ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

奇跡の出逢い。

2013-09-16 23:54:05 | Weblog

雨は止んで、風も収まってきて、流れる雲の隙間から時折月が顔をのぞかせる。雲の隙間に星もいくつか見えてきた。雨はもう終わりみたいだ。雲が低い。

山部の夜は今日で終わりだ。今年も来られて良かった。本当に良かった。
今の僕の暮らしの原点はここにある。薪ストーブも、寒さの中での外の暮らしも、自分で育てた野菜を食べたいという気持ちも、自然の中で生きたいと願う心も、不便さを厭いたくないという志も、空と雲と星を見ながら過ごしたいという希望も。

緩やかに緩やかに流れる時間の中で、僕は僕の人生の中で見つけた宝物のことを考える。

永遠じゃなくてもいいから、もう少しこのままで。
僕は僕のまま、もう少しこの空の下で。

グッドナイト山部。奇跡のような出逢いが、まだ続いているよ。

シンマデヒエルオンセン。

2013-09-16 23:32:37 | Weblog

もうフラヌイ温泉関連の写真がないから、山部の普通の道の写真。

で、まずはさ、熱い方に入ったよ。
いやぁ、やっぱり温泉は気持ちいいね。最高だね。あったかいね。最高だね。

ちょっと温まってな、源泉にチャレンジよ。身体も温まってるからね。チャポンと。
めっちゃ、めっちゃ、冷たいやん。ほんとに。冷水?

話によると、この源泉は31度らしいんだよね。そう書いてある。でもね、最近は27度くらいしかないらしい。

多分ね、27度って言ったら・・・水道水よりちょっと温かいくらいだと想うよ。20度切ると、井戸水くらいだね、きっと。
つまりさ、つまり・・・水だよ。

温まってから入ったはずなのにね・・・身体の芯まで冷えていくんだよね。そりゃあね、しばらく入ってれば慣れるよ、冷たさに。でも、それは、温まってきたわけじゃなく、冷たさに慣れてきただけだ・・・やっぱり、風邪を引くパターンじゃん。

まぁ、いいのさ。今回の作戦は交互作戦だからね。冷えてきたら熱い方へ。温まったら冷たい方へ。

まぁ、結果はね、風邪も引かないですみそうだからいいんだけどね。
あのね、なんとな、今回はね、源泉、アワアワしてなかったの。アワアワ温泉なのに、アワアワがくっ付かないんだよ。そんなのあり?そんなことあるの?
よくわからないんだけどさ・・・何度も見たんだけど・・・一粒もくっ付いてなかった・・・。まぁ、軽くショックを受けている最中だよね、今も。

もう行かないかって?うーん、うーん、たぶん、また行っちゃうな。だって、芯まで冷えて、「こんなの温泉じゃねぇ!」って思いながら、ちょっと笑っちゃうんだもん。
フラヌイ温泉好き好き。

アイヌノコトバダヨ。

2013-09-16 23:19:48 | Weblog

関係ないけど、いや、関係はある。富良野って、もともとはフラヌイであり、フラヌイに漢字を当てて富良野になったんだよ。
これは関係ないけど、知床はシリエトクに漢字を当てて知床になったんだよ。

フラヌイ温泉ってね。面白い温泉なんだよ。

昔テレビで九州の温泉を紹介していてね。炭酸温泉なんだけど、温いんだって。そこは足湯だったんだけどね。温いんどけど、足を入れると無数の気泡が足にくっついてきて、温かったはずなのに、すげぇ温まるってやつ。

これ、すごく憧れたわけ。

で、フラヌイ温泉は炭酸温泉なわけ。無数の気泡がくっついてくるやつ。なわけ。

去年の話。フラヌイ温泉に初めて来てね、ワクワクしながらアワアワの源泉に入ったわけ。
まず驚くよね。温いんじゃなくて冷たいのさ。かなり冷たいのよ。でもね、アワアワするのさ。すげぇアワアワだよ。身体中にアワアワが付いて、もう笑っちゃう。でも、冷たい。

テレビで言ってたからね。温いんだけど、温まるんですよって。

もう冷たいのを我慢してひたすらアワアワつけて入り続けたよね。いつ温まるんだ?いつ温まるんだ?そろそろか?まだなのか?ってね。

で、風邪引いたよね。完全に温泉のせいだったね。全然温まらなかったよね。アワアワしてるのにさ。風邪だよ、風邪。そんなのあるか?そんなのありか?ってね。旅先で風邪だよ。一番やっちゃいけないやつだよ。せっかく温泉で温まろうとしたのに。

で、今回ね。性懲りも無く、また来たよね、フラヌイ温泉。だって、アワアワが好きなんだもん。
今回はね、前回の反省を活かしてね、考えて来たよ。

源泉は冷たいんだけど、隣に加温したお湯もあるわけ。源泉にこだわらず、加温と源泉を交互に入れば風邪は引かないはず作戦!

オンセンテンゴク。

2013-09-16 23:09:45 | Weblog

連絡をしないで出かけたので、ダッチ佐藤は驚いていた。
「よくこんな雨の中を・・・」とね。

日の出オートキャンプ場は有料なだけあって、設備が整っている。屋根付きのバーベキューハウスだってある。

ダッチ佐藤と、しばし歓談。

頃合いをみて、「じゃあ、温泉入ってから帰ります」と僕。

日の出キャンプ場のすぐそばに、フラヌイ温泉がある。そこへ行くつもりでここに来たと言っても過言ではない。

しかし、日の出からカッパを着ていき、温泉でカッパを脱いで、またカッパを着て、そして帰るってのも嫌だな。二度もカッパを着なければならない。

そこで、バイクを置いて徒歩で行くことにした。ちょっと距離はあるが、廃バスに置いてあった傘を持ってきたから大丈夫。
ダッチ佐藤に別れを告げて、大雨の中、お風呂セットを肩から提げて、トコトコと歩き始める。

思ったよりも距離がある。バイクで2分のところも、歩くと15分くらいかかるものなのだな。

横殴りの雨の中トコトコ歩いて、角を曲がると、フラヌイ温泉の看板が見えてきた。

タナカノダイチャントウジョウ。

2013-09-16 22:42:48 | Weblog

上富良野のまで約30キロ。信号で止まることもなく、いや、信号なんてなく、ノンストップで駆け抜ける。
水しぶきをあげながらひた走る。いや、対向車が跳ね上げる水しぶきを浴びながらひた走る。

一直線に走ること30分。日の出オートキャンプ場にたどり着いた。

日の出オートキャンプ場。昔は日の出キャンプ場だった。

かつての富良野の話。
鳥沼キャンプ場と日の出キャンプ場という二つのキャンプ場。どちらも無料。ここにたくさんのライダーやキャンパーが集う。鳥沼派、日の出派と呼び、富良野の祭りでなどがあると、あっちとそっちから集まってきて、ワーワーとやっていたらしい。
無料キャンプ場故に、富良野という人気な場所な故に、長期で滞在するキャンパーが多くなる。

次第にキャンプ場は無法な雰囲気になっていき、テントの前にポストを立ててみたり、近所の子供を脅してみたり・・・。

結果、キャンパーの聖地と呼ばれた鳥沼キャンプ場は閉鎖。対する日の出キャンプ場は有料化。
日の出キャンプ場は有料化され残ったものの、富良野にあった二つの無料キャンプ場は両方とも閉鎖されたことになる。

かの田中大輔も往時は日の出キャンプ場に居を構え、日の出派としてブイブイいわせていたらしい。本人談。

鳥沼キャンプ場が閉鎖されたのを受けて、旅人の金丸さんという人が地主の佐藤さんと共に作ったのが、山部にある廃バスを利用した「旅人情報交換所」なのである。

そんなわけでね、田中大輔が愛した日の出キャンプ場に行ってみたかったっていうのが、雨の中を走った理由の一つでもあるってわけ。

ズババババット。

2013-09-16 21:40:12 | Weblog

酪農の仕事をしたいと言っていたダッチ佐藤の就職が決まったようなので、ダッチ佐藤が滞在している上富良野のキャンプ場へ行ってきた。

朝から昼過ぎまで悩んだ。だって・・・雨だから。
こちらも向こうも、明日には富良野を後にするわけで、今日しかチャンスは無いわけなのだけれど悩んだ。だって・・・雨だから。

うだうだとしている間に時間は過ぎて行く。
行くとするならば、遅くなればなるほど嫌なわけで、遅くなればなるほど、予報では雨がひどくなる。
だからこそ悩む。そして、時間は過ぎて行く。

濡れるの、嫌だ。嫌だ。嫌だ。

そこで決意する。・・・濡れてでも行こう。

そういえば、嫌なことに立ち向かうのも旅の醍醐味だった。と、思い出したから。

そうと決まったら準備は早い。ちゃっちゃっと片付けて、ちゃっちゃっと温泉の準備をして、ちゃっちゃっと合羽を着る。
ズババババッとアクセルを開けて、出発進行!

タイクツヲヌケダシテ。

2013-09-16 21:23:03 | Weblog

雨の中のバイクってのは、嫌なものです。視界は悪いくて怖いし、スーパーがつくほと高価な合羽でも持っていない限り、濡れます。
夜のバイクってのは、嫌なものです。ぶっ飛ばさざるを得ない道の夜なんて、ほんとに自分までぶっ飛んでしまいそうです。

雨の夜のバイクなんて・・・そりゃあもう大変なことに・・・。

その通り、夜の雨の中、帰宅です。靴下が濡れていて冷たいです。替えの靴下はあるけれど、替えのブーツは無いので、とりあえずこのままです。

雨は止んだけど、風が吹いてきた。びゅーびゅー。時折突風。
さて・・・ご飯作ろうっと。

寒い寒い。


プレゼント。

2013-09-16 13:11:34 | Weblog

ナンテコトノナイ
ケシキヲウツシテミタラ
ナンテコトノナイ
クモガウツッテイタヨ

ナンテコトノナイ
ケシキヲウツシテミタラ
ハートノカタチノ
クモガウツッテイタヨ

キミガヨロコブカオガ
メニウカンダヨ
ナンテコトノナイ
ケシキガクレタ

キミトボクヘノ
プレゼント
ハートノカタチノ
プレゼント

コワレソウナナヤ。2

2013-09-16 12:55:46 | Weblog

壊れそうな納屋のちょっと奥に、壊れそうな納屋の五倍くらいの大きさの、別の壊れそうな納屋がある。
おじさん曰く、壊したいんだけど、壊すのに300万円かかるのだそうだ。

屋根なんてクネクネと波打っていて・・・これ、冬は大丈夫なんだろうか?と心配になってしまう。この屋根に3メートルの雪が積もったら・・・。

しかし、そんな風にはならないんだな。だって、ずっとずっとここにあるんだもの。毎年毎年雪を乗っけても壊れずにあるんだもの。

でもね、北海道を走っているとよく見るんだよね。ペシャンコになっている納屋を。あれは多分、冬の雪に潰されたペシャンコさなんだろうな。

大きな納屋も見学したいなぁ。ちょー楽しそう。

コワレソウナナヤ。

2013-09-16 12:18:15 | Weblog

裏にある納屋。
これはもう、五年前からこの姿。初めて見る人は驚く。
バス側に薪が積んである。初めてみる人は薪を取り出すのを少し怖がる。

「この建物、崩れないんですか?」

最低でも五年はこの姿だから、大丈夫だとは思うんだけど・・・。ってね。

ジテンシャ。

2013-09-16 12:13:45 | Weblog

廃バスの裏側には納屋があって、色んなガラクタが・・・置いてある?捨ててある?なんだろう?なんのためなんだろう?

可愛い自転車が置いてあった。ハンドルが曲がっているよ。ハンドルの根元が曲がっているよ。
首を傾げながら、この自転車は走るのだろうか?

スキナダケトッテイイヨ。

2013-09-16 11:37:52 | Weblog

なんか・・・何かが燃えている臭いがするぞ・・・気のせいかな?
何も燃えていない。大雨だ。・・・気のせいだな。

しばらくして、ふと横を見ると、おじさんが立っていた。
管理人の佐藤さん不在のため、管理人代行のおじさんだ。

おじさんがビニールハウスに連れて行ってくれて、トマトを好きなだけ採っていいよと言った。とりあえず、持てるだけトマトを採る。中ぐらいのを五個くらい。その手の上に、ゴーヤを一個とナスを二個。もう落とすよ。それ以上載せたら落とすよ。

燃えている臭いがしたのは、おじさんが裏でゴミを燃やしているからだった。
ドラム缶を改造したもの。ドラム缶を半分に切って、上に大きな鉄釜を乗せたもの。
釜の上に溜まった雨水がグツグツと沸いている。昔はこのお釜で、豆を茹でたりなんだりしてたとか。なかなかの優れモノ、なのである。

チーズトトウキビ。

2013-09-16 10:48:30 | Weblog

昨日は、富良野の町へ買い物へ。
なんだかなぁ。なんであるのかなぁ。こんなところにチーズ工房が・・・。通り道にあるもんなぁ。チーズ工房が・・・。

そんなわけで、目の前にチーズ工房があるのに食べないってのもなんなんで、「はいはい、食べますよ」のジェラートですよ。

チーズとミルクは不動のツートップ。なんだけど・・・と。続けざまにチーズANDミルクってのもなんなんで、今回はチーズANDトウキビです。
トウキビはトウモロコシのツブツブ入りなんだよ。

嫌になっちゃうなぁ・・・美味しくて。なんであるのかなぁ・・・チーズ工房。困っちゃうよなぁ・・・チーズ工房。

ニヤリトワラッタ。

2013-09-16 09:00:35 | Weblog

前田晃・・・総合格闘技黎明期に活躍したプロレスラーのマエダアキラではない。プロレスラーの方は日明と書いてアキラ。
前田晃は、前田真三の息子。親子共に写真家。

前田真三、晃親子の写真を展示したギャラリー「拓真館」が美瑛にある。

なぜか今まで素通りしていたのだが、今回は行ってみることにした。なぜなら、ダッチ佐藤オススメのソフトクリーム屋が、拓真館の斜め前にあったから。

やはりね、当たり前のことなんだけどね、すごい人の写真ってのはすごい。時に凄まじい。

拓真館の展示方式は、二対一組。テーマに沿って、親子の写真を一枚ずつ並べて展示してある。左側に父親真三の写真。右側に息子晃の写真。そして、その下に息子晃による丁寧な解説が書かれている。

息子晃は、子供の頃から真三に連れられ、写真撮影のお供をしていた。大人になってからは助手として、父親の撮影に同行していた。つまり、父親の写真の多くを知っている息子なのである。
真三は、息子に写真の手解きをすることは一切無かったそうだ。おれの背中を見て何かを学べ、ってやつだ。

写真はいい。当たり前のことだが、いい。素晴らしい。ため息が出るほどいい。何気ない風景も、有り難い風景も、とにかくスペシャルで良い。

写真はいいのだが、この拓真館の素晴らしさは、前に述べたように、親子の写真が並べてあるところがいいのだ。そこに晃の解説が書いてあるところがいいのだ。
親子は親子であり、友人であり、写真家としては師匠と弟子であり、そしてライバルである。その二人の作品が同じテーマで並べてあるのだ。
この二人の関係が素晴らしい。父親の選んだ風景を、撮った写真を、なぞりながらも自分の視点と感性で撮る息子。そこには尊敬があり、嫉妬があり、感服があり、挑戦がある。
なんだか、とても仲が良い写真が二枚ずつ・・・なのである。

「塔のある丘」という写真がある。真三の作品だ。
真三は塔のある丘の風景を数多く撮りながら、「いつかこんな風景を撮りたい」と息子晃に話していたという。その話を聞きながら、息子晃は「親父、そんなのは絶対に無理だよ」と答えていたという。
ある日、真三は、雪の上に被る雲、雲からひょっこりと顔を出した塔の写真を撮って来る。現像が仕上がった写真を息子晃に見せながら、親父は何も言わず「ニヤリ」と笑った。
息子が絶対に無理だと言った写真を、親父が撮ってきた。という話。

そんな素敵な親子写真家のギャラリー拓真館が美瑛にある。

行って良かったなぁ。