団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

ああいう爺になりたくない

2015-09-28 10:21:51 | Weblog
 ある朝、ショッピングモールに行ったら、近くで怒鳴り声が聞こえる。なんだろう、と思い近寄ってみたら、高齢の男性が警備員を相手に怒鳴っている。なにをいっているのかよく分からなかったが、この日は休日でスーパーは9時開店、スーパーにつながっている専門店エリアは10時開店、また専門店は開いていなかったが、そちらに行こうとしたのだろう。それを警備員が止めた。それで激高したわけだ。
 大した理由ではないが、自分のやろうとしたことを理不尽に止められた、ということで切れたのだが、結局はわがまま、ジコチューなのだろう。
 こんなこともあった。トイレに行く狭い通路で、高齢の男性と鉢合わせになった。仁王立ちになり、こちらを睨みつける。道を譲ろう、という気持ちはまったくなく、お前が空けろ、と顔がいっている。しかたなくこちらは譲ったのだが、これも前述と同じ心理であろう。
 なぜか最近、こういう爺、ジジイが増えてきた。なぜだろう、と思う。みんな70以上のいい齢である。そうしたジジイの共通項は、精神のささくれが顔に現れている。ほとんど態度は傲然とし、俺を馬鹿にするな、という表情だ。
 おそらく家庭では家族とうまく折り合っていないのだろう。それが挙動に出るわけだが、また世の中のいろいろが気に入らず、ちょっとしたことで当たり散らす、ということになる。
 かつて長いサラリーマン生活を送り、60前後でリタイアし、それから10年以上。世の中はどんどん変わっていくし、パソコンもスマホもネットも馴染まない。いわば置いてけ堀の人生だ。かといって、自分から新しい人間関係を築く努力はしない。依然として会社生活の価値観から脱せられないまま来てしまった。
 心理的には、年齢を重ねるごとに、他者と相対的に持てた関係性が希薄になり、絶対性を強めていく。相対的とは、他者をおもんばかることであり、絶対性とはその反対で、他人よりも自分がなにより優先する。
 結局、孤立せざるを得ず、わがまま、ジコチューに陥っていく。過剰な正義感もそこから生じている。きっと孤独なのだろうと思うが、やはり基本は人と交わることであろう。人と接触を持てる場に自分を置く努力をするべきではないか。
 団塊の世代もそういう齢になつていくが、そうなる人とそうならない人もいるだろう。ただ現在のジジイを参考にしつつ、ああにはなりたくない、と肝に命じておくことだろう。このままいけば、ジジイババアが世の中に溢れる時代になる。せめて世の中に迷惑をかけない生き方をしなければ面目はあるまい、と思う。
エッセー「団塊SONGS」を配信中。原則的に隔週の日曜日にhttp://ameblo.jp/shiratorimn/にアップロードしています。エッセーで書いた歌は「団塊SONGS」(検索)で聴くことができます。カメラと写真の情報は「Web写真人」で。URLはhttp://shashinjin.digiweb.jp

大元は中国脅威論

2015-09-21 19:33:23 | Weblog
 最初にお断りを。XPから認証なしでWindows10をアップロードした件だが、やはりいつまでも使えるというのは甘い判断であった。重大なエラーという警告が画面に出て、それ以上は進めなくなってしまった。お手上げである。しかたなくこのネットブックはXPに戻すことにした。
 今回の話は、安保法案というより、中国の問題である。今回の集団的自衛権についても、もともとは中国の脅威に対する対処が、個別的自衛権では限界があることがはっきりしたからだ。
 シーレーン云々などば、一時的なアクシデントだからなんとかなるものであるが、尖閣、南沙諸島は中国の海洋に向けての覇権拡大が原因だ。隣接する国々は個別に対応しているが、どこかでドンパチが起こる可能性は高い。
 結局、こうした事態で頼るのは米国である。しかし世界の警察の役割を降りたといっても、なんとかしなければならない。太平洋の安全は米国の安全保障である。
 しかし米国一国では手に余る。だから日本に助けを求めたわけだ。個別的自衛権では米軍と小競り合いを起こす中国軍に自衛隊は手出しできない。後方支援もできない。なんだ、日米安保は、と米国内で澎湃と世論が湧き上がるだろう。
 その前に、とにかく法整備をしておこう、というのが今回の安保法案であろう。これによって、中国の跳梁跋扈を抑え込むことができる。いわば抑止力になり、戦争を起こさない働きをすることになる。 今回の大騒動の大元は、この戦争になるか、ならないか、で議論するべき筋だった。議論の最初は、中国の脅威論なのであり、政府は中国を米国と手を組んで抑え込みたい、民主党や共産党は中国の脅威を度外視して、いきなり憲法論議に行ってしまった。これでは歯車が噛み合うわけがない。一部の左系のメディアも悪乗りした。以来、戦争になる、軍靴の音が聞こえる。徴兵制と煽るまいことか。
 こうした一部の野党は、中国の拡張政策をどう思っているのだろう。中国は絶対安全な国なのか。そこまでお人好しでもあるまいが、安保反対の動きでもっとも利しているのは中国なのである。
 ここの妥協なき分岐点がある以上、話は進まない。だから安保法案は、数の論理の民主主義で決めてしまったわけだ。
 どうだろう、国会議員の与党・野党含め超党派が集まって、尖閣、南沙諸島などに視察に行ったらいかがか。中国軍艦に体当たりされる恐れもあるが、現地で何が起こっているのか。現実を知ることで危機感も高まろう。要は日本を守るための正確な現実認識を持つことではないか。直近でも、尖閣に中国船が領海侵犯をしている。
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パソコンのことども

2015-09-12 09:16:31 | Weblog
 パソコンでいろいろとトラブっている。仕事でパソコンを使うときは、いろいろなソフトを立ち上げる。まず誌面に文章を割り付けるレイアウトソフト、写真のためのレタッチソフト、文章を入力するテキスト、調べ物をするためのブラウザーソフト、というわけで、けっこうメモリーを使用しているだろうと思い、現在の2GBのメモリーに空きスロットに2GBを加えて4GBしよう、と同型の2GBメモリーを買った。
 ところが4GBと認識しない。あれこれやってみたがダメなのだが、気持ち的にはちょっと速くなったような気もするのだが、ええい、面倒と思い、次に4GBのメモリーを買った。これを単独で装着すると、警告のビープ音が鳴り響いた。2GBと組み合わせても鳴ってしまう。
 何だこれは、と思い、また2GBに戻し、パソコンメーカーのサポート係に電話した。最初に女の子が出て、あれこれ説明したが、メモリーモジュールも知らないのだから、話にならない。後で電話します、でチョン。
 翌朝、男の担当者から電話がかかり、増設についてはサポートの対象外の一点張り。こちらはそういう事象が確認されているのか、解決策はないのか、と聞いてみたものの明確な答は得られなかった。要は余計なことをするユーザーの面倒はみない、というわけだ。
 結局、4GBは無駄になり、2GBのメモリーを2つ装着して、なんのことはない2GBで使っている有様だから、やはり2GBも無駄というわけだ。
 もうひとつの話題は、使っていないXPのネットブックがあった。サポート終了で下手に使ってウイルスに感染して、誰かに迷惑をかけられない、と思い、ずっと使ってなかった。しかしWindows10がリリースされ、対象外なのだがXPをいったんチャラにして、Windows10をインストールしてみた。
 メモリー1GBなのに、なんとスムーズにインストールできてしまった。ただ認証の問題があり、いつも画面右下に認証をしてください、という警告文が出ている。XPのプロダクツキーでは通用しない。めったにネットにつながないし、気にかけなければ無視すればいい。
 これがいつまで使えるか分からないが、外出先での原稿書きには便利になった。XPでも仕事はできるが、なにかの都合でネットにつなげる必要が生じた時には困りものだ。そうなってもWindows10なら安心というわけだし、ノートパソコンが蘇った気分だ。それでも後ろめたいから、いずれは正規版を購入するか、新しいノートパソコンに切り替える必要はありそうだ。
 すぐにWindows10にしたい人は、http://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10から入手できる。XPやVistaのユーザーは自己責任でやってみるのも面白い。
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軽減税率どうなる

2015-09-05 11:49:36 | Weblog
 財務省が軽減税率の代替案を検討していることが分かった。10%増税時に、低所得者層に対して一定の給付金を支給する考えだ。つまり軽減税率の実施は行わない、というのが趣旨なんだろう。
 公明党は選挙時に軽減税率実施を謳って、議席を伸ばした。今でもそれが明記されているポスターが貼られている。実施見送りになれば、公約違反、カンカンになろう。自民党は事務負担が増えるとして軽減税率実施には消極的なのだが、そんな事務負担は導入時だけのちょっとした問題で、本音は財務省と同じ考えだ。
 ただ安倍政権が果たして10%増税に踏み切るかどうかは微妙な問題だ。8%でさえ、これだけ経済が混乱し、いまだに本格的には回復していない。私でさえ、こんなものだろうとレジで財布を用意していて、あれっと思うことが多々ある。8%でも想定外の高値になることがある。
 これが10%になったらどうだろうか。低所得者層云々の問題ではなく、個人消費は惨憺たる有様になり、経済は長期低迷に陥り、デフレが頭をもたげ、税収はどんどん落ち込んでいこう。そのプラスマイナスを考えたら、10%消費税は見送ることが賢明で、税収を増やす成長戦略に本気で取り組むことだろう。
 さらに悪いことは、中国経済の減速があり、海外はアメリカ頼み、国内は消費低迷となれば、安倍政権自体の命脈も怪しいものである。
 かねてからこの稿でも記しているが、税制はわかりやすくざっくりした制度がベストだ。そもそも8%では計算がしづらい。やはり5%とか10%なのだろう。そのために生活必需品の単品・セット品1000円未満の商品はすべて5 %に戻し、1000円以上の商品は10%にすればいい。BtoBについてはすべて10%にする。そうすれば、収入の少ない人でも高いものを無用に買わない選択肢ができる。
 これでどれほど税収が減るのか増えるのかは知らないが、それほどの増減はあるまい。この線引きをどこにするかは議論のあるところだが、こうした分かりやすい消費税にしてほしいものだ。そして何より国民に負担感をなくして欲しい。
 財務省の代替案では、酒類を除くという。どういう意味かと問いたい。生活必需品ではないか。そもそも酒には酒税というのが含まれている。酒税で取ってまた消費税でむしり取ろう、という魂胆か。二重課税となるわけだが、確かに酒税は低く設定されているらしいが、そんな実感はまるでない。呆れてものも言えない。タバコもずいぶん勝手に税金をふんだくられている。趣向品が大切にされてない文化は、なんとも貧相なものだ。
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