晩酌の酒の量を減らしたことは書いた。ただ晩飯のタイミングが悪いと、もういっぱい、という気になって飲んでしまうが、うちではおとなしいものである。
問題は外での深酒の解決策である。記憶がなくなるのは日常茶飯事、怪我はするわ、電車で寝込んでタクシーで帰るわ、深夜に女房を起こしてタンシー代を払わせるわ、で自己嫌悪に陥っている。
解決策はあるのか。10時には酒盃を置く、と以前に書いたことがあるが、4時から飲んでいたのでは、大差はない。多くのサラリーマンの飲み始めの時間は、だいたい6時~7時だろう。そこから11時まで飲んでも4~5時間である。4~10時では6時間。あまり意味がなかったわけだ。
要するに、記憶を保ちつつ、酒量をコントロールしながら、いかに愉しく呑むか、というのが理想形である。分かっちゃいるけどやめられない、のスーダラ節の通り、無理な相談なのである。
そこで、なにかプレッシャーになるような設定がないだろうか、と考えた。ひらめいたのは、腕時計だった。腕時計の時間を見ることによって、自らに暗示をかけるわけだ。
深酒するな、飲み過ぎるな、と腕時計に語らせるのである。時間を見るたびに、腕時計が語りかけてくれば、ちょっとブレーキをかけるか、という気にもなる、はずである。
ただ現在の持っている腕時計に、その役を振るのは役不足のようである。ひとつはセイコーのドルチェ、ひとつはシャルルホーゲル、ひとつはシチズンのソーラーで、みんな凄みがない。
というわけで、腕時計を買う気になった。いろいろと調べると、最近は大きく厚くなって、存在感はしっかりとある。しかし高いものは必要ない。
なんだかんだで、たまたまネットのページで表示されていたエルジンのソーラー電波時計を買った。6980円で送料が700円ぐらい。デザインが気に入り、重さがあって手応え十分。
その時計にしっかりと、深酒するな、飲み過ぎるな、と吹き込み、いざ出陣と相なった。さて、その成果は…。
みるも無残である。飲み始めた当初は気にしていたが、途中からまったく気にしなくなってしまった。時計を見たのか、語りかけたのか、それすら記憶がなく、気がついた時はタクシーの中だった。
猛省であるが、しかし、このアイデアをやめるわけにはいかない。2回目はほぼ成功したが、やや酔い方に不満があった。いかに愉しくが、酒量が気になって、トーンダウンしてしまう。
とにかく、このエルジンをして飲みに行くときは、そうした覚悟をしてうちを出る。繰り返すうちに、なんとか格好がついてくるのだろう、と信じているが、女房は鼻で嘲っている。
エッセー「団塊SONGS」を配信中。毎日曜日にhttp://ameblo.jp/shiratorimn/にアップロードしています。エッセーで書いた歌は「団塊SONGS」(検索)で聴くことができます。カメラと写真の情報は「Web写真人」で。URLはhttp://shashinjin.digiweb.jp
問題は外での深酒の解決策である。記憶がなくなるのは日常茶飯事、怪我はするわ、電車で寝込んでタクシーで帰るわ、深夜に女房を起こしてタンシー代を払わせるわ、で自己嫌悪に陥っている。
解決策はあるのか。10時には酒盃を置く、と以前に書いたことがあるが、4時から飲んでいたのでは、大差はない。多くのサラリーマンの飲み始めの時間は、だいたい6時~7時だろう。そこから11時まで飲んでも4~5時間である。4~10時では6時間。あまり意味がなかったわけだ。
要するに、記憶を保ちつつ、酒量をコントロールしながら、いかに愉しく呑むか、というのが理想形である。分かっちゃいるけどやめられない、のスーダラ節の通り、無理な相談なのである。
そこで、なにかプレッシャーになるような設定がないだろうか、と考えた。ひらめいたのは、腕時計だった。腕時計の時間を見ることによって、自らに暗示をかけるわけだ。
深酒するな、飲み過ぎるな、と腕時計に語らせるのである。時間を見るたびに、腕時計が語りかけてくれば、ちょっとブレーキをかけるか、という気にもなる、はずである。
ただ現在の持っている腕時計に、その役を振るのは役不足のようである。ひとつはセイコーのドルチェ、ひとつはシャルルホーゲル、ひとつはシチズンのソーラーで、みんな凄みがない。
というわけで、腕時計を買う気になった。いろいろと調べると、最近は大きく厚くなって、存在感はしっかりとある。しかし高いものは必要ない。
なんだかんだで、たまたまネットのページで表示されていたエルジンのソーラー電波時計を買った。6980円で送料が700円ぐらい。デザインが気に入り、重さがあって手応え十分。
その時計にしっかりと、深酒するな、飲み過ぎるな、と吹き込み、いざ出陣と相なった。さて、その成果は…。
みるも無残である。飲み始めた当初は気にしていたが、途中からまったく気にしなくなってしまった。時計を見たのか、語りかけたのか、それすら記憶がなく、気がついた時はタクシーの中だった。
猛省であるが、しかし、このアイデアをやめるわけにはいかない。2回目はほぼ成功したが、やや酔い方に不満があった。いかに愉しくが、酒量が気になって、トーンダウンしてしまう。
とにかく、このエルジンをして飲みに行くときは、そうした覚悟をしてうちを出る。繰り返すうちに、なんとか格好がついてくるのだろう、と信じているが、女房は鼻で嘲っている。
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