新潟、福島は豪雨で大変だというニュースを見た。
少し前、韓国も豪雨で大変だったというニュースがあった。
新潟の方は五つの川が氾濫したということだった。
約10年前だったか、ウチの家の傍の川が、流れに負けて川ののり面が崩壊し、家が危うく崩れるかもということがあった。
普段は何ともないので、川の怖さはなかなか分からん。
被害に遭われた皆様。まだまだ大変でしょうが、とりあえずお見舞い申し上げます。
今回の豪雨が、人ごとじゃない、と感じるのはもう一つ別な意味で思う。昨年の同じ時期、韓国に行ってたからである。旅行先で、交通機関が麻痺するぐらいの豪雨に遭ったらどうなっていただろうかと思う。
去年のこの時期、韓国は快晴というより雲の多いガスがかかったような天気が続いていた。特に朝方。いつもそうなんだろうか、たまたまなんだろうかそれはよく分からない。
その朝方、家人がまだホテルで寝ているときに、いつものように走った。
ソウル市内の中心部を流れる川である。清渓川と書いて、チョンゲチョンと読むらしい。
韓国のガイドブックには必ず紹介されている川である。地図上、突然水路のような形で姿が現れ、流れは東へ向かいやがて漢江へ合流する。どうも人工川らしい。
全長は約6キロぐらいか。走るには丁度いい感じである。西の明洞側の始点は分かりやすいが、東はどの辺まで走れるかはよく分からんかった。「歩いてみよう」って感じで、この川を散歩するのがおすすめのようなガイドブックの紹介記事は読んだが、走る場合の道の幅や人の混み具合などは不明であった。いろいろとほとんど分からんままに、とりあえず、地図でだいたいの場所を確認して走ることにした。1日目はホテルから繁華街の明洞(ミョンドン)方面へ、2日目は郊外に向けて、である。
1日目はだいたい往復で5㎞ぐらい。朝にもかかわらず、学生が川辺で話し込んでいる。昨夜の延長か。酔っぱらいのおっちゃんが寝ている。これも昨夜の延長だ。走るといってもいつもの如くキロ7~8分ぐらいで。昨晩覗いた広蔵市場の強烈な画を思い出す。庶民のパワー。市の中心でありながら、飾ったところがなくて、これはこれで楽しい。
道路から、一段低いところを走るので、周りの景色は案外見えにくい。それでも遠くにビルが建ち並んでいるのはよく分かり、ソウルなんだなあと感じる。
大きなトラブルもなく、走り終える。良かった良かった。
話が前後するが、到着は前日の夜で広蔵市場覗いてファミマ行っただけだったので、この日は実質的に本当に1日目みたいなもんだった。前日夜の広蔵市場は、東大門に行こうとして道に迷ってたどり着いたところではあったが、屋台出まくりで、家人とともに四人で歩いているとおばちゃんが「よってけ」みたいな感じで手招きするし椅子出してくるし、肉やら魚やらてんこ盛りでおいしそうに並べているし、サラリーマンはあちこちでできあがっているしで、ぶらぶら見るだけで楽しいところだった。儂としてはそこで飲むのもよかったが、着いた早々で家人は落ち着かんだろうから止めた。でもファミマで買った韓国カップ麺を四人でそれぞれが味見して、ハングルのスナック菓子食って、結構満喫したわけで。
ちなみにこの日は、この後、朝粥を食しに明洞に出た後、地下鉄でロッテワールドとソウルタワー等々を巡る。そこそこ暑い1日だった。
(実質的な)2日目はホテルから川に向かい、昨日とは逆方向へ。昨日より道が太くなったり細くなったり、また石畳から土になったりアスファルトに戻ったり。途中で道がなくて逆側に移動したりというところもある。
トイレの位置はところどころに案内があるが(川から上がる必要がある)、郊外側は数は少ない気がする。また、困ったときのコンビニ(トイレと水分補給等々)も、1日目に比べれば、どこまで行けばあるのかは見通したたずで心許ない。
遠くにツインタワーが見えた。
今見てみると、どっちが市の中心の方なのか忘れた。
郊外は、ビルが建ち並ぶ辺りを過ぎると、とたんに生活臭がする。
川と合流し、高速道路が頭の上を通り、散歩の人が多くなる。体を動かしながら歩いている。犬を連れている人もいる。ときどき会釈する。清掃の軽トラがゆっくり近付く。すみませんねとお互い笑顔で道を譲る。散歩の人は多いが走っている人は・・・いなかったと思う。
恐らく、ここはもう観光地ではないはずだ。きりのいい広場で引き返す。
ここからは、朝ご飯を調達するために明洞に向かう。無事に調達できれば任務完了。それまでは、とりあえず走る。店がなければコンビニで買う。どうにかなるのはどうにかなるが、せっかくだから珍しいもんないかなと思いながら走る。当たり前だが風景は違う。外国なので少しどきどきしながら、でものんびりと走る。そういえば、韓国は有事に備えていろいろな規制があると聞く。写真もあまりあちこちでは撮れないらしい。
川の壁面に描かれたいろいろな絵が面白い。これは思わず撮影。
大名行列みたいなんかな。
そろそろかと思い、明洞近辺で川から上がる。時刻は7時半ぐらい。明洞で開いている店はあまりなかったが、懐かしいダンキンドーナツの店が開いていた。儂が大学生の時はまだあったな。吉祥寺の店に時々入ってた。
店に入り、できているドーナツを一つずつ計12個買う。韓国語はまだ口をついてでない。もーにん、と、せんきゅ、ですませる。
帰りは、地下鉄で帰る。「乙支路4」を日本語読みしながら確認し、降りる。
ホテルに帰るとムスコとムスメが目を覚ました。体調不良の嫁さんも。具合は少しは良くなったらしい。昨日は固い固い韓国文化満喫の冷麺だったので、微妙に珍しさがうけて、いい朝食になった。
前日、結構な人だかりだった明洞も朝は本当に人がいなくて妙に面白かった。日本より、朝早くから行動している人が少なくて、変な感じだった。この日はもう午後には飛行機に乗って帰国(安いツアーなのでお決まりの免税店やら土産物屋やらに寄らなければならないのがタマニキズ)。
アジアって不思議な気がする。顔が似ているのにことばが分からない通じない。日本人である儂にとっては結構貴重な体験だったと思う。それから、
清渓川は日本の川とはずいぶん趣が違っていた。この川も歴史を辿ればなお面白い。詳細はガイドブックなどで。走ることで少し違うソウルが見えた、かなと思う。
少し前、韓国も豪雨で大変だったというニュースがあった。
新潟の方は五つの川が氾濫したということだった。
約10年前だったか、ウチの家の傍の川が、流れに負けて川ののり面が崩壊し、家が危うく崩れるかもということがあった。
普段は何ともないので、川の怖さはなかなか分からん。
被害に遭われた皆様。まだまだ大変でしょうが、とりあえずお見舞い申し上げます。
今回の豪雨が、人ごとじゃない、と感じるのはもう一つ別な意味で思う。昨年の同じ時期、韓国に行ってたからである。旅行先で、交通機関が麻痺するぐらいの豪雨に遭ったらどうなっていただろうかと思う。
去年のこの時期、韓国は快晴というより雲の多いガスがかかったような天気が続いていた。特に朝方。いつもそうなんだろうか、たまたまなんだろうかそれはよく分からない。
その朝方、家人がまだホテルで寝ているときに、いつものように走った。
ソウル市内の中心部を流れる川である。清渓川と書いて、チョンゲチョンと読むらしい。
韓国のガイドブックには必ず紹介されている川である。地図上、突然水路のような形で姿が現れ、流れは東へ向かいやがて漢江へ合流する。どうも人工川らしい。
全長は約6キロぐらいか。走るには丁度いい感じである。西の明洞側の始点は分かりやすいが、東はどの辺まで走れるかはよく分からんかった。「歩いてみよう」って感じで、この川を散歩するのがおすすめのようなガイドブックの紹介記事は読んだが、走る場合の道の幅や人の混み具合などは不明であった。いろいろとほとんど分からんままに、とりあえず、地図でだいたいの場所を確認して走ることにした。1日目はホテルから繁華街の明洞(ミョンドン)方面へ、2日目は郊外に向けて、である。
1日目はだいたい往復で5㎞ぐらい。朝にもかかわらず、学生が川辺で話し込んでいる。昨夜の延長か。酔っぱらいのおっちゃんが寝ている。これも昨夜の延長だ。走るといってもいつもの如くキロ7~8分ぐらいで。昨晩覗いた広蔵市場の強烈な画を思い出す。庶民のパワー。市の中心でありながら、飾ったところがなくて、これはこれで楽しい。
道路から、一段低いところを走るので、周りの景色は案外見えにくい。それでも遠くにビルが建ち並んでいるのはよく分かり、ソウルなんだなあと感じる。
大きなトラブルもなく、走り終える。良かった良かった。
話が前後するが、到着は前日の夜で広蔵市場覗いてファミマ行っただけだったので、この日は実質的に本当に1日目みたいなもんだった。前日夜の広蔵市場は、東大門に行こうとして道に迷ってたどり着いたところではあったが、屋台出まくりで、家人とともに四人で歩いているとおばちゃんが「よってけ」みたいな感じで手招きするし椅子出してくるし、肉やら魚やらてんこ盛りでおいしそうに並べているし、サラリーマンはあちこちでできあがっているしで、ぶらぶら見るだけで楽しいところだった。儂としてはそこで飲むのもよかったが、着いた早々で家人は落ち着かんだろうから止めた。でもファミマで買った韓国カップ麺を四人でそれぞれが味見して、ハングルのスナック菓子食って、結構満喫したわけで。
ちなみにこの日は、この後、朝粥を食しに明洞に出た後、地下鉄でロッテワールドとソウルタワー等々を巡る。そこそこ暑い1日だった。
(実質的な)2日目はホテルから川に向かい、昨日とは逆方向へ。昨日より道が太くなったり細くなったり、また石畳から土になったりアスファルトに戻ったり。途中で道がなくて逆側に移動したりというところもある。
トイレの位置はところどころに案内があるが(川から上がる必要がある)、郊外側は数は少ない気がする。また、困ったときのコンビニ(トイレと水分補給等々)も、1日目に比べれば、どこまで行けばあるのかは見通したたずで心許ない。
遠くにツインタワーが見えた。
今見てみると、どっちが市の中心の方なのか忘れた。
郊外は、ビルが建ち並ぶ辺りを過ぎると、とたんに生活臭がする。
川と合流し、高速道路が頭の上を通り、散歩の人が多くなる。体を動かしながら歩いている。犬を連れている人もいる。ときどき会釈する。清掃の軽トラがゆっくり近付く。すみませんねとお互い笑顔で道を譲る。散歩の人は多いが走っている人は・・・いなかったと思う。
恐らく、ここはもう観光地ではないはずだ。きりのいい広場で引き返す。
ここからは、朝ご飯を調達するために明洞に向かう。無事に調達できれば任務完了。それまでは、とりあえず走る。店がなければコンビニで買う。どうにかなるのはどうにかなるが、せっかくだから珍しいもんないかなと思いながら走る。当たり前だが風景は違う。外国なので少しどきどきしながら、でものんびりと走る。そういえば、韓国は有事に備えていろいろな規制があると聞く。写真もあまりあちこちでは撮れないらしい。
川の壁面に描かれたいろいろな絵が面白い。これは思わず撮影。
大名行列みたいなんかな。
そろそろかと思い、明洞近辺で川から上がる。時刻は7時半ぐらい。明洞で開いている店はあまりなかったが、懐かしいダンキンドーナツの店が開いていた。儂が大学生の時はまだあったな。吉祥寺の店に時々入ってた。
店に入り、できているドーナツを一つずつ計12個買う。韓国語はまだ口をついてでない。もーにん、と、せんきゅ、ですませる。
帰りは、地下鉄で帰る。「乙支路4」を日本語読みしながら確認し、降りる。
ホテルに帰るとムスコとムスメが目を覚ました。体調不良の嫁さんも。具合は少しは良くなったらしい。昨日は固い固い韓国文化満喫の冷麺だったので、微妙に珍しさがうけて、いい朝食になった。
前日、結構な人だかりだった明洞も朝は本当に人がいなくて妙に面白かった。日本より、朝早くから行動している人が少なくて、変な感じだった。この日はもう午後には飛行機に乗って帰国(安いツアーなのでお決まりの免税店やら土産物屋やらに寄らなければならないのがタマニキズ)。
アジアって不思議な気がする。顔が似ているのにことばが分からない通じない。日本人である儂にとっては結構貴重な体験だったと思う。それから、
清渓川は日本の川とはずいぶん趣が違っていた。この川も歴史を辿ればなお面白い。詳細はガイドブックなどで。走ることで少し違うソウルが見えた、かなと思う。