ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

チョウインショウテキ。

2013-09-14 20:54:35 | Weblog

国道を避けて、中富良野あたりまで。丘を上って、牧草地帯やら農園が広がっているあたりを走る。

陽はだいぶ傾いてきて、もうすぐ夕焼け。

富良野っていうのは、石が多い地帯のようだ。北の国から、でも言っていた。
開墾した時に地中から出てきた石なのだろう。夥しい数の石が畑の横に積まれているという景色を、よく見かける。
時に、人が持てるとは思えないような石ころが数千個、積まれて小山のようになっている。麓郷によくある風景だ。
あれ、機械のない昔、どうやって掘り出して、どうやって積んだんだろう?
そんなことを思いながら、走ることしばし。

小さな石の小山。小山に埋れそうな4WDの軽自動車。バイクを停めて、写真に収める。この写真で、どんな言葉が生まれるだろう。
ついでに空の写真も撮っておいた。

なんてことのない風景を、なんてことなく切り取っておきたい。
超印象的な事象は、黙っていても脳が覚えていてくれるだろうから、なんてことのない、普通の風景を、いつか思い出せるように、切り取っていきたい。

まぁ、まぁ、そんな午後の1ページ。


グッドイブニング山部。

2013-09-14 20:35:00 | Weblog

寒いなぁ。寒い。山部は寒い。山部だけ寒い。山部でも、ここが寒い。
二風谷と山部。まだ寒いところにしかいない。特に寒いところにしかいない。
山の麓は、これほど寒くはないんだろうな。
まぁ、寒い寒いとは言っても、まだほんの序の口。これくらいを寒いと言ってはいけないと知りつつ寒い寒いと言っているのだけれどね。

今朝は雨だった。豪雨。こりゃあ何処へも行けないなぁ・・・と思っていたら、雨は止んだ。
どこへ行きたいというわけでもないのだけれど、どこかへ行くかなぁ・・・と思い始めると、ポツポツと雨が落ちてくる。むむむ。

そんなわけで何もせずに時は過ぎていく。
何しろ今は週末の雨待ち。雨をやり過ごすためにここに居続けている。バイクの旅は難しい。
日にちがすくない旅人は、雨でも構わず走る。日にちがたっぷりある旅人は、急ぐ意味を見出せない。だって、これといって行きたい場所があるわけではないのだから。どこへも行きたくないという意味ではない。どこへでも行きたいという意味だ。

雨ね。
ポツポツと降ったり止んだりを繰り返す雨を眺めながら、ふと気づいた。あっ、きっと雨はここにしか降っていないんだ。

サッと準備をして、パッとバイクにまたがって、ブルルンとエンジンをかけ、ブォーっと走り始める。

5分くらいかな。雨は降っていない。振り返ると・・・ほら。ほら。山部の山裾にだけ、黒い雲がかかっているじゃないか。ほら。ほら。

とりあえず、ぷらぷらと走って、帰りがけに買い物にでも行くかな。そんな感じの今日の午後。

今日はなんにもしてないなぁ・・・と僕は言う。
なんにもしないで、何をやってんだ?と君は言う。
ほら、たくさんブログを書いたじゃないか・・・と僕は言う。
そんな感じの僕の旅なのである。

コンニチハハジメマシテ。

2013-09-14 19:21:30 | Weblog

今回もね、何か買わなきゃって想ってね、店中を物色。
なかなかこれといったものがない。何しろ、裏の主役といっても、それはこちら側の話。一般的に商品化されているのは、アンパンマン、バイキンマン、ドキンちゃん、ショクパンマン、カレーパンマン、メロンパンナちゃん、あとイヌ。ロールパンナちゃんは次点って感じ。ロールパンナ商品は、ほとんどない。
お面とかは、ある。でも、お面は・・・要らないでしょ?

頑張って探して、指人形買った。あとポストカード買った。
指人形、どうするのって?
そりゃあ、指にはめて、会話をするしかないでしょ?
「こんにちは、はじめまして」とかじゃないの?

気持ち悪い、とか言ってはいけない。気持ち悪くない。

だって、ロールパンナちゃんの小さなぬいぐるみを買うか迷ったけど、これ持ってたらちょっと気持ち悪いかも・・・と想ってやめたんだから。指人形なら、全然気持ち悪くないんだよ。ほんとに。

おわり。

ソウトウキニイッテル。

2013-09-14 19:17:45 | Weblog

相当気に入ってるんだけど、これ。

バイクのタンクバッグに、ロールパンナとメロンパンナの・・・ファスナーのヘッドに付けるやつ。

一回目は何も買わなくて、二回目にロールパンナ買って、三回目にメロンパンナ買って・・・って感じ。
相当可愛いんだけど、これ。相当気に入ってるんだけど、これ。

ユレウゴクココウ。

2013-09-14 14:41:05 | Weblog

アンパンマンで引っ張るね。引っ張るよ。もう少し。

アンパンマンミュージアム。やなせさんの原画に本人の注釈を入れたモノが、ズラリと飾ってある。アンパンマンの生い立ちから、キャラクター誕生秘話などなどが、本人の言葉によって述べられている。
これ、全部読むと結構時間がかかるよ。

これを読めば、ロールパンナちゃんの秘密が、ロールパンナちゃんというキャラクターに込められたやなせたかしの想いがわかるはずだ。

うん、なるほど。なるほど。やっぱりね。そういうことだね。

「誰でも良い心と悪い心があり
二つの心は揺れ動いている
これはごく普通
ありきたりの性格」

いい者と悪者の性格をハッキリさせなければならないファンタジックな世界に、作者が織り交ぜる「現実」という「要素」が、ロールパンナちゃんだと。

でもきっと、それはこういうことでもある。

ファンタジックな世界に、唯一の「現実」として放り込まれたロールパンナちゃんの悲哀。
だって、悲しいじゃないか・・・自分だけが現実だなんて。

そして、その「現実」をやなせたかしは「孤高」として描く。これはやなせたかしの優しさなのかもしれないな。理想通りに生きられない人間という存在に対する、優しさなのかもしれない。それでも強く生きろというメッセージなのかもしれない。迷いながら、間違いながら、揺れながらも、気高く生きろというメッセージなのかもしれないな。

そんなわけで、アンパンマンをほば知らない僕が語る、アンパンマン講座は終わりだよ。
結論は、ロールパンナちゃんは裏の主役だということ。どう考えても、そうとしか思えないんだもの。やなせさんの絵画を観ているとね。

アンパンマンファンの方々から、異論反論多々あるとは思いますが、そういったものは一切受け付けませんので、ご了承ください。

最後にやなせさんの言葉を。
「作者のぼくはとても困った
ロールパンナのような
影の深いキャラクターを
なぜぼくは作ったのだろう
それはぼくにもわからない」

おわり。



アオトアカノハート。

2013-09-14 14:16:38 | Weblog

聞く所によると、ロールパンナちゃんは、いい者になったり悪者になったりするらしい。色も変わる。ハートの色が変わる。

やなせたかしの絵画を観ていて・・・。どうにも、「この子が主役なの?」と想ってしまうような筆の入れ方なのである。

一言で言うと・・・「孤高」。

みんなと一緒に描かれているのに「孤独」な感が否めない。心の中の光と闇が・・・どの絵にも垣間見える。

どうにも僕が想うに、アンパンマンが先に述べたように、ファンタジックな正義の存在。つまり、やなせたかしの理想のヒーロー。弱虫で、すぐにジャムおじさんに助けを求めたりするけれど、いざという時には命をはるぜ!というファンタジーの世界の現実的なヒーロー。

対して、ロールパンナちゃんは・・・人の現実を具現化したもの。善と悪、正義と悪を併せ持つ存在・・・つまり現実の人間。理想と現実の狭間で揺れ動く人の心の象徴。
逆転する正義・・・絶対的なモノはないというテーゼ。誰もが辿り得るパラドクス。

そんなに難しい話か?って?

いやいや、やなせさん、800以上のキャラクターをアンパンマンに登場させているのだけれど、一つ一つのキャラクターに相当の心血を注いでおられるのですよ。主要キャラクターの設定には、それぞれ深い深い想いがあるはずなのです。
ちなみに、やなせさんはカビるんるんが大のお気に入り。

もういっちょ、続く。

コイノハナシ。

2013-09-14 13:41:57 | Weblog

ロールパンナちゃんって知ってる?
知ってるの?ふーん。
ロールパンナちゃんがメロンパンナちゃんの姉さんだか妹だかって知ってる?えっ、知ってるの?ふーん。

おれ、ロールパンナちゃんが好きみたい。まぁ、片想いだけど。向こうはおれのこと好きじゃないと思うけど。あっ、でもおれのこと知ったら好きになるかもしれないなぁ。今はまだ知らないから好きじゃないんだな。よし、希望は捨てずにおこう。

とか、どーでもいいんだよ!とか、冷たいことを言ってはいけないよ。人の恋を笑うやつは犬に蹴られてアナグマの餌になってしまえ!って言うでしょ?

話変わって・・・
おれ、ロールパンナちゃんが好きでね。
なぜか分からないんだけど惹かれるのさ。
まぁ、ロールパンナちゃんの存在さえ知らずに生きてきたわけで、アンパンマンミュージアムの、やなせたかしの絵を観て「なんだこの子は?」って想ったわけ。

アンパンマンミュージアムにはね、たくさんの絵画が飾ってあるのさ。原作の絵本とも違う。アニメの絵とも違う。やなせたかしによる絵画。油彩ね。
それがとにかく素晴らしい。油彩の風景画の中にアンパンマンを始め様々なキャラクターたちが居る。その風景画が素晴らしいものだから、なんか・・・なんていうんだろう?なんか、引き込まれて見入ってしまう。シュールなのよ。実写とアニメが混在しているようなシュールさ。アニメ版と実写版があるとして、その実写版が絵画版・・・みたいな感じかなぁ。

でね、その絵画を観ていると、一人だけ特異なキャラクターがいることに気がつくんどけどね。
まぁ、それがロールパンナちゃんなんだけどね。

長くなったから、続く。にしようっと。

ギャクテンスルセイギ。

2013-09-14 12:53:35 | Weblog

アンパンマンの誕生にはね、やなせたかしの戦争時代の体験が大きく関わっているんだよ。

やなせたかしの言葉の中に、そういったものがいくつもある。

「戦争中、行軍したり泥の中を這い回ったりしても、一晩寝ればなんとかなる。ところが、飢えはどうしても我慢できない。」

「食べられないというのはものすごくきつい。飢えれば人肉だって食べようという気持ちになるんだから。」

「仕方がないんで、その辺の野草を煮て食べたりしたんです。まずいのもあるんだけど、大体が酸っぱいんです。」

「正義のための戦いなんてどこにもないのだ。正義はある日突然逆転する。正義は信じ難い。」
「逆転しない正義とは献身と愛だ。それも決して大げさなことではなく、目の前で餓死しそうな人がいるとすれば、その人に一片のパンを与えること。」

「困っている人、飢えている人に食べ物を差し出す行為は、立場が変わっても国が違っても《正しいこと》に違いありません。絶対的な正義なのです。」

そんなわけで、アンパンマンは・・・深い。という話。

正義はある日突然逆転する。正義は信じ難い。

天皇は神だと教えられ、天皇のために命をかけて戦って、戦わされて・・・ある日突然「やっぱり天皇は神じゃなかったよ」と言われた人々の気持ち。

正義を突き詰めて、アンパンマンが誕生したという、そんな話・・・なんだよなぁ。