東京はようやく太陽が出て、
洗濯に掃除に大車輪。
掃除もやり始めると、あそこもここもと
どんどん気になり始めます。
雨の合間、古書店みつけた雑誌は
今年五月発刊の「AERA」
「年をとるのは怖くない」特集です。
こういう企画は最近増えた、というか、
前からあるのかもしれないけど、このところ
私の興味、趣味(笑)でもあります。
その第一特集が樹木希林さんの
「老いも死も面白い」なるインタビュー。
いや、これがめっぽう面白い。
この方存在自体、生き方自体がもう
興味津々の面白さなのです。
仕事の依頼はファックス。
つまりネットは使わないということ。
でも、あれこれ書いてファックス用紙が
何枚もくるのは、インクリボンを無駄に使って、
取り替えるのが億劫なので、
一枚くらいに簡潔にまとめてほしい、とか。
靴は5足しかもっていない、とか。
手土産、謝礼は不要とか~~。
お金のある人はシマツ、の例の一つ?
生き方においても逆張りというか、
とにかく人が嫌がること、
やりたくないことをやって
生き延びる。
31歳でおばあさん役をやったのもそのため。
若さや美貌を保つため、
あれこれやる女優ばかりのなか、
監督の西川美和さんに
「希林さんは普通に年取ってますね」
と誉められたとか。
映画「あん」
素晴らしかった
ハンセン病の老人(樹木)がある日どら焼き屋に
やってきて~~。
ガンがみつかったのは60歳のとき。
全身転移しながらも、薬は飲まず
放射線治療のみで、
変わらぬ毎日を続けて13年。
ちょっと影が見つかったと大騒ぎする
私のような小物、小心者とは
人間の大きさが違います。
比べるだけでもおこがましいけど。
死と老いについて樹木さんは言います。
「老後がどう」「死はどう」って頭のなかで
こねくり回す世界よりもはるかに大きくて、
予想外の連続よね。
病気になっても、生活変えずに生きる。
これって、昔の人はそうだったんですよね。
私の母も胃がんになったけど、
手術しないで、そのまま逝った。
じたばたせずに、だから、
「楽しむのではなく、面白がることよね」
と希林さん。
「楽しむって客観的でしょ。
なかに入って面白がるの。
面白がらなきゃやっていけないもの、
この世の中」
いや、最近、それが少しはわかる気がします。
どんなことも、面白いと思えば面白い、
ものです。
没落も生活の変化、身体の変化、
人生はある時期、いきなり変わる。
そのとき、その状況を不安と心配で
生きるのではなく、
「面白がる」。
どうやったって、いずれ人は逝くのですもの。
とまあ、まだ自分に言い聞かせている段階
なんですけどね。
面白いから老後の探検、もう少し
続けます。
久しぶりのきもの日和。
きもの着たい!
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