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月の女王-24

2014年09月12日 21時00分00秒 | 月の女王(要約と抜粋と短編)
今回もサクサクッと要約!!

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第5章 光彩


 香の封印が無事解けたことで、今後どうするか話し合う香達。

 夕子祖母の民宿は、あと3日間は部屋が空いているので宿泊可能だが、夕子自身は部活(美術部)があるため、香の母もパートがあるためそろそろ帰りたいのが本音。

 予言のせいで大きな勢力に追われているというのに、宿題だ、部活だ、パートだ、と緊迫感がまったくない。現実味がなくてピンとこない香。

 香の能力は完全に開花したが、まだ自分でコントロールするのは難しい。とりあえず、トラウマになっている「心の声を読む能力」だけは制御できるようになった。

 香はクリスに対してはじめは微妙に距離を取っていたが、クリスがいつもと変わらないため、香も普通に接するようになっていた。でも時折意識してはドキドキしてしまっている。


 自宅に帰ろうかな・・・という香に対し、クリスとイズミは「危険回避のためには、ここに残ったほうがいいのでは」という意見。

 白龍は『姫の意見を尊重することが、予言成就につながると思う』と言う。クリスは『予言成就』の言葉にどんよりする。

 アーサーに『こんな田舎にいたら、姫は月の王子と出会えそうにないよね。あ、クリスの狙いはそれかな? 姫を王子に会わせたくないんだ?』と冷やかされ、慌てるクリス。

 全編英語のため、話が分からない香はきょとんとするばかり。

 前日、イズミがこっそりと夕子に聞いてみたが、やはり香の周りに男の影は皆無だそうだ。そうなると、月の王子にはこれから会うということになる。しかし、この人見知りの香が、今日明日に出会ったばかりの男とどうこうなるとはとても考えられない。


『月の戦士が月の王子ではないとはどこにも書いてないんだから、君たち3人のうちの誰かが月の王子の可能性もあるんじゃないのか?』
と、イズミが言い出す。
 アーサーの『顔がにやけてるよ、クリス』の言葉に手で顔をおさえるクリス。 

 しかし、白龍が冷静に、
『予言については専門家の分析にも諸説あるから分からないが、予言の日の月の姫の能力の開放には、月の王子と月の戦士4人がそろっている、というのが一般的な解釈だから、やはり月の戦士は4人いないといけないはず』
といい、クリスはみんなにジーっと見られ『分かってるよ!』とキレる。


 結局、昼食をすませてから自宅に向けて出発。
 道中あっけないほど無事に進み、とりあえず夕子を自宅に送り届け、買い物をしたいという香母をアーサーと一緒にスーパーの前でおろす。

 荷物を置くため自宅に戻った香とイズミ。

 久しぶりに戻った自宅は空気がこもっている。
 あちらこちらの窓を開けて回る二人。

 香は自分の部屋に入って、ビックリして立ちすくむ。

「妙子さん・・・・・・」
「おかえり。香ちゃん」

 勉強机の椅子に座っていた妙子がたちあがりニッコリと微笑み近づいてきた。
 そして、泣きそうな顔をして、言った。

「ごめんね。香ちゃん」

 ひゅっと妙子の手が伸ばされ、香の口元に白いハンカチが当てられた。

「え・・・・・・?」

 何も言う間も考える間もなく、意識が遠のく。
 最後に聞こえたのはイズミの悲鳴のような自分を呼ぶ声・・・・・・。


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キリがいいのでここまでにしときまーす。
次は司様登場♪

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ストックたまってきたので、月水金の週3にします、
ので、次回は15日月曜日夜9時です。
よろしくお願いいたします。
コメント
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