時は人を変える。時に驚くほどにね。

待ち合わせ場所、五色沼がある裏磐梯ビジターセンター。
約束の時間より少し前に僕は着いた。
友人らしき人は見当たらない。

まだ来てないのかな？

着いた旨のメールを入れて、しばし待つ。

ちょっと遠くにバイクが停まっている。すごく黄色のどデカイ三輪バイク。一言でいうと悪趣味なカテゴリーのやつ。
それっぽいおじさんがそのバイクに向かって歩いていくのが見える。

ん？バイクで来るって言ってたよなぁ。えっ？もしかしてアレだったりして・・・。え？うそ？長い時の流れの中で、あんなんなっちゃったの！？
いや、そんなはずはない。ははは。

僕はまだそのおじさんを見ている。僕がメールを送ったタイミングで、おじさんが胸ポケットの携帯を探った。え？？まさか？まさかの？

おじさんが黄色いバイクの横で携帯の画面をチェックしている。そうなのか？そうだったのか？君なのか？

おじさんが携帯から目を離してキョロキョロと辺りをうかがったら決まりだ。キョロキョロするのか！？どうなんだ？
おじさん、携帯から目を離して顔を上げた。やっぱり・・・そうなのか？

その時、ブブブーンと、125ccのスクーターが駐車場に入って来た。

あっ、あっちだ！

そうそう、125ccのバイクって言ってたわ。
そうそう、言ってたわ。
1500ccの黄色い三輪バイクのわけないわ、

いやぁ、まぢ、ちょっと焦ったわ。

写真は、茨城、常陸太田、黄門の郷の藁で作ったネコバス。

ブログの写真の非表示の件。

写真は、夏井川の河口に打ち上げられていた誰かの靴。

なんだか、ずっと写真が表示されていなかった？

自分で自分のブログを見てみたら、一枚も表示さなくてビックリした。

誰も何も言ってくれなかったから、もしかしたらみんなは観られたのかもしれないけど。・・・。まぁ、いいけど。誰も何も言ってくれなかったけど、まぁいいけど。

ブログのアプリをアップデートして、全部投稿し直したので、写真が観られなかった人は、もう一回ずつ、全部見てね。よろしくお願いしまーす。はい。

ただいまと、僕は叫ぶ。いや、叫ばない。

写真は福島磐城市夏井川の河口。向こうに見える雨雲が、僕をびしょ濡れにした。

結局のところ、何が言いたいかってーと、結局のところ・・・嵐山が一番寒いじゃねーか！ってこと。

何度なんだ？嵐山は。

今日は一日暖かかった。

最後の休憩中小山のアウトドアショップを出る時に上着を着足した。完璧な装備である。4度の猪苗代近郊を走った時よりも少しだけ厚着だ。

途中暗くなり、茨城から埼玉へ。

日中の余韻があるせいか、寒くはない。

うちの近所である。国営森林公園。そこら辺でおかしくなる。
とにかく寒いのである。寒いというか空気が冷たいというか・・・尋常じゃない。

嵐山に着く頃には、僕はもう怒っていた。

「猪苗代より寒いじゃねーか！」

頬に感じるピリピリとした感覚は、完全にこの数日間で一番の冷たさなのである。

まいったなぁ・・・嵐山。

そんなわけで、無事に到着。

なんだかんだと、今日は朝からたくさん走った。

どこまでも旅を続けていたい気になったところで帰って来る辺りが・・・やはり僕らしい。と。

五日間、旅というよりは、小トリップ。

お付き合いいただいたみなさま、どうもありがとう。

ライブまであと一ヶ月と少し。

みんなに会えること、楽しみにしてますよ。

ははははは。おわり。

さよなら三角またきて四角。

学園市場のお兄さんが言う。
「次にこっちの方へ来るときは、ここの敷地にテントを張っていいですよ。水もあるし、トイレも使っていいし。ぜひ、ぜひ！」

あははは。ありがたいことだ。

でもきっと、本当にテントを張ったら、お兄さんではないお店の人に通報されて、パトカーが三台くらいやって来たりするんだろうなぁ。

お兄さんは、ひょんなことから農業実験学校の先生になったという。
先生になる前は野菜などの小売りの仕事を20年ばかりやっていたとか。

最近の僕は農業の話も少しは出来るので、農業話で盛り上がった。

スーパーで売っている虫食いのない綺麗な野菜を食べ続けた場合に起こり得る悲劇の話、とかね。
農家は自分の家で食べる用の野菜と、スーパーに出荷する野菜を別々に作っている話、とかね。
原因不明の病に倒れた知り合いの奥さんが、すべての食べ物をオーガニックや無添加食品に変えたら、医者も匙を投げた病気が治った話、とかね。
アレルギーやうつ病や何やら、現代病と呼ばれる病の遠因は、安全宣言のもとに使われる化学肥料と農薬なのではないかという話、とかね。

お兄さんは、僕のバイクを眺めながら、「乗りたいなぁ」とつぶやいていた。

もしかしたら、また逢えるかもしれないな。

その時、お兄さんはバイクに乗っているだろうか？

乗っていても乗っていなくても構いはしないが、乗っていたら、嬉しいなぁ。

「さよなら、また来ます！」

と告げて僕は走り出す。

バイクっていいなぁと、僕は想う。

今日だけで、たくさんの人に声をかけられた。
道の駅で、ガソリンスタンドで、ジェラート屋で、学園市場で。

人と出逢うために生きている。
旅ってきっと、そんなもんだ。
人生ってきっと、そんなもんだ。

コーヒーをもういっぱい。

お店のお兄さんがコーヒーをくれた。

バイクに興味があるみたいで、バイクの話を色々と交わした。

「バイクは楽しいですよぉ〜。たとえ事故にあって大怪我をしたとしても、バイクは楽しいですよぉ〜。怖くても、気持ち良さの方が優りますから」

と言っておいた。本心だから。

山盛りのジェラートをやっと食べ終わった。だけど、コーヒーが飲み終わらないよぉ〜。お腹がタプタプだよぉ〜。

助けてよぉ〜。

水戸拷問。

お腹がいっぱいでもう食べられないよぉ〜。

日本農業実験学校の直売所っていうマニアックなジェラート屋。

誰もいない。閉まってるかと思った。

盛り方がすごい。ズゴっとすくって、ボゴッと盛って、またズゴっとすくってボゴッと盛る。ダブル350円。

食えないって。もう食えないって。

ここ、美味しい。

美味しいけど・・・辛い。辛いよぉ〜。
拷問だよぉ〜。助けてよぉ〜。

https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/c8/acad066e17ae0652483e9abbd486a2fe.jpg

ゆかりの地巡り。

常陸太田。黄門の郷。

本日のデザート。クリームチーズジェラート。

旨い。予想外に旨い。

そういえば、冲方丁の水戸光圀を読んで以来、光圀ゆかりの地巡りをしたいと思っていたことを、今思い出した。

黄門の郷。・・・たぶん、ここは違うと想う。

ゆかりの地巡りは、次回にしようっと。

ゲリラ地魚海鮮丼。

久慈浜産ヒラメとカレイの海鮮丼。

カレイが旨い。旨い。旨い。

ゲリラ海鮮丼、旨い。旨い。旨い。

あぁ、お腹いっぱい。

さぁ、そろそろ出発しなければ。

珈琲を淹れて、飲んでから。

天気がいい。

早く走りたい。

珈琲を淹れて、飲んでからね。

おさかなセンター。

日立おさかなセンター。
味勝手丼なるものがある。ご飯を買って、小分けにされた刺身を選び買い、ご飯に乗せて食べる。オリジナルのドンブリをお作りください的なやつ。
釧路のわしょう市場の勝手丼。青森ののっけ丼。日立の味勝手丼。これご日本三大勝手丼なのか？知らんけど。

その小分けお刺身が驚くほど高い。驚いた。こんなんじゃ即座に2000円オーバーじゃないか！
100円の玉子しか載せられないじゃないか。

というわけで、魚屋さんを巡って吟味。

「ねぇ、これはどこで獲れた魚？」と聞いて回る。

冷凍物とか輸入物とか。色々ある。

僕はね、地場のモノがいい。なぜなら、地場のモノじゃなければ、どこで食べても同じだから。

そんなわけで、地場のお刺身、ゲットしました。久慈港で揚がったばかりのヒラメとカレイ。

ねぇ！ヒラメとカレイって似てない！？
とか、言わないで欲しい。
他は、さばかないといけないヤツだったから。
それはゲリラ海鮮丼昼バージョンではきついのです。

そんなわけで、ご飯が炊けた(^｡^)

市場で魚をゲットして。

日立市。なぎさ公園駐車場。

朝ご飯とお昼ご飯兼用、自炊開始します。

これぞ、旅の醍醐味。

好きな時に好きな場所で、ゴハン。

いい一日だなぁ。

気分は上々。

早起きってほど早起きではなかったが、7時半に撤収完了なので良しとする。旅人としては、まったく早くもなんともないのだが、まぁ良しとする。

今は、太平洋を眺めながら、全身に太陽を浴びている。
まぁ、上々な朝だと想う。

釣り人がたくさんいる。何が釣れるんだろうか？
何か釣れたのだろうか？

僕も釣り竿を持ってきた。
釣るか！
朝ごはんに魚を食うか！
いや、釣らない。はははは。どうせ釣れない。そして、釣りは色々と面倒だ。

珈琲を飲みながら、海を見ながら、そんなことを考えていたりして・・・。

うん、まぁ、上々な朝だと想う。

野宿のススメ。

二子浦温泉の番台のおばあちゃんが、今日はどこに泊まるの？宿はとってあるの？と僕に聞いた。

「・・・いやぁ、・・・とってないです。・・・いやぁ、その辺で寝ます」

と僕は答えた。

二子浦温泉からバイクで二分。勿来海水浴場の端っこに、今僕はいる。

ははははは。野宿だ。

上手くいかないことなんてあるはずがない。そう想って、海水浴場に来てみたら、フカフカの草地がそこにあった。テントを張るならここですよ、と草地が言っているようだった。

ほらね。想った通りだ。

明日は早起きしないとだなぁ。早起きしてテントを片付けて、野宿の痕跡を消さなければ。
早起き散歩のおじいちゃんやおばあちゃんがやって来る前にね。

そう、やっとね。僕は旅をしている気になって来たよ。

楽しいかって？

旅は別に楽しいもんじゃない。
旅は、ただの・・・冒険だよ。

旅っていうのは。

たとえばね、旅人といえども、久しぶりに旅をすると、色々と忘れる。
何を忘れるかというと、旅の仕方とかを。旅の意味とかを。

不思議だなぁ。忘れちゃうんだなぁ。

今日は、まぁ、ろくなことがなかった。
寒いし、雨降るし。

二子浦温泉に行った。入った。250円。
漁業に使うプラスチックのケースを湯船にした温泉。
番台のおばあちゃんが「温まっていってねぇ」と声を掛けてくれた。

潮味のする温泉がたまった巨大なプラスチックのケースに、冷え切った身体を沈める。ザバババーンと、僕の身体の体積分のお湯がこぼれる。

僕は想った。

あっ・・・この温泉に出逢うために、ここまで走って来たんだ。そうだ、今日という日は、この一瞬のためにあったんだ。きっと。

なーんにも上手くいかない一日ではあったのだけれど、そう想ったら、上手くいかないことなんてなーんにもあるわけがない、そう想えたから不思議だ。

旅って、僕の旅って、こんな感じだった。そういえば、こんな感じだった。ははははは。やっと思い出したよ。

今日という日が、あって良かった。

番台のおばあちゃんが僕に聞いた。
「どうでしたか？」

「幸せでした」と僕は答えた。

濡れ鼠ライダー。

長沢峠を越えると磐城。峠を降りると気温が上がった。5度くらい。

やった。と思っていたら雨が降り始めた。ひどい雨だ。

午後には晴れる予報だったのに。ざんざん降りの雨。

ざんざん降りの中、勿来までやって来た。

雨は困る。野宿をするにせよ、野宿をするにせよ、野宿をするにせよ、雨は困るのだよ、ワトソン君。

我慢出来ず。

「柏餅！ください！」

僕は言ってしまった。

おぎいさんは「えっ？」という顔をした。

「今日帰るの？」と聞くから、いいえ帰りませんと答えた。

明日には堅くなっちゃうよ。うちの柏餅はモチなんだよ。他の柏餅はモチじゃないから堅くならない。うちのはモチだから堅くなる。今日中に食べないとだよ？

ますます食いたくなるじゃないか。モチの柏餅。

500円にまけてくれた。

その場で二個食べた。

美味しかった。すさまじく美味しい柏餅。

国道49号線、長沢峠を通る際には是非、モチの柏餅をご賞味あれ。

どうすっかなぁ。3個あまっちゃったよ。