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Einar Steen-Nokleberg / Edvard Hagerup Grieg - Peer Gynt Suite

【フラッシュモブ オーケストラ】 Orchestra Flashmob 電車の中で突然・・・

今日このフラッシュモブを見て赤ちゃんの可愛いお顔と美しい音楽に癒されました。

そこでペール・ギュントのオーケストラ版を聴こうかなー、と思いつつ、でもピアノを堪能したいって思ってノックレベルグのCDを取り出しました。


Edvard Hagerup Grieg - Peer Gynt Suite No. 1, Op. 46

美しい。。。。

Edvard Hagerup Grieg - Peer Gynt Suite No. 2, Op. 55





グリーグの『ペール・ギュント』のレコードやCDは数えきれないほどあると思いますが、私が好きなのはナクソスから出ているアイナル・ステーン=ノックレベルグのシリーズ
ペール・ギュントの第1、第2組曲と、『十字軍戦士シグル』、『ベルグリオット』、『オラグ・トリュグヴァソン』も入ってて、グリーグの劇付随音楽系をちょっとまとめて聴くにもいいCDだと思います。



ナクソスも今じゃ超メジャーレーベルって感じですが、最初にあれがレコード屋さんの片隅に現れた時は、、たぶん全然気づいてなかったと思います。

ナクソスのコーナーの存在に気づいたのはたぶん90年代に入ってからで『東側(←全然違う)のよくわからんレーベルでとにかくマニアックで安くて助かる』というまったくの勘違いをしていたんですけども・苦笑
なんちゅーか、ペレストロイカの混乱で豊富な人材が流出して、「へーーーー!こんな人やあんな人がいたのかーーーーーーー!」ってなのがいろいろあった時期。
そのころ、アナトール・ウゴルスキーを知って、彼を初めてメディアで見たのはドイツかどっかユーロ圏の映像をNHKのBS?と思うんだけども、、、そんなんを見て、
「こんな貧相なルンペンみたいだけどすごいおじさんだから、絶対にナクソスから出てるはず!」という変な勘違いをして(ご存じのとおり、ウゴルスキはドイッチェ・グラモフォンと専属契約。)、
ほんでナクソスの棚をいろいろ漁ってて、見つけたのがノックレベルグのグリーグの録音でした。

それまでノルウェーの有名なピアニストであるアイナル・ステーン=ノックレベルグについては「ノッケベルク」と間違って記憶してて、彼のレコードを聴いたこともなかったのですが、
ピアノ編曲版とか書いてあるのに、なぜかコーラスやらナレーションも一緒に収録してあるのに惹かれて購入。

ノックレベルグのピアノだけが聴きたいんだよ、という人もいるかもしれませんが、でもこれは、両者の共演がとても素敵なので、おすすめです。


歌とか劇、若しくはバレエなり、、そういうものがもともとくっついていたもので、時間が経つうちに、抜粋部分だけとか音楽だけが残ってるのとか多いですれども、
可能ならもともとあった形に接すると、曲の本質を知ることができるのかな、って感じさせてくれる1枚です。

勿論このCDは、原曲の劇付随音楽『ペール・ギュント』そのままではなくて、ピアノ編曲バージョンに歌や台詞が加わったものだし、私がコーラスや台詞を全部理解できてるわけではありませんが、
『ペール・ギュント』の素晴らしさを改めて実感できます。


私にとって『ペール・ギュント』はこのCDを聴くまではあくまでも、「グリーグの作った美しい音楽」を堪能できる『管弦楽曲』若しくは『ピアノ独奏曲』でしかありませんでした。
お話自体、、、「そんな自分勝手な、、、」って主人公に惹かれなかったし。
(しかしながら、まあ、世の中の物語の大半は「自分勝手な主人公」によってストーリーが牽引されていくのですがね)



でもこのCDを聴いたとき、「ああ私がこの歌っている言語をちゃんと理解できればなあ」とか「『ペール・ギュント』をきちんと読んでおけばなあ」ってちょっと悔しくなるくらい、『ペール・ギュント』そのものに引き寄せられちゃいました。(で、ヤルヴィ指揮の全曲盤を初めて聴きました)
それとは別に、すごい落語とか吹き替え・声優さんの名演をきいたときのような感覚にも近い。
落語はお芝居に限りなく近いけれども芝居じゃない、けどあの『演じている』すごさ。。。。。ああいうのをちょっと思い出しました。


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