小沢一郎が造反して、民主党が分裂の危機を迎えている。ここで輿石幹事長の説得で、矛を収めたら、小沢さん自体の信用が吹っ飛んでしまう。
つまり双方とも、妥協の余地のないところに追い込まれているわけで、こうなってしまうところに民主党そのものの体質があったのだろう。
割れるのもいいし、新党もいい。要はこのままで終わるわけではないが、ひとつの落とし所を見い出すとすれば、軽減税率の導入だろう。
2年後の8%消費増税時に、軽減税率を導入して、生活必需品全般を5%の現状維持のままにする、という修正案を盛り込んだらどうだろうか。
これで低所得者への逆進性は緩和されるし、小沢さんの顔も立つ。民主党は消費増税の実現という面目もできるわけだ。
たぶん消費増税をしても、実際の税収は増えるどころか減収になってしまう。つまり税収を増やすためには、増税よりも景気を良くすることのほうが早い。
では、どうしてこうまで野田首相は増税にこだわるのか。おそらく財務省から恐怖のシナリオを突き付けられているのだろう。要は日本のギリシア化で、国債の暴落によって日本国の信用が失墜することだ。
国際社会の信用度を維持するために、増税を実施することが最低の条件になっているのだろう。だから増収よりも、増税なのだ。
軽減税率については、一部の議員がそういう提案をしているのに、財務省や政権は聞く耳を持たなかった。なぜなら、線引が難しすぎるから、というのが理由だ。
しかしヨーロッパではこれが主流で、イギリスは生活必需品や医療などは0%という。ただ一定の税率にならすと、9.5%程度になるらしいから、まだ日本のほうが安いわけだ。
ただ贅沢品は買わない選択肢ができる。すべての消費財に消費税が付けば、その選択肢がなくなるから、重税感は強い。
その軽減税率を本気で導入するために、この2年間を研究期間に当てて、国民論議の場で徹底的にやればいい。
そうやって晴れて、消費増税に踏み切れば、これほどの反対論はなくなるだろうし、同時に社会保障の改革も本格化させ、さらにデフレ脱却まで突き進めればハッピーだろうが、むろんそんなことは民主党にできるわけがなく、やはり新しい政権が担うことになるのだろう。
「60からのマイソング55」を配信中。毎日曜日にhttp://ameblo.jp/shiratorimn/にアップロードしています。エッセーで書いた歌は「団塊SONGS」(検索)で聴くことができます。カメラと写真の情報は「Web写真人」で。
つまり双方とも、妥協の余地のないところに追い込まれているわけで、こうなってしまうところに民主党そのものの体質があったのだろう。
割れるのもいいし、新党もいい。要はこのままで終わるわけではないが、ひとつの落とし所を見い出すとすれば、軽減税率の導入だろう。
2年後の8%消費増税時に、軽減税率を導入して、生活必需品全般を5%の現状維持のままにする、という修正案を盛り込んだらどうだろうか。
これで低所得者への逆進性は緩和されるし、小沢さんの顔も立つ。民主党は消費増税の実現という面目もできるわけだ。
たぶん消費増税をしても、実際の税収は増えるどころか減収になってしまう。つまり税収を増やすためには、増税よりも景気を良くすることのほうが早い。
では、どうしてこうまで野田首相は増税にこだわるのか。おそらく財務省から恐怖のシナリオを突き付けられているのだろう。要は日本のギリシア化で、国債の暴落によって日本国の信用が失墜することだ。
国際社会の信用度を維持するために、増税を実施することが最低の条件になっているのだろう。だから増収よりも、増税なのだ。
軽減税率については、一部の議員がそういう提案をしているのに、財務省や政権は聞く耳を持たなかった。なぜなら、線引が難しすぎるから、というのが理由だ。
しかしヨーロッパではこれが主流で、イギリスは生活必需品や医療などは0%という。ただ一定の税率にならすと、9.5%程度になるらしいから、まだ日本のほうが安いわけだ。
ただ贅沢品は買わない選択肢ができる。すべての消費財に消費税が付けば、その選択肢がなくなるから、重税感は強い。
その軽減税率を本気で導入するために、この2年間を研究期間に当てて、国民論議の場で徹底的にやればいい。
そうやって晴れて、消費増税に踏み切れば、これほどの反対論はなくなるだろうし、同時に社会保障の改革も本格化させ、さらにデフレ脱却まで突き進めればハッピーだろうが、むろんそんなことは民主党にできるわけがなく、やはり新しい政権が担うことになるのだろう。
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