goo

2013年1月8日 キエフ・バレエ「眠りの森の美女」感想 1


「眠りの森の美女」プロローグ付全三幕
タラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立キエフ・バレエ
作曲:ピョートル・I・チャイコフスキー
元振付:マリウス・プティパ
台本:マリウウス・プティパ イワン・フセヴォロジスキー

1990年版
再振付・演出:ヴィクトル・リトヴィノフ
音楽監督:ヴォロディーミル・コジュハル
舞台美術:ユーリー・ビロネンコ

舞台美術・衣装改訂:マリヤ・レヴィーツカ(1998年)

去年の暮れ、フィリピエワ&シドルスキー主演の「くるみ割り人形」を観た後、バレエ仲間さんたちとお茶した際にちょっと笑ったのが、パンフレット後ろのほう、キエフバレエの歴史のくだりに出てくる、リトヴィノフちょっとの若いころの写真、、、、ヤフニュークに似てるんですよね~。
リトヴィノフのプロダクションにはいろいろお世話になっていますが、(なんせ仕事量が彼は多いから!)写真はけっこう年配のころのばかり見ていたので、なんか新鮮でした。
とはいっても、ぴちぴちに若いころの写真じゃないですけどね。
ヤフニュークがもうちっと年とったらこんな感じになりそう。

キエフの眠りはもう何年観ていないんだか、すでに記憶の彼方です。
キエフ本体をちゃんと観るのも、暮れの「くるみ割り人形」が久々でしたし。
その前はシェヘラザードだったり、夏のツアーでしたもんね。
コルプが客演した年以来なんじゃーないかなあ、きちんと全幕で、キエフクラシックとの合同メンバーじゃない彼らを観るのは。

で、そのころとはもうメンバーもかなり入れ替わっているし、
知ってるダンサーは引退やら移籍やら、
そもそも来てなかったり(マツァークとかイシュクとか)

ですので、もうほぼ「お初」な感じ。
新年にふさわしく、明るく華やいだ雰囲気でとても楽しいバレエ観賞のひと時でした。
愛知芸術劇場は1階はあまり段差がないので、2階席がお勧めです。2階とはいっても、中二階というか、1階は地下みたいな感じというか、、、2階席は普通のホールの1階の真ん中から後方部分みたいな感じなので、とても観やすいのです。
広い舞台をあまねく見られるお席で良かったです。
ま、もちろん、お目当てさんの出番のときはオペグラでガン見でしたが。

フィリピエワとシドルスキーに用意したプレゼントを係りの人に預けて、残りもうひとつのプレゼントは終演後に一番素晴らしかった人に差し上げようとキープ。
(できればこれはオーロラちゃんにあげたいなー、素敵なオーロラに会いたいなー、と期待をこめて・笑)

プロローグ
デニス・モロゾフの頭のてっぺんと足の裏を両手で挟んでぎゅっと縮めたみたいな感じのオレクシィ・バクラン氏の猛烈な指揮で開演。
ええ、彼、、、式台で飛んでましたからね。。。
でも小柄だから、なんかいいんですよ、あの熱演。
まあ目の前でやられたらちょっと邪魔かもしれませんが(ダンサーより運動量多そうだし)何分小柄ですので、そこまで邪魔じゃあないのかな。段差がないときついかな。。。。

キエフの「眠り」のセットは基本的にあまり大道具小道具はなくて、背景幕。
その分衣装にお金を使ってるのか、、なぁ?
うーむ、どうなんでしょう?
宮廷の人たちの衣装なんかはものすごく豪華というか、ウクライナらしい色彩で派手なんですけども、
ソリストの衣装は素敵だったり「ちょっとテケトーすぎるんじゃないかい?」みたいなのもあったり。(ブルーバードのテケトーさといったら。。。。)
あ、ワタクシ、ウクライナの国民性といいますか、あの色彩感覚については、バレエでもスケートでも慣れていて全く平気です。
これを見ると「ウクライナだよな!」って、なんか妙に安心します・笑
(これがどうにもだめという、バレエ仲間さんもいますが)

背景幕ってのもシンプルでいいですが、オーロラの階段はもうちょっと目立ってもいい気がするなあ。実際に使えなくてもいいから、あれは大道具で階段があったほうがなあ、、、なんて思いましたが、それ以外は、舞台を広々使えていいんじゃないかなと。
(豪華なのはボリショイの新装杮落とし公演のあの眠りね、あそこまでいったらもう、ほんとにすごいですよねー)

式典長のヴィタリー・ネトルネンコを観たら、シャバリンみたいで大うけ。
小姓(男)が持ってきた招待客リストをチェックしてご満悦、オーロラの揺り篭を宮廷の人たちと取り囲んだりの一連の子芝居やマイムはわりとサクサクという感じで、どっちかというと踊っているほうが多かったかなあ。

王さまと王妃さまの登場で、先に来るお小姓さんたちは白い衣装と短い白マントのわりと小柄な男性たち。
(この中の一人がさっきリストを持ってきた人)
ロイヤルナースはなし。
リラの精はカテリーナ・カザチェンコ。
新春ガラでも観客の目をさらったといいますが、本当にすばらしいスタイルの持ち主。
背が高くて手足が長ければいいってもんではないでしょうが、
それにしても彼女は見目麗しいです。とても花がありますし、踊りも磐石。
リラは長いこと踊りこんでいる分、自家薬籠中のものというか、安心してみていられるっていうのかなー、観客に負荷をかけない踊りっていうか、とっても包容力のある母性を感じさせるリラでした。
彼女の金平糖観てみたいです。
でもクララ、、、じゃあないよなあ。

妖精のソリストではやさしさの精を踊ったシェフチェンコが素敵でした。

妖精ちゃん(リラのお付)たちは、もうちょっと叙情性があるともっといいと思います。けっこうバラバラだったような・苦笑

プロローグと1幕で一番素晴らしかったのは、リラもそうですが、なんといってもカラボスのロマン・ザヴゴロドニー。
彼はすばらしいキャラクテールですね。
カラボスは彼のみのシングルキャストのようなので、東京でもう一回観られるのはとても嬉しい。
すっかりファンになってしまいました。
彼があんまりすばらしかったので、カラボスの乗ってくる馬車がしょぼいとか、手下の衣装や飾りもしょぼいんですが、もうそんなの全然気にならなかった。
感心したのは、卑屈さを表現するためなのか、老女らしさを出すためか(もともとの振付がそうなのかもしれませんが)ずっと腰をかがめていますが、それでも背を割りと伸ばしているところもあって、それでも、
カザチェンコの長身が目立つなあ、彼はそんなに大柄じゃないのかなー、、、ってずっと感じてたんですね。
しかしカーテンコールで観たら、ちゃんと大きいんですよ、彼。
老女を演じるんだったら、当たり前かもしれませんが、小さな人が舞台で存在感を出すより、ひょっとしたら、大きな人が小さくなるほうが、難しいんじゃないかな。
素晴らしい役作りでした。


プロローグが終わって、1幕との幕間、ちゃんと編み物の踊りありました!嬉しい~。
(門番役の片方は寺田くん?かなあ?自信がない。この日は出番がないけど、劇場にはいました)
4人の王子たちは色違いではなく、おそろいの夏のツアーなんかで観ている例のあれ。
王子や王妃のとりなしで、編み物の4人組の打ち首は免除されていよいよ1幕。
花のワルツは子役(日本人)投入。
そういや、、、ワルツの中にもいた、黒髪のオールバックのなかなか濃い感じの男性ダンサー(アイスダンサーのセルゲイ・ベルビロみたいな濃さ)が、プロローグでは振りを間違えたのか、女の子とタイミングが合わなかったのか、なんかぎょっとびっくりしていたのが妙に記憶に残っています。

4人の王子は早々に帽子を脱いで人に預けちゃってました。
夏のときなんかは、帽子かぶったり脱いだりバージョンだったはずですが、変えたのか、それともこっちが本式なのか。帽子とってお辞儀するところ好きなんですけどねぇ。残念。

いよいよチェプラソワのオーロラの登場です。
そんなに大柄ではありません。
前髪をこった編みこみにしていて可愛かったですよー。
しかし彼女、可愛いというより、くっきりはっきりしたきりりとした感じの子なので、(ヴィカとヴィシを混ぜたような顔)初々しいっていうのはどうかなあ。
全体的には、1幕の16歳の場面より2幕や3幕のほうが似合っている印象です。

しかしなんだ、、、あまりにもリラのカザチェンコのスタイルが素晴らしすぎて、
なんかちょっとチェプラソワがかわいそうになってしまいました。
これでチェプラソワが可憐でもっと幼いお顔立ちだったらよかったのかもしれませんが、、、
なかなか難しいですねぇ。

ローズアダージォは4人の王子のサポートがへぼかったのか、
彼女が悪かったのか、
たまたま、ほんとに、今回だけタイミングが合わなかったのか、、、
よくわからなかったですが、最初のアティチュードの後の、4人の王子に「サポートされてのピルエットのところで、あろうことか、途中で回転を止められてしまい(!)
男性が彼女を無理やり正面向かせて、続行しましたが、
それでも笑顔を絶やさず動揺も見せずに振りをこなしていたのはさすがだなあと思いました。
でもちょっとその後の彼らのサポートは、支えても受け手も動揺していたのか、けっこう危なっかしかったです。破綻までは行ってなかったですし、ほんの些細な乱れなんですけども、大事なローズアダージォでこれじゃあなあ、って感じは否めない。
その後のオーロラのソロでは微塵の乱れもなく完璧に踊っていたので、やっぱりあれは男性に責任があったのかもしれません。というか、4人の王子と彼女とのコンビネーションがあまりよくないのかも。
このソロでもオケが音をはずしたりしていて、もうこっちは、完全にチェプラソワ応援ムード(笑)

ってか、オーロラを応援しながら観るのって、なんか違うような気がしますが。

オーロラの友人たちの中に好みの女の子発見。
ムロムツェワに似てる。

カラボス、ここでの彼の演技も素晴らしかった!!!!早く11日の東京公演を観たい~~~。
カラボスがオーロラに渡す針を隠してあるのはけっこう大きな黄色い花束。
あれなら疑いもなく受け取るよな~、という納得できる花束です。

カラボスが現れてからの4人の王子たちの役立たずっぷりはお約束。

オーロラが倒れてからの、時間が静止したような場面の演出も好き。

眠りにおちたオーロラを運ぶのは4人の王子ではなく花のワルツの男性たち。(王子たちはカラボス討伐にお出かけ)


リラの精が王国を眠りにつかせて幕。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2013年1月8日 キエフ・バレエ「眠りの森の美女」キャスト

2013年バレエ観賞トップバッターは、
ウクライナ国立タラス・シェフチェンコ記念キエフ・バレエ団の
「眠りの森の美女」です。

まずはキャストから。

2013年1月8日(火) 愛知県芸術劇場 18:30開演
観た場所;2階10列目センターブロック(とても観やすかったです・♪)

キャスト
オーロラ姫:エリザヴェータ・チェプラソワ
デジレ王子:セルゲイ・シドルスキー

リラの精:カテリーナ・カザチェンコ
カラボス:ロマン・ザヴゴロドニー

王:ドミトロ・ルキヤネッツ
王妃:リュドミラ・メーリコク
式典長:ヴィタリー・ネトルネンコ

優しさの精:アナスタシヤ・シェフチェンコ
元気の精:オリガ・モロゼンコ
鷹揚の精:テチヤナ・ソコロワ
呑気の精:オクサーナ・シーラ
勇気の精:マリーナ・ステパンチェンコ

4人の王子:
ドミトロ・チェボタル イーゴリ・ブリチョフ
イワン・ボイコ セルゲイ・クリヴォコン

ダイヤモンド:オリガ・ゴリッツァ
宝石たち:
ユリア・モスカレンコ カテリーナ・メテルキナ
マリーナ・ステパンチェンコ
フロリナ姫:エレーナ・フィリピエワ
青い鳥:イワン・ボイコ
白い猫:カテリーナ・タラソワ
長靴を履いた猫:マクシム・コフトゥン
赤頭巾ちゃん:カテリーナ・カルチェンコ
狼:イーゴリ・ブリチョフ
シンデレラ:オリガ・モロゼンコ
フォーチュン王子:セルゲイ・クリャーチン

指揮:オレクシィ・バクラン
管弦楽:ウクライナ国立歌劇場管弦楽団


2階後方のセンター席だったので、本当の意味のS席。
広い舞台もあまねく見渡せるし、オケピもほどよく見える感じで(あんまりオケが見えすぎても、気が散るから・笑)視界良好。
ええええええええ、そりゃ、観られるとわかっていたら最初っからかぶりつき席ゲットしましたが(苦笑)
前奏曲の時は指揮者のバクラン氏に目が釘付け。
すごい、飛ぶというか、舞うというか、、、あの、カラボスのテーマに合わせてすごい激しい指揮っぷり。
このままいったら、血管切れるんじゃなかろうか、と心配になりましたよ。
リラのテーマになったら、穏やかになりましたが、、、、
音楽と一体になった指揮で面白かったです。
オケはいいところもあれば悪いところもありましたが、ウクライナ管はけっこう好きですね。

この日はシドルスキーとフィリピエワ以外はぜんぜんわかんない状態でお出かけしましたが、
大収穫だったのが指揮者のバクラン氏とカラボス役とブルーバードかな。あ、リラも美しかったです。。。




コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

至福の2幕

2幕終わりました。
は~、やっぱり森の場面て美しいですね。
ここの音楽大好きなんです。
長野のサビーナ&ヤフニュークを思い出すなあ…

シドルスキーは最高にノーブルで、ほんとに今日来られて良かったです。。


式典長の人が、マクシム・シャバリン(アイスダンサーの)に雰囲気が似てるのがツボ。

カラボス役も上手いです。東京が楽しみになりました。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

本日はシドルスキー\(≧▽≦)丿

予定通りシドルスキーのデジレ王子です!
フロリナもフィリピエワで、持って来たプレゼントがむだにならなくて良かった(涙)
(キャスト変更でプレゼント持ち帰るのって、落ち込むよね…)
素敵な舞台になりますように!
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

名古屋に着きました!

今日はこれからキエフバレエの名古屋公演を観ます~。
先ほど無事に名古屋入り。

仕事を11時に終えて、東名インターからバスに乗って、、、あとは記憶にありません(笑)
気がついたら名古屋市街地を走ってた!

あわてて降りるために身支度を整えました。今回は(も?かな?)栄で下車なので、寝てたら名古屋駅まで行ってしまうところだったわ~。

今日は眠りの森の美女です。

11日も眠りの森の美女だけど、一応キャストは違うはず。。。

どうか予定通りシドルスキーが踊ってくれますように!

まあだめでも、バレエが観られたらそれで幸せですね。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

あけましておめでとうございます!С Новым Годом!



明けましておめでとうございます!
С Новым Годом!




とっくに明けてましたね、すみません、、

今年も宜しくお願いいたします。


12月31日~1月3日までの怒涛の4日間。
なんとか無事に乗り切りましたー!

反省としては、12月31日と1月1日は自分でもなかなかいい感じに動けました。
自分のやるべき仕事もばっちり、他人への指示や振り分けもばっちり!
なんかアタシって、すごいんじゃない?ははははー!なんてね。
しかしそうそう上手くはいかない。
2日は疲れが出ていて、なんだかなぁ、、、夜は朦朧としていた気がします(苦笑)
3日、昨日はワタクシ、+1人員で、黙々とみなさんのフォローのはずが、(この日は+要員が同じ売り場で3人、ほかに支店から随時ヘルプが入ってます)
体調不良で早退者が出たので、結局途中からレジにつかまってしまって、プラスもなにも、あったもんじゃないという。。。もうちょっとお役に立ちたかったわ!
もっと動き回りたかったなあ。忸怩たるものがあります。
12月31日は普段2.5倍。
1月1日~3日は普段の3~4倍の売上があります。
忙しい分、とても充実してるし、ヘルプも入ってくれるし、わたしは忙しいのは大歓迎です!

しかしー。
このあとのUターンラッシュとか、ほかの三連休とかはですね、、支店からのヘルプはないから、大変なんですよねぇ。
ははは。
明日からが怖いよー



家族はみんな楽しく親戚を訪ねたり、うちにお客が来たりで、お節も早々と無くなっていた!
我が家は毎年自分ちで作るお節と、ひろりんが貰ってくる(たぶん会社=花屋の付き合いで、社長が買ってくれるのかな)浮月楼のお節と、お重がかなりあるんですが、ほんとに綺麗さっぱりなくなってた。。
浮月の黒豆、激うまなんだよー。

昨夜何とかアタシ、お刺身にありつけましたー。
たまに食べるとやっぱり美味しいなあ。うっとり。

そういや、みんな年をとったんだな、と感じたのは、お節のお重の中で、ハムが残ってるところね。
昔はハムって、食事のたびに無くなって、毎回切って補充したものでしたがね。
もう肉肉しいのは卒業でしょうか(笑)いや、食べたけどさ。


本日のお休みは、ボケーっとしてました。
これまでメインで使ってた、auのPC用のメールサービスがもうじき終了だということなので、
いろいろなメールマガジンや、会員ID関係とかのメール変更などやってました。
この後のメールの自動転送もオッケー。

しかし。
これまでのメールの保存の設定にてこずってます。
アタシ、アウトルックとの相性悪いんじゃないかな(苦笑)
昔からどうも駄目で、だからまあ、使ってないんだけど。

アウトルックへの設定さえできれば、自動で保存可能なのが、全然お手上げ!
とりあえずもうやめー。次の休みにやる!(って、その日は、名古屋から帰ってくる日だから、、、できるかなあ。)

地道にこれまでのメールを、これからのメインに、転送すればいいんだけども、、、
かなりあるからめんどくさい。。。いっぺんにできないんだよね。。。。






コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
   次ページ »