閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

タクシードライバー

2014-03-12 06:26:19 | 閃き
休日のある日、妻と一緒に古都へ行った

歴史があるその街は今尚、当時の風情をあちこちに残している


私は妻と別れて別行動を取った

ちょっと仕事の関係で用事を済ます必要があった


妻を旧跡迄送り届けて2時間程を費やした


用事を済ませ妻に電話を入れると、歴史ミュージアムにいるという

妻にしては行動的に随分と徒歩で移動したものだと感心したが

行きの車中から、あれこれと食べていたので、腹を減らしていた様だ


車をパーキングに入れ、歴史ミュージアムへ向かった

妻に再び電話を入れると、未だ館内に居ると言う

私は入り口で待つつもりでいた


入館すると受付に女性が2名いた

私は「お迎えなんです」と伝え、「ここは何を展示しているのですか」と聞いた

すると女性は私にパンフレットを渡して入館しろと言う


スーツにベスト、ネクタイ姿の私は、タクシードライバーに間違われた様だ

私は、とっさに察知してタクシードライバーを演じた


館内に入り、妻を見付けて訳を話し、ざっと館内を見た後、妻を客に見立てて案内しながら、受付の女性に礼を告げて後にした


スーツ姿に自信が無くなった