団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

SOHO奮闘記1

2010-02-26 08:17:16 | Weblog
 ASUSのネットブックを購入したことは書いたが、やはり買ってよかった、と思っている。残り電池を気にしないで原稿が書けるのはありがたい。なにしろ10時間はもつから、気にしなくなってしまう。
 原稿を書く場所は、ほとんど街のあちこちにあるカフェ。中でも大きめのヴェローチェがゆったりしていていい。ドトールは狭いし、他のカフェもなんとなく落ち着かない。ヴェローチェはコーヒーも170円と安く、昼時にはそれにサンドイッチをプラスしてランチを済ませてしまう。
 ヴェローチェの中では、ヨドバシカメラのマルチメディアAKIBAの横にある店がいい。特に2階に行くと、広くて1~2時間いても平気だ。
 原稿を書いて、それから約束の時間が来れば、また出かけるわけだから、駅に近いほうがいい。できれば駅の中のほうがいいが、意外と適当なカフェがない。
 ひとつ発見したのは、メトロの霞が関駅。丸の内線、日比谷線、千代田線が交差し、丸の内線の改札口の近い場所にUCCがある。サンドイッチやホットドッグなどの軽食もある。
 もちろん駅中で、駅から出ないで済み、無用な乗車券を買う必要がない。先日、ここで2時間ほど原稿を書いた。ひょっとしてパスモで出る時になにかの問題があるかと思ったが、スルーだった。
 乗換え連絡している地下鉄同士で改札を出るケースがあるが、あれは改札口を出てから30分以上経過すると、次の改札口には入れなくなるので要注意だ。
 事務所が都心にあれば、こんな苦労はしないのだが、葛飾区では帰ってまた出るなんて気にはなれない。だから時間を潰す工夫がいるが、どうも映画などは見る気がしない。どうせなら取材したばかりで、まだ記憶も鮮明なままに記事を書いたほうがいい。
 それにしても都心部のカフェは一日中混んでいる。銀座の裏通りにあるヴェローチェに午後1時過ぎに入ったことがあるが、注文をするカウンターに人が途切れることがなかった。どんどん入っていって、みんな座れているのだろうか、と心配になったが、回転も速いわけだ。
 最近は年配者のグループも多く、女性も目立つ。カフェがすっかり生活に密着しているのだろう。かつては喫茶店しかなく、コーヒーが500円ぐらいした。いまでもルノアールのチェーン店があるのだが、一般のカフェは170円から250円程度で飲ませる。
 これもデフレといえばデフレなのだが、ただ単価が下がっているだけで、カフェを利用する人の数は数倍に膨れ上がっているだろう。
 デパートは従来型の喫茶店で、カフェは専門量販店か。人口は増えず、店の数が増えているのだから、偏りが出るのは当たり前で、その淘汰が新しいサービスを生む原動力になっていくのではないか。カフェからもいろいろなことを考えさせてくれるものだ。

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高校5年制はどうか

2010-02-21 11:03:36 | Weblog
 大学を卒業しても就職できず、専門学校に入り直す人が多くなっているという。もちろん不況のせいであるが、大学がいつしか就職の予備校に成り下がっていることへの痛烈な皮肉ともいえる。
 企業は好況時の増員やIT革命よって、慢性的な人余り現象に悩まされている。そのために派遣社員やパートを多用して乗り切ろうとしている。50歳ぐらいから上の世代は余剰人員が多く、その世代が定年になるまでは身軽になれない、という話を大企業の社員から聞いたことがある。
 大学に入り、大企業に就職することが、ひとつのパターンであるが、そのパターンを不況が直撃して壊しつつある。
 ということは、一部の国立大学や有名私大を除いて、大学の必要性が低くなってくるわけだ。そもそも勉強をするための大学が、なぜ就活窓口になってしまったのか。企業の要請もあるが、就職を大学のランクと結びつけたいからだ。本来、学問で競うはずの大学が、大企業の就職率をアップすることで、学生をより多く集めることができる。
 不況で就職できないとなれば、そんな雨後の筍のようにできた大学に入ることは無用になる。企業の変質、不況を奇貨として、教育改革を行うことができる。
 高校5年制である。2~3年は従来の教育課程を学び、20歳までの後半は職業訓練を受けるようにすればいい。
 職業訓練といっても、もっと幅広く捉え、英語を学ぶ者は課程を終えれば、英語がペラペラになっているようにする。介護の課程をとれば、卒業時には資格が取得できるとか、現在、士と呼称される資格などの訓練を課程に盛り込むことだ。
 現在の専門学校を取り込むことができるし、大学もまた専門学校化にしていく。そうすれば、高校の卒業と同時に就職でき即戦力として働くことができる。大学はもっと高度な学問の場として仕切り直すことだ。
 5年制の高校を卒業すれば20歳である。国民年金に加入するいいタイミングだ。給料もない学生に加入義務を負わせている現在の制度は無茶だ。親に払えか、借金をさせるのか。
 高校と職業訓練を一体化して、卒業したら20歳の成人であり給料取り、というパターンなら社会人として座りがいいと思うが、どうだろうか。高校無償化などとバラマキをやっている民主党では無理なんだろうなあ。

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消費税なぜ一律か

2010-02-17 09:03:13 | Weblog
 にわかに消費税の論議が高まってきた。そりゃあ、誰が考えても、原資が足りないことは分かっている。だから事業仕分けもしたし、これから公務員改革もやろう、という段取りだが、労組や教組を支持基盤にした民主党に、徹底した改革ができるとは思えない。内部で反対の狼煙が上がれば、ちょっとむつかしい。
 だから、消費税のほうにベクトルがかかる。で、その消費税だが、どうして一律アップでしか論議がないのだろうか。
 消費税はいうまでもなく大衆課税で、みんなが一律負担する。収入に関係ないわけで、払いたくなければ買うことを辛抱しなければならないが、生活必需品にまで投網でかける。
 せめてその生活必需品については、現行の税率でストップにならないか。消費税でもモノによって、税率を変えることはできないのか。
 生鮮食料品、穀物、パン、日用品などは現行のままで、贅沢品の部類に入る商品は、もう少し上乗せすればいい。あるいは同じカテゴリーの商品なら、安いものは低い税率、高額品は高い税率というラインを設けてもいい。
 欧米などで、消費税25%などいう本当かいな、というほどの高率があるらしいが、それも贅沢品のジャンルで、生活必需品はまた別の税率を設けていると聞く。
 そういう細かい配慮が、なぜ消費税でできないのか、というほうが財務省の怠慢であろう。
 ただ消費税が具体化してくると、たぶん民主党に致命的なダメージになるだろう。もともと消費税は政権時には上げない、がマニフェストだった。
 それを反故にするわけではないが、論議を高めて世論的にあきらめムードを作りたいのだろう。その風潮に乗って、選挙に勝って、消費税を上げて借金問題にカタをつける、というのが戦法か。
 その前に、前述のように、消費税の中身の論議をもっとしてもらいたい。どうして一律なのか、どうして販売金額によって差をつけられないのか、という問題だ。
 もっとも、消費税が上がれば、また景気が三番底ぐらいに入り、国内はもっと不況風が吹きまくる。消費税収は上がるが、売上げ激減で、企業からの税収が大幅にダウンする。煙草の増税と同じ悪循環が起こるだろう。
 庶民からしてみれば、もっとデフレ生活に弾みがつく。本物であって価格が納得できるものしか買わなくなる。
 食料品に限っていえば、安いものを求め結局、安いものはカロリーの少ないものだから、生活習慣病なんかはなくなってしまって、医療費も大幅に減ってしまうかもしれない。
 悪い面ばかりでないとしても、もっと柔軟な税制を求めるものである。

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メタボ腹囲に根拠なしだって

2010-02-11 12:37:51 | Weblog
 腹囲85cm、女性なら90cmというのが、メタボの基準だった。ところが厚労省の専門家が、根拠のない数値だったとの調査結果を発表した。
 しごく当たり前のことで、こうした数字がひとり歩きすることが問題だった。末端の担当者は、それぞれの人間を見ずに、ただ腹回りだけを問題にした。予防医学という大義名分によって、メタボを敵視し、痩せろの大合唱となってしまった。
 しかし人間には個人差というものがある。小柄な人もいれば大柄な人もいる。太り方も人それぞれで、腹だけが出ている人もいるし、固太りの人もいる。
 そうした個人差をまったく無視した指針だった。厚労省が早めにこうした結果を発表したのはよかった。
 最近の診療で気になるのは血圧だ。これも昔はかなり幅が広かったが、現在は130と80だ。多くの疾患の原因を高血圧に求めている。血圧を下げれば、発症を予防できる、と盲信に近い医学的な常識になっている。
 私のことをいえば、高校時代から150と100の高血圧体質だった。現在、心臓も悪く3種類の降圧剤を飲んでいるが、相変わらず若干の変動はあるものの150と100なのである。
 降圧剤が効かないのか、体質に変化がないのか、その理由は分からないとしても、これもまた個人差であるのだろう。
 それをなんでも予防措置として、一定の安全レベルに下げることが本当に正しい医療なのか。専門家にいわせればまた違った意見があるだろうが、もっと個人差を認めた医療ができないかと思う。
 血糖値もそうである。一定のレベルから上は全部、糖尿病である。しかし最近では、遺伝子の差異によって血糖値の数値も変動することがあり、一概に数字だけで糖尿病とはいえない、という発表もあった。
 そうした個人差を見ないで、一様に薬を投与すれば、医療費も膨れ上がろう。ただ個人差をどう評価するのかむつかしい問題はある。
 5年以上前に入院し、それから通院しているが、当時の薬の処方箋と現在のものがまったく変わっていない。
 ふつう薬を飲むのは治療である。薬で治ると思うから飲むのである。それ以上悪くなるのを防いでいるという面もあるかもしれないが、それがずっと同じ薬で、減りも増えもしない。じゃあ、いちど減らして結果を見てほしい。
 減らしても数値が変わらなければ、減らしたままでいいだろう。そういうことを医者は勧めない。ただ以前からの処方を踏襲しているだけだ。この病院は担当医がころころと代わり、それだけ処方薬を変えないほうが問題が起きないと思っているのだろう。
 たから患者から、薬の必要性、量についての疑問などをぶつける必要がある。それで減った薬もあった。
 こんなことで医療費が削減できるのか。厚労省はもっと処方薬までの実態を把握して、政府はそうした視点で事業仕分けをしなければならない。

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小沢、中国、トヨタの三題噺

2010-02-08 15:30:15 | Weblog
 民主党の小沢幹事長への辞任の声が高まっている。まあ、20億円を超えるカネを集めて、どこから出たカネか知らないでは通用しまい。
 結局、田中角栄の秘書から出て、いろいろな政党を創り潰し政界を渡り歩いてきたから、ちょっと忘れられていることがある。
 つまり、小沢さんはもっとも自民党のダーティーな部分を引き継いだ政治家であるということだ。それは証拠はないかもしれないが、越山会ならぬ陸山会がそれを証明している。
 岩手の建設工事全般に関わって、隠然たる影響力を発揮して、建設会社から陰に陽に恩恵を受けたろう。もっとも利権に敏感な政治家だったはずだ。
 それが、民主党という清新なイメージに隠れて、チルドレンなどと一緒になって、政権交代の勝利の美酒を飲んだ。しかし、結局は馬脚を現す。
 自民党体質が民主党を蝕んでおり、本気で民主党は旧自民党系のロートル、そして労働組合の代弁者を追い出さないことには、新しい政治なんかできないのではないか。
 もうひとつは中国。共産党一党独裁政治を続けており、体制的には民主国家ではなく自由もない。
 沿岸地域の人々はバブル経済などで豊かになり、中産階級の層が膨らんでいるが、いつバブルが弾け、周辺の農民が都市に大挙流入してくるかもしれない。しかも黄河地域の旱魃は深刻で、水不足が社会不安を招く可能性がある。
 きわめて不安定要因のある国に、日本は旗を振ってさらに経済進出しよう、としている。大丈夫か、という疑念で見守っている。
 さらにトヨタ。こちらは企業の官僚主義の弊害が起こしたトラブルだろう。どこの企業でも、長い間には不祥事のひとつやふたつはある。
 ところがトヨタは無謬性の塊になり、これまで瑕疵ひとつ見えなかった。それがトヨタの社員の官僚主義を膨張させてしまった。自分の周りだけは間違いがないように、後ろ指を指されないように、と気を遣うが、会社全体となると見えなくなってしまった。
 トヨタであろうと、人の組織の集団だ。間違いがあり不祥事もある。あって当たり前の中で仕事をして、あったときの危機管理とそのスピードが問われる。
 トヨタは特別な企業と思い込んだ結果がこれだ。中国は独裁国家だから、なにがあってもおかしくない。そして民主党のリーダーは利権の自民党出身者なのだ。
 三題噺ではないが、上っ面だけ見ていると、ことの本質から離れてしまうことが多い。ことの本質に足をつけて、なにごとも行方を見守りたいものだ。

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