団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

なんと

2009-04-23 16:28:02 | Weblog
 酒については、前回のブログで失敗談を書いたから、SMAPの草なぎ君を責める立場にはないが、もったいないことになった、というのが感想だ。
 本題は千葉県知事になった森田健作のこと。あの見苦しいパフォーマンスを誰かとめてくれないかと思う。
 選挙中でも、当選後でも、また県議会でも、ちょっとしたことでもオーバーアクションで表情を変えて、仰々しく演技している。当人はそれが受けると思っているのだろうが、心底は見え見えで同世代ながら、こちらが恥ずかしくなる。若い時の森田健作が泣いている。
 まだ間に合うから、くさいパフォーマンスは引っ込めた方がいい。それが最初のアドバイス。加えて、他の人気の知事と同列になったと思っている節があるが、見当違いもはなはだしい。
 東国原知事だって最初は目が不安気に泳いでいたが、時間が経つにつれて自信がついてきた。橋下知事もようやく自分のやっていることが正しい、という信念のある表情になってきた。それは目の前の問題をひとつひとつ解決しようと取り組んでいるからだ。
 森田健作はどうか。行政手腕は未知数で国会議員としても、なにかやったという記憶はない。あのパフォーマンスは結局、自信のなさの表れなのだろう。
 しかし、知事というのはそんな甘い仕事ではない。千葉でいえば、まず借金を返さなければならない。預金ゼロというのは、全国で千葉県だけらしい。
 近県に甘えることなく財政を立て直し、自立できる県政をどう打ち立てるのか。前途は多難なのだが、もともと地方自治に見識を持っていると思えないから、次のアドバイスは、自分はバカに成り切り、しっかりしたブレーンを置き、人の話をよく聞いて、着実に改革を実行していくことしかない。
 大阪、千葉の前知事そして青島前都知事も、結局官僚の言いなりになってしまったがゆえに、今日の事態を招いている。
 だから、まず官僚との戦いがスタート。ここで負ければすべてが言いなり知事になってしまい、慣例、前例が優先してなにもできずに終わってしまう。その最初が肝心で官僚と戦えるブレーン・スタッフを作り、役人を使いこなすようにならなければならない。
 そうでなければ、なにひとつ変えられない。たぶんムードで選んでしまった千葉県人も、ちょっと首を傾げている状況だろうが、選んでしまった以上は、とにかく一丁前の仕事はしてくれないと困る。
 問題は、知事の器であるのか、ということだが、とりあえずは見守るしかなく、それでもまずふつうの顔になってほしい、と強く望むのである。

 カメラ・写真、フォトギャラリーの動向に興味のある方は「Web写真人」をご覧ください。また拙著「団塊の世代の世間話」の案内ページにもアクセスできます。「Web写真人」(http://shashingin.web.infoseek.co.jp)で検索できます。アクセスをお願い申し上げます。首都圏のフォトサロン/ギャラリー一覧を掲載。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村

情けない泥酔の教訓

2009-04-20 15:19:44 | Weblog
 人間は進歩しないなあ、ということをつくづく思い知った。酒のことである。
 新橋の小さな店で仕事仲間と飲み、あとはカラオケスナックというお決まりのコースで、気持ちよく歌っているまではよかったが、次に気がついた時には自分のうちの布団だった。
 しかも、頬骨にコイン大の擦過傷、右の親指は突き指で腫れ上がっていた。その間の記憶はほとんどない。ほとんど、というのは、マンションの鍵を開け入り、かすかに着替えている自分を覚えている。
 顔の傷はかさぶたになってみっともないし、右手の親指が利かないからに、モノが持てない。仕事もはかどらない、ということで、落ち込んでいる日々である。
 それにしても、どこで転んだのか、記憶がない。3400円ぐらいのタクシーの領収書があるから、新橋から近くまで最終電車で来て、そこからタクシーに乗ったことは想像がつく。かつて酔っ払って紛失したバッグは、ちゃんと部屋の中にあった。その経験は生きていたわけだが、それにしても情けない。
 酒の問題は、ある程度飲み過ぎるとセーブができなくなることだ。かといって用心しながら飲んでいると、酔わないし話にも乗れずつまらない。なんのために飲んでいるのか、ということになる。
 ある程度まで飲んで、ここで打ち止め、という勘所が分からないから飲み過ごしてしまう。そこだ、とやめるタイミングを誰かが声をかけてくれれば、こんな便利なものはないが、そんな人はいない。もっとも声をかけられてもやめられるかどうかは自信がない。
 となると、自分でその勘所を自覚しなければならない。まずビールというのが私のパターンで、ふつうはここから焼酎。焼酎を2~3杯飲むと、やや気分が高揚する。多弁になる。5~6杯になると、あとで考えると、なにをしゃべっていたのか、記憶が曖昧なことが多い。こういう状態で議論になると、収拾がつかなくなることもある。
 そして次にカラオケに行けば、たいていはビールに戻る。ここで調子に乗って水割りなどとやっていると、また沈没になりかねない。
 教訓は、最初のビールの時点でしっかりと食すこと。胃にちゃんと入れておけば悪酔いは少ない。先日の失敗は焼き鳥1本ぐらいしか食べていないからだ。焼酎になったらペースを落とすこと。二次会は早々に切り上げること。いい加減にしないと、老後にもっと恐ろしいことが待っている。女房殿から三くだり半…。

 カメラ・写真、フォトギャラリーの動向に興味のある方は「Web写真人」をご覧ください。また拙著「団塊の世代の世間話」の案内ページにもアクセスできます。「Web写真人」(http://shashingin.web.infoseek.co.jp)で検索できます。アクセスをお願い申し上げます。首都圏のフォトサロン/ギャラリー一覧を掲載。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村

週刊新潮の失敗は雑誌メディアの焦りか

2009-04-16 15:04:07 | Weblog
 今週発売の「週刊新潮」に、朝日新聞阪神支局の襲撃犯の告白はガセだった、というお詫び記事ならぬ弁解記事が載った。
 世紀の大スクープといったような鳴り物入りの記事だったが、見事に騙されたわけだ。当の朝日新聞、ライバルの文芸春秋が仲良く反論を繰り返し、とうとう新潮に白旗を揚げさせた。
 たぶん新潮側は、大スクープだから増し刷り、売り切れを予想していたようだが、意外に売れなかったらしい。事件が古いことと、告白やら手記というのはあまり信用できない、という経験を読者が知っている。
 これでもか、と第何弾までも打ち続けて、結局は売上げアップにはつながらなかった。私は結局、1冊も買ってはいない。カフェでパラパラとめくった程度だった。
 かつて、三浦和義の疑惑の銃弾シリーズで、週刊文春は見事に当てた。また文芸春秋誌の田中金脈でもスクープとなった。そんな夢を週刊新潮の編集長は見たのだろう。
 それにしても、島村某という方は、たっぷりと礼金をもらったろう。新潮がそこまで信じたのだから、内容は信憑性があり、たぶん実行犯に近い筋から聞いたのではないか。金になる、と踏んで売り込んだか。
 問題はそれを受けた新潮側の姿勢にある。裏付けがないまま掲載した、ということで批判を浴びているが、たぶん裏付けがとれるような話ではなく、関係者も亡くなっているケースも多い。それなら相手にしなければいいのだが、雑誌メディアの凋落があり、焦りも手伝って食いついてしまったというわけだ。たぶんこういう失敗は、内部事情が大きく作用するようだ。
 ひとつのメディアが大スクープをしたところで、すぐにどこかが追随し検証し、スクープの温度はすぐに冷めてしまう。ひとつのメディアがリードする時代ではなく、メディアが競合しつつ補完する時代に入っている。
 テレビやインターネットによって瞬時にニュースは広がる。そのあとで新聞がより詳しくフォローし、さらに週刊誌や月刊誌が違った角度から事件の解明を試みる。それをまたテレビやネットが扱い、事件が多面的に語られ洗練され歴史的な位置付けが明確になっていく。
 そんな時代にメディアは呼吸している。ただ関係者の思いは、その最初の一石を投じたいのだ。その一石が波紋を作り、なにごとかを変えるきっかけになる。それが記者や編集者の夢でもあるのだが…。

 カメラ・写真、フォトギャラリーの動向に興味のある方は「Web写真人」をご覧ください。また拙著「団塊の世代の世間話」の案内ページにもアクセスできます。「Web写真人」(http://shashingin.web.infoseek.co.jp)で検索できます。アクセスをお願い申し上げます。首都圏のフォトサロン/ギャラリー一覧を掲載。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村

テポドンで誰が儲かるのか

2009-04-12 07:38:10 | Weblog
 飛翔体かミサイルか、とまたバカな論議をしている日本だが、確実に北朝鮮のロケット・ミサイル技術は進歩しているのが、今回の騒動で分かった。
 多段ロケットを使って、一定の距離まで正確に飛ぶようになった。切り離したロケットの落下物がほぼ予定した海域に落下しているからだ。もうすぐアメリカ大陸まで飛ぶミサイルも開発されるだろう。
 となると、テポドン2でいったい誰が得をするのか。まず北朝鮮である。発射時に毎日新聞が書いていたが、ミサイルビジネスになる。シリア、イラン、パキスタンがお得意先だ。偽札や覚醒剤、日本からのパチンコ屋の送金では限界があろうから、北朝鮮の台所にとってはいいことだが、儲けた金を国民に遣ったらどうか。
 次に儲かるのがアメリカ。パック3に代表される迎撃ミサイルビジネスだ。発射されたら撃墜する、といっていた自衛隊のパック3は迎撃しなかった。理由は分からないが、的中率は2~3割というから完成度は低い。しかし、数を増やして数打ちゃ当たるにすれば、まあまあのレベルにはなるだろう。韓国も同様で、とにかく装備するのが先決でアメリカから買わなければならない。
 中国やロシアは、商売仇の出現だ。中国やロシアがまさかミサイルを売っているとは思えないが、他の兵器では売り込みに懸命で、きっと北朝鮮と競合しよう。紛争地域へはこれから北朝鮮の兵器がもっと増えよう。なぜならミサイルで国際的な信用を身につけたからだ。
 それにしても、なぜ北朝鮮はそれほどミサイルの開発にこだわるのか。やっぱり金正日体制の維持で、アメリカに睨みを効かせることが目的だろう。いつフセイン・イラクのようなことになりかねないから、せめてアメリカが勝手な軍事行動をとれないように抑止するのがミサイルの役割だ。
 ミサイルを衛星といい、打ち上げ成功と国民を鼓舞している。まったく分からない国ではあるが、そんな北朝鮮を徹底的に制裁できない日本もだらしない。だから拉致問題も進展はなし。国連もただ決議や声明だけで及び腰だ。国連至上主義がなんの役にも立たないことが分かる。
 本当に北朝鮮に平和が訪れるのは、金正日体制の終焉、民主主義への移行だろう。そして韓国との統一。その日がいつ来るか分からないが、その実現のために韓国と共同で日本はなにができるのか。その議論がまったくないのが気にかかる。
 実際、半島が統一されると、ひとつの強国が誕生する。それが日本にとっていいことなのか。この分析もまた必要のことだが、現状でもいい、と考えている国や人々もいることも否定できないだろう。
 
 カメラ・写真、フォトギャラリーの動向に興味のある方は「Web写真人」をご覧ください。また拙著「団塊の世代の世間話」の案内ページにもアクセスできます。「Web写真人」(http://shashingin.web.infoseek.co.jp)で検索できます。アクセスをお願い申し上げます。首都圏のフォトサロン/ギャラリー一覧を掲載。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村

みのもんた北方四島買っちゃえば発言

2009-04-09 07:42:07 | Weblog
 タレントのみのもんたが、テレビ番組で北方四島を買っちゃったらいいじゃないか、と発言をして顰蹙を買っている。
 まあ、軽い気持ちで言ったのだろうが、それほど顰蹙に値することではない。過去にアメリカのアラスカはロシアから購入しているし、日本がバブルの絶頂期に、よく竹村健一が1兆円で買ったらどうか、と提言をしている。むろん本気だ。
 当時のロシアはソ連の崩壊時の混乱があって、金も欲しかったのだろうが、現在は産油国で売るほど困っているとは思えない。
 みのもんたの発言の、金で買う、ということは、日本の固有の領土ではないことを認めることで、ロシアに利することである。南樺太も現在まだも帰属先が決まっていない宙ぶらりんの地域だ。
 どちらも、第二次大戦の末期にどさくさにまぐれてロシアが居座って、そのまま60年以上が経ってしまった。日本も領土を問題にするほどの余裕がなく、そのまま放置してしまったことが現在の事態を招いている。
 しかし、もし金で買えるものなら買ってもいいじゃないか、と思う。たぶんこのまま交渉を重ねても、相手はまともに応じるとは思えない。なにかよほどの事態の急変でもなければ埒は明かない。
 じゃあ、どうするのか、という見通しがまるでない。一方で国民の関心も薄らいでいく。ただ時間のみが過ぎ、既定事実が重ねられていく。
 このままでいいわけがないのだから、金で買おう、という意見も出てくるのだろう。領土ではないが、オークションで売りに出された国の至宝を取り戻そう、という動きがあった。それもまた結果はどうであれ、所有の正当性を主張するよりは、売りに出されているものだから金で取り返した方が早かった。
 領土が売りに出されるとは思えないが、ただ返還要求をしていればいい、というものではない。本気で返せ、という交渉をして、だめなら裏金でも使って、まず共同統治に駒を進めるなど、なにかの進展を少しずつでも勝ち取らなければ、いつまでたってもこのままであろう。
 きっと中国の尖閣諸島、韓国の竹島問題もそうだろうが、周りの国は日本はいいようになる国だ、と北方四島で学んでいるのではないか。そうではないところを一度見せることが肝心だ。

 カメラ・写真、フォトギャラリーの動向に興味のある方は「Web写真人」をご覧ください。また拙著「団塊の世代の世間話」の案内ページにもアクセスできます。「Web写真人」(http://shashingin.web.infoseek.co.jp)で検索できます。アクセスをお願い申し上げます。首都圏のフォトサロン/ギャラリー一覧を掲載。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村

またまた失敗プリンター購入

2009-04-06 10:10:40 | Weblog
 会社には2台のプリンター複合機があって、基本的な購入の目的はPC受信にあった。ブラザーはLANではできずUSB接続で可能、そしてDELLは購入時の担当者は可能といったが、それはメモリー受信でファクスの確認はプリントしなければだめだった。
 なぜPC受信が必要かは、無駄なインクや紙を使いたくないからで、不要なファクスはPCで確認して破棄したいからだ。それで、最近いろいろと調べて、PC受信可能なHPのJ6480が桃源郷オークションに出ているのを知って、価格の動きを追ってみた。
 すると1万2500円ぐらいで落札している。これは買いかな、と思って、価格コムを調べてみたら、こちらの値段が1万2980円だった。桃源郷の方は、この価格に消費税、発送料、代引き手数料などがついて、1万5000円ぐらいになってしまう。それなら、とクレジットが使えるネットショップに注文した。
 プリンターがついた。蓋を開け、いろいろとセットしているうちに、インクのカートリッジが2つしかない。あれっと思っているうちに、CDのソフトウェアがJ6400とある。あっ、間違っていると思い、連絡して着払いで返品した。
 インクのカートリッジが2つということは、独立インクシステムではなく、カラーが無駄になるタイプだ。当然、最近の複合機なら独立カートリッジと信じ込んでいた。しかもカタログには6色/4色インクシステムとある。しかもCDも型番違いになっていた。
 それから、ネットショップから電話があり、J6480はJ6400シリーズのひとつ。インクシステムは独立ではない、とHPから聞いた旨を知らせてきた。こちらの早トチリと分かって、慌てて返品の中止をした。
 またよく調べもしないでの失敗だが、HPも説明不足である。通常、プリンターは独立インクの方がグレードが上で、黒とカラーの2インクのものは低廉機で、もう作られていないと思っていた。
 安く買えた、と舞い上がり、またプリンターの購入の失敗をしたわけだが、もっともこのプリンターで印刷するつもりはなく、PC受信専用に使う。DELLの複合機はもっぱらファクスの送信に使っていて、1年半ぐらい使ってまだインクの交換はしていない。ブラザーは1台のPCにUSB接続してファクス受信専用に使っている。いつもカートリッジのインクがなくなった、という警告が表示されている。
 いまHPをいろいろと試しているが、DELLもそうだが外資系は、どうして日本語のちゃんとした取扱説明書を添付しないのだろうか。もっぱらモニターでヘルプを見て覚えるわけだが、いちいち面倒なことだ。DELLは低価格戦略で成功した例外だが、外資系はそんなことだから、日本でのシェアがあまり伸びないのではないか。

 カメラ・写真、フォトギャラリーの動向に興味のある方は「Web写真人」をご覧ください。また拙著「団塊の世代の世間話」の案内ページにもアクセスできます。「Web写真人」(http://shashingin.web.infoseek.co.jp)で検索できます。アクセスをお願い申し上げます。首都圏のフォトサロン/ギャラリー一覧を掲載。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村

新入社員と団塊の世代

2009-04-03 07:59:43 | Weblog
 日航の入社式のシーンをテレビでやっていたが、新入社員の女性にはゾッとした。同じマネキン人形が並んでいるようで、まさにどこを切っても金太郎飴のごとく、みんな同じ化粧、髪型、服装で、誰が誰やら区別がつかなった。
 それでいて、どっかの社長の新入社員への訓辞は、上司に気を遣うな、思ったことをやれ、といっている。よく言うわである。
 まず、新入社員の顔ぶれを見れば、そんな期待はできないことは分かりそうなものだ。迎合と右へ倣えの精神だ。もちろん外見などで判断はできないかもしれないが、たぶん考え方もみんな似たようなものだろう。
 まあ、いいか悪いかは別にして、企業が求める人材というものがあって、それを想定して型にはめていくのが就職活動だ。
 先日、ちょうど60歳になった仲間2人と飲んだ。こちらはSOHOでずっとやってきたが、相手は一流企業に勤めていた人間だ。ひとりはリタイア、もうひとりは関係の団体に拾われた。 
 一致した意見は、いいようにやられたなあ、である。会社あるいは企業社会にである。ひとりはこれからリベンジをするという。物騒な話だが、まあ、法律には触れない程度のビジネスで見返そう、ということらしい。
 彼らがいうのには、団塊の世代がもてはやされたのは50歳まで。50からは会社の待遇ががらり変わり、成果主義、子会社への移籍、役職定年、肩叩き、とその処遇はめまぐるしく変わった。
 同期が多くポストが少なくなって、居場所もなくなってきているのは分かるが、彼らを雇って会社を大きくしてきたのも事実だ。
 たしかにそんな先の見通しができるわけでもないが、それでも雇った責任というものがあろう。入社時はほとんどの人間が終身雇用を信じていた。安心して人生を会社とともに歩む気持ちだった。それを裏切ってきたのが会社だ。
 会社といっても、所詮は経営者のことだ。我々より上の世代の彼らが、どれだけ経済の環境変化に振り回されてきたかは理解できる。しかし結局は、数字と経営者としての体裁しか考えず、アメリカンスタンダードの信奉者になってしまった。
 そのつけが昨年の金融危機だった。どういう変化があろうと、日本型スタンダードを作り、その中でその企業の風土をしっかりと根付かせている経営者のなんと少ないことか。
 政治も悪いが、数字しかみない経営者も日本を悪くした元凶だ。せめて我々の世代で経営者になった人は、自らが歩んできた道を振り返り、会社を去った同期の人間がなにを思い、なにが本当に必要だったのかを考えほしい。そうした企業が増えることで、日本はまたきっと良くなると思う。

 カメラ・写真、フォトギャラリーの動向に興味のある方は「Web写真人」をご覧ください。また拙著「団塊の世代の世間話」の案内ページにもアクセスできます。「Web写真人」(http://shashingin.web.infoseek.co.jp)で検索できます。アクセスをお願い申し上げます。首都圏のフォトサロン/ギャラリー一覧を掲載。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村