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恩田陸 消滅

最近は自分が読む用の本はもっぱら図書館です。

全く購入しないわけではなくて、人様にプレゼントする本はちゃんと購入します。

とにかく、、、根太を曲げかねない蔵書量なので、これ以上は買えないのですが。家が壊れちゃうもん。

そうすっとですねー、新刊は、なかなか読めないんですよ。

同じような考え方の人は大勢いらっしゃるので、リクエストはそらーもう、「100人以上超え」ってのざらです。
あとは、上下いっぺんに予約して、先に下がきちゃった日にゃー、、、、ガックシ、です。

ま、いいんです。
読んでない本たくさんあるから、いくらでも借りる本たくさんあるので、いつかはその予約本も回ってくるでしょうし。


そんな中、予約もせず、「おお!新しい本じゃ!」(私の中で比較的新しい、ということです・笑)というものが。

恩田陸著 「消滅」   幕張に行く前に読みました。


消滅 - VANISHING POINT
クリエーター情報なし
中央公論新社


入国審査で別室に呼ばれる人々。彼らの共通点は何????この中にテロリストがいる?????





設定も会話もキャラも面白かったです。

オチというか、事件が収束に向かう部分がちょっとバタバタというか、あっけないというか、そこらへんは「もっとどかーんと大きなもの」を期待していたんだけどもな。

テロ、、、、彼の作りあげようとしている「ボーダレス社会」というのは、ものすごく素晴らしいし可能性が無限大。その実とても怖い脅威だから、結果的にどかーんと大きなものなんだけどもね。
その静かな脅威というか、世界が徐々に変わってしまうのだろうという、ワクワクと恐れ、というのは想像できるんだけども、そこを文章でぐわっと書いてほしかったかも。



わたし自身、個人的な気持ちでは、自由にみんなが意思疎通できるのって、便利だと思うのですけれども、それでもね、「言葉の壁」「言語の違い」というのはあってもいいと思います。
中学か高校の頃だったかな?ロボットコンテストか何かで、マサチューセッツ工科大の生徒も参加していて、大会の模様をNHKで観たんだけども。
その時に学生さんたちが「言葉の壁はあってもいい、そのほうが、相手を一生懸命理解しようとするから」というようなことを言っていたのが忘れられません。

言語、文化、習慣、価値観の違いがあって、相手のことを理解したいと思って、いろいろ模索するのって、大事なことですもんね。


まあ、小説の中で描かれている、あの便利なツール、それをきちんと利用できるも、そのせいでアホになってしまうのも、ドツボにはまるも、使うその人次第、それだけのこと。
道具に悪いも何もないんですよね。ようは、使う人間がどう使うか。



もしかしたら同じ世界観で続きがあるのかな?


って、恩田作品ってそんなんばっかやん!笑




個人的には、登場人物の中で、背の高い彼も、担々麺に拘る彼も、飛行機フェチの彼も、今後仲良くつるんでほしい。
日本に帰ってきたら必ず品川のコーヒーショップで待ち合わせして、ほんで、担々麺食べに行ってほしい!
なんか、アタシの中では背の高い彼は、ロマくんで、飛行機フェチのニュートラルなデザイナーの男の子は「シスターシティ」を連発していた男の子、、、って「Youは何しに日本へ?」でちらっと見た子にかぶる。



キャサリンも別の物語で出てきてほしい。キャサリン、すごいよなあ。
なんちゅーか、あれ、菅浩江のロボッツ、AIの悲哀シリーズとかとクロスするし、キャサリンの活躍はAIの希望に感じたり。

こわもてのおじさんも、別の物語で主役張ってほしい。彼主役で冤罪ものとか、内部告発ものとか、書いてくれないかしら!



そしてNPOだかNGOの女医さんも好きです。彼女と神原恵弥が出会っても面白いかも。
(ちなみに私の中ではめぐみはジョニー・ウィアーがキャスティングされております。)


恩田さんの作品は、その設定とか大好きなんだけども、物語の「続き」や「今後」が気になるものが多すぎるんだよねえ。
そのスピンオフを観たい、とか、そうじゃない解決バージョンを読みたい、ってなっちゃうんだな。


でも、たいがいの作品は好きですよ。


例えば私が読む作家さん、その作家のすべての作品が好き、という場合もあれば、「これは読みたくないわ」って途中で投げ出したくなるものもある。

そんな中で、恩田さんのは、「このオチはなあ。。。。」って思うことがあっても、嫌いにはなれない。


イヤ~な、後味が悪くなるような作品でも、読めてしまう作家(イヤミスといったら湊かなえ、みたいな・笑)もいるんだけども、
例えばそうですねえ、、、ランチのアッコちゃんシリーズの柚木さんなんかは、イヤな後味ものもわりとあるんだけども、最後まで読めるものもあれば、これはアカン、というのもあって、「ナイルパーチの女子会」は好きになれなかったなあ。
あ、ちなみに、「幹事のアッコちゃん」、予約していますが、さて、いつ来るでしょう?107番目、とか言われた気がする。

後味悪いと言えば、新井の素ちゃんもわりとイヤなこと書いてくれるけど、でも読んじゃうんだよね。
読んでるときは病みそうになるくらい、ほんとに「嫌やわー、こんなん」って思ったり「アタシなんて、存在してスイマセンー」てなるんだけど、読んでしまう。
そういうのは、佐々木丸美の本を読んでいるような感覚。
自虐的っていうかさ、もうさ、地球にとって、人間なんて、いるだけで罪だよなあ、レベルの「スイマセン、生きてて。。。」ってまで行く、後味の悪さなんだけども、読めてしまうのは、まあ、好きなんでしょう。

難しすぎたり、気色悪くて、ついて行けなくても、投げ出したくないのはジーン・ウルフですかね。
ほんっとーに、難しすぎて、読破できないのは、「大唐西域記」と「知恵の七柱」です。せめて学生時代に半分は読んでおくべきだった。でもまあ、一生かけて読むしかないだろうなあ。しくしく。。。



さて、本日は静岡市立中央図書館へ、予約本(大倉崇裕作品)をとりに行きがてら、また数冊借りてきました。
行く前に4冊残っていて、「今日借りられるのは予約本含めて4冊かー」(8冊まで借りられます)って出かけたんだけども。
不思議なことに、8冊まるっと借りられる状態の時はその8冊を埋めるのが難しくてね、これという決めてがないんですよ。
でも、あと5冊とか、4冊って制限があるときって、「ぎゃひー、あれもこれも、借りたい」ってなる!

今日は泣く泣く、数冊戻してきました。まあ、新刊レベルじゃないから、きっとすぐにまた巡り合えるでしょう。

つくづく、人生はしたいけどできない、できるけどしたくない、、、じゃないけど、すべてが万事オッケーじゃないから面白いんですよねー。


もうすぐ、図書館が蔵書整理で2週間くらい閉まってしまうから、せっせと読んで、ちまちま借りないと・笑

でも、このところ、いい感じに整理されてきていて、例えば同じ作家さんの本が隣の書棚に越境してまたがっている、という状態が改善されてきていました。
何冊もある作家さんの本が、何段にもなるのは仕方ないけど、棚がまたがるのはちょっとね。最下段から次の書棚の最上段とかって、けっこう気持ち悪いんですよねー。



それから、まるっと、段が移動している作家さんもいました。
そうすると、けっこうみんな移動していて、これまで目に入らなかった本がぽーんと目に飛び込んでくるから不思議です。

こういうのもなんか嬉しいです。


そして、今は正社員になって、組合も頑張ってくれて、年間休日とかわりと補償されている。
母が家事をやってくれる。

そのおかげで、本を読む時間がもてるのって、なんて幸せなんでしょう。感謝感謝。

もちろん、家事をすべて担当していたときだって、その中で出会った本はたくさんありますし、時間をやりくりして読むっていうのもいいものでした。
でもやはり、読書量は落ちてましたねー。そのときはラジオにかなり救われていたかな。
その時々で、いろいろ楽しめるものってあるもんだなあ。

きっとこういう状態も、あと何年続けられるかわかんないから、読めるときにたくさん読んでおかないと!

さあさあ、、恩田さんも、気になるシリーズの続きを、、書いて下されーーーー!!!!
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サールナートホールから 宝泰寺でジャカランダが見ごろです!

サールナートホールのブログフェイスブックで、毎年この時期見ごろのジャカランダの開花情報が出ています。
ちょうど今、見ごろだそうですよ~。

静岡駅近くの松坂屋の横、宝泰寺です。中庭も自由解放されていますので、ぜひこの時期をお見逃しなく!
今年で樹齢41年だそうです。


なかなか私、宝泰寺に入るチャンスはないのですが(弟はしょっちゅう、お花をいれに行っているけども、、いいよなあ、羨ましい。)ジャカランダの時は入りやすいです。
なんつーか、厳格ってイメージ過ぎて、、、、
だもんでなんか、写真も撮りにくい。
毎回、カメラを出すのがはばかれるっていうか。。。。
ま、付属であるサールナートホールはよく行きますが・笑


静岡に来て良かったなー、と思うのは「ジャカランダ」と「なんじゃもんじゃ」を徒歩、あるいは自転車圏内で、「無料で」見られるってことですねー。感謝感謝。



ジャカランダのことを初めて知ったのは、16歳の時。
イエスの「ビッグ・ジェネレーター」収録のとんでも名曲「I'm Running」の歌詞で知りました。

Yes - I'm Running (remix)


Big Generator
クリエーター情報なし
Atco


それから大好きなトレヴァーのソロアルバムのタイトルもジャカランダでしたねぇ。

Jacaranda
クリエーター情報なし
Varese Fontana



南アもジャカランダが咲くころに行ってみたいです。いろいろ珍しいお花がたくさんある国ですし。
でも南アもいいけど、その前にやっぱ、ロシアも行きたいしー、サールナートも行きたいしー、子供の頃の夢だったシルクロードも行きたいしー。。。
はうあー。

Julius Katchen: Gershwin, 'Rhapsody in Blue'

あと私、なぜか子供の頃、ラプソディー・イン・ブルーを聴くと、ブルーじゃなくて、「紫」を連想していました。
なんでだろう。

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