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マネーモンスター


今日は金曜日でレディースデイだから、64を前後編頑張って観ようと思っていたのですが、、、
体調があまりよくないので、一本だけにしようと思い、それならばと、気になっていた映画「マネーモンスター」を見てきました。


面白かったです!

ジョディがこういうエンタテインメント映画を撮るのは意外だなあと思いましたが(ずっとヒューマンドラマばっか撮るのかな、って思ってた)、

上手いなあー。
上手いというか、すごく演出がスマート。

そしてジョージ・クルーニーも(ヘンテコダンス含め)、ジュリア・ロバーツも上手かった。


S字カーブというか、ヘアピンカーブの連続的な演出とスピード感、スリリングな展開、そして映画時間が99分!
削りすぎても長すぎて駄目、ちょうどいい尺でした。


それから予告の中で気になったのが、インディペンデンスデイの続編。ジェフやプルマンが続投なのはちょっと嬉しいんだけどもー。それよりもー、アタシの大好きなウィリアム・フィシュナーがいたような気がする!(また嫌な役なんだろうか。。。)

以下ややネタバレ






私は金融関係についてはあまりよくわからないし、何しろ子供の頃、1ドル○○円というのは、国連とかそういうところで会議で決めていると思ってたくらいだから・笑
それでもけっこう早い段階で「あいつとあいつが怪しい」というのはわかる作りになっています。
ここらへんは、そういうふうに見せているんだろうけども、でも倒叙的(コロンボみたいに観客に先に犯行現場を見せておく)とまではいかない。
あくまでも「たぶんあいつのせい、早く気づいて、テレビ局のみなさん!!!!」という心境にさせていく。


まあでも一番怖いなと思うのはやっぱり、インターネット社会なんだなあと。
本来、ネット社会って、、、人の善意をあてにした、それが前提じゃないと成り立たないはずですが、

悪いことする人がいるんだよねぇ。

ちょうど今日はイギリスがEU離脱がどうのこうので、これまた株価が変動するんじゃーないかだの、今が買い時ですよだの、NISAだよと、PCにちかちか広告やメールが出まくりですしね。


誰かが得をすれば、誰かが損をする、それは頭でわかっていてもお金を転がしたがる人がいる。


ジュリアが良かったです。最近の彼女の映画の中では一番好き。こういうタイトでタフなプロデューサー役には適任でしょう。
ジョージ・クルーニーがお調子者のヘタレキャラから、後半ヒーローになっていくところもいいですね。
ジャック・オコンネルのただブチ切れただけの若者じゃなくて、どこにでもいそうな、中の下(限りなく下に近い、今現在のじわじわ広がる貧困層代表)の若者の雰囲気もなかなか良かった。
ジョージとジュリアの役どころは、それなりに外からたくさん情報を得ているけれど、ジャックの役は、彼ひとりきり。味方はいない(途中からジョージが協力してくれるけど、それでも孤独)。奥さんもまさかの罵詈雑言だし。。。
そこらへんのちょっとだけ大人、ちょっとだけ得している、ちょっとだけキャリアが上、の人から見たら、ほんとに若くて子供で弱者な部分を、ジャックの演技やピンク色のほっぺたがいい感じで出していました。

まあこれが、もう少しくたびれた世代が犯人役だったり、ちょっと斜め上なぬらりとした感じを出せる役者(中年まっさかりだったときの三浦友和とか鶴見辰吾、っぽい人)にやらせると、別のストーリーになっただろうし、社会派っぽい作りになったと思う。

でもそれって、この脚本じゃ無理な気がしますね。

いい意味でも悪い意味でも、今の時代の軽薄さをリアルタイムで描いた作品。
野次馬とか動画サイトとかオタクハッカーくんたちとかね。






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