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2014年12月21日 川副バレエ学苑 100回記念公演

2014年12月21日(日) 福岡サンパレスホール 15:30開演
川副バレエ学苑 100回記念公演
第1部 オープニング
・ライモンダ3幕より グラン・パ
・胡蝶
・バラの娘達の行進

第2部 「くるみ割り人形」全幕



昨年福岡を訪れた時は、「この冬一番の冷え込み」とやらで、雪がチラつき、ものすごく寒かったのですが、今年は静岡を立つ前の日までの、ものすごい寒さが少し和らいだ感じでした。
それでも静岡よりは寒かったですけどね・苦笑

関東方面のバレエ仲間さんたちと博多駅で合流し、お昼を食べてからいざサンパレスへ!

今回は去年と違って、タクシーに素直に乗りました。雨も降ってたしね。


開演前にプレゼントを預けに行ったのですが、「シェスタコワさんに」と言ってもメモを書いても、係りの人がちょっとポカーンとした感じで・苦笑
この手のお教室の発表会や公演は、プレゼント受付も大変だと察しますが、一応ゲストなんだから、、、、そこ、ポカーンとされるとはるばる来た身としては傷つきます(涙)
まあでも、生徒さんへのお届け物でごった返してるんだから、仕方ないのかな。

開演前にバレエ仲間さんといろいろ盛り上がったり盛り下がったりでしたが、無事に福岡まで来ることができて良かったです。


『ライモンダ』より、グラン・パ
ライモンダ:オクサナ・シェスタコワ
ジャン・ド・ブリエンヌ:パーヴェル・ヴィノグラードフ

女性ソリスト:宮谷公子  岡部有紀  小西至都子  野尻順子
男性ソリスト:アオ・チャン  河原昌彦  長瀬直義  柄本武尊

結婚式のアントレ~グラン・パ~ジャンのソロ~ライモンダのソロ~コーダ という流れ。

去年はですねー、私と友人1さんは「スーシャとジーマばっかり見ていた。そうじゃないときはマシモ・アクリ祭りだった。」という体たらくで、終わってから「ぎゃー!長瀬くんやら柄本くんやら??????」状態だったし、今回ご一緒した友人2さんに「で、バレエ団はどうなの?」と訊かれても全く答えられなくて、すいません。。。。。
ほんとうに、スーシャとジーマとマシモさんが良かったんですよ!!!!!!周り見る余裕なかったんですよ!!!!!

(私の川副バレエの予備知識は『下村由里恵嬢が、小林紀子バレエシアターへ行く前に通ってたところ』『サラファーノフがゲストで呼ばれたことがある』くらい)

だけども、今年は最初から他のゲストの名前も知ってましたよ、誰が出るか。(そんなえばるようなことじゃないけどさ)

しかしながら、東バや谷さん関連の日本をフィールドに活躍している方はさておき、じゃあパーヴェルって誰よ、という話になって、バレエ仲間さんに説明するときに、、、、すごく困った。
(絶対、2人とも、見たことあるはずなんだけどもね)
ピエロとかー、ピエロとかー、ピエロとかー、、、、ワルツとかさ、、、、、
パーヴェルがマールイのいろんなレパートリーの中で、どこらへんで踊っているかちゃんと説明できない。。。。
何故なら、眠りや白鳥のワルツの場面とかはワタクシ、パーヴェルではないごひいきさんを目でおっかけているので、パーヴェルがどの位置で踊っているのか、なに子ちゃんと一緒に踊っているのか、全く覚えていないのでした。。。。。
それにピエロの時は、、、2人ともきっと、ドミトリエンコちゃんのコロンビーナばっかり見てるんじゃないのかな。


そんなわけで、開演前に、「パーヴェルのジャンはどうなんだろうね」と想像しようとしても、全くもってイメージが浮かばない。
そのうち「やっぱりボリショイ式の長いマントじゃないと許せない。でもペテルブルクは短いお飾りのようなマントだろう」とか、「マント持ってないでしょー」とか(←超失礼)。
肩というか胸?にのっけているようなあのやや中途半端な体勢の鬼リフトは大丈夫なのか、、、、
でも長瀬くんとスーシャじゃ身長が合わないし!!!!!いや、長瀬くんじゃないってば!!!!!とか、
くそー、なんでここにジーマはいないんだよー、とワーワー勝手なことをほざいてました。


そして始まった、ライモンダ!

深い青のチュチュのスーシャ!キャー!!!!!!スーシャだ~~~~~~!!!!!

ん???横にいるのは、たぶん私、パーヴェルの白タイツ&ノーブルっぽい恰好は初めて見たと思うのですが、、、、、、
ええええと、マントが無いのは、置いといて。
白タイツに群青色のビロード地のトップスは、どっかの王子とかトロワっぽいっていう感じで、まあ、結婚式の場面としたら、いいんだろうけども、、、、、


その髭はいったい全体?????

うーむ。『戦地から戻りました、姫!』設定なのか。それならもっと、鎧チックな衣装のほうが、、、ブツブツ。

日頃髭クマ大好きと言ってはおりますが、なんとも中途半端な髭だったのもいけないのかも。うっすら無精ひげ、よりはちゃんと生えてるよ髭なんだけどもねぇ。うううううむ。


肝心の踊りなのですが、2人のコラボレーションが「愛」や「お互いへの尊敬」に満ちた感じにはとても見えなくて、残念ながら「1人で踊っている」感じでした。
別に、ワトソンの尾羽打ち枯らした、傷病兵のようなジャンみたいな「悲壮」感はないし、ルダコさんのようにバッテバテ、いつ倒れてもおかしくない、って風ではなくて、ちゃんと鬼リフトもきちっとやってましたけども。。。。

でも、バレエって、そういうことじゃないじゃんね。。。

ああジーマ。。。っていうか、ジーマが駄目なら、シヴァコフ連れて来てくれれば良かったじゃんよーーーーー、って、完全なる八つ当たり状態。

ものすごい喪失感でいっぱいになって、落ち込んで何が何だかわからないうちに、、終わってしまった。


『胡蝶』
山下皐月   服巻日向子

山川円松の「ナーガの踊り」という曲に振り付けた創作バレエで和もの。
袴と蝶の羽を模した袂の衣装で、トゥシューズの女性二人による踊りでした。


バラの娘達の行進
30名の女性と男性ソリストによる作品。
わたしはてっきり、
Marchuk & Zapasnikova in Gayane - 2010 Vaganova graduation performance [watch in HD]

これかと思ってて。

だって、バレエでバラの娘達の行進といったら、『ガイーヌ』でしょー!

振付は違っても、曲はこれだと思ってたら、「ずーっとテンション高いハチャトゥリアン」ではなくって、普通にロシア民謡をいろいろ使ったバレエでした。
コサックダンス風あり、リボンダンスあり、、、

踊った方々は、バレエ教室のOB、OGさんのようでして、たぶん社会人やママさんたちだと思うのですが(男の子はすごく若く見えたけど、はてさていったい?)、愛と人間味にあふれた素敵な踊りでした!
みんな嬉しそうに踊っているところ、、、、なによりも「心」が感じられて、ちょっと下がり気味だったテンションがアップしました。ありがとう~。


後ろの子供が椅子を蹴飛ばしてくるのに閉口してたってのもあって、ややぐったりしながら、第一部終了。。。。。。




第二部 『くるみ割り人形』全幕
1、2幕通して一人のプリマがマーシャとして「クララ」も「金平糖」も踊るワイノーネン版に準拠したものではなく、今回の上演はクララと金平糖が別々のダンサーによって踊られるもののようで、さらに、金平糖のお相手をするダンサーはくるみ割り人形の王子とは別の人、というパターン。

というわけで、スーシャは2幕の最後の最後に出てくるのかー。まあゲストだしな。。。。。さみしいなあ。。。。
って思ったのですが、キャスト表を見ると
金平糖の女王:スーシャ  金平糖の王様:パーヴェル となっており、

こ、これは、、、バーミンガムロイヤルみたいに、クララ役のダンサーが魔法をかけられて金平糖になる(金平糖役のダンサーと入れ替わる)ってパターンじゃなくて、
ロイヤルとかニューヨークシティーバレエとかによくある、クララとくるみ割りの王子がお菓子の国に行ったら、金平糖カップルに迎えられる、って―パターン?

ってことは、スーシャは第2幕の最初にはちょろっと出てくれるんだよね。最後だけじゃないんだね。ああよかった。。。。


第1幕第1場
シュタルバウム氏  川原昌彦

シュタルバウム夫人  宮谷公子

クララ  吉武美玲

フリッツ 笹月柚紀

ドロッセルマイヤー  柄本武尊

ハーレキン 森純菜

コロビーヌ  頼岡えみり

ムーア人  服巻日向子  宮本祐宜

招待客:
岡部有紀  真鍋明香里  テーマ・L・中村  福田章子  松岡綾  木道萌
アオ・チャン  楽満信幸  たいらゆう  古賀正紀  井口誠司  林田嘉貴

招待客(娘たち)  小西至都子  野尻順子

招待客(女の子 男の子)
穴谷花鈴  川野知夏  岩瀬安奈  阿部華子  太田侑良  古賀まい 
深見莉紗子  永淵沙也花  山下皐月  大尾琉乃  水嶋桃  阿部舞優

ピアニスト  比嘉萌

召使  頼岡ひかり  岡部華子

人形劇  金輪瞳子  勝島夕介  濱武康晴

ぐったりしていたのですが、あの小序曲を聴いているうちに心がじわ~んとしてきました。
そして、シュタルバウム家のクリスマスパーティーの場面。。。
フリッツ役の子が可愛いというか、綺麗~。
クララの弟というより、優しいお兄ちゃんに見えなくもない。友達の手前、クララに意地悪というかちょっかい出したりしてるけど、ほんとは仲良しなんだろうな、という雰囲気で。

くるみ割り人形の世界、こと、このクリスマスパーティーの場面って、、、、限りなくニセモノ嘘ものに近いというか、、、虚構の世界じゃないですか。
白鳥とか妖精とかのバレエは「まるっきりのウソ」「別世界」っていう設定で、かえって「ウソモノ」という意識を経ないで、その設定に入っていけるんだけども、、、

このクリスマスパーティーの場面て、ややクラシックというか近世、、、、ほんの100ねん近く前というか、50年前でも通じるような、人間の世界に近い分、
「これはウソモノ、ツクリモノ」感があるんですよ。あの暖炉とか、お洋服の感じとかが。

そのウソモノちっくな感じを微塵も抱かせず、舞台にのってる人が、その世界を心をこめて表現している感じ、、、、登場人物を生きている感じ、、、、ツリーやおもちゃにワクワクしている感じ、、、
ドロセッルマイヤーの余興にドキドキしているところ、、、、

やっている人たちがほんの少しでも白けてたり、照れてたり、、、、舞台を愛していなかったら、たちどころに「ウソモノくささ」がこっちに伝わってきちゃうと思う。

踊りとマイムだけで、この場面を演じているみなさんがとても素敵で、惹きこまれました。。。。

後ろの親子連れが多少マナーが悪くても、そんなのもうどーでもいいや、って思えたもん。(ほんと、うるさかったんだけどもね、、我ながら、都合のいい耳だわ・苦笑)


だって、なにが嘘くさいって、シュタルバウム氏の髭!これがもう、ドリフの髭ダンス、、じゃないか、元大洋のカルロス・ポンセかよ、って感じの、とってつけたような髭で、罰ゲームですかってくらい、似合ってないんだけどね、それがさ、許せちゃうんだよ。舞台の魔法だよ。
(まあ、マールイのダンサーに「あなたたちのチャルダッシュとかのときの、付け髭を選ぶ優先順位は?ダンサーの年功序列?美術さん任せ?」って質問を、仲介したことがありますが、
あそこみたいに付け髭天国、レベルの高いのは、市井のバレエ教室では難しいと思います。。。。)


やっぱり、くるみ割り人形って素敵なバレエだな、って思いました。
音楽しか聴いたことない人は、絶対にバレエも見たほうがいいと思う!



って、まだ第1幕第1場までしか書けてませんが、、、次回に続きます。

ネズミキング~長瀬王子~金平糖カップル登場まで、あと何巻????てな長編にはなりません。


あ、マールイファンさんへ業務連絡。
ネズミキングのミーシャさん、めでたく来日いたします。良かった良かった~。
ネズミキングやらビルバントやらロットバルトやらベンゲルスキーやらです。
もひとりのミーシャさんは来るのかなあ。誰か知りませんか?



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