きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

佐川まで

2017-09-14 19:33:00 | 遠くへ~少しだけ非日常
松山発の久万経由落出行きは、始発電車との接続が割合いい。それでもこの日は少し待った。トレッキング姿の人、お遍路の人、理由は分からんが家に帰ると思われる人、そして儂を乗せて山へ向かう。昔はこの路線が高知まで続いていた。

車内でトクトクきっぷを買う。これだけで半額近くになる。有り難い。トイレを借りて出発する。

川の流れが綺麗でなかなか前に進まない。

ぼんやりと国道沿いを流す。

前の晩の酒が抜けていないのか、かなりきつかったが、程なくして無事に県境を越える。川の流れを追いかけるようにして走っているので、下り傾斜なのは間違いない。でも脚は重い。

尚も国道沿い川沿いを行く。花が咲く。橋が見える。彼岸花の頃だったことを思い出す。ようやく大渡ダム辺りか。

通行止め、というのが今ひとつ分からなかったが。

とりあえず進む。身体はまだ抜けきっていない感が残る。補給しトイレを借りる。有り難し。

まだまだ先は長い。でもずっと川の傍だが飽きない。「よさく」の道が見えたということはもうすぐ半分ぐらいかいやまだまだか。

家を眺め橋を眺め遙かに続く道を見つめる。ひたすら走る。

中津渓谷の方には行ったことがない。中途半端に終わらせられない微妙な距離が足を遠のかせている気がする。

懐かしい「引地橋」の文字。松山から高知にここまでドライブして、ここでおでんとあゆを食って帰ったりして。ヨメさんと。

依然として店も客の入りも変わらない様子で。

そして再び山を走る。そして。

目指す最初のポイントである仁淀川。ここまで来てタイミングが良ければ、バスに乗って落出に戻ってもいいかとやる気のないことを考えてもいた。

バス停まで300メートルぐらいのところで、いかんてもっとはしり、とバスが過ぎていった。

この頃になると腹は減ったが走る気持ちは出てきていてまあいいかと町の中を眺めながら先へ。2回目補給のクーリッシュを含みつつ。

相変わらずの景色。

トンネルを過ぎる。


やや高いところを走る。

そして新道へ。

旧道の方には芋けんぴ屋さん。横山食品だったか。ここで、割れてるB級品を買って帰るのもセオリー。

川幅が広くなって来ている。

何が気になったかっていうとやはりあめ。

JRバスの名残か。

時間にまだ余裕があるのと表示に惹かれて道草をすることに。

橋を渡る。

知らない道を走ってみる。何となく四国じゃないような風景に浸る。

運動会をやっていた。

再び橋を渡る。今度はやや小さい生活密着型。

こじゃんとうまい、いいねえ。

んで、ぐるっと回ってさっきの国道沿いの川に戻る。国道が見えたが。

商店街に入る。国道は何度も走ったが商店街のある旧道は初めてで。越知という町。車で来たときも単車で来たときもここまで来れば高知は近い、というイメージがある。そして今日も。

お店でアイスを買い3回目の補給。銀行のポスターを眺めながら国道へ。

国道に出る。脇道をさらに行こうとしたが、坂がきつそうだしさすがに止める。

ゴールが近づく。

バテている。4回目の補給。国道沿いのドラッグストア。バスの時刻を再確認する。

旧道に入り、佐川の町に入る。


漸く駅を見つける。

麦を探しに行く必要があるが、まあ、スーパーがあるみたいだし。

それより、まだ少しだけ時間があるので散策するかと佐川の町へ。酒の町。


短い時間だったが満喫する。

これ何で撮ったんか分からんかったがよくよく見ると「ミルク何とかうどん」とある。旅先でのアンテナは日常とは違うところで反応する。


線路の向こうのスーパーで麦を調達して、駅横のバス乗り場で待つ。樽は欲しかったが買っていない流石に。

黒岩観光さんのバスでスタート地点へ。有り難し。

JRバスの乗り継ぎは、休日ダイヤだとあまり良くない。ただキップの関係で仕方がないというのはある。40分ぐらいだったか、この辺りで惚けていた。テレビの路線バスの旅でも見た待合所も良かったが、橋の上もいい感じだった。尤もこの辺り酒屋は見あたらなかったから、佐川で多めに買っといてセーフだった。

ここを走って半年ぐらいだろうかJRバスのダイヤ変更と路線短縮が発表されたのは。黒岩観光の方はどうだか知らないのだが、いずれにしても久万の町から柳谷の入り口まではもうバスはなくなってしまって。今、佐川まで走ろうとすれば、もっと大仕事になる。日帰りできるかどうか怪しいものである。

別に予想していたわけでも何でもないが、貴重な佐川行きとなった。


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