怖い薬のお世話になる。
 発毛剤も効くという効果を謳っているが、効いた人を見たことはない。ハゲは母親の遺伝子が関わっており、母方の親戚がハゲていれば、覚悟をすることだ。
 こうした一連の薬やサプリメントは、ほとんど精神安定剤の役割である。使っていて安心、カッコいいトレンド性、効いたつもり、といった精神的な効果が大きく、まあ、それがあるから、多くの人が愛用し廃れることはない。本気なら、今ごろは裁判沙汰が輩出している。
 ただ誇大宣伝だけはいただけない。詐欺に近いケースもあり、取り締まりは必要だろうが、信じるものは救われる、の世界でもあるから、被害がなければあまり騒ぎ立てることもないようだ。曖昧なほうが買う方も売る方も救われている。

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都議選・自民大敗をどう考えるか

2009-07-13 10:55:57 | Weblog
 都議選で自民大敗という結果で出た。負けるとは思っていたが、これほどの負け方をするとは意外だった。
 かつての小泉チルドレンのように、民主であれば政治経験がなくても当選しており、まさに民主に風が起こったということで、このままの風で総選挙を戦いたくないのは自明の理だ。
 そこで自民党はどうするのか。まさか早い時期の解散・総選挙は、都議選と同じ結果になるだけ。それよりも、早い時期に麻生内閣が辞職して、総裁選をちゃんとやって、新しい内閣を作り、堂々と選挙に臨むことだろう。
 そこで候補になるのが、舛添さんか小池百合子ということになろう。一方は学者で政治家の汚濁にまみれていない清新さがあり、唯一民主に対抗できる駒だろう。小池さんはいうまでもなく女性宰相にすることで、自民党が変わったことを国民に知らしめる効果がある。
 総裁選をちゃんとやって、衆院選用のマニフェストを作り、準備か整った段階で選挙に打って出る。自民党が勝てないまでも、負けを最小に抑える作戦はこれしかないのではないか。
 その間に、やはり政治資金の問題を追求し、民主党に一定のダメージを与え続けることも必要だろう。民主党も黙っていないが、そこは政治的な駆け引きの問題だ。
 それにしても、ここまで大勝すると、揺り戻しがあるのも事実。政治家の経験のない新人を当選させて、多くの有権者はちょっぴり反省していよう。週刊誌などは、その欠陥を書き連ねることは目に見えている。
 そんなわけで、民主党のイメージも損なわれるケースも多くなろう。あまりに勝ち過ぎた政党には、ちょっとした警戒感も生まれる。それがどう次の選挙に影響するだろうかも興味深い。
 自民大敗の理由は、すでにマスコミで報じているが、やはりいちど変えてみよう、というのが国民の本音だろう。
 もっと早い時期に麻生さんが解散・総選挙していれば、ここまでの大敗はなかったが、やはり流れはもう変えられない。変えられないとしたら、下野をする覚悟がこそが求められている。
 離党、新党などで自民党が瓦解することによって、戦後60年続いた政治風土は終わるのだろうか。結局、それは国民が作ったもので、国民がいまそのつけを払っていると考えることではないか。

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都議は本当に必要か

2009-07-08 08:02:43 | Weblog
 都議選が真っ最中だが、葛飾の片田舎には候補者も回ってこず、静かなものである。まあ、誰に入れるか考えていて、ふっと思ったことがある。
 かつての大阪府の知事選で、民主党推薦の候補が大阪市を廃止する、という公約を掲げたことがあった。例えば、東京都の下に東京市はないように、大阪の各区と市を束ねる大阪府があればいい、という発想だ。激烈なコスト削減になろう。
 そうした発想を東京に当てはめると、本当に都議会議員はいるのか、ということになる。むろん都議会は必要だ。東京都のことをなにも決められないから困るが、その都議会に出席するメンバーを、別に都議にしなくてもいいのではないか。
 つまり、都議会の下に区議会や市議会があり、そこから都議会に出向することを決めてもいいのではないか。ひとつの区から2人の都議担当を出す。23区と市があるから、60人程度にはなって、区議会のスケールとしてはちょうどいいだろう。加えて、数人の有識者を都議にすれば、バランスもとれよう。
 そんなことをしたら、地域エゴがむき出しになる、といって当然、反対する向きはいるだろう。私の住む葛飾区から出る区議は、当然地域利益を優先するが、まあ、そうしたことは別にして、現在も地域から出ており、国レベルでも地元優先がはっきりしており、地域エゴの弊害はなくなるものでなく、その害が容認できないほどでなければいいわけだ。
 つまり、都議がいなくなれば、その分の税金は削減されるし、区議のレベルでも東京都の議論ができるようになるし、国政も距離的には近くなり、政治がもっと身近になる。
 こうしたところで、根本的に政治システムを改革する、という発想が政治家に求められているのではないか。
 区議から出て、都議に進み、国政に臨む、というパターンがあるが、相手が大きくなるだけで、政治家本人は変わらないような気がする。反対に住民から遠ざかって悪くなる方が多い。小さい政府、ダウンサイジングが今の日本に求められている。

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パソコン修理の顛末

2009-07-05 09:14:13 | Weblog
 リビングにデルパソコンを置いて、大型テレビで映画やネット、ゲームを楽しもう、という構想でデルのインスパイロン545ミドルタワーを購入したことはお知らせした。
 ネットやゲームはもちろん問題なく楽しめたが、問題はオプションとして頼んだ内蔵の地デジチューナーだった。最初からまともに使えず、いったん映っても終了すると、もう映らなかったり、録画ができなかったり、機能とおりの働きをしなかった。
 むろんデルのサイトから最新版のソフトのダウンロード・インストールも行ったが、まったく改善が見られず、担当者とのメールのやり取りは5回以上に及んだ。
 こちらは具合が悪いのは最初から、といっているのに、あれをやれ、これをやってくれ、といってくる。OSの再インストールも行ったが、だめだった。
 サポートの担当者のいうことは、他の外部機器や購入後にインストールしたソフトなどとのコンフリクト、最新のパッチのインストールで、手元に同じ構成のパソコンがあるわけでないらしく、きわめて通り一遍の指示だった。結局、修理に出した。水曜日に取りに来て金曜日には戻った。この迅速さにはびっくりした。
 かつてエプソンのパソコンを買って、映像と音声がずれるクレームを電話で話したら、手元になくて分からない、と正直な答えが返ってきた。それも修理に出して解決した。
 無料の修理期間中なら、ちょっとした不具合でもどんどん修理に出したほうがいい。あれこれ解決策などをやって無駄な時間を使うことはない。
 相手も、いろいろな現象が発生することが分かり、それが次の製品に反映するのではないか。私の勘では、使われているソフトがXP用に開発したもので、それをVista用に最適化しているとはいっても、本当に使えるのか、というのが疑問だった。
 ソースネクストのソフトで、最初はVistaでも使えたが、時間がたって使ってみたらまったく反応せず、XPでは正常に使えた例がある。このソフトはサポートもなく、ある時店で見たら新しいバージョンになっていた。
 Vistaの評判の悪さもこんなところにあり、Windows7の早い発売も納得する次第だ。なおアマゾンのお急ぎ便で加入してしまった会員登録は抹消され、3700円の引き落としはなかった。ご報告まで。

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学校ではルールに従わなくても給料がもらえる

2009-07-02 15:32:52 | Weblog
 国旗掲揚、国歌斉唱の際に、埼玉県議会で上田知事が、国歌を歌わないとか国旗掲揚で起立しない教師は辞めてもらうしかない、という発言をして物議をかもしている。
 まだそんな教師がいる、という方が不思議なことだが、もっと不思議なのは思想信条の自由に反する、とすぐに反発する輩がいることだ。
 まあ、日教組の方々だろうが、公立の教師といえども公務員である。つまり自治体や国に雇われている。つまり給料をもらっているわけだが、その給料を支払っているところを否定しているのである。
 しっかりと給料をもらっていながら、国や自治体の決めたことに従えない、というのはどういう神経か。従えないなら、辞めればいいのである。自由を叫ぶなら、辞めることも自由なのである。しかし決して、その選択はしない。
 給料をもらって仕事をするということは、雇われている組織の決めたルールに従うことだ。従うからこそ、給料を払うのである。つまり雇用という世間的な常識が、教師には通用しないようだ。
 そんな勝手な教師を放置したほうも方で、日教組に対して触らぬ神に祟りなし、といったことなかれ主義が招いた結果だ。堂々と対決し、間違っていることを正すのも、やはり学校の責務だろう。
 そんな教師や学校に教えられる生徒こそ、いい迷惑だ。どっちを信用したらいいのか迷ってしまう。国歌も国旗も否定する教育で、国を思う心をどうやって養うのか。日本人としての意識をどう育てるのか。
 国や国家というと、すぐにかつて来た道、という軍国主義に警鐘を鳴らす左翼的な人々がいるが、国がなくてなにができるというのだろうか。外国に行っても、日本人のだれだれだからこそ信用もされるし仕事もできる。
 教育の現場がこんなになった一因は、進駐軍が教育の右傾化を嫌って左翼的な思想を持つ教師を多く入れ、政治が関与できない仕組みを作ったからだ。そのために教育現場が時代の流れから取り残され、独善的な正義がまかり通るようになつた。
 確かに国家権力が強大になり、人々の自由を制限するようなことがあってはならないが、それをチェックするのも、また国民の務めではないか。
 とにかくルールに従えないなら、自ら辞表を出すことがまっとうな判断だ。それができないなら、ルールに従う、守ることを誓うことだ。それにしても、まだこんなことでもめているのは、日本の教育界の奇観であるだろう。

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